滅竜魔法を持って、悪魔の学園へ   作:黒牙雷真

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第64話

ツリーハウスと風呂場を造形したあと、シトリー眷属の皆のために昼飯の支度をしていると岩山の方から声が聞こえてきた。

 

 

「「「「開通したぁぁああ!!!」」」

 

 

どうやら、トンネルが出来たようだ。まずは、労いの言葉をかけてから昼飯にしよう。

 

 

「お疲れ様。昼飯の用意はできてる。このタオルで、手と顔を拭いたら食べよう」

 

「「「「はい!」」」」

 

 

全員にタオルを渡してから、木製のテーブルに木製の食器を置いていく。そして、昼飯の献立はシンプルに七種のおにぎりと唐揚げ、だし巻き玉子、野菜スティック、きゅうりの糠漬け、たくあん、三種の煮物、豚汁だ。

 

 

「美味い、美味いぞ!こんな美味い飯は久しぶりに食べたぜ!!!」

 

「本当に美味しいですね」

 

 

昼飯を食べていると、匙の奴が穴堀りの修業で余程腹を空かしたのか涙目になりながら左手におにぎり、右手に箸で摘まんだ唐揚げを食べていた。

 

匙とは別に腹が空いていても、やはり貴族の娘なのか気品がある食べ方の支取先輩がオレの料理を褒めくれる。

 

 

「それは良かったです。まだまだあるので、どんどん御代わりもしてくれ」

 

「狩谷、豚汁御代わり!」

 

「おう」

 

 

匙に豚汁の御代わりを渡したら、他の女性陣も御代わりをしてくれた。それを何度か繰り返していると寸胴で作った豚汁や大皿七枚に山盛りで乗せたおにぎりや他のおかずも綺麗に完食していた。作った側からしたら嬉しい限りだ。

 

そして、食後の小休止に魔法で生成した水と炎でお湯を作り。持参した緑茶の葉が入った急須にお湯を注ぎ込み、皆に緑茶を淹れていく。

 

 

「さて、まずは穴堀りの感想を聞こうか」

 

 

トンネル掘りの感想を聞くと支取先輩が感想を言う。それに続いて他の皆も思い思いの感想を口にする。

 

 

「そうですね。私は、魔力操作には自信があったのですが身体全体に魔力を長時間留めて置くのがこんなに難しいとは思いもしませんでした」

 

「私も会長程とは言いませんが自信はありましたね」

 

「私達も『僧侶』だから自信があったけど体力が………」

 

「ですね。魔法だけなら何とかなるんですが………体力までは」

 

「私は、体力には自信があったが魔力を使うと普通よりも体力が消費してしまう。やはり、魔力が足りてないからだろう」

 

「私も皆さんと同じです」

 

「右に同じくです」

 

「俺も同じです」

 

 

皆の感想を聞くに長時間の魔力維持と魔力循環が不十分だということが分かった。セラフォルーさんの依頼通りにシトリー眷属を強くすることは出来るが、どこまでのラインなのかがちょっと分からない。

 

なので、聞いてみることにしよう。

 

 

「一つ質問。皆はどこまで強くなりたい。因みにグレモリー眷属のイッセーはドラゴンとマンツーマンでサバイバルをしているぞ」

 

「兵藤がドラゴンとサバイバル!?」

 

 

イッセーの修業内容を話すと匙の奴は、驚いて立ち上がってしまう。やはり、ライバル視しているのだろう。

 

 

「そうですか、兵藤くんはドラゴンとサバイバルを」チラリ

 

「な、何ですか会長? そのチラリと見たのは、まさかとは思いますが俺を兵藤と同じようにドラゴンとサバイバルをやらせるつもりじゃないですよね!?」

 

「狩谷くん、少しお願いがあるのですが」

 

「会長!?」

 

「支取先輩のお願いは理解できますが、それは残り5日の時にやります。それまでは、皆には全体的に鍛えてもらいます」

 

「なので、穴堀り再開してくれ………っと、その前に天竜の息吹!!」

 

 

