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今回は霊夢、魔理沙側のお話です。
それではお楽しみください!
〜博麗神社〜
霊「はぁ〜。今日も退屈な一日だったわ〜。
何も面白い事も無いし暇ね。朝起きたら渡来人も居ないし。
ま、いいか。さっさと布団をひいて寝ましょ〜」
朝、目が覚めて渡来人の部屋に様子を見に行ったらもう既に何処かに行った後だった。書置きも無かったのでどこに行ったのだろか?
まあ、布団は綺麗に畳まれてたし部屋の掃除もしてあった。何かあれば紫から連絡が来るはず。気にせず一日中縁側でお茶を啜っていたら日が暮れてもう夜になった。今日は魔理沙も来なかったし、参拝客は.....まあいつも通り1人も来なかったわね。
夕食を済ませて寝る支度をしていた時にふと空を見上げた。そこにはいつもの夜空はなく、赤く不気味な夜空に薄紅色の月が浮かんでいた。
霊「今晩の月はなぜ赤いのかしら?」
月にも2Pカラーとかあるのかしら?
そんなことを考えながら布団を敷いていたら、魔理沙が箒にまたがって飛んできた。もう寝ようと思ったのになんなのよ...。
そして魔理沙の表情はいつになく明るい。
これはあれね、面倒臭い時の顔ね。魔理沙がこの笑顔を浮かべている時は、大体厄介な問題が起こる。
魔「よう霊夢!調子はどうだい?
今から私と出かけないか、どうせ寝るだけだろ?」
霊「なんでもう寝ようとしてるのに出かけなきゃいけないのよ。もう私眠いんだけど」
魔「いやいや、この夜空見たか?こんなに赤いなんて明らかにおかしいだろ。これは間違いなく異変だぜ!となれば霊夢も動かないとな!」
ああ、この赤い夜空。やっぱり異変なのね。めんどくさいから寝ようと思ったのに。深刻な被害が起こる様なものなら紫が現れる筈だし。まだ来ないならそこまで大変な事にでも無いんじゃ無いかしら?
?「それがそうも言ってられないのよね〜」
いきなり背後から声が聞こえた。この喋り方に声は紫ね。それでここに紫が来たってことは...
紫「そうよ霊夢。これは異変よ。原因はもうわかっているわ。最近霧の湖の近くに赤い館ができたでしょう?どうもあそこから出てるみたいなのよ」
霊「さらっと人の心を読まないでもらえる?ったくこの赤い夜空は異変なの?私は特に気にする必要が無いと思うけれど。私はなんとも無いし」
今のところは、ただ空と月が赤い程度で特になんとも無い。たまには赤い月ってのもいいと思うんだけどなぁ。今度赤い月で月見酒でもやろうかしら?
紫「人里の方では気分が悪くなって倒れる者が出てきてるわ。この赤い空に微弱な妖力が込められていて、妖力に敏感な人が倒れてるってところね。流石に死者までは出ないと思うけれど、早めに解決してちょうだい。何か起こる前に、ね」
紫がここまで言うって事は放置しておくと面倒な事になりそうね。せっかく寝ようと思ったのに。また着替えないといけないじゃない。魔理沙だけで解決してくれないかしら。
紫「それと霊夢。今回の異変が終わった時の宴会の費用は全て私が払おうと思ったのだけど」
霊「魔理沙、何してるのよ!早くこの異変を終わらせるわよ、人里でこれ以上被害がでないうちにね!」
魔「いや、どう見ても宴会代目当てだろ。博麗の巫女がそんなんでいいのかよ。まあ、それが霊夢らしいっちゃらしいが。とりあえず霊夢異変解決に行こうぜ!」
こうして私と魔理沙は異変解決に向かう。
ひやっほう!これで今回の宴会代は全部紫持ちね!これでタダ酒が飲める、急いで解決に行かないと行けないわ。まあ出てるのは霧だけだし、魔理沙もいるからすぐに終わるでしょ。
さっさと異変解決明日はして宴会よ〜!!
