────パシンッ!
「何度言えば分かるの?」
今の音は部長がイッセーの頬を引っぱたいた音だ。
なんでもイッセーは先日、偶然にも出会ったシスターの子を堕天使から助けた出したいんだそうだ。
「駄目なものは駄目よ。彼女のことは忘れなさい。貴方はグレモリー家の眷属なのよ」
「じゃあ、俺をその眷属から外してください。そうすりゃ、俺一人で」
「できるはず無いでしょ」
「俺ってチェスのポーンなんでしょ?兵士の駒が一個消えるくらい……」
「イッセー……」
「なんだよ、龍呀?俺は今、大事な……」
「歯ぁぁ食いしばれ!」
「ガァッ!?」
「「「龍呀!?(龍呀くん!?(狩也くん!?(狩谷先輩!?)」」」
オレはイッセーの言葉に頭に来たので、イッセーの顔面を殴り飛ばした後、胸ぐらを掴む。
「いってぇぇなあ!」
「てめぇは自分のことしか考えてねぇよな?お前は部長のことを考えたことはあんのかよ!仲間が居なくなる辛さをお前は知ってるのかよ!」
「ッ……」
「なんで、部長がお前にあんなことを言ったのか考えろ」
オレはイッセーの胸ぐらを放る様に離す。
「ありがとう、龍呀」
「いいですよ、別に。俺も思うところがあったので」
知り合って、まだ数日だけどイッセーが黒歌の様になるのは嫌だった。
部長たちも塔城の様に悲しい思いをしてほしくなかった。
そのため、オレはつい感情的になってしまった。
「イッセー、貴方はポーンを一番弱い駒だと思っている訳?」
「…………」
イッセーは無言で肯定を示す。
「悪魔の駒は実際のチェスの駒と同様の特徴を持つと、言ったはずよ?」
「実際のポーンの特徴って……」
「プロモーション」
「???」
「ポーンは敵陣地の最奥まで駒を進めれば、キング以外の他の駒に昇格できる」
「俺が他の皆の力を持てるってことですか?」
「主である私がそこを敵陣地だと認めればね。そう、例えば『教会』の様に」
何とも分かりやすい、OKサインだ。
この人、実はツンデレなんじゃないかって思うよ。
「ついでに貴方のセイクリッド・ギアだけど……」
「力を倍にするんですよね?夕麻ちゃ……ッ!」
「堕天使から聞きました……」
「思いなさい」
「…………」
「セイクリッド・ギアは持ち主の『思う』力で強くなるの。その思いが強ければ強いほど、必ずそれに答えてくれるはずよ」
「思いの……力……」
部長が言い終わると朱乃が部長に何か耳打ちをしていた。
そこで、コブラの魔法である。毒竜の滅竜魔法を使った。
『大公からの伝令で駒王町にいる、堕天使は処分して、よろしいそうです』
と朱乃の声が聞こえた。
「急用が出来たわ。私と朱乃は少し外出します」
「部長!まだ話はおわ……「いいこと?」」
「プロモーションを使ったとしても、駒一つで勝てるほど堕天使は甘くないわよ」
本当、ツンデレ姫だろう。
「そのくらい、分かってますよ」
「行くのかい?」
「ああ!止めたって無駄だからな」
「殺されるよ?」
「たとえ死んでもアーシアだけは逃がす」
「良い覚悟……と言いたいところだけど、やっぱり無謀だ」
「うるせぇ、イケメ…………ん?」
「僕も行く。部長は君に『たとえプロモーションを使っても』って仰ってたろう?」
「ああ……」
「部長は教会を『敵陣地』と認めたんだよ。同時に僕らで兵藤くんをフォローしろって指示でもあるからね」
「あのツンデレ姫はプロモーションの話しをした時には、既に許可を出してたんだよ。頭に血が上り過ぎだ、イッセー」
オレは先ほど殴った方のイッセーの頬に優しく拳を当てる。その際、拳と一緒に天竜の治癒魔法を付与しておく。
「龍呀……じゃあ、小猫ちゃんも?」
「狩谷先輩が入れば大丈夫だとは思いますが、念のため私も行きます」
「だとさ」
部長からの分かりやすい指示が分かったところで俺たちはイッセーの友である、アーシアの救出に教会へ向かった。
「……なんつう殺気だよ」
「神父も相当集まっている様だね」
「マジか、来てくれて助かったぜ」
「だって、仲間じゃないか。それに個人的に堕天使や神父は好きじゃないからね。憎いと言ってもいい」
「木場?」
ありゃ、復讐を覚えた奴の目だな。木場の奴、その負の感情で自分の身を滅ぼさなければいいけどなあ。
「オレはフェアリーテイルの魔導士として仲間を守るのが当たり前だ。そんじゃ、一発派手に洒落込むか」
「ん?」
オレと塔城は木の影から出て、教会の正面玄関に歩いて行く。
「二人とも?」
「堕天使たちも私たちに気付いてるでしょうから」
「せーの!」
「堕天使くん、あ・そ・び・ましょ!」
「フン!」
塔城と二人でドアを蹴り破り、聖堂の中に入ったが誰も待ち構えていなかった。
しかし、聖堂の中は荒れ放題だった。
「酷でぇもんだな……」
イッセーがそう呟くと、何処からか拍手が聞こえてきた。
「やあやあやあ、再会だね?感動的ですね?おや?そちらの黒髪の奴は初めましてかな?」
「フリード!」
こいつ、オレの好きな声優さんベスト5に載る。松◯さんに声似てるのに、この変態野郎はムカつく!
まぁ、本人が声優なんだけどね?
「俺としては二度会う悪魔は居ないと思ってたんっすよ。ほら、俺、めちゃくちゃ強いんでぇ。だから、一度会ったら即これよ、でしたからねぇ」
フリードは話しながら首チョンパのジェスチャーを取る。
「だからさ、ムカつく訳よ。俺に恥かかせたてめぇらクソ悪魔とそのお仲間がよ」
「アーシアは何処だ!」
「ああ。悪魔に魅いられたクソシスターなら、この祭壇から地下に続いてる祭儀場におりますです」
「それはどうも……あんがとよ!」
「グギャッ!?」
フリードが一瞬振り向いた瞬間に、一気に懐へ入りフリードを殴り飛ばし、聖堂の一番奥にある石像にめり込ませる。
「ウッシ!」
「急ごう!」
オレたちは急いで祭壇の下にある階段を降りた
オリ主の滅神魔法について
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完全習得(永久的)。
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一時的な習得(今章限り)
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今後も使える(条件有り)
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ごめん、使えなかった。