病んだ響と孤児院提督   作:サバの塩焼き

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はい、深夜テンションで、作った変なのを作り直しました。前のやつで不快になった人、すいません。



二話「笑顔」

提督が療養の為、内地へと戻ってから既に一月ほどが経った。最早提督は逃げたと鎮守府のみんなは思っている。

私からすればその考えはあり得ない。皆、提督を殆ど理解せず、非道だ冷酷だと批判し続け、自らが兵器であることを忘れている。彼は本来私達の理想の姿だ、味方も自分も全てを兵器として考える彼の思想は敬服せざるおえない。彼の殺し合いへの狂気は時に戦闘狂と侮蔑される私を遥かに凌駕する。

寧ろ私如きを戦闘狂などと、彼に対して喧嘩を売っているとすら思える。今回の件がその最もたる証拠である。

今回の海戦は防戦に回っていたため、殆ど陸上戦も同然であった。本来なら提督は司令塔にて指示を出すべき立場であった。

にも関わらず彼は指揮系統を戦艦たちに投げ、最前線へと向かった。

敵を殺す為とは言え人の身で、艦娘の12cm単装砲を使うなどとても考えられることではない。彼は一発目で既に右腕がボロボロになったと言うのに。それを陸上に上がった深海棲艦が絶命するまで、至近距離で三発も撃った。

最終的に鎮守府守護の人が終わった後、提督は療養の為内地へと送られた。

「でも良かった、あの人怖いんだもん今回の件で流石にもう辞めるでしょ。」

などと言う、自分が兵器であることを忘れたアホどもの呟きが耳に入り始めたある日、提督が帰ってきた。

内地より帰還した旨を伝えられた次の瞬間、私は部屋を出、司令室へと向かった。

三度ほどノックを繰り返し、司令室へと入った。

その時の私は普段は恐ろしく不快に思う日光すら気にならないほどには高揚していたと記憶している。

しかし、信者が教祖の違和感を見逃すはずはなかった。

「提督その腕はどうしたんだい。」

そう、提督の右腕は明らかに左腕とは違っていた。この言い回しでは分かりにくいだろう。しいて他の言葉で言うとするならば。提督の右腕は "提督の腕ではなかった。"

「俺の右腕は最早使い物にならなくなった。だが、沈んだ艦娘の右腕が腐らず残っていた。それを移植して貰った。医師曰く艤装の展開すら可能だそうだ。俺は今や深海棲艦すらも殺せるようになった。」

私はその時初めて提督の笑顔を見た。

恐らくあの笑顔は普通、恐怖の対象にしかなり得ないのだろう。だが、そのとてつもない狂気が滲んだ笑顔は間違いなく私が信仰し、愛した兵器の笑顔であった。それは、狂気だらけで、私には宝石なんぞよりも数十倍は美しいものに見えた。

「寿命はどの程度縮んだんだい?」

そう私が聞くと、未だ笑顔の一部を顔に馴染ませたまま。

「あと五年。」

そう笑顔のまま告げた。

その言葉を受けた私は体の芯から震えた。

恐らく提督は右腕に艦娘の腕を移植しなければ普通に生きていけたのだろう。残りの寿命を五年にせずに済んだのだろう。だが、それでなお、最前線で殺し合いを続けられることを喜ぶ。この人のこれは異常なのだろう。

その狂気が美しく、愛おしかった。

殺し合いの為に全てを捨て、その上で殺し続け、命を狙われ、さらに多くの命を奪い続ける。

その歪みを美しいと思い。それを自分も持ち合わせていることを喜んでいる私もきっと歪んでいるのだろう。




書き直しました。
今回のでも不快になった?すいませんまともなのを作ろうと思ったんです。
ヤンデレというよりただの戦闘狂だろって?
うん、ごめん、
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