滅竜魔法を持って、悪魔の学園へ   作:黒牙雷真

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第59話

「はぁ~。冥界の温泉も悪くねぇなぁ………」

 

 

タンニーンとの手合わせをしたあと、オレたちというよりイッセーたちがタンニーンとの戦闘で砂だらけになったのでグレモリー領の温泉で汚れと疲れを落としている。

 

 

「旅ゆけば~♪」

 

 

せっかく、温泉を楽しいんでいるのにも関わらず堕天使のクソ総督は黒い翼を全開に広げながら鼻歌交じりに歌ってやがる。

 

広いとはいえ、そんなに翼を広げるなよ。てか、翼が濡れて飛べなくなるぞ?もしかして、そんなことはないの?

 

 

「ハハハハ、やっぱり冥界──地獄といえば温泉だよな。しかも冥界でも屈指の名家グレモリーの私有温泉とくれば名泉も名泉だろう」

 

「これが酒でもあれば言うこと無しなんだがなぁ………」

 

「湯船に浸かりながらの飲酒は危険だぞ?」

 

「それは人間の場合だ。俺たち異形の存在とされる堕天使、天使、悪魔は関係ねぇよ。それにお前さんだって、人間でじゃなくて《竜人》なんだから硬いことをいうなよ」

 

 

確かに、既に内臓の殆どが竜化が完了している。それに骨も竜の骨に変化している。そのため、やろうと思えば背中から竜の翼を生やすこともできる。

 

流石に、昨日の深夜特訓でいきなり、身体が完全な竜化。つまり、滅竜の母であるアイリーン・ベルセリオンのように身体もドラゴンサイズになったのは、黒歌や小猫、朱乃も目玉が点になっていた。

 

 

「そういや、タンニーンとの手合わせで《竜》としての力を二割強しか出してないと言っていたが本当か?」

 

「ああ。さすがに六割ほど出すと無意識に背中から竜の翼が生えるんだよ。完全な《竜化》をすると、肉体が人型から本当のドラゴンへとサイズが変わるんだ」

 

「なるほど。リアスたちを巻き込まないためにもセーブしていたと?」

 

「ああ」

 

 

本当ならタンニーンとの手合わせで竜の力を4割出した状態で闘いたかったのだが、以前に家で竜化した状態で伏魔殿に挑んだら、中のステージが崩壊するという驚きの結果になった。

 

けれど、伏魔殿の外に出てしまえばステージは復元してるから問題はなかったが力のセーブを考えたのはいうまでもない。

 

 

「それとアザゼル。翼で飛ぶって、どんな感じなんだ?」

 

「は?」

 

 

オレの問いにアザゼルは「何を言ってるんだ、コイツ?」みたいな顔をしてから数テンポ間が空くと笑い始めた。

 

 

「プッ、アッハハハハ!! そうだよな!お前ら、人間は翼で飛ぶなんて感覚は無いもんな!」

 

「出きれば、簡単な飛び方を教えて欲しいんだが」

 

「なら、まず翼を出して見ろ」

 

「ああ」

 

 

アザゼルに促されるままに感覚的に肩甲骨の辺りに意識を集中させて翼を広げるイメージを頭の中で造る。すると、バサッという音と共に肩甲骨の辺りから翼が生える。

 

 

「出たな。そんじゃあ、今から触れて俺が飛ぶ時と同じ翼の動きをやるから感覚で覚えろよ?」

 

「ああ」

 

 

それから数回、右側の翼をアザゼルが触れながら翼で飛ぶ感覚を教えてくれた。けれど、触れる度に今までに感じたことの無い感覚に戸惑ってしまった。

 

 

「今、動かされている感覚は分かるか?」

 

「ああ」

 

「今の感覚を反復してみろ」

 

「わかった」

 

 

アザゼルに教えてもらった感覚通りに翼を羽ばたかせ、ある程度、自分でも感覚を掴めたら一度だけ強く羽ばたかせる。

 

 

「バカ、お前!まだ説明が………うおっ!?」

 

「ちょっ、龍呀! わぷーっ!?」

 

「龍呀くん! あぶーっ!?」

 

「あわわわ!! わぶーっ!?」

 

 

一度だけ強く羽ばたかせただけで、かなり上空まで飛翔してしまった。それにより、アザゼルたちにお湯を被せてしまった。

 

加えて、ここで気付いたことがある。オレは飛翔する方法は教えてもらったが、ホバリングのやり方は教わっていない。

 

故に………。

 

 

「お、落ちるぅぅう!?」

 

 

と、取り敢えず鳥が風を掴むようにオレも竜の翼を大きく広げて、ハングライダー要領で何とか男湯に戻る。

 

 

