《sideイッセー》
龍呀とヴァーリが会議室から飛び出し、ヴァーリの奴が意図も容易く『禁手化』をしたの合図にゲームと称した蹂躙が始まった。
「あんな簡単に禁手化をしやがった………」
「アザゼル、先ほどの龍呀くんが言っていた話の続きだ」
「分かってるよ。俺たちが神器持ちを集めていたのは備えていたからだ」
「備えていた?戦争を否定したばかりで不安を煽る物言いですね」
ミカエルさんが呆れるように言う。
「言ったろ? お前らに戦争はしない。てか、ドラゴンスレイヤーがリアス・グレモリーを付け狙う奴らの話をした時に俺たちは出てきてねぇだろうが」
「確かに、龍呀の奴は堕天使勢力のことは何も言っていなかった」
「なら、何に備えていたのですか?」
「────『禍の団』」
「カオス・ブリゲード?」
聞きなれない単語だが、サーゼクス様もご存知ない様子。なら、龍呀が言ってた部長とアーシアを付け狙う奴等の名前なのか?
「組織名と背景が判明したのはつい最近だが、それ以前からもうちの副総督のシェムハザが不審な行動をする集団に目をつけていたのさ。そいつらは三大勢力の危険分子を集めているそうだ」
「危険分子?」
「なかには、禁手に至った神器持ちの人間も含まれている。加えて、『神滅具』持ちも数人確認してるぜ」
「その者たちの目的は?」
ミカエルさんがアザゼルにそう訊く。
「破壊と混乱。単純だろう? この世界の平和が気に入らないのさ。───テロリストって奴はよぅ」
「そんな奴等にギャスパーが利用されてるなんて………許せねぇ! 部長、必ずギャスパーを救い出しましょう!」
「ええ、そうね。イッセー!」
「あぁ、行く前にちょっと待ちな」
「なんだよ?」
「コイツを持っていけ」
アザゼルから腕輪の様な物を二つ渡されたので受けとる。
「これは?」
「その腕輪が『禁手化』の対価の代わりになる代物だ」
「じゃあ、これがあれば!」
「ただし、使うのは最後の手段にしておけ。体力の消費までは、調整できなかった」
「………分かってる。それで一度、失敗しかけてる」
「もう一つはハーフヴァンパイアに付けろ。そうすれば、暴走を抑えてくれるはずだ。それと、いいか?」
「今までは、ドラゴンスレイヤーが力を貸してくれたから上手くいっただけだ。お前は、人間に毛が生えたような悪魔だ。力を飼い慣らさないと、そのうち力に殺されるぞ」
「………」
「お前自身が、神器の弱点なんだからな」
「分かってるさ。そんなこと………」
アザゼルが言う通り、今までの戦いには必ず龍呀がいた。アーシアを助ける時も、ライザーの時も、コカビエルの時も、そして今も………。
『赤龍帝の籠手』を持っていても持ちの主が弱っちいままじゃあダメだ。龍呀が知っている物語の“兵藤一誠”はどうやって強くなったんだ?この戦いが終わったら龍呀に聞いてみよう。
今よりも強くなって、龍呀に守ってもらうんじゃなくて。俺が皆を守り、龍呀と背中合わせで戦えるように成るために。
「サーゼクス様、魔法陣の準備が完了しました」
「そうか………ッ!!」
グレイフィアさんが転移魔法の構築が完了したことをサーゼクス様に伝えると会議室の中でグレイフィアさんの転移魔法とは違う。オレンジ色の転移魔法が出現した。
「この魔法陣は!?」
「グレイフィア、リアスとイッセーくんを早く飛ばせ!」
「はっ!」
グレイフィアさんは俺と部長を会議室の隅に行くよう急かせると、小さな魔法陣を床に展開した。
「お嬢様、ご武運を」
「ちょ、ちょっとグレイフィア!? お兄様!」
▽▲▽
《side龍呀》
ヴァーリと共に魔術師共を片っ端から倒していると、突如としてサーゼクスたちとは違う悪魔の臭いがオレの鼻についた。
「あ?もう、あのメガネが来たのか」
「おーい、ヴァーリ。カテレア・レヴィアタンが来たが、お前さんは指示とか受けてないのか?」
前世の今後の展開を知っているのでヴァーリに普通に聞いてみる。
「君は本当に未来を知っているのだな。ならば、遊びはここまでにするか」
「その口振りからするにやっぱり、アースガルズとの戦いとかでスカウトを呑んだ口か?」
「その通り。アースガルズの神々と拳を交えるのはとても魅力的でね。俺には、和平なんてどうでもいい。強い奴等と戦えればね」
「まぁ、止めても無駄なのは知っているし。今後の展開に障害が出るから止めねぇよ。んで、やるか?」
「ああ!」
「………」
「そらぁあッ!!」
「遅せぇよ」
「がはっ!?」
闘争心が最高潮になったヴァーリは、高速で近づいてくるのでギリギリの距離で軽く後ろにステップを踏み、顔面に手加減無しの回し蹴りを決めてアザゼルの方へ蹴り飛ばす。すると『白龍皇の鎧』の兜が砕かれたヴァーリが飛んで来たことにアザゼルとカテレアが驚く。
「な、なんだ!? ヴァーリ?!」
