東方人想録   作:たいやき屋

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今回は図書館を書くかレミリア側を書くか迷った所、順番的に図書館側を書きました。それにしてもパチュリーのスペル多すぎやしませんかな?名前もカッコいいからどれを使うか凄く迷う....

そんな感じの話です。それではどうぞ!


白黒魔女の突撃、隣の大図書館!

〜大図書館前〜

私は今赤い館内部にある図書館の前にいる。思いも寄らぬ幸運だった。ふと夜空を見たら赤い何かで覆われており、異変解決に向かう途中でこんなものが見つかるとは。これだけ大きな館の図書館だ、さぞかし値打ちのある魔導書があるだろう。胸に期待を乗せながら、図書館の重苦しい扉に手を当てる。

 

 

 

ギィィィィ

 

 

黴臭い匂いとわずかに木材の匂いがした。今目の前に広がるのは本、本、本。見渡す限り一面には書架があり隙間なく本が差されている。自分の家の何百倍の広さがこの空間に存在しているのだ。普段は家にある小さな書架の本や、里の古本屋、香霖堂にたまに入荷する魔導書ぐらいしか読んだりできない。ここには、さぞかし希少な魔導書もあるに違いない。魔理沙の魔女としての探究心が欲望が此処にある魔導書を欲している。とりあえず手にとってみて面白そうな物があれば借りていくことにした。そうあくまで借りていくだけである。

 

 

魔「おお〜、知らない本ばかりだぜ。これは期待できるぞ〜」

 

 

ちょうど帽子の中に風呂敷があるので、めぼしい本を数冊手に取り風呂敷にしまった。時空魔法について書かれている本が数冊あったので、そこから一冊気になった本を読んでいたら、肩を叩かれた。せっかく良いところだったのに.....。

 

 

叩かれた方を向くと、羽の生えた少女がいた。紅い長髪で背中に蝙蝠のような羽、白いシャツに黒のベスト、ベストよりも少し明るい黒ののロングスカートを履いており、胸には赤いネクタイを着用している。この図書館の司書人かな?見た目は人というより悪魔の方が近いが。

 

 

?「あの〜、この図書館に何か用ですか?何冊か本を持ち出そうとしてるようですが、ここの本は持ち出し厳禁ですよ」

 

 

魔「そんな堅いこと言うなよ。借りてくだけ、借りてくだけだぜ!」

 

 

?「だからそれが駄目なんですって...。はぁ。どうしても借りたいなら、ここの本の持ち主に聞いてください。私はあくまで司書で持ち出し許可などの権限はないので」

 

 

おっ!ここの本の持ち主に許可を得れば持ち出し可能なのか。まあ断られても勝手に借りてくだけだがな〜。まあまずは話し合いか。

 

 

魔「で?その持ち主さんはどこにいるんだ?さっさと本を借りて家で魔法の研究をしたいんだが」

 

 

 

?「この時間帯でしたら奥の方で本を読んでいられるかと。ご案内いたします」

 

 

図書館の奥にいるらしい持ち主の所まで案内してくれるようだ。それにしても、この図書館は広い。外観からは想像できないぐらいに。外から見ただけだと、そこらへんの建物より大きめのなただの洋館なのだが中の広さがおかしい。明らかに中の空間が何者かに操作されて空間を拡張しているような気がする。本来ならこの図書館だけで館の半分ぐらいの場所を使う筈だ。

 

 

しばらく図書館内をうろついた。いつもいる場所におらず、司書の人もどこにいるのかわからないようだ。そこからこの広い図書館をさまよっていると後ろから声をかけられた。

 

?「ちょっとこあ、その人間は誰?しかもなんで私の本を持ち出そうとしてるのかしら」

 

こ「やっと見つけた。この方がここの本の持ち主、パチュリー・ノーレッジ様です。どうやらこの方が本を借りたいようで....」

 

 

後ろには数冊の本を持った、紫髪の少女がいた。長い紫髪の先をリボンでまとめ、紫と薄紫の縦じまが入った、ゆったりとした服を着ている。ただ、服装はパジャマのような格好だ。頭にはドアノブカバーのような帽子をかぶっている。

 

 

魔「私の名前は霧雨魔理沙、普通の魔法使いだ。訳あってここの本を少し借りていきたいんだが、構わんよな?」

 

 

少しおちゃらけたように目の前にいる魔女に言った。すると魔女は呆れたような顔をした。どうやら馬鹿にされたようだ。

 

 

パ「貴女みたいなぽっと出たような魔女にここにある魔導書は理解できないと思うわ。どうせ大した魔法も使えないくせに、諦めて本を置いて帰ってもらえる?私は忙しいの」

 

 

私は少しイラッとした。私が馬鹿にされるのはまだいい。ただ、私の魔法を馬鹿にされた事は許せない。私の魔法を否定することは、私の努力を否定される事と同じだ。そして私の努力を否定されたら私の全てを否定するのと同じ事なのだ。私が日々、どんなに努力して魔法の研究をしているか、それを知らない奴に馬鹿にされる筋合いはない。

 