岩山を掘っている時に掌にマメが出来るはずなので、マメが破ける前に皆の掌に治癒魔法をかけておく。マメが破けて修業効率が下がるのは避けたい。

 

 

「これは治癒魔法ですか?」

 

「天空の滅竜魔法の一つだ。怪我をしたらいつでも言ってくれ。その時は、また治すから」

 

「ありがとうございます。狩谷くん」

 

 

支取先輩からお礼を言われたあとに、《土の滅竜魔法》で再び、岩山を作るが今度のは前回よりも硬度をほんの僅かにだが上げておく。これから岩山が開通するごとに強度を上げていくが数日でどこまで基礎的な能力が向上するか楽しみだ。

 

 

「さて、オレも自分の修業をしないと」

 

 

修業と言っても魔力循環の修業だ。例えば、左手から右足へ瞬時に魔力を送り込むやり方だったり、モードに成らないで多数の属性の滅竜魔法の維持だったりと魔力を循環させる修業でも色々とある。

 

まずは、ただの魔力を身体全体に巡らせて、左手に雷、右手に水、左足に炎、右足に風、胴体に鉄の滅竜の魔力を纏わせて維持。ある程度、維持が出来たら纏わせている魔力を一度胴体に戻して、違う属性で再度身体に纏わせる。属性は、左手に聖、右手に氷、左足に影、右足に岩、胴体に木を纏わせ、それを維持する。

 

それを夕暮れまで何度か繰り返す。そして、夕暮れ時になり夕飯の支度を始めようとすると岩山がある方からシトリー眷属の皆の声が響いてきた。

 

 

「「「「か、開通したぁぁ………」」」」」

 

 

二度目の開通を労って、温かいタオルとスポーツドリンクをシトリー眷属の皆に持っていくとシトリー眷属の皆は、新開通させたトンネルの前で全員倒れ伏していた。

 

 

「皆、お疲れ様。温かいタオルとスポーツドリンクだ」

 

「あ、ありがとうございます。狩谷くん」

 

「サンキュー、狩谷」

 

「ありがとうございます」

 

「「「「ありがとう」」」」」

 

 

シトリー眷属全員、疲労困憊のようだな。今日の夕飯のメインはビーフシチューにするかな。

 

 

「風呂を直ぐに用意するから動けるようになったら、風呂に入ってくれ」

 

「「「「「はーい」」」」」

 

 

疲れ果てた声音の返事を聞いてから土の滅竜魔法で作った風呂場の湯船にお湯を流す大きな壷の中に生活用ラクリマの一種である、お湯と疲労回復に効果があるラクリマを起動させて壷の中に入れておく。

 

その間に収納 ラクリマから今日の晩御飯の材料を取り出して料理していく。料理を始めて10分くらいに動けるようになったシトリー眷属が着替えを持って風呂に向かった。そこで皆に風呂の注意事項を伝える。

 

 

「風呂場にシャワーはないのでお湯が流れて来る場所から頭と身体を洗うお湯を先に桶に溜めて置いてくださいね!」

 

「「「「「はーい」」」」」

 

「それから、青の暖簾が男風呂で赤の暖簾が女風呂なので匙は間違えるなよ!」

 

「わ、分かってる………流石にそんな体力も度胸もねぇよ」

 

「そ、そうか」

 

 

どうやら、相当疲労困憊のようだ。その後、料理が完成して風呂に向かった皆が帰ってくると料理の匂いを嗅いだ途端にかなりの早足でツリーハウスへ、着替えを置いてきて席に座った。

 

 

「それでは、いただきます!」

 

「「「「「いただきます!」」」」

 

 

まずは、皆一斉にビーフシチューをスプーンですくい口へと運ぶと表情が緩んだ。しかし、一人だけ反応が違った。その一人とは、匙だ。

 

 

「カァー!このデミグラスソースが身体に沁みるぅ」

 

「そうか」

 

 

こうして、1日目の修業が終了した。

 

 

 

オリ主の滅神魔法について

  • 完全習得(永久的)。
  • 一時的な習得(今章限り)
  • 今後も使える(条件有り)
  • ごめん、使えなかった。
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