ヴァーリとの邂逅のあと、オレは普通に教室へ。イッセーはオレとヴァーリのドラゴンの力で左腕がドラゴン化。朱乃に頼んでドラゴンのオーラを吸い出してもらった。
「イッセー、大丈夫か?」
「ああ。龍呀のラクリマと朱乃さんのお陰で大分楽だよ」
「そうか。ならいいが」
イッセーと話ながら教室に入ると、いきなり野生の元浜と松田が襲いかかってきた。
「イッセー、貴様!」
「ついでに、狩谷も!」
「しゃらくせーっ!」
「ヒデッ!!」
「ブウッ!!」
いきなり襲いかかってきた野生の変態二人にラリアットを決めて、そのまま床に叩き付ける。
ちなみにちゃんと手加減はしてますよ?
「で、何ゆえ、オレたちを襲った?え?」
「えっとー、その、転校生のゼノヴィアちゃんが…………」正座
「オカルト研究部に入部したという情報を得まして…………」正座
「「だから、美少女や美人の集まりであるオカルト研究部に属しているお前たちが羨ましいかったんだ!!」」
「そんなことでかよ…………」
「「そ…」」
「ん?」
「「そんなことだとっ!?狩谷、貴様という奴は!!」」
「俺たち、モテナイ同盟の男子がオカルト研究部に属している貴様らをどのような思いで見ていると思う!」
「それなのに、貴様という奴は『そんなこと』と済ますか!」
「いや、だってな…………」
オカルト研究部に入りたいなら入りたいと言えばいいじゃないかと思うが、どうやら部長の力で入部ができないようだ。
まぁ、流石にオレやイッセーと違って一般人を裏の世界に巻き込むのは危ないからな。
そんなことを頭の片隅で考えていると桐生が話かけてきた。
「ねぇ、狩谷」
「なんだ?」
「私の情報網に、狩谷と一年生美少女の塔城さんが同じ家から出てきた、っていう情報を得たんだけど。どうなの?」
「なにっ!?」
「狩谷、貴様!オカルト研究部に属するだけに飽きたらず。我らが駒王学園のマスコットである。塔城小猫ちゃんまでもその毒牙に!?」
「あー、そのことなら本当だ。だって、小猫とオレはそのうち家族になるし」
「「「「か、家族!?」」」」
「その情報をもっと詳しく教えろ、狩谷!」
「何故、貴様が小猫ちゃんと!」
「安心しろ。どうせ、明日の公開授業で分かる」
松田と元浜がそう言い残すと丁度、予礼のチャイムが鳴るので自分の席について授業の準備をする。
その後、1日の授業とオカルト研究部の活動が終わり。夕食を済まして、黒歌が淹れてくれた緑茶を啜りながら、オレの膝の上で寝転ぶ小猫を撫でながら明日の公開授業について黒歌に聞くことにした。
「なぁ、黒歌」ナデナデ
「ゴロゴロ……」
「なんにゃ?」
「明日の公開授業には来るんだろう?」
「もちろんにゃ。白音と龍呀を見に行くにゃ」
「じゃあ、そん時にクラスの連中に黒歌と婚約してると話していいか?」
「別に構わないけど、どうしてにゃ?」
「それが、同じクラスの奴にオレが小猫と一緒に登校するところを見られたみたいでな。それで質問された時、咄嗟に
「なるほどね、分かったにゃ。龍呀のクラスに行った時は、正妻とした見せつければいいのね」
「正妻って、お前な…………痛ッ!」
「ヴゥゥゥゥ」カジカジ
「小猫、お前…………」
「…………」プイ
どうやら、小猫は
「悪かったよ。でも、小猫も黒歌と同様にオレの奥さんになるんだから家族になるという意味では、どっち変わらないだろう?」
「仮に義理の妹という意味であっても、奥さんという意味であっても。だろう?」
「そうですけど…………恋する乙女としては複雑です」プイ
「それを言われてしまうと…………あははは」ポリポリ
オリ主の滅神魔法について
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完全習得(永久的)。
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一時的な習得(今章限り)
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今後も使える(条件有り)
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ごめん、使えなかった。