〜魔法の森〜
魔「そういえば知ってるか霊夢、最近魔法の森に変な
妖怪が出るらしいぜ。なんて言ったかな、黒いおはぎみたいなやつがいて、見つかったら食われちまうみたいだ。出てこないといいんだがな〜」
霊「なによその妖怪。それなら私は普通のおはぎでいいわ。もし出てきても退治すればいいだけよ」
日中の魔法の森は妖精がいつも遊んでいるため、騒がしいのだが、夜になると妖精は遊び疲れて眠ってしまうため、夜の森は昼とは違いかなり不気味な雰囲気が漂う。聞こえるのは虫の音や動物の鳴き声、風に揺られる木々の音などが時折聞こえてくる。
しばらく魔法の森を移動していると、遠くにおかしなものが見えた。黒くて丸いものがふよふよと森の中を漂っていた。月明かりに照らされているにも関わらずそこの周りはただ黒いのだ。あれがさっきの話で言ってたおはぎの妖怪かしら?
霊「魔理沙、あそこに浮いてる黒いのはなに?」
魔「私も分からん。それともあれが噂のおはぎ妖怪か?確かに黒くて丸いぜ」
そんな事を言っていたら黒い球体が闇に霧散していき、中から1人の少女が現れた。姿は幼い少女で、目は赤、髪は黄色のボブ。 白黒の洋服を身につけ、スカートはロングである。そして頭の横に赤いリボンがある。とてもおはぎの妖怪には見えない。
?「人をおはぎ呼ばわりなんて失礼な人間。代わりに私が貴方達を食べていい?」
魔「私が美味いかはわからないが、霊夢は不味いと思うぞ。そもそも私達は食べ物じゃ無いぜ」
霊「そもそも貴女は何者?妖怪なら退治するまでよ。今は異変解決で忙しいの。すぐに立ち去るなら見逃してあげるけど?」
ル「私はルーミア。まあ見ての通り妖怪よ。それと立ち去れですって?目の前に美味しそうなご馳走があるのに去る人がいる?」
どうやら目の前の妖怪は私達を食べる事しか考えていないようだ。ったく、これから異変解決しなきゃいけないのに、めんどくさい。どうやってこの妖怪を退治しようかしら?
魔「私達を食べる前に一つ聞いていいか?なんでさっきから両腕を広げているんだ?」
ル「「聖者は十字架に磔られました」っていっているように見える?」
魔「「人類は十進法を採用しました」って見えるな」
ル「質問には答えたし、これで食べてもいいわよね?」
魔「ああそうだな。ほら、腹一杯食え、恋符マスタースパーク!」
魔理沙がいつのまにか、八卦炉に魔力を貯めてルーミアに向かって放つ。魔理沙から極太の光線が吹き出し、ルーミアの視界を虹色に染めあたりに爆音が鳴り響く。
霊「あんたいつの間に、準備してたのよ。不意打ちとか卑怯ね、さすが魔理沙」
魔「喰われるかもしれないのに卑怯何も何だろ〜。それに油断してたあいつが悪い!」
まあ確かに、食べられるかもしれなかったし仕方ないか。まあ食べられる気は無かったけどね。赤い館まであと少しかしら?早く解決して明日の宴会が楽しみだわ〜!
魔「それにな霊夢。せっかく弾幕を放つなら派手で綺麗な方が格好いいだろ?弾幕はパワーだぜ!」
そう言って魔理沙は可愛らしい笑顔を見せた。
ルーミア
闇を操る程度の能力
見た目は小さな少女の姿だが中身は人の肉を食う妖怪と言われている。ただ、実際は肉を食うのではなく人の中に存在する闇の部分を食べているようだ。
闇を操る能力は周りを暗くするぐらいの力しかない。しかし、ルーミアが出した闇は魔法の一種のようなものなので、松明やランタンのような物の明かりも見えなくなる。本人の筋力は妖怪らしく普通の人間の数倍の力がある。人を狩る時も、妖怪らしく力技で襲う。
因みにるーみあ本人も能力を使うと周りが見えなくなる。そのため木にぶつかることもしばしばあるようだ。頭に赤いリボンがあるようだが実はお札らしい。しかし本人には触ることもできない。