滅竜魔法を持って、悪魔の学園へ   作:黒牙雷真

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第19話

ゲームが開始されてからまず作戦を立てることにしたオレたちは、学園の見取り図を見ながら話を進める。

 

 

「龍呀、貴方にはイッセーと小猫と共に体育館でライザー眷属を撃破あるいは足止めをお願い」

 

「了解」

 

「裕斗は森の中にトラップを仕掛けて、朱乃はイッセーたちが体育館に来るであろうライザーの眷属たちを足止めをしている間に魔力を溜めておいてちょうだい」

 

「わかりました」

 

「わかりましたわ」

 

「アーシアは私とここで待機ね」

 

「わ、わかりました」

 

 

部長の指示で各自、自分が請け負った役割を果たすために移動する。

 

 

「敵」

 

「ああ、数は4人だな」

 

「そこにいるのは分かっているわよ。グレモリーの下僕さん」

 

「こそこそやっても無駄って訳か」

 

 

既に相手側の眷属にオレたちが隠れてるいることがバレているので仕方なく幕の影から出る。

 

 

「ルークさんにやたら元気なポーンさんね。それと氷の魔法を使う人間」

 

「へぇー、覚えてくれてたのか」

 

「取り敢えず、自己紹介をするわ。私はルークの雪蘭」

 

「ポーンのミラ」

 

「ポーンのイルでーす」

 

「同じ、ポーンのネルでーす」

 

「自己紹介をしてもらったらこっちもしないとな。ギルド フェアリーテイルの滅竜魔導士 狩谷龍呀」

 

「ルークの塔城小猫」

 

「ポーンの兵藤一誠」

 

「自己紹介も終えたし。一丁、おっ始めようぜ!」

 

「ミラはポーンを、イルとネルは人間を、私はルークを相手するわ」

 

「分かった」

 

「「バラバラ!バラバラ!」」

 

 

雪蘭の指示でミラたちは一気に動き出す。

 

 

「ガキだからって手加減はしねぇぞ?オレは」

 

「解体しまーす!」

 

「しまーす!」

 

「かかってきな?」

 

 

イルとネルは持参したチェーンソーでオレを切りかかってくるが全く当たらない。

 

 

「なんで、当たらないのよ!」

 

「こんなんじゃ、ライザー様に怒られちゃうわ!」

 

「ほれほれ、どうした?」

 

「ムッカー!」

 

「早く、バラバラになっちゃえ!」

 

 

二人はオレの煽りで怒ったのかチェーンソーをブンブン振り回す。

それを何度も簡単に回避していると棍棒を持ったポーンと戦っていたはずのイッセーが…………。

 

 

「龍呀、俺に任せろ!」

 

「イッセー?」

 

「ブーステッド・ギア!」

 

 

Boost!!

 

Explosion!!

 

 

「まずは君たちから!」

 

「一つ!」

 

「きゃっ!?」

 

「二つ!」

 

「ひゃっ!?」

 

 

イッセーはブーステッド・ギアで溜めた力を解放して、イルとネルの身体に触れる。

 

 

「ていっ!」

 

「よっと!」

 

 

触れた後に出来た隙をミラが棍棒で突き攻撃をするがイッセーはそれを冷静に対処し、ミラの棍棒の右手でへし折り、ミラの身体にも触れる。

 

 

「私の棍を………!?」

 

「これで三つ!」

 

「人間だけじゃなくて」

 

「こんな奴に負けたら」

 

「本当にライザー様の怒られちゃうよ!」

 

「こんのーッ!」

 

「「絶対にバラバラにする!」」

 

 

ライザーのポーン三人がイッセーに突撃するとイッセーは悪魔の翼を広げ。『ライダー……変身!』のポーズを取り、そして…………。

 

 

「喰らえ!俺の必殺技!!」

 

「イッセーの必殺技って確か…………」

 

洋服崩壊(ドレスブレイク)!!」パチン

 

 

イッセーが指を鳴らすとライザーのポーンたちの身体に小さな魔法陣が展開されて、ポーンたちの服を弾け飛ばす。

するとポーンたちはデリケートゾーンを手で隠して悲鳴をあげる。

 

