滅竜魔法を持って、悪魔の学園へ   作:黒牙雷真

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冥界ラグナログと四体のドラゴン
第67話


 

 

 

「え? オレもパーティーにですか?」

 

「うん! だって、龍呀くんは夏休み前までの未来を知ってるし。何より、君がいたら本当に悪神ロキが来たとしても対処出来るでしょう?」

 

「まぁ、そうですけど………」

 

 

シトリー眷属たちの修業を終えて、荒野から半日程度でシトリー邸に帰ってきたオレは、たまたまご両親に顔を見せにきていたセラフォルーさんに捕まり、明後日のパーティーに警備兼シトリー眷属の護衛として誘われている。

 

 

「悪魔でもない、ましてや堕天使や天使でもない竜人のオレが行ってもいいんですか?」

 

「そこは大丈夫よ。魔王の一人である私が決めたんだから、それにサーゼクスちゃんたちも賛成してくれると思うし」

 

「はぁ………わかりました。パーティーに参加させて頂きます」

 

 

黒歌がパーティーに乱入してくるというイッセーの成長イベントを潰してしまったので、今回のパーティーがアニメ通りに物事が進んでいくとは思えない。

 

なにかしらのアニメとは違うイベントが発生するのではないかとオレの中でも警戒はしている。なので、このタイミングでセラフォルーさんからのシトリー眷属の護衛依頼でパーティーに参加できるのは有難いと思う半面、黒歌ことを見下している貴族悪魔共の顔を見るとなると嫌で仕方ない。

 

 

「ありがとうー! 龍呀くんが護衛に居てくれれば、おつむの固いおじ様たちも下手に手を出して来ないと思うから安心できるわ。それから君には、リアスちゃんとのレーティングゲームの時にソーナちゃんたちの監督役として参加してもらうからね」

 

「別に良いですけど、前世ではグレモリー眷属とシトリー眷属とのレーティングゲームはアニメでは公開されていないので、オレも手探り状態ですけど良いですか?」

 

「え? 君でもソーナちゃんとリアスちゃんのレーティングゲームの結果は知らないの?」

 

「ええ。オレは原作を読まずにアニメだけ見てましたから」

 

 

前世のアニメ『ハイスクールD×D』だと、グレモリー眷属とシトリー眷属とのレーティングゲームは描かれずにパーティー後は即ロキ戦になってたので、勝敗の行方はオレでも知らない。

 

しかし、前世のアニメで知っているグレモリー眷属であれば、誰一人として禁手に至っていないシトリー眷属に勝機はないとオレの中では結論付いている。

 

 

「そっか‥…。でも、未来のことが分かちゃったら色々とつまらないから知らない方がいいよね。それに、龍呀くんが鍛えてくれたソーナちゃんがどこまで成長したのか気になるから楽しみにしておくね。それじゃあ、私はお仕事があるからバイバイ」

 

 

そう言い残して、セラフォルーさんは転移魔法で仕事先へと転移して行った。

 

その後、日付が変わる寸前のところで至るところになってようやく魔物たちの巣窟からシトリー眷属が帰ってきた。身なりを観察するに約20日間の修業は無駄でなかったようで、それぞれ自分なりに手応えを感じながら怪我らしい怪我もしていなかった。

 

その次の日になると、シトリー眷属は誰一人として昼過ぎまでになっても起きる者はおらず。執事やメイドたちに心配されたのはここだけの話である。

 

 

 

 

 

 

 

「てな、感じで今に至るわけだ」

 

「いやいや! めちゃくちゃ話を省略し過ぎだろう!?」

 

 

簡単に20日間の修業と若手悪魔のパーティーに参加することなった件について、グレモリー邸の部屋でイッセーに説明してやると何が不満なのかツッコミを入れられてしまった。

 

 

「それより、イッセーも中々の修行をしたみたいだな。龍のオーラが前より跳ね上がってる。流石はタンニーンのおっちゃん」

 

「そこは俺じゃないのかよ!?」

 

「お前が成長するのはアニメで知ってるからな。その成長を促し、至らせたおっちゃんが称賛されるのが普通だろう。けど、やっぱり禁手化には至ってないんだろう」

 

「‥…‥…あ、ああ。でも、温泉の時に龍呀が言ってた修業がおっさんとの修業なら、あとはぽちっとぽちっと、ずむずむいや~ん、この擬音の解明だけだ。それさえ分かれば、俺は禁手化に成れるんだよな?」

 

「アニメだとそうだな。ん? この臭い‥…‥…いや香りは、薔薇にフローラル、あとは果物系。香水か?」

 

 