 

魔「おい、取り消せよ。確かにお前が何歳かは知らないしお前から見たらまだまだかもしれない。ただ、私の魔法を勝手に否定するなよ。見てもいないのに決めつけるな。私の価値は私が決めるんださっきの言葉、取り消せ!」

 

 

 

パ「あらあら図星かしら。そんなに自信があるなら私を倒してみなさい。それができたらさっき馬鹿にした事も謝るし、ここにる本を借りていってもいいわよ?」

 

 

 

明らかに馬鹿にされているのがわかる。もう今は本の事などどうでもいい。目の前にいるこの性悪魔女を叩き潰す。それだけしか考えることができない。私は懐からスペルカードを取り出し、

 

 

魔「さっき自分で言ったこと、絶対に忘れるなよ。見せてやるよ私が考えた魔法ってやつをな。魔符ミルキーウェイ!」

 

 

 

私の周りに無数のの大小様々な星が浮かび上がる。それを性悪魔女パチュリーに放つ。1発1発はそこまでの威力はない。ただ、生身で受ければ怪我では済まない。パチュリーに弾幕が当たり、あたりに白煙が立ち上る。そこには防御魔法を展開して無傷のパチュリーがいた。

 

 

魔「まだだ。どんどん行くぞッ、黒魔イベントホライズン!」

 

 

今度は掌サイズの弾幕を数百単位で作り出し、パチュー目掛けて撃つ。さっきの弾幕でダメなら今度は数を増やす。この数の弾幕、どう防ぎきるよ!?

 

 

 

パ「あらさっきよりはマシな魔法ね。ただまだまだそれでは私には届かないわよ?火符アグニシャイン。次はどんな魔法を見せてくれるのかしら?」

 

 

パチュリーが魔法を発動した瞬間に、魔法陣から炎の波が現れ、私の弾幕は炎の海に飲まれて消えてしまった。確かにこれは凄い。私なんかじゃいつになっても使える気がしない。それでも私は諦めない。どれだけ実力差があろうと、私の魔法を馬鹿にしたことを謝らせてやる。私は次のスペルカードの準備をした。

 

 

魔「あんたもやるな。人を馬鹿にするだけあるわ。だがな、私の魔法はまだまだこんなもんじゃないんだぜ!恋符ノンディクショナルレーザー!」

 

 

私は魔法で小さい星弾と大きな星弾を大量に放ちながら私が作った魔道具を起動して5色の輝きを放つレーザーを撃つ。さっきの私のスペカを防いだ魔法では防ぎきれないほど威力を持つ私のとっておきだ!これならどうだ!?

 

 

 

 

パ「あら、これはアグニシャインじゃ防げないわ。まさか貴女なんかに使うことになるなんてね。火&土防壁ラーヴァクロムレク」

 

 

今度は魔法陣から、金属ようなの光沢を持つ液体と炎が現れ、パチュリーの目の前で大きな壁が創られた。星型の弾幕は壁に当たった瞬間に消えてしまう。だが、レーザーが当たった所に少し亀裂が入った。これならいけるか!?

 

 

魔「その防壁じゃ持たないんじゃないか?ほら、追加のレーザーでも喰らえっ!」

 

 

 

さらに魔道具を追加で起動して計三本のレーザーでパチュリーの防壁を撃つ。もう少しで防壁が崩れそうだが、ふと身の危険を感じた。あのパチュリーがこんな簡単に防壁を破壊させるだろうか?距離を取り、空中で別のスペル準備をする。すると、目の前にあった防壁が崩れ去るのと同時にパチュリーが準備していた、魔法が発動する。魔力の量からして先程までの魔法よりも更に強力なものだろう。

 

 

 

パ「貴女とのお遊びはこれでお終いよ。魔法使いにしてはまあまあね。精々中の下ってところかしら?そんな貴女にこれは防げるかしら、日符ロイヤルフレア!」

 

 

パチュリーがか掲げている手の上には巨大な炎が揺らめく火球があった。だが、数秒の内に大きくなりとても強力な魔力を持つ太陽のような物が出来上がっている。こんな物を受けたらどんな人間だろうと瞬く間に燃え尽きて灰になるだろう。

 

 

パ「さようなら、哀れな魔法使い!」

 

 

魔「まだ私はッ、こんなところで死ねないんだ。喰らい尽くせ、星符ドラゴンメテオッッ!」

 

 

 

先にスペカの準備をしていたお陰でどうにか発動が間に合った。このスペカは大量の魔力を使う。事前に準備がないと直ぐには発動できないのだ。私の背後にに巨大な星形の魔法陣が現れる。そこから巨大なレーザーが放たれる。巨大な太陽のような魔法と空から降り注ぐ龍が如くレーザー。互いに押し合いながらも次第にレーザーが太陽をを飲み込む。最終的に勝ったのは太陽ではなく流星だった。まさか自分の魔法が敗れるとは思っていなかったパチュリー。この結果に、初めてパチュリーの表情が変わる。しかしその表情は先程までとは違い、明らかな殺意を感じる冷徹な表情だった。

 