 

「フッハハハハ!どうだ、見たか!」

 

「脳内で女の子の服を消し飛ばすイメージを永遠と、そう!永遠と妄想し続け、俺は持てる魔力の才能を全て女の子を裸にするために使い切ったんだ!」

 

「これが俺の必殺技、『洋服崩壊(ドレスブレイク)』だ!」

 

 

イッセーは洋服崩壊が決まったことに喜び。10日間の修行中で会得した技を高らかに説明した。

 

 

「全くもって、無駄な努力」

 

「オレの変態な友人がすまないな」

 

 

オレはイッセーの必殺技を思い出したので体育館内にある衣服を探してミラたちに渡す。

 

 

「あっ、どうも……」

 

「お兄ちゃん、ありがとう!」

 

「ありがとう!」

 

「どういたしまして」

 

「龍呀!てめぇ、俺のせっかくの必殺技を!!」

 

「うるせえ!女の子を辱しめて何が必殺技だ!必殺技なら、もっと格好良くて威力がある技なのが常識だろうが!」

 

 

イッセーと揉めていると部長から通信が来たので体育館から退避する。

 

 

「逃げる気?」

 

「まだ、勝負は着いてないわ!」

 

「自分たちの拠点を捨てるつもりか!」

 

 

後ろでライザーの眷属が何か叫んでいるが関係ない。オレたちはオレたちの作戦のために行動しており、体育館を出るとやがて黄色の魔法陣が現れ、そのまま落雷となり体育館に落ちた。

落雷を落とした主は朱乃だった。

 

 

「テイク」

 

 

【ライダー様のポーン三名、ルーク一名。戦闘不能】

 

 

「す、すげぇ……」

 

「朱乃先輩の通り名は『雷の巫女』」

 

「まんまだな」

 

「その名前と力は知る人ぞ知る存在、だそうです」

 

 

小猫の朱乃に関する説明を聞きながら朱乃ことを見ると何故か頬を赤めらせていた。

やはり、ドSサディストか…………。

 

 

「取り敢えず、小猫はこれを着てこい。オレの服で悪いが」

 

 

体育館でライザーのルークと戦って、制服が破けている小猫に俺は自分の服を脱いで渡す。

 

 

「ありがとうございます。龍呀先輩」

 

「気に………ッ!!」

 

「小猫!」

 

「ッ!?」

 

 

小猫が服を着替えるために木の影に入ろうとした時に小猫の足元に魔法陣が見えたので急いで小猫をその場から突き飛ばす。

すると突き飛ばしたオレが代わり魔法陣の爆発を受けてしまう。

 

 

「龍呀先輩!?」

 

「龍呀!?」

 

「龍呀くん!?」

 

「テイク」

 

「ライザーのクイーンか!」

 

 

龍呀が小猫を守る代わりにライザーのクイーンの魔法を受けてしまう。

そして、爆発によって出来た爆炎が止むと、そこには上半身の服がボロボロで身体には傷一つ無い龍呀の姿があった。

 

 

「ふぅ~。いや、驚いた」

 

「龍呀!」

 

「龍呀先輩!」

 

「なっ!何故、まだ生きているの!?」

 

「あんな弱い魔法で俺がそう簡単に死ぬかよ。滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)を嘗めんなよ?」

 

「くっ!」

 

「お返しだ!」

 

 

オレはライザーのクイーンに服を燃やされたお返しのために足に炎の滅竜魔法を纏わせて一気にクイーンに向けてジャンプしクイーンの前まで行く。そしてクイーンの頭を掴む。

 

 

「がっ!?」

 

「喰らえ、火竜の握撃!!」

 

 

クイーンを掴んだ手に炎の滅竜魔法で爆発させる。

 

 

【ライザー様のクイーン、戦闘不能】

 

 

「ライザーのクイーンを一撃で…………」

 

「凄い…………」

 

「本当ですわね」

 

 

 

 

オリ主の滅神魔法について

  • 完全習得(永久的)。
  • 一時的な習得(今章限り)
  • 今後も使える(条件有り)
  • ごめん、使えなかった。

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