第32話
コカビエルと聖剣の騒動が終わった日の夜。
夕食を食べ終わったあと、リビングでゆっくりとしていると小猫に話しかけられる。
「あの、龍呀先輩」
「なんだ?」
「龍呀先輩は……その、黒歌姉様の旦那さん、何ですよね?」
「ああ、そのつもりだが?」
「でしたら、私も龍呀先輩の奥さんに加えてくれませんか?」
「は?」
今、小猫は何と仰いました?
私も奥さんに加えてほしい?
何?何処のハーレム王の兵藤一誠くん?
「龍呀先輩のお陰で姉様の過去を知って和解ができました。それに教会の時もレーティングゲームの時もコカビエルの時も、私を助けてくれました」
「だから、私は、龍呀先輩が好きになったんです」
「えっとだな、小猫。さすがに二人も奥さんを持つのは、その世間的に……な?」
「悪魔は一夫多妻制よ。龍呀」
「黒歌!?」
夕食で使った食器を洗っていた黒歌がいつの間にかオレの後ろにおり。また、あすなろ抱きをしてくる。
それを見た、小猫は嫉妬したのか普段隠している感情を顔に出し始めた。
「姉様だけ、狡い!私も龍呀先輩に抱き付きたいです!」
「ちょっ、小猫!?」
「なら、前から龍呀に抱き付けばいいじゃない?」
「ちょっ、黒歌まで!?」
「そうします」
小猫は黒歌に促されるままにオレの股の上に座り抱き付いてくる。
また、小猫が抱き付いてるため、小猫の頭がオレの顔の少し下に来るので女の子特有の甘い臭いがオレの鼻をくすぐる。
そして、少し時間が経つと小猫が顔を上げて、黒歌と同じで綺麗な金色の瞳を潤ませて、頬を赤らめせながら俺に告白をしてくる。
「龍呀先輩。私は龍呀先輩が好きです!大好きです!」
「えっと……」
「私じゃ、ダメ、ですか……?」上目遣い+ウルウル
「えっと、あの、その……」
「龍呀、いい加減観念なさい。女の子の告白を無下に扱う物じゃないわよ」
「だが、黒歌、おま………お前は賛成だったな」
「分かった……。改めて、二人目の奥さんとしてよろしくな、小猫」
「はい!」
とまぁこんな感じで、オレに二人目の奥さんが出来てしまった。イッセーごめんね。お前より先にハーレムが出来てしまったよ。
その翌日の放課後。
オカルト研究部の部室では…………。
「やぁ、滅竜魔導士」
「おう。お前、悪魔に転生したんだな?」
「なんだ、分かっていたのか?」
「臭いだ。滅竜魔導士は鼻が良いんだ」
「なるほど、それでか。兵藤一誠と同じように君も驚かせようとしたのに」
「意外にそういう面があるんだな。もっとこう、硬いイメージがお前にはあったから」
「そうなのか?」
「ああ」
それからゼノヴィアが何故悪魔に転生したのかを聞いたら、オレが到着する前にコカビエルから神と魔王が過去の大戦で死亡していることを話されて知ってしまった。
それを教会の上層部に問うたら、知ってはならないことを知ってしまったと異端の烙印を押されてしまい、
やけくそで部長に頼みこみ悪魔になったそうだ。
そして、ゼノヴィアが悪魔になって数日。部室では部長がアザゼルに対して激怒していた。
「冗談じゃないわ!堕天使の総督が私たちの縄張りに侵入して営業妨害をしていただなんて」
「部長、一度辞書で営業妨害という言葉を調べた方が良いですよ」
「龍呀先輩、今はそれを言うべきではないかと」
「でもさ、アザゼルからはちゃんと報酬を貰ってる訳じゃん?」
「しかも、私の可愛いイッセーにまで手を出そうとするだなんて。万死に値するわ」
「万死に値しても、部長たちじゃアザゼルに勝てないけどな」
「それも言うべきありませんよ」
「だって、本当のことじゃねぇか」
「言葉とは時に人を傷付けます」
「お前たち悪魔じゃん」
「むぅ……」ポカポカ
「小猫、痛い、痛いから!」
小猫がオレの奥さんになってから部室でよく俺の膝の上に座ってくるのだ。そして現在、膝の上に座っている小猫にポカポカと殴られているので凄く痛い。
また、初めて小猫が膝の上に乗って来た時、イッセーは泣いていた。
ごめんイッセー。けれど、小猫も黒歌同様に色眼を使ったら制裁してやる。
「部長、この街でトップ会談が行われるというのは本当なんですか?」
「ええ、さっき私の所にも連絡が来たわ。一度、三大勢力のトップが集まって今後のことについて話し合うことになったわ」
「会談のきっかけになったのはコカビエルが原因か」
「でしょうね」
「イッセー、今後はアザゼルに注意しなさい」
「わかりました」
オリ主の滅神魔法について
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完全習得(永久的)。
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一時的な習得(今章限り)
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今後も使える(条件有り)
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ごめん、使えなかった。