イッセーを助けて、リアス・グレモリーとの邂逅の後、影に入って家に向かっていた。
「今日の夕飯は何かな?」
あと少しで家に着くというところでオレは自分の家から違和感を感じた。
「ッ!!」
「これは……悪魔の臭い!黒歌!!」
黒歌から出る悪魔の臭いはもう嗅ぎ慣れているので違和感が無いはずなのに、家からは黒歌以外の悪魔の臭いを感じて、違和感に気づいた。直ぐに影から出て雷で家へと急ぐ。
玄関からリビングに入ると、風呂上がりだったのか分からないがバスタオルを体に巻いてへたり込む黒歌と、黒歌を囲む様に立っている紅髪の男と銀髪を女がいた。
それを見た俺は頭に血が一気に登り、頭の中で何かが切れる感じがした。
「てめぇらぁぁぁ!黒歌に何をしてんだァァァ!!」
「雷炎竜の擊鉄!!」
「……ッ!?」
「オラッ!」
「きゃっ!?」
即座にモード雷炎竜になり、紅髪の男を庭へと殴り飛ばし、女は回し蹴りでキッチンに蹴り飛ばす。
そして、男と黒歌の距離が開けたら、雷炎竜から白影竜にモードを変更し男に追撃を加える。
「白影竜の擊鉄!!」
「オラオラオラオラオラオラーッ!」
左手には白竜を右手には影竜の魔法を帯びた拳を男へ連続で乱打する。そして、最後に両方を混ぜた片手拳でアッパーを決める。
「これで終わりだ!」
「滅竜奥義・改 聖影竜……「そこまでです!」」
留めの滅竜奥義を放とうとすると先ほど蹴り飛ばした銀髪の女が黒歌の首元に氷で作ったであろう刃物を当てていた。
「りゅ、龍呀……」
「…………」
それを見た俺は仕方なく、白影竜を解く。すると先ほど白影の擊鉄を決めたはずの男が笑いながら此方へ歩いてくる。
「いやいや、参った参った。僕がここまで殺られるのは何百年振りだったかな?アッハハハハ」
「……ッ!?(おいおい、マジかよ。割と本気で打ち込んだのに…)」
「たかだか、人間だと思って気を抜き過ぎです。反省してください!」
「アッハハハハ、すまないね」
「……ッ!!(今だ!!)」
「以後………グレイフィア!!」
「……ッ!?」
二人の一瞬の隙に雷で女に近付いて、雷竜の鉄拳で玄関へと殴り飛ばし、黒歌から引き剥がす。
引き剥がしたら、制服の上着を脱いでバスタオル一枚の黒歌にかけてやる。上着をかけた後は魔力を全力で解放しながら威圧して男と女へ問う。
「お前らは一体、何なんだ!」
「まさか、人間がここまでデカい魔力を持っているとは……」
「お前たちの目的は何だ?何故、人の妻を狙う!」
「これはすまない。君の奥さんに危害を加えに来た訳ではないんだ。ただ、話がしたかっただけなんだ」
「話しだと?」
「そうです。SS級犯罪悪魔の黒歌に聞かなければならない話があるのです」
先ほど雷竜の鉄拳で殴り飛ばした女も此方へ戻ってくる。
「黒歌は渡さねぇぞ」
「構わない。話だけさせてほしいんだ」
「黒歌、お前はどうする?」
「話をするにゃ。でも、龍呀も隣に居て欲しいにゃ」
「分かった」
黒歌は一度、自室に戻り着替えてくるとのこと。
その間、オレは紅髪の男と男がグレイフィアと呼んだ女を監視している。
「で、てめぇらはリアス・グレモリーの兄とその女王でいいのか?」
「へぇ、君は僕たちのことを知っているみたいだね」
「ああ、サーゼクス・グレモリーことサーゼクス・ルシファーに、その妻グレイフィア・ルキフグスことグレイフィア・グレモリーかグレイフィア・ルシファーだろう?そんで、旧魔王派の悪魔だった奴だろう?」
「まさか、そこまで知っているとはね。なら、僕も聞いて良いかい?君は一体何者なんだい?」
「人間が天使や堕天使と同じ、ましてやドラゴンと同じ力を持つ者は、僕は生まれてこの方、神器以外で見たことがない。けれど君は魔法を使った」
「狩谷龍呀。フェアリーテイルの滅竜魔導士で、黒歌の夫だ」
「滅竜魔導士……その滅竜魔法は魔力を持つ者なら誰でも会得出来るのかい?」
「無理だな。本来なら滅竜魔法はドラゴンに教わるかラクリマという魔法水晶を体内に埋め込む必要がある。けれど、オレはそのどちらでもない」
「どちらでもない?」
「オレはこの世界の人間じゃないからな」
「それはどういう……「お待たせしました」」
サーゼクスが最後まで言う前に黒歌がバスタオル姿からいつもの着物姿になって戻ってきた。
