滅竜魔法を持って、悪魔の学園へ   作:黒牙雷真

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第41話

 

 

 

 

ゼノヴィアがギャスパーをデュランダルで追いかけ回すの止め。小猫がニンニクを持ってギャスパーを追いかけるの止めたあと、イッセーに匙を呼ぶよう頼むと偶然にも花壇の手入れをしに来ていた匙がいた。

 

なので、アニメでアザゼルが匙に教えるはずの匙の神器の使い方を話す。

 

「てな訳で、お前の神器が今のギャスパーには効果的なんだ。それにお礼と言っちゃあなんだけど、シトリー眷属で何かオレに頼みごとがあった時は無償で引き受けるからさ」

 

「なるほど、分かった。俺も生徒会として後輩が困っているなら手を貸すぜ。でも、俺の『黒い龍脈』にそんな力がなぁ………」

 

「鍛え方によっては、イッセーといいところまで戦えるぜ?」

 

「マジか! それより、あの金髪の子は本当に男の娘なのか? 女の子じゃなくて?」

 

「声は女みたいだが、れっきとした女装趣味の男子だ。匙、現実を見ろ? イッセーは、既に諦めている」

 

「あの、性欲の権化である兵藤が諦めている………だと………」

 

 

匙に再度、ギャスパーの趣味と性別を説明すると、膝と手をついて項垂れてしまった。それよりも、コイツらは気が付かないのか?

おっ、小猫はどうやら気が付いている様子。

 

 

「………」チラリ

 

「………」コクリ

 

 

小猫が此方にチラリと視線を向けたのでコクリと頷いてやる。それは、『殺れ』の合図である。

そして、小猫は俺の合図を受け取り、近場にある石ころを拾い、木が生い茂る中の一本の木に投げつける。

 

 

「当たれ」

 

「ちょっ………!?」

 

「いい位置によろけたな、アザゼル総督?」

 

「おい、待て………お前、それは……!」

 

「待つかよ! 喰らいやがれー!!」

 

「ハポンッ!!」

 

 

小猫が木に隠れていたアザゼルに全力で石ころを投げ、アザゼルがそれを回避すると、今度は俺がそこら辺にあった石ころを全力でアザゼルに投げる。

 

すると、脳天に当たり、クルクルと落ちてくる。

 

 

「いててて、なにをしやがる! ドラゴンスレイヤー!!」

 

「喧しい! 堕天使の気配を消して他勢力のテリトリーには入る、常識がなってないクソ総督が!!」

 

「で、何の用だ? 『聖魔剣使い』の木場はいねぇぞ」

 

「なに! こいつ、俺だけじゃなくて木場まで狙ってんのか!? 木場を狙っているならそうはさせない!」

 

 

アニメで、この時のアザゼルの目的を知っているので先読みして話す。すると、その発言にイッセーが反応して『赤龍帝の籠手』を展開する

 

 

「なんだよ………いねぇのかよ、つまんねぇな。てか、コカビエルにも勝てないお前らが俺と勝負になるわけがねぇだろう。だが………そこの白い奴とドラゴンスレイヤーは別だがな」

 

 

そう言って、アザゼルは小猫のことを興味深く観察する。

 

 

「白い奴って………小猫ちゃんのことか?」

 

「おい、ドラゴンスレイヤー。お前さん、そこの娘を鍛えているだろう。それもかなりの密度で……」

 

「ああ、うちの嫁さんの一人だからな。その嫁さんの頼みで、今では中級悪魔であれば、同等に殺り合えるくらいまでに成長している」

 

「いつからだ?」

 

「一ヶ月前だ」

 

「ほう………一ヶ月でこれだけね。おっ、そこのお前。それの神器、『黒い龍脈』じゃねぇか」

 

 

小猫の観察が終わると次は、イッセーの隣にいる匙の神器に目が行ったようだ。

 

 

「ああ、そうだ」

 

「なるほど………。なら、そこに隠れているハーフヴァンパイアの神器の特訓にはもってこいじゃねぇか」

 

「そのことなら、さっき狩谷から聞いたぜ。俺の神器は、彼の伝説の五大龍王の一体であり、『黒邪の龍王』と呼ばれたヴリトラの神器なんだってな。その能力も把握済みだ」

 

「なんだよ、知ってんのかよ………。なら、帰るとするかなぁ」

 

 

匙の言葉に少し驚いた表情をして帰ろうとするアザゼルをイッセーが止める。

 

 

「おい、アザゼル! 何故、正体を隠して俺に接触した!?」

 

「それは………俺の趣味だ」

 

「そうだ、アザゼル。人工神器は完成してるのか?」

 

「人工神器?」

 

「ドラゴンスレイヤー、どこでそれを知った?」ギロリ

 

「さぁな。会談の時になれば分かるかもしれないぜ?」

 

「くえない奴め」

 

 

そう言い残してアザゼルは堕天使の翼を出して飛び去って行った。アザゼルが去ったあと、イッセーが人工神器について聞いてくる。

 

 

「龍呀、さっきの人工神器ってなんだ?」

 

「お前は、神器がどうやって作られるか知ってるよな?」

 

「確か……聖書の神の手によって作られるんたんだろう?」

 

「それが普通の神器。人工神器はそうじゃない。人工神器は聖書の神の力を使わずに作る物。いわばレプリカだな」

 

「そんなものが………」

 

「まぁ、まだ完成してない様子だったがな。さっ、ギャスパーの特訓を再開するぞ」

 

 

アザゼルが去ったあと、ギャスパーの神器をアニメと同じようにバレーボールで特訓することにしたがあまり、成長の伸びがよくない。匙の『黒い龍脈』で力を吸収しても『停止世界の邪眼』の力が大きな過ぎるため吸って吸っても力が落ちる気配がない。

 

別の手段としてイッセーの血を飲ませるかという案が出たが、ギャスパーが血は生臭いので嫌だと言う始末。

 

これは、長い目でギャスパーを見る他ないのだろう。

アニメなら、会談襲撃の時に飲むのだがなぁ………。

オリ主の滅神魔法について

  • 完全習得(永久的)。
  • 一時的な習得(今章限り)
  • 今後も使える(条件有り)
  • ごめん、使えなかった。

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