『それでは始めてもらうか』
「イッセー。オレがある程度、ライザーを弱らすから最後はお前が決めろ!」
「任せろ、龍呀!」
「人間風情がこの俺に勝てるはずが───」
「火竜の鉄拳!!」
「ぐあああっ!?」
ライザーが何か言い終わる前に火竜の鉄拳を顔面に打ち込み吹き飛ばす。
「な、なんだ、その威力は!?」
「さぁ、フェニックスの炎とドラゴンの炎。どちらがより強く燃え盛るか、勝負と行こうぜ!」
「な、嘗めるァァァァア!!」
ライザーは怒ったのか両手に炎の塊を作り。それをオレに投げつけてくる。
なのでオレも炎を投げることにした。
「火竜の煌炎!!」
「なっ、バカな!?」
オレが投げた火竜の煌炎はライザーの炎ごと呑み込んでライザーに当たる。
「何故、人間ごときに俺の炎が……」
「まだまだ、行くぞ!」
ライザーに向けて一気に駆け出し。連続で炎の滅竜魔法を決めて行く。
「火竜の鉄拳!!」
「鉤爪!!」
「翼撃!!」
「劍角!!」
「炎肘!!」
「うぼわっ!?」
「な、なんだ、その魔法は!?」
「龍呀の魔法は、竜の鱗を砕き、竜の肝を潰し、その魂を狩り取ることのできる魔法だ!」
「滅竜奥義・紅蓮爆炎刃!!」
「ぐあああっ!?」
ライザーは紅蓮爆炎刃で大きく吹き飛ばされてルークの駒を型通った灯台にぶつかり、瓦礫の下敷きになる。
「イッセー、交代だ」パン
「おう!」パン
オレたちはタッチをして交代する。
もしも、イッセーが危なくなればオレが出るがな。
この戦いには黒歌の運命もかかってるからな。
▽▲▽
《sideイッセー》
「さぁ、次は俺の番だ」
「部長!プロモーションをすること許可願います」
俺はライザーに向けて走りながら部長にプロモーションの許可をもらう。そして、ポーンからクイーンへとプロモーションする。
「プロモーション、クイーン!」
「下級悪魔風情が!」
瓦礫から出てきたライザーは俺に炎を放ってくるが明らかにゲームの時より威力がない。
これは龍呀の滅竜魔法のお陰でなのか?
「部長!」
「俺は木場の様に剣の才能はありません。朱乃さんみたいに魔力の天才でもありません。小猫ちゃんみたいなバカ力は無いし。アーシアの持ってる様な素晴らしい治癒の力もありません」
「ましてや、龍呀のような滅竜の力もありません。それでも、俺は最強のポーンになります」
「部長のためなら神様だって、ぶっ飛ばしてやります!」
「輝きやがれ、オーバー・ブーストォォォオ!!」
『WIelsh Dragon Over Booster!!!』
『赤龍帝の籠手』からその電子音がなると俺の身体を真紅の鎧が纏まりつく。
これこそが本当の赤龍帝の力なんだ。
「これが龍帝の力、禁手、『
俺の左腕に宿る。赤き龍帝ドライグと左腕を取引に10秒間だけ成れる力だ。
龍呀がライザーのことを弱らせてくれなかったら危なかった。
「10秒もあれば、奴を殴り飛ばせる!」
『Ⅹ』
「ウリャアアアア!!」
『赤龍帝の鎧』で強化した魔力の塊をライザーに向けて放つがライザーはそれを回避してしまう。
また、避けた魔力の塊は灯台に当たり大爆発する。
「くっ!?」
「ここだァァァァア!!」
「ぬわあああ!?」
ライザーが回避したことにより出来た隙をついで一気に懐へ入り一発狙うが、それをライザーはギリギリの所で回避してしまう。
『Ⅸ』
「なんだ、この力と早さは。本当にあの人間といい貴様といい。この俺を不愉快にしてくれる!」
「火の鳥、鳳凰、不死鳥フェニックスと称えられた我一族の業火」
「その身に受けて、燃え尽きろォォォオ!」
『Ⅷ』
「てめぇのちんけな炎なんかで俺が焼かれる訳がねぇだろォォォオ!」
俺とライザーは互いの拳がぶつかり合い。その衝撃で俺は空中から落ちてしまう。
また、『赤龍帝の鎧』の至る箇所に皹が入っていた。
「ぐあっ!?」
「鎧がなかったら……これがアイツの力だってのか」
『Ⅶ』
「くそっ、あの人間から受けたダメージが……」
正面を見るとライザーもさっきの衝撃で空中から落ち。龍呀のダメージが予想よりも大きかったのか傷の治りが遅い。
