怒りで膨れ上がったオレの竜オーラに気付いた、イッセーとヴァーリは驚いた表情のまま固まっていた。
「悪いな、勝負の邪魔をしちまって。オレの事はいいから続けてくれ。それと、イッセー。あとでお前は半殺しな」
「龍呀、私も手伝うにゃん♪」
「龍呀先輩、私も一枚噛ませてください」
「それは面白しろそうですわね。私も参加しようかしら。フフフフ」
オレのイッセーに対する半殺し宣言に、黒歌、小猫、朱乃の我が家の奥様方が額に青筋を立てながらニコニコと笑みを浮かべている。
「ヒィィィィィ!?」
イッセーは、オレと額に青筋を浮かばせながら微笑む奥様三人衆を見て、情けない悲鳴をあげるとタイムリミットが来たのか『禁手化』が解ける。それを見た、ヴァーリは落胆したようにオレへ返答する。
「いや、やめておく。それに、どうやら迎えが来たようだ」
「迎え?なるほど。この初めての臭いは美猴が来たのか」
「やはり、知っていたか」
「臭いは初めてだが。これでも、前世ではお前たちが出てくるアニメのファンだったんだぜ?」
「なるほど」
ヴァーリが迎えが来たといいながら空を見上げると結果が砕け散り。空から人影が飛来してきた。
「ヴァーリ、迎え来たぜぃ。北のアース神族と一戦交えるから帰って来いってさ」
「そうか。わかった」
美猴が現れたのでヴァーリにある物を渡すことにした。
「勝手に帰るのはいいが、契約は守れよ。ヴァーリ?」
「わかっているさ。君との契約は俺としてもとても魅力的だからな」
「ならいい。それと、コイツを持っていけ」
「これは?」
ヴァーリに投げ渡したのは、オレの家の合鍵と小型通信用ラクリマである。通信ラクリマは現在の所、オレ、黒歌、小猫、朱乃しか所持していないため。ハッキングや発信源の逆探知などは出来ない。
「オレの家の合鍵と通信の小型ラクリマだ。オレたちに、有力な情報だと思ったら気兼ねなく連絡しろ」
「了解した」
オレとヴァーリで話しをしているとイッセーが美猴を指で示して、誰なのかを聞いてきた。
「なぁ、龍呀。そいつ、誰なんだよ?」
「あ?そいつは美猴。簡単に説明すると孫悟空だ、孫悟空」
「そ、そ、孫、孫悟空ぅぅぅぅっ!?」
流石に、あの有名な西遊記に出てくる孫悟空が目の前な現れればば驚くわな。そんなイッセーのためか、アザゼルがオレの説明に捕捉を加えた。
「正確に言うなら、孫悟空の力を受け継いだ猿の妖怪だ。しかし。まさか、お前まで『禍の団』入りとは世も末だな。いや、『白い龍』に『孫悟空』か。お似合いではあるか」
アザゼルのその言葉に美猴はカッカッカッと笑う。
「俺っちは初代と違って、自由気ままに生きるんだぜぃ。よろしくな、赤龍帝にドラゴンスレイヤー」
「お前も、ヴァーリから契約の話を聞いて面白そうならオレの家に来いよ。ただし、対価は貰うけどな」
「まぁ、その契約ってのを聞いてからにするわ」
そう言って美猴は手に持っている如意棒を振り回してから地面に突き立てる。すると、ヴァーリと美猴の足元から闇が現れ、二人を呑み込んでいく。
また、去り際にヴァーリがイッセーにメッセージを残して行った。
「次に会う時は、もっと激しく殺ろう。もっと強く!」
「待ちなさい!」
闇に呑み込まれて去るヴァーリと美猴に部長が追いかけようとするが止める。
「部長、今は追わなくていいです。それに、ヴァーリには『禍の団』の密偵としての役割を頼んでありますから」
「密偵?」
「そのことについて。詳しく聞かせてくれるんだろうね、龍呀くん?」
「わかってるさ。サーゼクス」
ヴァーリの契約と密偵という話に三大勢力のトップは興味津々である。
「ヴァーリには、オレの家にある。特別な特訓場を対価に『禍の団』からオレたちに有名な情報を流してもらうよう契約した」
「特別な特訓場?」
「魔王や神クラスの魔物が100匹もいる、特訓場だ」
「あぁ。伏魔殿のことにゃ」
オレの説明で黒歌が伏魔殿だと口にする。それについて、アザゼルが額に皺を寄せる。
「伏魔殿だと?」
「安心しろ。この世界に伏魔殿があるかは知らないが、あったとしてもオレの家にあるのは別世界から持ってきた伏魔殿だ。どういう物かは、FAIRY TAILのアニメを参考にしろ」
「それでも、不満なら。この場にいる三勢力のトップと部長、支取先輩にヴァーリの奴に渡した物と同じやつを渡してやるよ」
そう言うと、アザゼルがウキウキとした顔で手を伸ばしてきたので懐から出した小型通信用ラクリマをアザゼルの顔面に投げつける。他は、きちんと手渡しをした。
その後は、サーゼクスがカテレアの事を謝罪。アザゼルがヴァーリの事で謝罪した。他には悪魔、天使、堕天使の三種族が共同で学園を修復。イッセーはミカエルにアーシアとゼノヴィアが祈りを捧げられるように頼み込んでいた。
