滅竜魔法を持って、悪魔の学園へ   作:黒牙雷真

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第18話

10日の修行を終えた次の日。

オレはオカルト研究部vsライザーとのレーティングゲームのために自室で戦闘用の服に着替える。

服装は無地のノースリーブTシャツの上にノースリーブの黒い服を着てから膝までしかない白いズボンを履き、腰には服と同じ腰巻。そして首には転生する前にフェアリーテイルのみんなからもらったマフラーを巻く。

 

 

「龍呀、白音のことをよろしくね」

 

「出来るだけのことはする」

 

「じゃあ、行ってくる」

 

「行ってらっしゃい」

 

 

黒歌に見送られてからオカルト研究部の部室に着くと既にオレ以外の部員は勢揃いしていた。

 

 

「すみません、遅れました」

 

「いいわよ。まだ、ゲームの時間ではないもの」

 

 

部長と朱乃はリラックスしながら紅茶を飲み。木場は自分の剣を磨き。小猫はファイティンググローブの感触を確かめていた。

 

 

「なぁ、龍呀」

 

「なんだよ?」

 

「お前は、この雰囲気は平気なのか?」

 

「そうだな。特にこれと言って感じる物はないな」

 

「マジか……俺は緊張しまくりだぜ」

 

「わ、私もです……」

 

「まぁ、気楽に行こうぜ?」

 

 

イッセーたちもある程度、緊張が収まると支取先輩と椿姫先輩が部長へ激励を送り。それが終わるとグレイフィアが魔法陣から現れる。

 

 

 

「皆様、準備はよろしいですか?」

 

「ええ、いつでもいいわ」

 

「開始時間になりましたら、この魔方陣から専用バトルフィールドに転送されます。狩谷様はこちらの魔法陣から」

 

 

グレイフィアはグレモリーの家紋が描かれた魔法陣とは別に、なんとフェアリーテイルのギルドマークが描かれた魔法陣を展開した。

 

 

「なっ!それはギルド フェアリーテイルのマーク!?」

 

 

イッセーは魔法陣に描かれたマークに驚いていた。

 

 

「へぇー、洒落たことをするじゃねぇか。シスコン魔王が」ボソッ

 

「あの、専用フィールドって何ですか?レーティングゲームになんの関係が?」

 

 

イッセーはグレイフィアが言っていた。専用フィールドについて疑問の声を上げるとその質問に朱乃が答える。

 

 

「レーティングゲーム用に作られる異空間ですわ。使い棄ての空間ですから、どんなに派手な事をしても大丈夫ですわ」ウフフフ

 

「だったら、龍呀のモード雷炎竜が使えるじゃん!」

 

 

朱乃の説明でイッセーはオレの雷炎竜が何の躊躇いも無く使えることに喜んでいた。

 

 

「ちなみに、今回のゲームは魔王ルシファー様もご覧になられますので」チラリ

 

「…………。(はいはい。そういうことね)」

 

 

グレイフィアは魔王がゲームを見ることを部長たちに伝えながら、此方へチラリと目線を寄越してきた。

あのシスコンめ!オレの力を見たいからって態々伝える必要があるのか?

 

 

「そう、お兄様も…………」

 

「魔王!?部長のお兄さんって魔王なんですか?」

 

「ええ、そうよ」

 

「"紅髪の魔王"こと、サーゼクス・ルシファー。それが部長のお兄さんだよ」

 

「でも、お兄さんなら何で部長と名前が違うんだ?」

 

「それは前の大戦で亡くなられた、前魔王ルシファー様のご意志を受け継いだからなんだ」

 

「それで部長さんがグレモリー家の跡継ぎに」

 

「そうだったんだ…………」

 

 

部長の家のこと聞いたあと、約10分くらい経つと先ほどの魔法陣が再び展開される。

そして魔法陣の上に乗り転移するが…………。

 

 

「あれ?」

 

「何も変わってませんね」

 

「いや、変わってるぞ」

 

「え?」

 

「この部屋にさっきまで部長と朱乃が飲んでた紅茶の臭いがねぇ」

 

「良かった……もしかして、俺の所為で転移が失敗したかと思ったぜ」

 

 

イッセーが自分の魔力の無さの所為でオカルト研究部員達の転移が失敗したのかと思っていたが無事に転移が出来たことに安堵する。

 

 

そして、安堵しているのも束の間。直ぐにグレイフィアの審判を務める自己紹介とフィールドについての説明アナウンスが流れる。

 

 

【皆様。この度、グレモリー家、フェニックス家の審判役を仰せつかったグレモリー家の使用人のグレイフィアでございます。今回のフィールドはリアス様とライザー様のご意見を参考にし、リアス様が通う人間界の学舎。駒王学園のレプリカを用意しました】

 

 

「レプリカ……なるほど。だから、使い棄てでどんな派手な事をしても平気なのか。それにしても学園一つまるごと作るとか悪魔の力って、どんだけ凄まじいんだよ……」

 

「水や電気を通さなければ、オレも形だけは作ることはできるぞ?」

 

「最早、龍呀も規格外だな」

 

 

【両陣営、転移された先が本陣でございます。リアス様の本陣が旧校舎、オカルト研究部部室。ライザー様の本陣は新校舎、学長室。よってポーンのプロモーションは互いの校舎に侵入を果たすことで可能になります】

 

 

「じゃあ、新校舎に入っちまえば、俺は最強のクイーン並の力がプロモーションできるってわけだ!」

 

「あらあら、そんな簡単ではありませんわよ」

 

「え?」

 

「そりゃそうだろう。イッセーがプロモーションを狙っているのと同じ様に相手もプロモーション狙ってくるだろうよ」

 

「そっか……」

 

「みんな、これを付けてちょうだい」

 

「部長、これは?」

 

「小型の通信機よ。これがあれば色々と便利だから」

 

 

オレたちは部長から渡された小型の通信機を耳に入れて、ゲームが開始されるまでのんびりする。

 

 

【それでは、ゲームスタートです】

 

 

グレイフィアのアナウンスと共に学園の鐘の音が響く。

 

 

オリ主の滅神魔法について

  • 完全習得(永久的)。
  • 一時的な習得(今章限り)
  • 今後も使える(条件有り)
  • ごめん、使えなかった。

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