滅竜魔法を持って、悪魔の学園へ   作:黒牙雷真

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第63話

セラフォルーさんからの依頼である。シトリー眷属の修業のために収納ラクリマからMPFを取り出してシトリー眷属の力量を測ることにした。

 

そして、トップバッターはやはり『王』である、支取先輩からだ。

 

 

「行きます! 水龍のレヴィアタン!!!!」

 

 

支取先輩は展開した魔法陣から巨大な水龍を形成して、そのまま、MPFに衝突させる。そして、MPFに計測された魔力数値は………2396。

 

 

「2369か………なかなかだな」

 

 

続いて、『女王』である椿姫先輩の番だ。

 

 

「ハァァァア!!!」

 

 

椿姫先輩は、魔力で球体を形成してドッチボールの容量で魔力の球をMPFにぶつける。そして、数値は………1963。

 

 

「これまた、なかなかだな」

 

 

 

続いて、『戦車』の由良翼紗は魔力を込めた拳をMPFに放つ。数値は………386。やはり、『戦車』だと魔力はそこまでめざましくないようだ。

 

次に、『騎士』の巡巴柄は、何の属性もないただの魔力の塊を放った。数値は286。

 

次に『僧侶』の花戒桃も何の属性もないただの魔力の塊を放つ。数値は958。やはり、『僧侶』なだけあって魔力の総量はそれなりか。ソウリョウだけに?

 

次に同じ『僧侶』の草下憐耶だ。コイツは、花戒桃と違って炎の魔法をMPFにぶつける。数値は1630。コイツはなかなかだ。『女王』の椿姫先輩に匹敵しそうなほどだとは………。

 

次に『兵士』の仁村留流子も巡や花戒と同じようにただの魔力の塊をMPFにぶつける。数値は196。

 

最後に『兵士』の匙だが───

 

 

「ウォォリャァアアア!!!」

 

 

───雄叫びを上げながら魔力の塊をMPFに放つも、数値は98。

 

 

「なんでだぁぁぁぁあ!!!! なんで、俺だけ………」

 

「ドンマイ、匙」

 

「狩谷………?」

 

「オレは最初から1000は行ってたけどな」

 

「こんちくしょぉぉお!!!!」

 

 

オレの最初の数値を聞いて、匙は涙を滝ようなや流しながら地面に八つ当たりを始めた。

 

そんな匙は放っていて、オレの実力を見せるために実演することを話すと支取先輩も賛成してくる。

 

 

「よし。皆の大体の力量は把握した。それでは、修業メニューを開始する前に、オレの実力を皆に見せて置こう」

 

「そうですね。私と椿姫はトップ会談の時に見ていますが他の者は、まだ狩谷くんの魔法を見ていませんから」

 

「てな訳で………ほい」パチンッ

 

 

足に魔力を込めて、フィンガースナップを鳴らすとオレの背後に地面から巨大な岩山が形成される。それを見た、支取先輩と椿姫先輩を含めて全員が驚いた。

 

 

「まず、最初の5日間はトンネルを掘ってもらいます」

 

 

トンネルを掘ってもらうと話すと椿姫先輩が聞き返してくる。なので、少し意地悪をする。

 

 

「と、トンネルですか?」

 

「ええ。ただし、手作業で掘ってもらいます。器具は用意します。それから“()()()()()()()”を禁じます」

 

「魔法を放っちゃダメってそんな………」

 

 

『兵士』の仁村が顔を青くする。しかし、あえてオレはトンネル掘りの修業メニューに“()()()()()()”を追加した。この意味を理解してくれれば、かなりの速度で成長するだろう。凡狩人ハンターの二人のようにね。

 

 

「では、器具はこれを使ってください」

 

 

収納ラクリマから割り箸を一本取り出して、それを地面に刺してから《木の滅竜魔法》とラキの《木の造形魔法》の混合魔法で割り箸の生命力を活性化させて、大樹にする。大樹にしたら、一部を変形させて20本ほど木製のスコップと一輪車の荷台を作成する。

 

 

「木製のスコップで、あの山にトンネルを作るんですか!? 無理無理! 絶対に無理です!!!!」

 

 

木製のスコップで山にトンネルを作ると分かった途端に、『騎士』の巡が涙目になりながら弱音を吐く。それを見かねたのか、支取先輩も口を開く。

 

 

「狩谷くん。流石に木のスコップでは、岩山にトンネルを掘るのは………無謀かと」

 

「だから、言ったでしょう? オレの修業はかなりスパルタだと。それに魔法を放ってはダメと言いましたが、使うなと言ってないです」

 

「「「「「へ?」」」」」

 

 

シトリー眷属一同は、オレの言葉に疑問符を上げたが、少しして匙があること気付いたようで声を上げる。

 

 

「あああああっ!!!」

 

 

「どうしたのですか、匙?」

 

「俺、狩谷の言っている意味が分かったんですよ!会長!」

 

「本当ですか、匙!?」

 

「はい。狩谷は【魔法を放つな】とは言いましたが、魔力を帯びさせてはダメだとは言ってないんですよ! 」

 

「どういうこと、匙くん?」

 

「だから、木製のスコップに魔力を込めて強化すれば岩山だって簡単に掘れます!」

 

「なるほど。確かにそれなら………」

 

 

おうおう。匙の野郎、オレの意図を全て理解しやがったよ。さては、コイツ………狩人×狩人を読んで、見ているな?

 

 

「匙が色々とネタばらしをしてくれましたが、理解が出来たようなので早速始めてください」

 

「「「「はい!」」」」

 

 

シトリー眷属は、木製のスコップと荷物を持ってオレの背後にある岩山を掘り出し始めた。皆が穴堀り修業をしている間にオレは、拠点と風呂を作ることにした。

 

まずは、拠点を作るために大樹に触れてツリーハウスを造形する。ツリーハウスを造形する際、ツリーハウスに登るための階段は敢えて作らなかった。もしも、魔獣が階段を登ってきたら面倒になるからだ。

 

次に、ツリーハウスと逆側に風呂場を作るために移動。移動したら《土の造形魔法》で風呂場を作る。因みにキチンと男湯と女湯は分けてあります。

 

 

「拠点と風呂はこれでよし」

オリ主の滅神魔法について

  • 完全習得(永久的)。
  • 一時的な習得(今章限り)
  • 今後も使える(条件有り)
  • ごめん、使えなかった。
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