「龍呀~、来たわよ」
「おう。小猫の方はもう見たのか?」
「ええ、それはもうジックリとね」
「そうか」
現在、公開授業の二限が終わった休み時間に小猫のクラスを見終わった黒歌がオレのクラスへと来ていた。
因みに服装は浴衣ではなく。スーツなのだが、色々と窮屈なようでYシャツのボタンが悲鳴をあげている。
「か、狩谷…………」
「そ、その超絶美人は一体…………」
「元浜に松田か。紹介するよ。此方は小猫の実の
姉である塔城黒歌だ。そんでもってオレの婚約者だ」
「どうも、龍呀の婚約者の黒歌です。いつも、夫がお世話になっております」ペコリ
「「か……」」
「「か?」」
「「神は死んだ…………」」
どうやら、この変態二人はオレと黒歌が婚約しているという話にダメージを受けたのか両手両膝を付いて項垂れてしまった。
「それじゃあ、黒歌。オレは席に戻る」
「ええ、しっかりと龍呀の授業風景を見ておくわね」
「おい、二人とも。そろそろ席に戻れ。先生が来るぞ」
「やっぱり、顔なのか?顔が全てなのか………?」
「松田、狩谷相手では最初から負け戦だったのかも知れん」
「元浜…………」
「所詮、アニメキャラには勝てないということだ」
「やっぱり、顔が全てか………!?」
尚も項垂れている変態二人を放置して自分の席に座り。次の英語の授業になると、何故か分からないが英語の教師が紙粘土を教材として配り始めた。
「今日の英語の授業は、今渡した紙粘土で好きな物を作ってみてください」
「いやいや。英語の授業に紙粘土を使うって、図工や美術の授業じゃないんだから…………」
「動物でも人でも物でも、何でも構いません。自分が思い描いた、有りのままの表現を形にするのです。そういう英会話もあるのです」
「ねぇよ!そんな英語!」
意味の分からない英語教師にツッコミを入れるが周りの奴らは普通に紙粘土を捏ね始めた。
「オレだけなのか?オレだけがおかしいのか?」
あの、エセ神様に転生させられる前は、そこそこ偏差値がある高校に通っていたオレだが。英会話で紙粘土を使うのは初めてだぞ?
「はぁ……仕方ない、やるか」
このまま頭を抱えていても仕方ないので、オレも紙粘土を捏ね始めた。
それから少しするとイッセーの席の前を通った教師が騒ぎ始めた。
「ひょ、兵藤くん!?」
「はい?」
イッセーは何やらエロい妄想をしていたのか、いつの間にかイッセーの目の前には紙粘土で作られた部長の裸体人形が出来ていた。
「あれ、リアス御姉様じゃない?」
「そうよ。凄いソックリ」
「おい、こっちも見ろよ!」
今度は何故か知らないがオレの前の席の奴が声をあげた。
「狩谷のやつ、FAIRY TAILの炎竜王イグニールとその横に幼い頃のナツ・ドラクニルが並んでるぞ!」
「スゲー!」
「イグニールの完成度、高えー!」
「なぁ、狩谷。この、イグニールとナツを俺に五千円で売ってくれないか?美術部として、これを塗装したいんだ!」
「なら、金は半分俺が出すから完成したらアニメ研究部に置かせてくれ」
「分かったよ。五千円で提供してやるよ」
「「ありがとー、狩谷!」」
目の前で美術部副部長とアニメ研究部副部長からイグニールとナツの粘土模型を提供して欲しいと言われたので言い値で提供することにした。
「だあー!だから、売らないって言ってんだろうが!」
「イッセー、貴様!」
「オカルト研究部に属しているのに、俺たちに慈悲を与えないとはどういうことだ!」
「そうよそうよ!」
「エロ兵藤がリアス御姉様の部活動に入っているだけでさえ、私たちは納得していないのに」
「それなのに、リアス御姉様の裸体人形まで!」
「俺は、これを部長にお渡しするんだ!」
何やら、イッセーもイッセーで大変だな。元浜や松田を始め、クラスの部長を慕う女子から部長の裸体人形でオークションが行われたり。イッセーが持つのに反対だと言われたりで。
オリ主の滅神魔法について
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完全習得(永久的)。
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一時的な習得(今章限り)
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今後も使える(条件有り)
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ごめん、使えなかった。