滅竜魔法を持って、悪魔の学園へ   作:黒牙雷真

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第46話

朱乃が同居してから数日。最初、朱乃がウチに同居すると黒歌と小猫に話すと、地下の特訓場に連行され、二人してモード雷獣で襲い掛かって来やがったが、二人の魔力が底を尽きるまでひたすら攻撃を受け止めていた。

 

その後は、黒歌と朱乃が何故か料理の腕前で火花を散らし。大量の飯が出てきたがオレと小猫で残さず美味しくいただきました。

 

そんなことがあったが本日は、三大勢力のトップ会談当日。コカビエルを倒した、というのは建前でサーゼクスの奴がオレをトップ会談に参加させたのは十中八九。オレのアビリティ魔法である《滅竜魔法》が原因だろう。

 

 

 

「それじゃあ、行くわよ」

 

「「「「はい!」」」」

 

 

部長の声でオカルト研究部部員は返事をする。今回の会談には、オレの付き添いとして黒歌も同行することになっている。

 

 

「ギャスパー、良い子でお留守番してるのよ?」

 

『………』

 

「何かの拍子で、貴方の能力が発動してしまったら大変なことになるわ。分かってちょうだい」

 

 

部長は、段ボールに入っているギャスパーに優しく説明すると、段ボールから上半身だけ出して返事をする。

 

 

「は、はい」

 

「小猫に一緒に居てもらうから。お願いね、小猫」

 

「はい、部長」

 

「ギャスパー、大人しくてろよ? コレ貸してやるから」

 

「は、はい! ありがとうございます。イッセー先輩」

 

「お菓子も沢山用意したから」

 

「ありがとう。小猫ちゃん」

 

イッセーは、会談中にギャスパーが寂しくならないように持参したゲーム機をギャスパーに渡し。小猫は、ギャスパーのために家から段ボール一杯に詰めたお菓子をテーブルに乗せていた。

 

 

「オレからはコレだ」

 

「コレは?」

 

 

オレはギャスパーにフェアリーテイルの仲間の一人が持っている仮面をオレ流にアレンジした仮面を渡す。

 

 

「龍呀、それって………」

 

「これは、フェアリーテイルの仲間がとある魔法を抑えるために付けている仮面と似た物だ」

 

「やっぱり、ビックスローの仮面かよ。どうりで見たことがあるわけだ」

 

「ありがとうございます。龍呀先輩!」

 

「おう!」

 

 

ギャスパーのために色々と品を渡したあと、オレたちは会談の会場である。職員会議室に向かう。

 

そして、会議室の前に着くと部長が扉をノックし、なかへと入る。

 

 

「失礼します」

 

 

なかに入ると円形の大きなテーブルに五つの椅子があり。そのうちの4つに、サーゼクス、セラフォルー、ミカエル、アザゼルが座っており。魔王二人の後ろには、支取先輩と副会長。ミカエルの後ろにはイリナ。アザゼルの後ろにはヴァーリが立っていた。

 

 

「紹介する。私の妹とその眷属たちと、その協力者だ。先日のコカビエルの襲撃では、彼女たちと協力者が活躍してくれた」

 

「それはご苦労様でした。改めて、お礼を申し上げます」

 

「悪かったな、俺のところのモンが迷惑をかけた」

 

 

アニメ通り、アザゼルはコカビエルの件に対して悪びれた様子が見えない。

 

 

「リアスとその眷属はそこの席に座りなさい。龍呀くんは、こっちの席に座ってくれたまえ。その後ろに黒歌くんが立ってくれ」

 

「分かった」

 

「分かりました」

 

 

オレと黒歌はサーゼクスに勧められるままに、五つのうちの空いている一席に座り。その後ろに黒歌が立つ。

 

 

「これで参加者が全員揃ったところで、会談の前提条件を一つ。ここにいる者たちは、最重要禁則事項である『神の不在』を認知している。ということで構わないかな?」

 

「「「「「………」」」」」

 

「では、それを認知しているとして、話を進める」

 

 

サーゼクスの会議開始の合図でトップ会談が行われた。最初の話として、サーゼクスがコカビエルの件の一部始終を部長に映像ともに細くを求めた。

 

 

「以上が私、リアス・グレモリーとその眷属。ならびに、ギルド フェアリーテイルの狩谷龍呀と黒歌が関与した事件の顛末です」

 

「私、ソーナ・シトリーも彼女の報告に偽りがないことを証言いたします」

 

「オレもコカビエルを殺った身として、リアス・グレモリーの報告に偽りがないことを、ギルド フェアリーテイルに誓って証言する」

 

「ご苦労、下がってくれ」

 

「ありがとう。リアスちゃん、ソーナちゃん☆」

 

「………ッ!!////」

 

 

おやおや?支取先輩、セラフォルーにお礼を言われて嬉しいようだ。表情に出ないようにしているが、心の音では、「お姉様に褒めてもらった!やったー!」てきな音が聞こえてくる。

 

 

「リアスの報告を受けて、堕天使総督の意見を聞きたい」

 

「意見もなにも、コカビエルが単独で起こしたことだからな」

 

「預かり知らぬところだと?」

 

「目的が分かるまで游がせておいたのさ。フフッ、俺自身が町に潜入していたとは、奴も思わなかったようだが。もっといえば、ドラゴンスレイヤーの雷を帯びた炎の方が想定外だったようだがな。ここは中々、良い町だぞ」

 

 

アザゼルが話を反らそうとするのでオレが咎める。

 

 

「話をずらすな、アザゼル」

 

「だから、ヴァーリを始末に行かせただろうが。だが、ヴァーリがコカビエルを始末する前にお前さんが奴を始末していたがな。んで、奴の処罰は地獄の底で『永久凍結』の刑にした。もう出て来られねぇよ」

 

「問題はコカビエルが事を起こした動機です。あなた方に不満を抱いていたという」

 

「ああ。戦争が中途半端に終わっちまったことにそうとう不満だったようだ。俺は今更、戦争なんぞに興味もないがな」

 

「不満分子ってことね?」

 

 

セラフォルーの言葉にアザゼルも他人のことを言えた口か、のように口を開く。

 

 

「フッ、お前さんらも色々とあるらしいじゃねぇか?」

 

「……………」

 

「それは今回のことには関係のない話だ。今回の会談の目的は────「もう面倒くせぇ話はいい」………」

 

「とっとと和平を結んじまおうぜ、と言いたいところだがその前に」

 

「ドラゴンスレイヤー、お前さん何者だ?この町に突如として現れ。何より、お前さんが使う《滅竜魔法》。それを何処で覚えた?もしくは、誰に教わった?」

 

「そうだな。その話をしておくか」

 

 

 

 

 

オリ主の滅神魔法について

  • 完全習得(永久的)。
  • 一時的な習得(今章限り)
  • 今後も使える(条件有り)
  • ごめん、使えなかった。

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