「な、何とか帰って来れた………」

 

「おい、龍呀!いきなり、飛ぶなよ!?」

 

「わ、悪い………四人とも」

 

 

お湯を被せてしまったことに、キチンと四人に謝罪をした。すると、イッセーからあることを尋ねられた。それも、答えづらいものをだ。

 

 

「な、なぁ、龍呀」

 

「なんだよ?」

 

「お前、前世で俺が主人公のアニメを見てたんだよなぁ?」

 

「そうだけど?」

 

「なら、俺の彼───」

 

「答えない!」

 

「ちょっ!」

 

 

イッセーの質問が直ぐに理解出来たので話を絶ち切ることにした。例え、この世界がIFだとしても。答えていいものと悪いものがある。

 

 

「悪いが、それは今後の戦いにも差し障るものになるから答えない。いや、答えられないと言った方がいいな」

 

「やっぱり、ダメですかねぇ………」

 

「駄目だ。それにオレが介入してるから色々と話が違ってるしな」

 

「なら、物語の俺は、どうやって強くなってた?もしくは、どうやって完全な禁手化ができるようになったんだ?それくらいならいいだろう?」

 

「んー………」

 

 

どう答えたものか………。答えをそのまま教えてしまったら、イッセーは部長に頼んで、部長はそれをイッセーのためと思い、了承しかねない。

 

となると、教えてやるとしたら………やはり、あの擬音かなぁ?

 

 

「ヒントはめちゃくちゃ修業して、ぽちっとぽちっと、ずむずむいや~ん、だ」

 

「はぁ?」

 

「だから、これが物語のお前が禁手化をできるようになったヒントだよ!?」

 

「修業はわかる。けれど、後のぽちっとぽちっと、ずむずむいや~ん、が分からないんだが?」

 

 

流石にこれ以上は答えられん。そんなことを思っていると、いつの間にか堕天使の翼を引っ込め、酒を飲んでいるアザゼルが声をかけてくる。

 

 

「なんだよ、イッセー。お前、龍呀のヒントがわからなかったのか?」

 

「だから、そう言ってるじゃないですか? まさか!アザゼル先生は、龍呀のヒントが分かったんですか!?」

 

「おうよ。てか、龍呀は意外とムッツリだよな」

 

「なっ!?」

 

 

やべぇ………流石は堕天使の総督。俺が今まで黒歌たちにも隠していたことに気付きやがった様だ。

 

 

「だって、そうだろう。龍呀の奴は、俺たちを物語として知っている。つまり、人間のアニメとして見ていたということだ」

 

「それって………」

 

「お前とリアス、アーシアの今までの日常生活を見られていた訳だ。いや、これから体育祭までの日常を知っている訳だから。ある程度の未来も見られていた訳だ。ガハハハ!!」

 

 

やはり、こいつはクソ総督だ。クソ総督の何者でもない!!

 

改めて、そう確信すると男湯の上に位置する女湯から部長、アーシア、黒歌、小猫、朱乃の順で声が聞こえてきた。

 

 

『ちょっと、龍呀!今の話は本当なの!?』

 

『あわわわ。龍呀さんにまで裸を見られていたなんて………恥ずかしいです!?』

 

『龍呀、あとでちょっと夫婦でお話があるから覚悟するにゃん☆』

 

『龍呀先輩は、紳士だと信じていたのに幻滅です』

 

『あらあら、黒歌。私も龍呀くんとO☆HA☆NA☆SHIがしたいわ。フフフ』

 

 

あら~、上に奥様から怒りの魔力を感じますねぇ。どうやって、弁明をしたものかを考えていると隣にいるイッセーから先日のヴァーリと戦った時、同様に爆発的にオーラが増幅した。

 

 

「龍呀、テメェェエエエエ!!」

 

「ちょっ、イッセー!?」

 

「テメェ、黒歌さんに小猫ちゃん。それに朱乃さんだけに飽きたらず。部長やアーシアの裸までぇぇえ!!」

 

「裸はまだ見てないぞ! てか、黒歌に小猫の場合は前世でも見れてないから!?」

 

「でも、黒歌さんと小猫ちゃん以外の上は二次元として見たってことだろうが!?」

 

「えーっと、それは………」プイッ

 

 

イッセーの問いに答えづらいので顔を背けてしまった。それがトリガーになったのか、普通ならあり得ないことが起きた。

 

 

「龍呀ァァアアアアア!!!!」

 

Welsh Dragon Over Booster!!!

 

「うそぉーん!?」

オリ主の滅神魔法について

  • 完全習得(永久的)。
  • 一時的な習得(今章限り)
  • 今後も使える(条件有り)
  • ごめん、使えなかった。
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