滅竜魔法を持って、悪魔の学園へ   作:黒牙雷真

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月光校庭のエクスカリバーと雷炎の滅竜魔法
第25話


黒歌と小猫が和解し、オレが神様に呼び出されてアクノロギアと修行した日の翌日。放課後の部室では…………。

 

 

「「小さくな~れ~、小さくな~れ~」」

 

 

朱乃とアーシアが魔力でイッセーの左腕を人間の腕に変化させているが、あまりにも龍の力が強いのか直ぐにドラゴンの腕に戻ってしまう。

 

 

「このままだと、週に何度も魔力をかける必要がありそうだな」

 

「龍呀の魔力で何とかならないかしら?」

 

「やってみます。イッセー、左手で拳を作れ」

 

「ああ」

 

 

オレはイッセーと拳を合わせて、魔力をイッセーに流す。すると…………

 

 

「オオオオ!元に戻った!」

 

「それとイッセー。念のため、これを飲んでおけ」

 

 

収納ラクリマから錠剤くらいの大きさのラクリマをイッセーに渡す。

 

 

「このラクリマは?」

 

「それは龍の力を吸収して魔力に変えてくれるラクリマだ。それが一番小さくて、一番弱い物だが。それでもダメなら、もう少し強力な奴を渡すから」

 

「なんか、薬みたいだな」

 

「強ち間違ってはないだろう?」

 

「そうだな。サンキュー」ゴクリ

 

「おう」

 

 

それから時間は過ぎて行き、部活の終了時間になると部長からとんでもないことを聞かされた。

 

 

「あっ、そうそう、龍呀」

 

「なんです?」

 

「今日から貴方の家に小猫が住むことになってるから」

 

「は…………?」

 

「はぁぁぁぁぁあ!?」

 

「何でそんなことに!?」

 

「小猫から言い出したことよ。姉とせっかく和解が出来たから一緒に暮らしたいってね」

 

「…………はぁ~、分かったよ」

 

「すみません。龍呀先輩」

 

「気にするな。近い未来、そうなるだろうと思ってはいたがこんな早くとは…………」

 

「ところでよ、龍呀?」

 

「なんだ、イッセー?」

 

「小猫ちゃんのお姉さんは、その…………可愛いのか?」

 

 

────ブチッ!

 

 

「イッセー。黒歌に色目を使ったら、ガチで殺す」ゴゴゴゴ

 

「ひぃぃぃぃっ!?」

 

「ムゥ…………」

 

 

 

イッセーを脅していると何故か小猫が拗ねたような顔をしていた。

何故だ?

 

 

「どうしたんだ、小猫?」

 

「別になんでもありません…………バカ」ボソッ

 

「なんだよ、一体……」

 

 

てな訳で小猫が拗ねている理由が分からないまま家に帰ると家の前で…………。

 

 

「はーい、ご苦労様でーす」

 

「あっ、二人ともお帰りにゃ」

 

 

家の前で引っ越し屋の人にサインしている黒歌がおり。サインが終わると黒歌はこちらに気付いた。

 

 

「黒歌、今の引っ越し屋は?」

 

「それは白音の荷物を届けてくれた、業者の人にゃ」

 

「何とも手回しが早いことで」

 

「取り敢えず、部屋は数があるから白音は自分の好きな部屋を選ぶといいにゃ」

 

「では、そうします」

 

 

トントン拍子で小猫が我が家に移り住むことが決まった。そして、荷物までもが我が家に届いた。

まぁ、せっかく姉妹が和解できたのだから数年の溝を埋めて欲しいものだ。

 

 

 

小猫が引っ越して来て翌日。本日の部活はイッセーの家で行うことになった。

何故、イッセーの家なのかは旧校舎が年に一度の全体清掃なんだとか。

 

 

「それでは定例会議を行うわよ」

 

「今月の契約件数は朱乃が11件。小猫が10件。裕斗か8件。アーシアが3件」

 

「やるじゃないか、アーシアさん」

 

「新人さんにしては上出来です」

 

「わぁー、ありがとうございます」

 

「で、イッセーは…………0件」

 

「め、面目ありません」

 

「でも、部長。イッセーが行った依頼先は評判が良かったんですよね?」

 

「そうなのよ。だから、少し困っているの」

 

「イッセー、評判は悪くないんだ。あとは契約だけだな」

 

「おう!」

 

「あっ、そうだ!なんなら、オレと契約するか?」

 

「龍呀と?」

 

「ああ。食料の買い出しを手伝ってくれ」

 

「分かった」

 

 

オレがイッセーと契約の約束をした後、部屋の扉が開き廊下からイッセーのお母さんがクッキーやらイッセーのアルバムやらを持ってきた。

 

アルバムの中身を見ていると、子供の頃のイッセーが全裸で牛乳瓶をラッパ飲みしている写真などがあった。

 

 

「ねぇ、イッセーくん。この写真に写ってる剣に見覚えは?」

 

「これは確か、昔に近所の子と遊んでた時の写真だ。えっと名前は…………」

 

「こんなこともあるんだね」

 

「その写真に写ってる剣がどうしたんだよ?」

 

「これはね…………聖剣だよ」

 

 

 

部活が終わり家で夕食を食べてのんびりしていると小猫が二階から降りてきた。

 

 

「龍呀先輩、部長からはぐれ悪魔の討伐要請です」

 

「分かった」

 

「私も行くにゃ」

 

「黒歌も?」

 

「姉様も?」

 

「グレモリーの次期当主に白音のことをよろしくとご挨拶に行くだけにゃ」

 

「…………わかりました」

 

「ありがとうにゃ、白音」

 

 

 

オレたちは準備を整えて小猫が部長から聞いた座標に黒歌の転移魔法で転移する。

すると転移先には部長、朱乃、木場、アーシアが揃っていた。

 

 

「こんばんは、部長」

 

「こんばんは」

 

「呼び出して悪かったわね。それと…………」

 

「初めましてにゃ。リアス・グレモリー」

 

「貴女が黒歌ね。それで、何のご用かしら?」

 

「今回はただのご挨拶にゃ。大切な妹の主と一度直接、話しがしたかったにゃ」

 

「そう」

 

「これからも大切な妹をよろしくお願いするにゃ」

 

「もちろんよ。リアス・グレモリーの名に置いて約束するわ」

 

「ありがとうにゃ」

 

 

それから少ししてからイッセーがやってきた。

その時、黒歌の身体を見て鼻の下を伸ばしたので拳骨をイッセーの脳天から振り下ろし地面に少しめり込ませる。

 

 

オリ主の滅神魔法について

  • 完全習得(永久的)。
  • 一時的な習得(今章限り)
  • 今後も使える(条件有り)
  • ごめん、使えなかった。

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