「この話は終わりだ。とっとと、本題に入ってくれ」
「それじゃ、黒歌くん。君は何故、自分の主を殺したのかね?別に責めている訳ではないんだ。君の元主のことについて調べていたら黒い話が出てきてね」
「それは本当なんですか?」
「ああ、本当だ。だから、君の話によっては犯罪悪魔から取り除くことも考えている」
「それは本当なのか!」
「もちろん。けれど、時間は掛かるけどね」
「わかりました。全て、お話します」
それから黒歌は自分の過去について話し始めた。
自分の両親のことや何故、自分の主を殺したのかも全て。
この話を少しだけ知っているとはいえ、何度聞いても、その主に苛立ちを覚える。
「…………これで以上です」
「分かった。ありがとう、黒歌くん」
「続いて、狩谷龍呀。先ほどの話の続き聞かせてもらいたい」
「仕方ねぇな。サーゼクス、お前はこの世界に神はいくつ居ると思う?」
「え?」
「だから、お前は神が地球だけに存在しているとでも思っているのかと聞いたんだ」
「…………なるほど。君は異世界の人間……そう言いたいのかい?」
「そうだ」
「アハハハハ。面白い、面白いよ」
「信じるのですか、サーゼクス?」
「僕は信じるよ。何せ、この僕が手傷を負ったんだよ。グレイフィア?」
「そうですが……」
「天竜の息吹」
白影竜の擊鉄で負わせた、サーゼクスの腕の傷を天竜の息吹で治していく。
それを見た、サーゼクスとグレイフィアは驚きの表情をした。
「傷が……!」
「これは凄い。滅竜魔法はこんなこともできるんだね」
「天空の滅竜魔法だ」
「僕の眷属に枠があったら是非、君をスカウトしていたよ」
「そうかよ」
「では、僕たちもそろそろ帰ろうかな」
「そうしてくれ、オレたちはまだ夕飯を食べてないんだ」
「あっ!龍呀、少しいいかにゃ?」
「なんだ?」
「魔王様にも一緒に夕飯を食べて行って貰いたいにゃ」
「何でだ?」
「妹の……白音のことを少し聞きたいにゃ」
「………………分かった」
それからはオレと黒歌とグレイフィアが先ほどの騒動でめちゃくちゃにしたキッチンを片付け。その後は女性陣に料理を任せて、サーゼクスと話をすることになった。
「龍呀くん。滅竜魔法は何属性あるんだい?」
「属性はかなりあるぞ。火、鉄、天、雷、聖、影、水、氷、毒、風、土。そして、魔だ」
「魔?」
「魔竜だよ。もっと知りたいなら人間界に存在するアニメでFAIRY TAILを見ろよ。漫画もあるぞ?」
「フェアリーテイルはアニメなのかい?」
「オレはある人の力で本物のフェアリーテイルのメンバーと会ったことがあるから、アニメだけではないな」
「なかなか、興味深いねぇ」
滅竜魔法の話が終わると黒歌とグレイフィアが作った夕飯を食べながら、黒歌が知らない白音のことを聞いた。
その時の黒歌は少し暗い顔をしていた。
「それでは、今度こそ失礼するよ」
「ごちそうさまでした」
「いえ、魔王様のお口にあって何よりでした」
「あっ、龍呀くん」
「今度はなんだよ?」
「これは僕、個人の願いだ。妹を……リアスを頼む」
「なら、その対価に黒歌のはぐれ悪魔の認定を解除を早めろ」
「出来るだけ、努力しよう。それと最後に何故、本気で僕を殺しに来なかったんだい?」
「本気でやれば、黒歌にまで被害が及ぶからな」
「なるほど。では」
そう言って、サーゼクスたちは転移魔法で帰って行った。
「クッ……」ギリ!
「龍呀?」
「勝てなかった…………全力じゃないとはいえ。割と本気で白影竜を使ったんだけどな」
「龍呀…………」
「オレ……もっと強くなる。誰も黒歌を……オレの大切な人を傷付けさせないために」
「ありがとう、龍呀」
オリ主の滅神魔法について
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完全習得(永久的)。
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一時的な習得(今章限り)
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今後も使える(条件有り)
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ごめん、使えなかった。