滅竜魔法を持って、悪魔の学園へ   作:黒牙雷真

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第47話

アザゼルから質問で、皆のオレへの疑問を話すのに、ちょうどいい場なので話すことにした。

 

 

「まずは、こいつを見てくれ」

 

 

オレは、懐に入れていた収納ラクリマからA4サイズの資料を四人に渡した。その資料の内容は、オレが転生者である内容だ。

 

 

「これは本当なのですか? 狩谷龍呀」

 

「ああ、そうだ。オレは、異世界からの転生者だ」

 

「異世界からの転生ねぇ………」

 

「俄に信じ難いわね」

 

「なら、呼べばくるだろう」

 

「「「「え?」」」」

 

「見てるんだろう?エセ神様!」

 

 

エセ神様を呼ぶと姿は見えないがオレたちの脳内にエセ神様の怒った声が響いた。

 

 

【誰がエセ神様だッ!】

 

「これは………!」

 

「おいおい、マジかよ………」

 

「これが、異世界の神」

 

 

オレと黒歌を除いた全員が本当に異世界に神がいることに動揺を隠せないでいた。

 

 

「これでオレが異世界の転生者なのは証明できたな」

 

「そ、その様ですね」

 

【んで、龍呀くん。私を呼んだのはコレだけ?】

 

「まぁな」

 

【キミは私を何だと思っているんだい!?】

 

「自分のミスで、罪もないオレの人生を一度終わらせた救いようもないエセ神様」

 

【うぐっ!? それを言われると弁明のしようもない………】

 

「以上、オレの正体でした」

 

 

そう締め括るとするとアザゼルが止める。

 

 

「待てよ、ドラゴンスレイヤー」

 

「あ?」

 

「お前さんには、他にも聞きたいことがある。何故、ソーナ・シトリーの眷属にいる小僧の神器の使い方を知っていやがった? あの小僧の言い方だと、悪魔勢力は神器のことを深く理解していない様だった」

 

「あー、それな………。なぁ、エセ神様。こいつらに原作のことを話してもいいか?」

 

「原作?」

 

 

オレの言葉にイッセーは疑問に思ったか、言葉をもらす。

 

 

【別にいいよ。ここは、謂わばIFの世界だから】

 

「了解」

 

「んで、アザゼルの質問に対してだが。オレはこれから体育祭までに起こる出来事を物語として知っているからだ」

 

「「「「「!!」」」」」

 

「龍呀くん、それはどういう………」

 

「簡単な話だ。兵藤一誠を主人公とした物語を転生前に見てきたんだ」

 

「俺が主人公!?」

 

「しかし、オレはその物語を破壊してしまった。その証拠に、小猫と黒歌の和解に続き、朱乃の母親の生存。これらがオレが原作を壊したことにより生まれた産物だ」

 

「そんな訳で、イッセー」

 

「なんだよ」

 

「強くなれ。今後、お前は色々な奴らと戦う運命にある。それに関して、オレは必要最低限のことしか関与しない」

 

「………」

 

「そんな色々な奴らの中に、部長やアーシアの命を付け狙う者もいる」

 

「!!」

 

「二人を守れるのは、木場や小猫でもゼノヴィアでもない。ましてやオレや黒歌でもない。お前だけなんだ、イッセー」

 

「俺が部長とアーシアを………」

 

「だから、強くなれ。オレの説明は以上だ。」

 

 

オレとエセ神様の話を聞いた皆は、未だに信じ切れていないか、はたまた情報を脳内で整理しているのかしばらくの間沈黙が訪れた。

 

その後、アザゼルが口を開く。

 

 

「取り敢えず、ドラゴンスレイヤーのことは理解した。次に、和平を結ぶに当たっての問題だ」

 

 

アザゼルの言葉にイッセーが問う。

 

 

「問題?」

 

「三竦みの外側にいながらに世界を動かすほどの力を持っている。赤龍帝、白龍皇、ドラゴンスレイヤー、お前たちの考えを聞きたい」

 