 

 

パ「まさかロイヤルフレアを相殺する程の魔法が使えるとは、少し見直したわ。でも貴女、今の魔法で殆ど魔力が残っていないわね。あれが最後の魔法かしら。私の魔法を相殺できた事に敬意を込めて、私の使える最上級の魔法で貴女を消してあげる。」

 

 

 

 

魔「確かに私にはもう魔力は殆ど残ってない。ドラゴンメテオで使ったからな。だがな、私はまだ負けたとは思ってないぜ。私には切り札がある。とっておきのな。これが防がれたら私は....白旗を振るしかないな」

 

 

 

 

魔理沙は気付いていた、先程からパチュリーの息が荒いことを。魔法を一度使う度にどんどん息が荒くなっていた。持病があるのか、それともただ体力がないだけなのか。どちらにせよパチュリーは後一回しか魔法を撃てないだろう。ただこちらも、魔力を使い過ぎたので撃てるとしても1発だけだ。お互いに次が最後の一撃だろう。

 

 

パ「もし、これが防げたら貴女を魔法使いと認めましょう。これは人間の寿命では辿り着くことのできない魔法の極地。刮目せよ、火水木金土符「賢者の石」!」

 

 

 

魔「知ってるか?魔力が無くってもな、魔法は使うことができるんだぜ、こうすることでな。毎日私が貯めていた魔力を今此処で全て使い切る。妖怪なんかは人を食うために力をつけるだろ?私達人間は力では妖怪に勝てるわけがない、とても脆く貧弱だ。その代わり、妖怪にも負けない知恵と工夫がある。そしてこれが私の努力と知恵を詰め込んだ最後の一撃だ。お前の魔法を私の知恵と努力で吹っ飛ばしてやるぜ。魔砲ファイナルスパァァァァァァクッ!」

 

 

 

パチュリーの魔法は人間の魔理沙には使うことは愚か、原理さえも理解できないだろう。だが原理が理解できないから勝てない、とゆう訳ではない。最後に勝つのはより力が強い方だ。

 

 

魔理沙が最後に放ったのは何時も大切に持ち歩いている魔道具、八卦炉から放つ極太のレーザーだった。この後レーザーが魔理沙の日々の努力の結晶であり、集大成である。パチュリーの賢者の石も、綿密に編み込まれた魔力が美しい煌めきとともに凄まじい威力を放っている。しかし火力だけなら、単純な力比べなら魔理沙のファイナルスパークの方が上だった。

 

 

パチュリーの賢者の石は砕け散り、あたりには爆音と閃光が視界に映る世界を包み込んだ。最終的な勝者は今まで馬鹿にされ、笑われ続けてもなお、ひたすら知恵を絞り努力を重ねた少女の魔法だった。

 

 

 

 

 

爆音と閃光が消えた視界には本に埋もれているパチュリーがいた。先程の衝撃で本が崩れ倒れてきたようだ。しかしパチュリーの表情は先程までの冷徹な顔ではなく、なにかを理解したような表情だった。

 

 

パ「人間とは凄い種族なのね。長く生きることもできない、妖怪より力も弱い。その代わり、知恵を磨き努力を重ねる。私には出来そうにないわね。霧雨魔理沙、先の失言を取り消し、貴女を魔法使いと認めるわ」

 

 

 

パ「それにしても凄い威力のレーザーだったけどあんな物を放つ魔道具、どうやって作ったのよ。あれも貴女が作ったの?」

 

 

 

 

魔「ああ八卦炉の事か。あれは私が作った....んじゃなくてな。とある知人が作ってくれたんだ。今の私がここまで努力できたのは半分位そいつのおかげだな」

 

 

最近顔を出していなかったし、久し振りにあいつの店にでも行ってみるか。店に入った瞬間に嫌な顔をするあいつの表情が浮かぶ。

 

 

魔「それにな、魔法でも弾幕でも派手でなければ魔法じゃない。派手な方が分かりやすいし、見る者を惹きつけるだろ。弾幕はパワーだぜ!」

 

 

 

こうして魔理沙はパチュリーに見事勝利し、魔法使いだと認めさせる事が出来た。おまけで図書館の本も数冊借りていくことにした。こうして魔理沙は異変解決の事などすっかり忘れて家に帰り、魔法の研究を始めるのであった。




パチュリー・ノーレッジ


火+水+木+金+土+日+月を操る程度の能力 



紅魔館の図書館にいる動かない大魔法使い。動けないのではなく動かないのである。本があれば幸せというタイプの引き篭もりであり、図書館から動こうとしないのもその為である。

長年図書館から動かない事と持病の喘息のため、体力が人間よりも低い。それに加えて図書館の薄暗い環境で本を読み続けたため、視力もかなり低下しているようだ。

魔法の実力はかなりの物で、膨大な魔力を持ちほとんどの魔法を使うことができる。特に精霊魔法が得意なようで本来なら侵入者はこの魔法で排除される。今回はパチュリーが魔理沙を甘く見ていたので使わなかった。

見た目は少女だがかなりの時間を生きているらしい。
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