黒歌を追いかけていた悪魔を白竜の咆哮で消し飛ばした後、黒歌に近付いて、天空の滅竜魔法で黒歌の足を治して行く。
「よし、これで大丈夫だな」
「あ、ありがとうにゃ……」
「やっぱり、語尾に『にゃ』が付くと可愛いな」
「にゃっ!?」
「ほ~れほれほれ」ナデナデ
オレは失礼を承知で黒歌の喉を撫でてやる。すると黒歌の頭にある猫耳がピクピクと嬉しいそうに動きだす。
また、尻尾をユラユラさせながらゴロゴロと喉を鳴らしくれる。
「ゴロゴロ……」
「可愛いな……」ナデナデ
少しこれを続けていると風が吹き込んできて、風に流されて来たのか悪魔と人間の臭いが混じった臭いを感じた。
「この臭いは……人間?悪魔?どっちだ?」
「ほう、臭いで相手の種族が分かるのか?」
「誰だ!」
上の方から声が聞こえてきたので黒歌を守る様に臨戦体制に入る。
「大丈夫よ。それにしても、もっと早く助けに来てくれても良かったんじゃない、ヴァーリ?」
「そこのマフラーを付けている人間が気になってな。少し観察していたんだ」
「それで私の初めてが奪われたらどうするのよ!」
「えっと…………アンタ、白龍皇なのか?」
「いかにも、今代の白龍皇に選ばれた。ヴァーリだ。よろしく、ドラゴンスレイヤーくん」
「そうか……。アンタがあの、ヴァーリ・ルシファーなのか」
「「!?」」
二人はまさか、ヴァーリの本名を知っている奴がこんな所に居るとは思わず。驚きの表示を見せた。
「ドラゴンスレイヤーくん。君は何処でそれを知ったんだい?」
「さぁな?教えても理解できないだろうから教えない。それにアンタは悪魔のはずだ。悪魔なら取引するもんだろう?」
「クッハハハハ、これは面白い!この俺に取引か」
「なら、その情報と交換に君は何を望む?」
「ん~、なら黒歌をオレのお嫁にください!」
「にゃっ!?」
「クッハハハハ!!」
「にゃ、にゃにゃに言っているにゃコイツ!?」
「だって黒歌が可愛いし綺麗だなって思って。この人ならお嫁さんに欲しいな~と」
「良いだろう。黒歌を君の嫁にするがいい」
「勝手に決めるにゃ!」
「で、ドラゴンスレイヤーくん。君は何処で知ったんだい?」
「待てよ。黒歌はオレのお嫁に来るなんて、まだ一言も認めていないから取引は成立してないぞ?」
「誰が行くか!」
「黒歌。お前、前に強い雄の子が欲しいと言っていたろう?彼ならそれに当て嵌まるんじゃないのか?」
「はっ!そうにゃ、コイツなら強い子供できるにゃ!」
なんか黒歌は強い子供を作るために納得したようだが、そんなんじゃ俺は嫌だな。
ちゃんと互いに支え合う、鴛鴦の様な関係になりたいのだ。
「そんな、利用する感じならオレはお断りだよ」
「なんでにゃ?」
「オレは本気で黒歌のことが好きなんだよ!」
オレは黒歌の綺麗な瞳を見詰めながら愛の告白をした。前世でも一度も告白したことがない。
すると、黒歌は着物の袖で顔を隠し、身体クネクネと動かす。
また、黒歌の尻尾を見ると二本の尻尾でハートマークを作っていた。
「そ、そんにゃに見詰められたら恥ずかしいにゃ……。///////」
これは脈ありですかね?
「これは黒歌もまんざらでないようだな。よかったな、ドラゴンスレイヤーくん?」
「え?マジで!」
「こんな私で良ければ……よろしく、お願いするにゃ。///////」
「やったー!」
ヤッホー!黒歌がオレのお嫁に来てくれたぜ!
『心の中で喜んでる最中で悪いんだけども、時間だよ』
え?もう、そんな、時間なのん?
黒歌を連れて行ってもいい?
『原作ブレイクするし、良いんじゃない?』
うわ……適当な神様だ、やっぱり……。
「黒歌、手を」
「は、はいにゃ。///////」
「それじゃ、ヴァーリ。また、会った時は闘おうな?」
「おい、待て!まだ、情報のことを…………」
ヴァーリが何か言っていたが、神様の力で再び、神様の居るところへ転移した。無論、黒歌も一緒にね。
オリ主の滅神魔法について
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完全習得(永久的)。
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一時的な習得(今章限り)
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今後も使える(条件有り)
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ごめん、使えなかった。