「貴様はブーステッド・ギアが無ければ。ただのグズだ!」
ライザーは炎を俺に投げてくるが鎧の推進力でそれを回避する。
すると、それを読んでいたのかライザーは俺に拳を向けてくるので俺も拳を放つ。
「ハアアアアアッ!」
「デヤアアアアッ!」
『Ⅵ』
互いに放った拳はお互いの顔面に炸裂し、俺は吐血するが少ししてからライザーも吐血する。
「ぐはっ!?」
「ハッハハ。その程───ごはっ!?」
「き、貴様、何をした……?」
ライザーは何故、自分が吐血しているのか理由が分からずに俺と共に再び、空中から落下するがその時に俺が左手に握っていた物を見る。
「なっ!十字架だと……!?」
『Ⅴ』
「うちのビショップは元シスターなんでね。奥に仕舞い込んでたのをちょっと借りて来たのさ。
流石のアンタでもセイクリッド・ギアで高めた聖なる力は堪えるようだな」
『Ⅳ』
「バカな……。十字架は悪魔の身体を激しく痛め付ける。いかにドラゴンの鎧を身に着けようと手にすること自体…………ッ!!」
「まさか、貴様?籠手に宿るドラゴンに自分の腕を…………」
『Ⅲ』
「悪魔の腕じゃなく、ドラゴンの腕なら悪魔の弱点は関係ないからな!」
「正気か、貴様!?そんなことをすれば、二度と戻らないんたぞ!」
『Ⅱ』
「それがどうした!」
『Ⅰ』
「たかが俺の腕の一本。部長が戻ってくるなら安い!」
「取引だァァァァア!!」
最後の留めを決めるために鎧の推進力でライザーに突撃する。しかし、途中でカウントアップが来てしまい『禁手』が解けて転んでしまう。
ドライグに聞いて今度は何処と取引すれば再び禁手になれるか聞いてみたいところ今の俺では全く可能性が無いらしい。
けれど、最後の悪足掻きに鎧の力の一部を籠手のに宝玉に移動させてくれたみたいだ。
「全く、本当にしまらねーな」
「龍呀?」
「少しだけ力を貸してやるから、今度こそ決めろよ?」
「ああ!」
龍呀は俺のこと起こしてくれた後、背中に手をおいて。一気に魔力を流し込んでくれる。するとブーステッド・ギアの宝玉が激しく光る。
「な、なんだ、それは!」
「スゲェ…………力がみなぎってくる」
「ついでにこれもサービスだ。バーニア、アーマー、アームズ、エンチャント!!」
「サンキュー、龍呀。行くっぞォォォォオ」
「この死に損ないがァァァァア」
俺は一気に駆け出しながらポケットに仕舞っていた聖水を十字架を持っている左腕に掛ける。
「アーシアが言っていた。悪魔は聖水が苦手だって」
「木場が言っていた。視野を広げて、相手を見ろと!」
『Transfer』
「朱乃さんが言っていた。魔力は身体全体を覆うオーラから流れる様に集める。意思を集中させて魔力の波動を感じれば良いと!」
俺は龍呀からもらった魔力と自分の魔力をブーステッド・ギアに集める。
「小猫ちゃんが言っていた。打撃は中心線を狙って的確に抉り込む様に打つんだと!」
「龍呀が言っていた。技は放つイメージと自分のイメージを頭の中で合わせて、放つんだと!」
ライザーはブーステッド・ギアに集まった力に恐怖したのか狼狽えだした。
「ま、待て!分かっているのか?この婚約は悪魔の未来に必要で、大事な事なんだぞ!お前の様な何も知らないガキがどうこうする様な物じゃ、ないんだぁぁぁあ!」
「難しいことは分からねぇよ。でもな!お前に負けて気絶してる時、うっすらと覚えていたことがある」
「部長が泣いてたんだよ!俺がてめぇを殴る理由はそれだけで十分だ!」
「喰らいやがれ、龍帝の鉄拳!!」
俺は全ての力の左ストレートをライザーの鳩尾を狙って思い切り打ち込む。
するとライザーは腹を抱えて踞り、動きを止める。
その後にライザーの妹が俺の前に転移してきて両手を広げ、ライザーに攻撃させない様にする。
「文句かあるなら、俺の所へ来い!いつでも、相手になってやる」
こうして最後の戦いは俺たちの勝利になった。
龍帝の鉄拳はただのグーパンチです。
火竜の鉄拳などは別物です。
オリ主の滅神魔法について
-
完全習得(永久的)。
-
一時的な習得(今章限り)
-
今後も使える(条件有り)
-
ごめん、使えなかった。