全てが終わりかと思った、なんとエセ神様がオレに声を掛けてきた。
【あー、テステス。龍呀くん、聞こえてる?】
「聞こえてるが、なんだ?」
【いやー、君の身体の件についてなんだけど………】
エセ神様がオレの身体の話をするとイッセーが食い付いてきた。
「そうだ、龍呀!お前、あんなに竜化が進んでるってことは五感が──味覚や触覚が感じてないんじゃないのか!?」
イッセーのその言葉に全員が驚いた表情でオレを見る。すると、黒歌が近付いてくる。
「そ、そうなのかにゃ龍呀?赤龍帝ちんの言う通りなのかにゃ?」
「ああ……。コカビエルとの戦闘のあとから、味覚、触覚の順で五感を感じなくなった。今も黒歌が近くにいるのに黒歌の温もりが感じられない」
イッセーの言葉に肯定すると黒歌はオレの制服のギュッと掴み俯く。そんな黒歌を見たエセ神様があることを口にする。
【なんか、シリアスになってるところ悪いけど。龍呀くんの竜化は止めれないけど、五感は戻せるからね?】
「えっ!?」
「本当かにゃ!?」
【ほんまほんま!ホンマチオコ!】
最後のは分からないが、どうやらオレの五感を取り戻すことができるようだ。
「それで、どうすれば龍呀の五感は戻るのかにゃ!」
【簡単なことだよ】
エセ神様がそう言ったあと、空から何か箱のような物が黒歌の下にゆっくりと落ちてきて箱は独りでに黒歌の手へと着地した。なので箱を見てみると蓋には、何故かフェアリーテイルのギルドマークが刻まれていた。
「これに何が入ってるのかにゃ?」
【龍呀くんの五感を戻す薬。それと、黒歌くんご所望のフェアリースタンプ】
「ん?フェアリースタンプ?」
エセ神様の最後の言葉に疑問を感じたので聞き返すとまさかのことを説明された。
【簡単にいえば、フェアリーテイルのギルドメンバーにできるスタンプだね。やったね!これで、君も魔導士ギルド フェアリーテイルの一員だ♪】
「「「………」」」
「「「「はああああああ!?」」」
ギルドメンバーにできるスタンプって………マスターに聞かなくていいのかよ!? まさか、エセ神様の野郎。オレに、この世界でフェアリーテイルの支部ギルドを作らせて、ギルマスにさせるつもりか?
【おやおや~?その顔ぶりだと、私が考えていることが分かったようだねぇ。龍呀く~ん♪】
「嫌だ!絶対にオレはギルマスなんてやらないぞ!」
「龍呀がギルマス!?」
【え~、面白そうじゃない。それに君は《ビーストスレイヤー》を既に二人も育ててるんだから、向いてると思うんだけどなぁ………】
「ビースト………スレイヤー?」
今度は、イッセーがエセ神様の言葉に疑問を感じたのか聞き返した。
【そう、ビーストスレイヤー。またの名を滅獣魔導士。能力は魔獣、聖魔を問わず。獣を滅するための魔法だよ】
「それって………」
「もしかしなくても………」
支取先輩、部長の順で言いながら、この場にいる全員で黒歌と小猫に視線が集まる。流石にオレも二人に視線を向けてしまう。
【習得したのは、まったくの偶然だよ。まぁ、黒歌くんと小猫くんの魔力が龍呀くんの魔力と相性が良かったんだろうねぇ。感覚を掴ませるためや魔力結晶から二人は龍呀くんの魔力を少なからず身体に取り込んでる訳だからね】
「な、なら、俺はどうなんです?ライザーとの戦いで、龍呀が魔力を流してもらいましたけど………」
エセ神様の黒歌と小猫が《滅獣魔導士》として覚醒した経緯を聞いて、イッセーは自分も似たようなことをされたことがあると話した。
【君の場合は、君の中にいる赤龍帝くんと反発して習得は不可能だよ。二人以外にも、この世界には何人か龍呀くんの魔力と相性がピッタリな子はいるから、何かしらのスレイヤー魔法を覚える可能性はなきにしもあらずだよ】
「マジか………まぁ、魔法のセンスは皆無だから諦めていたけど。はぁ………」
エセ神様の説明でイッセーは肩を落として落ち込んでいた。
【それじゃあ、私はこれで。龍呀くんがいきなり呼ぶもんだから仕事が中途半端だよ……】
「悪かったな、エセ神様。それと、サンキュー」
【どういたしまして】
オリ主の滅神魔法について
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完全習得(永久的)。
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一時的な習得(今章限り)
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今後も使える(条件有り)
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ごめん、使えなかった。