滅竜魔法を持って、悪魔の学園へ   作:黒牙雷真

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第38話

公開授業が終わったのその日の夜。夕食を食べ終えたあと、オレと小猫は日課となっている夕食後の特訓を地下で行っている。

 

 

 

「残り15分だ。そのまま維持しろ」

 

「は、はい………」

 

 

今、やっているのは小猫の身体に小猫が出せる全力の魔力を一定時間纏わせる特訓と魔力の維持を兼ね備えた特訓だ。

 

全力で魔力を放出すればするほど魔力の器は大きくなり、魔力の維持が長くなれば長くなるほど、雷を帯びた状態《モード雷獣》が長時間維持できるのだ。

 

 

 

「はい、そこまで。10分休憩だ」

 

「…………ッ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」ポタポタ

 

 

15分が経ったことを小猫に伝えると魔力が限界だったのか急に脱力し、両手両膝を付け、荒い息を呼吸をしながら額から汗を垂らす。

 

サーゼクスがプライベートでやって来た時から早くも1ヶ月。その間に、小猫は目に見えるほどに能力を伸ばしている。

それもそのはず、休みの日は朝から晩まで食事やトイレ以外は全ての時間を小猫は特訓に費やしているのだから。

 

 

 

「休憩終了。次は放出系の特訓に移るが、イメージは出来てるか?」

 

「龍呀先輩の技をモチーフに…………」

 

「なら、やってみろ」

 

「はい!」

 

「ハァァァァァアッ!!」ピョコン!

 

「これは……」

 

「雷獣の鋭爪!!」

 

なんと、小猫は仙術モードになり。そして、自分の手足に仙術のオーラを纏わせたあと、その上に魔力で生成した雷を纏わせて鉤爪を形成したのだ。

 

 

「これが私の新しい技です」

 

「なるほどな、仙術のオーラの上に魔力で雷を纏わせたのか………。やるじゃねぇか、小猫!」

 

「でも、長時間維持ができなくて。長くても、5分が限界なんです………」

 

 

そう小猫が言うと最初の一定時間の魔力維持の特訓の影響なのか雷獣の鉤爪が維持できなくなり霧散する。すると、魔力を全て使い放たして疲れたのか小猫の頭にある猫耳がしなだれる。

 

 

「いや、よくこの技を編み出した」

 

「前に、アーシア先輩を堕天使から助けに行った時の龍呀先輩が見せた、氷竜の翼刃と………ライザーの戦いで見せた、火竜の鉤爪をモチーフにしたんです」

 

「なるほど、なるほど」

 

「いつか、龍呀先輩の滅竜奥義や2つの属性を合わせたモードを身に付けるのが私の目標です」

 

「なら、雷竜の滅竜奥義を見せておこうか」

 

「いいんですか?」

 

「構わないさ。可愛い奥さんからの頼みだからな」

 

「か、可愛い……奥さん………。//////」プシュ~

 

「アイスメイク・ブロック!!」

 

「固さは…………ん~、こんくらいでいいか?」コンコン

 

氷の滅竜魔法で疑似標的を作成してから、一応氷の強度を確認した。

 

 

「それじゃあ、いくぞ?」

 

「は、はい!」

 

「滅竜奥義・鳴御雷!!」

 

 

オレは小猫に雷の滅竜魔法の奥義を見せるために右手に魔力を収束させて、ある程度貯まると右腕を突き出し、激しい轟音と共に滅竜奥義・鳴御雷を放った。

 

 

 

───ズガガガガガンッ!!!!

 

 

 

 

 

激しい轟音が止むと目の前にあったはずの氷の塊の疑似標的が跡形もなく消失していた。

 

 

「まっ、こんなもんよ」

 

「…す、すごい…………」

 

 

小猫が鳴御雷を見せると慌てたようすの黒歌がリビングに繋がる入り口からやってきた。

 

 

「い、今の轟音はなんにゃ!? し、白音は大丈夫かにゃ!?」

 

「無事ですよ。姉様」

 

「良かったにゃ…………」ヘニャヘニャ~

 

「おい、黒歌。オレの心配は?」

 

「今の轟音なら龍呀は平気にゃ。何せ、あの魔王の一人、サーゼクス・ルシファーに手傷を負わせるほどの実力の持ち主だから、心配してないにゃ」

 

「それは喜んでいいのか、ちょっと困るコメントなんだが…………」

 

「これは誉め言葉にゃ」

 

 

そういいながら黒歌はウィンクした。

 

しゃあない、誤魔化されてあげますかね。これも惚れた弱みだ。

 

 

「二人が無事なのは分かったけど、さっきの轟音の正体は何にかにゃ?」

 

「ああ、それならオレが小猫のために滅竜奥義を放って見せたんだよ」

 

「滅竜奥義をかにゃ!?」

 

「そう。雷の滅竜奥義、鳴御雷をな……」

 

「雷の滅竜奥義…………。はぁ~、だから、あんな轟音がリビングにまで響いた訳……」

 

「少しはご近所迷惑も考えてほしいものね」

 

 

轟音の正体が分かると、黒歌の語尾から『にゃ』が抜けた。これは、基本的に人間として過ごす時の口調だ。素の状態や慌てた時なんかは、よく語尾に『にゃ』が付くのだ。因みに、小猫は語尾に『にゃ』が付くのは恥ずかしいそうだ。

 

 

「ねぇ?ちゃんと聞いてる?今度から、滅竜奥義なんかを放つ時は時間帯を気にしなさいよね!」

 

「わ、分かった……」

 

「す、すみません………姉様」

 

「小猫、今日の特訓は終了だ。もう、魔力も残ってないだろう?」

 

「はい……。流石に、ガス欠です」

 

「なら、お風呂に入ってきなさい白音。汗かいたでしょう?」

 

「はい。では、私はお風呂に行ってきます。お疲れ様でした」ペコリ

 

「おう。お疲れ様」

 

 

 

小猫はオレに一礼すると、地下からリビングへと繋がる階段を登ってリビングへと上がって行った。

 

 

「白音の成長の調子はどう?」

 

「圧倒的に成長している。多分、今のグレモリー眷属でトップ3だろう」

 

 

「トップはリアス・グレモリー。二番目は、そのクイーンかしら?」

 

「やはり、魔力の潜在総量で小猫は部長や朱乃に負けているからな。仙術と魔法がもっと使えるようになれば、部長をも越えるかもしれないな」

 

「それは、楽しみにゃ。それじゃ、私は伏魔殿で少し身体を動かしてくるにゃ~」

 

「難易度は?」

 

「先週、ノーマルをクリアできるようになったにゃ♪そういう、龍呀は?」

 

「ハードを2時間15分」

 

「にゃっ、ハードをクリアできるようになったのかにゃ!?」

 

「最初からドラゴンフォースとモード有りでな」

 

「それはズルにゃ!?」

 

「ズルくないだろう。だったら、黒歌もドラゴンフォースみたいな何とかモードを身に付けるんだな。小猫はモードを身に付けたぞ」

 

「私だって、雷獣は使えるにゃ!!」

 

「なら、あとはレパートリーを増やすだけだな」

 

「絶対に龍呀のタイムに追い付いてやるにゃっ!!」

 

「楽しみにしてるぜ」

オリ主の滅神魔法について

  • 完全習得(永久的)。
  • 一時的な習得(今章限り)
  • 今後も使える(条件有り)
  • ごめん、使えなかった。
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