滅竜魔法を持って、悪魔の学園へ   作:黒牙雷真

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第33話

とある休日に何故かオカ研の活動を行うということで蝉がミンミンと鳴く中、オレたちは水着を持って駒王学園へ。

また、今回は黒歌も参加していいそうだ。

 

 

 

「プール、プール、プールにゃ!」

 

「あまりはしゃがないでください、姉様」

 

「だって、白音と水で遊ぶだなんて久しぶりじゃない?」

 

「それはそうですが」

 

「小猫、今回は黒歌のために妥協してくれ」

 

「龍呀先輩が言うなら分かりました」

 

 

学園に着いて部長から言われた今日の活動内容はプール掃除だそうだ。

なんでも、コカビエル戦の時に生徒会が学園を修復したのでオレたちオカルト研究部がプール掃除をすることになったらしい。

 

そんな訳でテキパキと掃除して、掃除の対価としてオレたちはプールで遊ぶ。

 

 

「龍呀、オイルを塗ってくれるかにゃ?」

 

「分かったよ。 そこに寝ろ」

 

「じゃあ、よろしくにゃ」

 

 

オレは黒歌からオイルを受けて取り、オイルを手のひらで暖めて黒歌の背中へ優しく塗る。

 

 

「あれが小猫ちゃんのお姉様の黒歌さんの水着姿。 部長や朱乃さんに劣るとも勝らないダイナマイトボディー!! くぅー、龍呀が奴が羨ましいぜー!!」

 

 

イッセーがそんなことを口にしたのでオイル塗りを少し止めて、イッセーに近寄りプールへ蹴り飛ばすことにした。

 

 

「イッセー?」

 

「な、なんでしょう、龍呀さん!」

 

「前に言ったよな? 黒歌に色眼を使ったらガチで殺すと?」

 

「えっと……今のはですね……」

 

「一辺溺れて来い!」

 

「ぐぼおっ!?」

 

「あばばばばば!? おぼ、溺れ、溺れる!?」バシャバシャ

 

 

イッセーは蹴り飛ばされたことによりプールでジタバタと暴れて溺れている。

無論、オレは助けない。どうせ、木場が助けるだろうしな。

 

 

「小猫、もう少しだ。 がんばれ」

 

「は、はい……」

 

 

 

黒歌のオイル塗りを終えたあと、小猫から泳ぎの練習をしたいと言われたので手伝っている。

やはり、猫の妖怪でも水は苦手なのな。

 

また、隣ではイッセーがアーシアに泳ぎを教えている。アーシアは教会で育ったため泳ぐ習慣がなかったのだろう。

 

 

「よし、25mを完泳だ。少し休憩しよう」

 

「ありがとうございます」

 

「気にするな」

 

 

一度、プールから上がり。更衣室にオレは戻り自分の荷物の中から収納ラクリマを持ってプールサイドに戻る、

 

プールサイドに戻るとラクリマから色々なジュースやお菓子などを取り出す。

 

 

「皆、一息入れないか?」

 

「そうね。少し、休憩にしましょう」

 

「そうですわね」

 

 

全員で一度休憩を取ることにして、それぞれラクリマから出したお菓子などを食べている。

そんな中、オレはオレンジジュースを平たい小さな容器に流し込む。

それを見ていたイッセーはオレに質問をしてくる。

 

 

「龍呀、ジュースを容器に流して何をするんだ?」

 

「それはな、こうするんだよ」

 

「アイスメイク・アイスキャディー」

 

 

容器の中に一本の棒を半分くらいまで容器に入れてから氷の滅竜魔法を工夫して容器の下からジュースだけを凍らせてアイスキャディーを作る。

 

 

「ジュースを凍らせてアイスにしたのね」

 

「魔法を鍛えるのも地道に日常的にやるのが大切だ。 イッセーもあの洋服崩壊以外も練習しろよ?」

 

「そうよ、イッセー。 あんな下品な魔法の使い方は間違っているわ」

 

「それに露出狂が相手だと洋服崩壊も意味がないぞ? だから、地道に魔力の特訓をしろよ」

 

「は、はい……」

 

「それじゃ、皆、好きな味を選んでくれ」

 

 

ラクリマから色々なジュースを取り出して自分の好みのアイスを作ることにした。

アイスを食べ終わると何故かオレは朱乃にオイルを塗ってくれと頼まれたので塗ってやった。

 

他にはラクリマからビーチボールを取り出し遊ぶ。

 

また、イッセーはゼノヴィアに呼ばれて更衣室に行ったら子作りをして欲しいと言われて部長とアーシアに迫られていた。

その後、プールで遊び終わるが部室ではイッセーのお説教が行われている。

 

 

「随分と賑やかだな」

 

 

突如、部室の入り口の方から声が聞こえると扉の前に白い魔法陣が展開され、陣の中からサーゼクスとグレイフィアが現れる。

 

 

「何かのイベントかい?」

 

「お、お兄様?!」

 

「魔王様?!」

 

 

いきなりの魔王来訪に部室とイッセーは驚き。ワンテンポしてから俺、アーシア、ゼノヴィア以外の部室にいる悪魔は跪く。

それからアーシアとゼノヴィアにサーゼクスが自己紹介した。

 

 

「それよりお兄様。 どうしてここへ?」

 

「何を言っているんだ。 公開授業が近いのだろう?」

 

「ま、まさか!?」

 

「是非とも我が妹が勉学に励む姿を見たいのだ」

 

 

サーゼクスはそう呑気に言ってみせた。

 

 

「サーゼクス、それだけじゃないだろう? 重大なことは早く言えよ」

 

「まったく、君も相変わらずのようだね。 パーティー会場で私と手合わせした時よりも強い、聖なる力を見せつけ、今も魔王を前にしているのに動じない」

 

「あの時は、何にも知らない奴らが黒歌を悪く言うからだ。 何にも言わなかったら直ぐに帰ったさ」

 

「まぁ、私もあの時はいささか軽率な発言だと思ったがね」

 

「で、本題を話せ」

 

「そうだね。 この度、三大勢力のトップ会合がここ駒王学園で行われことになった」

 

 

「「「「!?」」」」

 

 

サーゼクスの言葉にグレモリー眷属一同は驚く。

 

 

「無論、君にも参加してもらうよ? この私に手加減していたとはいえ、手傷を追わせ。 あの、コカビエルを意図も容易く倒した。 フェアリーテイルの滅竜魔導士、狩谷龍呀くん」

 

「龍呀でいい」

 

「それでは龍呀。君も是非、参加してくれるかな?」

 

「お前には貸しがあるから参加してやる」

 

「それはありがたい」

 

 

その後、サーゼクスは人間界に来たはいいが宿がないとかアホなことを言い。

そこをイッセーが宿を提供することになった。

本当に魔王は何処か抜けてる部分があるような。

 

 

 

オリ主の滅神魔法について

  • 完全習得(永久的)。
  • 一時的な習得(今章限り)
  • 今後も使える(条件有り)
  • ごめん、使えなかった。

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