シトリー眷属の修業を始めてから5日が経過した頃、オレが持っている小型通信用ラクリマにヴァーリから着信が入った。
「どうした、ヴァーリ?」
『狩谷龍呀。禍の団と協力関係にある北欧の神が一人。若手悪魔の会合に乱入するという情報を得た』
「ロキか」
『やはり、知っていたか』
「ああ」
アニメでは、黒歌が小猫を連れ去ろうとしてイッセーと部長が止めに入り、偶々付いて来た美猴&黒歌と戦闘している間にオーディンが条約の碑に名前を刻もうとした時にロキがフェンリル共に攻めてくるんだよなぁ。
オレが物語に介入しているから変更点があると考えていたが杞憂に終わったようだ。
「引き続き密偵を頼む。それから地下室にある伏魔殿の感想はどうだ?」
『最高だ。あんな、血湧き肉踊る戦いは君や兵藤一誠と戦った時以来だ!』
「それはなによりだ」
『では、そろそろ続きに挑みに行く』
「無理はするなよ」
『それは無理な相談だ。フフフフ』
それを最後にヴァーリとの通話が切れた。あの戦闘狂め、伏魔殿でめちゃくちゃ楽しんでやがるなぁ。
まぁ、確かに、目に見えるくらい自分が強くなったり、強い相手がいるほど燃える感覚は分からないでもない。オレも天狼島で修業してた頃はそうだったからなぁ。でも、流石にフェアリーテイルのS級魔導士を四人同時に相手するのは死を感じたがな。
っと、そんなことよりもサーゼクスやアザゼルにこの事を伝えなければ。通信ラクリマでサーゼクスとアザゼルの端末に着信を入れると同時に通話が繋がった。
『どうした、龍呀?』
『どうしたんだい、龍呀くん?』
「色々と会議をしているところを悪いと思うがヴァーリから密告だ。若手悪魔の会合に北欧の悪神ロキが乱入してくる。これは、オレの前世の記憶と合致している。加えて、フェンリルなどを追加でな」
『おいおい、マジかよぉ』
『悪神ロキにフェンリルまで………』
どうやら、悪魔、堕天使のトップの奴らでも頭を悩ませるらしい。
「ロキの目的は、三大勢力の和平に賛同しようとするオーディンの排除だ。ラグナロクが出来ないとか言ってたっけな?」
『何処かで聞いたような話だな』
「まぁ、ヴァーリ曰く、ロキと禍の団は協力関係にあると言っていた」
『そうか。何にせよ、知らせてくれてありがとう。龍呀くん』
「オレではなく。ヴァーリにいつか伝えろ。あいつはオレの家で伏魔殿に挑んでやがるから」
これで、三大勢力のトップは何かしらの対策を考えるだろう。アニメだと、アジュカが転移魔法と封印魔法を混合させたオリジナルの魔法で一時的にロキを封印するが体育祭が始まる前に解かれてしまうんだよなぁ。
『分かった』
サーゼクスたちの通話を終えるとオレはシトリー眷属が開通させた岩山を強度増して再び、生成する。するとシトリー眷属から悲鳴のような物が聞こえてきた。
まぁ、明日から午後の修業メニューを変更するから頑張ってくれや。そして、午前のメニューを終えて全員で食卓を囲みながら小休止のほうじ茶を飲んでいる所で午後のメニューを説明することにした。
「さて、午後からは個別の系統別メニューに変更する」
「個別で系統別ですか?」
「そうです。基本的に全員に強化系の魔法の使い方を習得して貰う。んでまずは支取先輩から、魔力の変化系と具現化系、放出系の3つです」
「魔力の変化系と具現化系、放出系……ですか?」
「イメージとして、変化系では自分の身体を水に変えて敵からの攻撃を無力化してもらいます。具現化系では、水で自分の分身を生成。最後に放出系では、水蒸気爆発を会得してもらいます」
「は? 」
流石に驚くか。あと15日の間に3つの系統技を会得しろなんて無茶な特訓をさせるのだから、当たり前か。けれど、この3つを会得できれば格段に支取先輩は強くなる。
「続いて、椿姫先輩には強化系と放出系です。その二つの系統で椿姫先輩の神器を強化してもらいます。目標としては、オレの手加減した火竜の咆哮を跳ね返してもらいます」
「狩谷くんの滅竜魔法をですか?」
「あくまでも目標です」
「わ、わかりました」
椿姫先輩の神器は、反射系の神器。反射できる器が大きければ大きほど、反射できる幅も広がる。例えば、モード雷炎竜とかな。
「続いて、僧侶の二人は操作系だ。魔力の塊を複数展開して維持。魔力の塊には一つずつ別の属性を付与させながら敵にぶつけろ」
「「は、はい!」」
僧侶の二人は主に支取先輩や椿姫先輩と同じ、魔法による遠距離攻撃がメインになる。ならば、一気に強力な技を放つのではなく。複数の属性と攻撃で攻めて行く方が安定するし、不足の事態にも対応できる。
「続いて、騎士の巡には放出系だ。お前は、刀を使うらしいから刀に魔力を付与したり、魔力で斬撃を飛ばすのを目標にしてくれ」
「わかりました」
騎士ならば、某死神のように斬撃を飛ばせた方が攻撃のレパートリーが増えて、色々な場面で役に立つ。
「続いて、戦車の由良と兵士の仁村はオレが造形する敵を倒してくれ」
「わ、わかりました」
「分かった」
「最後に匙」
「お、おう!」
「お前は、オレとマンツーマンだ」ニヤリ
そうオレが言うと匙は顔を青くしてガタガタと震え出す。まぁ、死刑宣告をされたようなものだが。コイツもドラゴン系の神器持ちだが、滅竜魔法を喰らったら一溜まりもないと思っているのだろう。
「安心しろ、匙。滅竜魔法は使わないが、ボロ雑巾になる覚悟だけはしとけ」ニコ
「イイイイイヤアアアアア!!!」
匙に向けて下衆な笑顔を向けると悲鳴を上げる。
「個別のメニューはこれで以上だ。全員で行う強化系は明日から始める。皆、頑張ってくれ。では、ごちそうさまでした!」
「「「「ごちそうさまでした!」
「ご、ごちそうさまでした………」
オリ主の滅神魔法について
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完全習得(永久的)。
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一時的な習得(今章限り)
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今後も使える(条件有り)
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ごめん、使えなかった。