「どこから………!?」
「おーい、アザゼル。ヴァーリの奴、禍の団にアースガルズの神々とバトリたいから反旗を翻したそうだ。だから、蹴り飛ばした」
「おいおい、マジかよ。あの、ヴァーリを簡単に蹴り飛すとか、とんでもねぇ。やっぱり………」
「あの人間が白龍皇を………? そんなバカな話が───」
「あいつをただの人間だと思うなよ。あいつは、俺たちの知らない魔法でドラゴンを滅する力を持ってる人間だ」
「では、あの者が………!」
「ああ。ギルド フェアリーテイルの滅竜魔導士でドラゴンスレイヤーだ」
とかなんとか、空に浮きながらオレの台詞を取ったことを普通に聞いていた。
「アザゼル! 人の台詞を取るなよ!?」
「そこからこっちの話も聞こえるのかよ」
「そこの貴方、我々と共に来る気はありませんか?」
「ねぇな。だって、お前タイプじゃないし」
「なっ………!?」
「ふははははは!! ドラゴンスレイヤーの奴、即答かよ。それにタイプじゃないとか。お前さんも振られたな、カテレア・レヴィアタン」
「魔王の末裔である、このカテレア・レヴィアタンが人間ごときに辱しめられるなんて! 死になさい、人間!!」
どうやら、スカウトを断ったことと、タイプでないことを言ってたら頭に来たようで魔法を放ってくるがオレには通用しない。
「おっ、飯か。いただきまーす」
「は?」
「へ?」
「あーん」モグモグ、ゴックン
「んー。魔導師の奴らよりは、不味くもなく。超普通な味」
「ま、魔法を食った!?」
「ま、魔法を食べた!?」
カテレアから放たれた魔法を食っていてると、カテレアとアザゼルが驚きのあまり声を上げる。
「おい、アザゼル。何で、お前驚いていやがる。資料を見ていたろう。このクソ総督」
「見たが半信半疑だったからな………。てか、クソ総督ってなんだ!クソ総督って!」
「そんなのは、お前以外に───ッ!!」ガシッ
「お喋りされるほど、手を抜かれているとは心外だな」
アザゼルに話している最中に、青い閃光となって突撃してきたヴァーリの拳を受け止める。てか、人が話しているのに遮るとは礼儀がなってない。なので、お仕置きに腹へ膝をめり込ませ、そのまま空へと放る。
「おい、人が話してるのに遮るなよ。アザゼルお父さんに教わらなかったのか?ええ?」
「がはっ!?」
「………そんなことはどうでもいい!」
「ひでぇな、おい。昔はもっと可愛げがあったのに………」
「だとよ?ヴァーリくん」
「今は、キミと闘うことしか興味はないねッ!」
そう言うと今度は魔法弾を使った戦法に変更して来たので、全て喰らう。
「ヴァーリ、その戦法は悪手だ。オレには、魔法というものは全て効かない」
「しかし、どこまで耐えられるかな?」
「オレはお前と違って、限界は存在しない。オレが魔法を喰らうのは呼吸や食事と同じなんだよ。それに、お前だって理解しているだろう?」
「オレが実力の半分も出していないことに」
「ああ。気付いていたさ。しかし、キミは俺に触れた。アルビオンの半減の力でキミの魔力を奪って、本気にさせてやるさ」
「できるものならやってみな」
「アルビオン!」
『Divide!』
ヴァーリが『白龍皇の光翼』でオレの力を半減させようと魔力を奪うと案の定、オレの膨大な魔力がヴァーリの身体を蝕む
「これはッ……があああああ!?」
『なんて魔力の量だ!? ヴァーリ、すぐに吸収した魔力を放出しろ! ヴァーリ!』
「バカな奴だ。オレが本気を出していないの知っていながらそれでも奪うとか。バカとしかいえねぇよ」
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ」
「な、なんて魔力のデカさだ。キミは、本当に人間なのか?」
「いや、さっきの話でオレが竜化してる話をしたよね?もう人間じゃなくて、竜人だろう。普通」
ヴァーリがアルビオンに促されるように奪った魔力を放出し、息を切らせながらボケたのでツッコンでしまった。
「まぁ、いいや。んで、まだやるのか?」
「無論。今の俺が、どこまでキミに通用するのか試してみたい」
「わかった」
「では、行くぞ!」
オリ主の滅神魔法について
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完全習得(永久的)。
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一時的な習得(今章限り)
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今後も使える(条件有り)
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ごめん、使えなかった。