滅竜魔法を持って、悪魔の学園へ   作:黒牙雷真

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第20話

ライザーのクイーンを撃破した後、オレとイッセーに小猫は木場の下へ向かう。朱乃は一度、部長と合流するみたいだ。

 

 

【ライザー様のポーン三名。戦闘不能】

 

 

「三人?ってことは木場か!」

 

「さすがはイケメン。うわっ!?」

 

「やあ」

 

 

イッセーは木場のことを褒めるといきなり物影に引き込まれたのでイッセーは驚きの声をあげる。

 

 

「お、お前かよ」

 

「ああ、僕だよ」

 

「ポーンの撃破、お疲れ」

 

「朱乃さんのお陰で楽に仕留められたよ」

 

「残るは8体か」

 

「龍呀くんがライザーのクイーンを撃破してくれたのは大きいよ」

 

「その所為で服がダメになっちまったけどな」

 

「すみません。私の所為で……」

 

「気にするな。小猫が無事なら服の一枚や二枚なんて安いもんよ」ナデナデ

 

「うにゅ……」

 

 

オレの今の格好は上半身裸の状態のナツだ。

それから今後の作戦の話をしていると部長と朱乃がライザーに挑むと通信が来た。

木場は部長に無茶だと言ったが、あの頑固なお姫様はそれでも行くと言ったのだ。とっととこっちの仕事も終わらせることにした。

 

 

「やい、どうせ隠れてるんだろう。正々堂々、勝負しやがれ!」

 

「フフフフ」

 

 

イッセーが陸上競技場で叫ぶと女性の笑い声と共に砂埃が舞い上がり。砂埃の中から鎧を着用した女騎士が出てきた。

 

 

「私はライザー様に仕える、ナイト。カーラマインだ」

 

「堂々と真正面から出てくるとは正気の沙汰とは思えんな。だが、私はお前らのようなバカが大好きだ」

 

 

カーラマインは左腰に納めていた剣を引き抜き構える。また、カーラマインの剣の刃には炎が纏わりつく。

 

 

「イッセー、珍しく告白されてるぞ」

 

「え?マジで!」

 

「イッセーくん、今のは龍呀くんが言っている様な告白とは違うよ」

 

「僕はリアス様に仕える、ナイト。木場裕斗」

 

「ナイト同士の戦い、待ち望んでいたよ!」

 

「よくぞ言った。リアス・グレモリーのナイト!」

 

「ハアアアアアッ!」

 

 

木場とカーラマインが自己紹介を終えると直ぐ様、ナイト同士の剣の戦いが始まった。

 

 

「すげぇ……つうか、俺たちの出る幕無くね?」

 

「そうとは限らないぜ。居るんだろう?出てこいよ!」

 

「出て来ないなら…………火竜の煌炎!!」

 

 

オレは木の影に隠れているライザーの残りの眷属たちに火の煌炎を投げつける。

 

 

【ライザー様のポーン二名。ビショップ一名。戦闘不能】

 

 

「ありゃ、運が悪かったな」

 

「なんて、野蛮なの?」

 

 

火竜の煌炎を投げつけたら場所から金髪の少女と仮面着けた女性と背中に大剣を背負った女性が出てきた。

 

 

「いや、最初に言ったじゃねぇか。出てこいよ、ってさ?」

 

「そうでしたわね」

 

「それじゃ誰が来るんだ?お前か?」

 

「私は戦いませんの」

 

「「はぁ?」」

 

 

オレとイッセーは金髪の少女の言葉に疑問符をあげるが俺は直ぐにその意味が分かった。

 

 

「お前、もしかしてライザーの妹か?」

 

「え?妹ォォォォォオ!?」

 

「あら、ご存知でしたの」

 

「戦う相手のことを調べるのは常識だ」

 

「そうですわね。イザベラ、貴方はリアス様のポーンを、シーリスはリアス様のルークと人間を」

 

「わかりました」

 

「わかりました」

 

 

ライザーの妹の指示でイザベラとシーリスが襲いかかってくる。

 

 

「さぁ、来いよ」

 

「嘗めていられるのも今のうちだ」

 

「ハアアアアアッ!」

 

「鉄竜剣!」

 

「なっ!腕が剣に!?」

 

「貴方、本当に人間ですの!?」

 

 

シーリスとライザーの妹は人間であるオレの右腕が剣に変わったことに、とても驚いている様子だ。

しかし、戦いの最中にそんな驚いていいのか?