イッセーの禁手化について話をしていると、女性陣がパーティーのために着替えている部屋から女性特有の甘い匂いとは別の匂いが鼻を擽ったので、瞬時にその匂いの識別を脳内から導き出した。

 

シトリー眷属も含めて、駒王学園に所属している悪魔たちの匂いは既に嗅ぎなれているので、そこへ普段とは違う臭いがすれば直ぐに分かる。

 

 

「相変わらず、ドラゴンスレイヤーの嗅覚は鋭いね。イッセーくんもドライグに鼻を提供すれば、敵の臭いとかで居場所を把握できるんじゃないかな?」

 

 

椅子に座りながら静かに小説を読んでいた木場がイッセーにそう提案するが、それをオレが止める。

 

 

「止めておけ。以前にも言ったが、ドラゴンスレイヤーの鼻も万能じゃない。強烈な刺激臭を喰らえば黒歌たちよりもダメージがデカイんだよ。前にも、夕飯に食べたあとの納豆をビニール袋に入れ忘れて、翌朝に納豆の臭いで死ぬかと思ったわ。マジであの時、朱乃がいなかったら鼻に洗濯バサミを着けながら息を止めてやるしかなかったからな‥…‥…」

 

「真夏の袋に入れ忘れた納豆は、ある種の兵器だからな。俺も過去に経験したことがあるよ」

 

「僕も初めて一人暮らしを始めた時に経験があるね」

 

 

三者とも過去に同じ経験をしたことがあるので、苦笑いを浮かべる他なかった。それから程なくして、グレモリー眷属+黒歌の面々がドレスアップして隣の部屋から出てきた。

 

グレモリー眷属の女子たちはアニメと違って、全員がパーティー用のドレス姿。しかし、黒歌も珍しく着物ではなくドレス姿なのには驚いた。黒歌のことだから、着慣れた着物だろうとは思っていたが、まさかのドレスだとは思いもしなかった。

 

 

 

「どうかにゃん龍呀。私のドレス姿は?」

 

「ああ。新鮮味があって良いな。似合ってるぞ」

 

 

素直に黒歌のドレス姿を褒めていると今度は、小猫と朱乃から感想を求められてしまった。

 

 

「龍呀くん、私と小猫ちゃんのドレス姿もいかがですか?」

 

「もちろん、二人とも似合ってるぞ」

 

「ウフフフ。それは良かったですわ」

 

「ありがとうございます」

 

 

朱乃と小猫のドレスについても素直な感想を言うと二人とも嬉しそうにしてくれているので、正直に言って良かった。

 

 

「龍呀から感想を聞けたところで、次は龍呀が着替える番にゃん」

 

「はい?」

 

「さあさあ、龍呀くん。時間は刻々と近いているので、着替えは速やかに行いましょう」

 

「えっ、ちょっ!?」

 

「時間は有限です」

 

「だから、ちょっ待っ─────」

 

 

最後まで言い終わる前に、三人によって先程まで女子たちが着替えをしていた部屋へと押し込まれてしまった。

 

部屋に入ると隣の部屋で嗅いでいたよりも強烈な女の子特有の甘い臭いと数々の化粧品や香水の臭いがごちゃ混ぜになっていて男のオレをクラクラさせる。

 

 

「めちゃくちゃ女の子の甘い匂いや香水の臭いでクラクラする‥…‥…」

 

「あらあら、大変ですわね」

 

「なら、早くこいつに着替えるにゃん!」

 

「私たちは部屋の外で待ってます。着替えが終わったら出てきてください」

 

 

ビニール袋に入れられた一着の服を手渡されたあと、彼女たち三人はそそくさと部屋を出て行ってしまった。

 

なので、まずは部屋の窓を全開にして《天空の滅竜魔法》の応用で部屋が散らからない程度の風魔法で室内を換気して、頭がクラクラする甘い匂いを外へと追い出す。

 

 

「ふぅ、これくらいで大丈夫だろう」

 

 

換気が済んだらビニール袋に入っている服を確認すると、その服はとても見覚えのあるデザインだった。というよりも────

 

 

「これって、大魔闘演武の時のナツのデザインじゃんか!?」

 

 

右側が半袖で、左側が長袖の黒とオレンジの服に膝丈くらいしかない白いズボン。まんま大魔闘演武にナツが着ていた服を再現しているようだが、材質は何か特殊な繊維で出来ているようで僅かにだが魔力の流れが感じ取れる。

 

 

「大方、サーゼクスとアザゼル辺りが企んでたんだろう」

オリ主の滅神魔法について

  • 完全習得(永久的)。
  • 一時的な習得(今章限り)
  • 今後も使える(条件有り)
  • ごめん、使えなかった。
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