 

アザゼルからのその質問を真っ先に答えのはヴァーリだった。

 

 

「俺は強い奴と戦えればいいさ。例えば、《滅竜魔導士》の狩谷龍呀とかな」ギラギラ

 

「約束もあるしな、ヴァーリ」ギラギラ

 

「ああ。そうだな」

 

「フッ、戦争をしなくとも強い奴は五万といるさ。それに、どうやらドラゴンスレイヤーはお前の挑戦を受けてくれる物好きらしいしな」

 

「そんじゃ次、ドラゴンスレイヤー。お前の意見は?」

 

「オレか?そんなの決まっている。悪魔勢力は知っているがオレの妻である、黒歌、小猫、朱乃に手を出す輩は神だろうがドラゴンだろうが滅するだけだ」ゴゴゴゴ

 

「「「「………」」」」ゴクリ

 

「「「「………」」」」ガタガタ

 

「………」ギラギラ

 

 

どうやら、無意識のうちにこの部屋へ圧力をかけていたようでトップは息を飲み、イッセーたちは黒歌、小猫、朱乃を除いた全員が顔を青くし身体をガタガタと振るわせ、ヴァーリはその瞳にギラギラとした闘争の火を宿らせていた。

 

 

「悪い。なんせ、前に一度そこのシスコン魔王に黒歌を襲われたと勘違いした所為で、黒歌たちが狙われるとなるとどうも理性が少し危ういみたいだ」

 

「その節は、本当にすまなかった」

 

「なに、気にするな。サーゼクスのお陰で、黒歌を自由の身にすることが出来たんだからな」

 

「そう言ってもらえると助かるよ」

 

「ドラゴンスレイヤーに関しては、そいつの女たちに手を出さなせければいいわけだ。それじゃあ、最後に赤龍帝。お前の意見を聞かせて欲しい」

 

「いぃぃぃ!? えーっと………いきなりそんなことを言われても困りますけど………」

 

「なら、イッセー、こう考えろ。和平を結べば、部長といずれ結婚して家庭を築づける。つまりは、童貞卒業だ」

 

「なっ!?//////」

 

「なにぃぃい!?」

 

「和平を結ばなければ、オレが言った奴ら以外に部長やアーシアを付け狙う奴らが増えて、童貞卒業も出来やしない」

 

「和平!和平に賛成!和平、サイコー!!」

 

「因みに、オレが元居た世界の物語の兵藤一誠もアザゼルに、『和平を結べば、種の存続が重要になり。リアス・グレモリーを毎日抱けて、子作りに励める』と言われて、和平に賛成していたぜ」

 

 

オレがそう説明すると、部長、朱乃、小猫、アーシア、木場が苦笑いやため息を吐いていた。

 

 

「イッセーくん、サーゼクス様が居られるんだよ?」

 

「あ……………」

 

「フフフフ」クスクス

 

 

サーゼクスはイッセーの和平に賛成する理由に肩を震わせながらクスクスと笑っている。そんな、兄を見ながら部長は恥ずかしいそうにしている。

 

 

「もう、貴方って人は………」

 

「あらあら」クスクス

 

 

この滑った空気を打破しようとイッセーは改めて自分の意志を宣言する?

 

 

「と、とにかく! 俺の力は、リアス様と仲間たちのためにしか使いません! これは絶対です!」

 

 

そのあとは、アニメの通りにイッセーがミカエルと、アーシアとゼノヴィアの教会からの追放の話。神の『システム」の話。アザゼルにはレイナーレたちの件の話をする。途中、イッセーがアザゼルに暴走しそうになるが部長が止める。

 

そして、アザゼルがレイナーレの件に対しての償いをすることを話そうとすると駒王学園全体の空間に異変が起きた。

 

 

オリ主の滅神魔法について

  • 完全習得(永久的)。
  • 一時的な習得(今章限り)
  • 今後も使える(条件有り)
  • ごめん、使えなかった。

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