 

 

「オレはただの人間じゃなくて、フェアリーテイルの滅竜魔導士なんだよ」

 

「きゃああああ!?」

 

「なんだ?」

 

 

いきなり女性の悲鳴が聞こえたのでそちらを見ると、そこには素っ裸のイザベラがへたり込んでいた。

 

 

「なんて下品な」

 

「最低です」

 

「イッセーの奴、またあの変態技を使ったのかよ」

 

「女にとっては恐ろしい技だな」

 

「僕も初めてみたけど、なんか…………」

 

 

「うちのイッセーが変態でごめん」

「うちのイッセーくんが変態でごめんなさい」

「うちのイッセー先輩が変態でごめんなさい」

 

「コラー!三人とも、見も蓋もない謝り方をするな!」

 

 

オレたちがライザーの眷属たちに謝罪をしているとイッセーはそのことに地団駄を踏む。

 

 

「そこの兵士さん。あれが何なのか分かりますかしら?」

 

「はっ!部長!?」

 

 

ライザーの妹が指で示したのは新校舎の屋根の上にいる部長と朱乃、アーシアの姿だった。

 

 

「直接仕掛けるって言っても早すぎるだろう」

 

「こちらも手を読まれていたのか」

 

「イッセー、木場、小猫!お前たちは部長の所へ急げ」

 

「でも、龍呀!」

 

「イッセー!てめぇらは何のためにこの戦いに参加してんだ!」

 

「龍呀」

 

「龍呀くん」

 

「龍呀先輩」

 

「だから、ここは任せろ!」

 

「…………悪い、頼む!」

 

「龍呀くん、後を頼む!それとこれ」

 

「あとをお願いします」

 

「任せとけって」

 

 

イッセー、木場、小猫は部長たちの所へ急いで向かう。

また、木場は自分の責務を任せてしまう代わりに鉄の剣をオレに投げ渡してくるのでそれを受け取り食べる。

 

 

「さぁ、仕切り直しだ」モグモグ

 

「剣を食べた!?」

 

「本当に人間ですの!?」

 

「行くぜ!」

 

「火竜の鉄拳!!」

 

「がはっ!?」

 

「翼撃!!」

 

「きゃあああっ!?」

 

「咆哮!!」

 

「うわあああ!?」

 

 

【ライザー様のナイト二名。ルーク一名。戦闘不能】

 

 

炎の滅竜魔法で一気にライザーの妹以外の眷属を葬る。

 

 

「人間がこんな…………」

 

「さぁて、オレの役割はここまでだな」

 

 

【リアス様のナイト、一名。ルーク、一名。戦闘不能】

 

 

木場と小猫が負けたか…………。

 

 

「え?今のはどういう意味ですの?」

 

「どういう意味も何も、これ以上オレが戦っても今後意味がないからだ」

 

「意味がない?」

 

「仮にこのゲームに勝てても、それは人間の力によって勝てたものとか言われて終わりだ。だから、オレの役割は今は終わりだ」

 

「それに、このゲームは負ける」

 

「え?」

 

 

【リアス様のリザインを確認。このゲームはライザー・フェニックス様の勝ちです】

 

 

オリ主の滅神魔法について

  • 完全習得(永久的)。
  • 一時的な習得(今章限り)
  • 今後も使える(条件有り)
  • ごめん、使えなかった。

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