モンスターハンター:オールドテール   作:Patrick

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〜登場人物紹介〜
・主人公
名前:クライン・クルーガー 16歳
武器:ハンターカリンガ改
防具:ハンターシリーズ


第3話 赤き怪鳥を狩れ!

メタペタットから隊商がやってきて数か月。ココット村の物流が格段に良くなっていた。村で買えなかった物資なども大量に入荷されるようになるり、村付きハンターは狩猟に使える多くのアイテムが使えるようになっていた。

 

メタペタットは《メタペ湿密林》という密林がすぐ近くにあり、そこでは豊富な昆虫やキノコ、植生物などが採取できる。メタペタットからの物流経路ができたことにより、それら素材もココット村で買えるようになっていた。

 

密林に自生している植物などの一部は、ある程度の土壌があれば栽培も可能で、ココット村に農場を作るという話もできている。ココット村周辺は温暖な気候のため農作などをするにはうってつけの土地だった。この農場ができればココット村からも物資を他の村や街に流すこともできる。

 

メタペタットからやってきた隊商の一部は、ココット村に移り住み、商業を始めるに至った。彼らの仕事のためにも、これからできる農場は重要なものとなる。現状では、ココット村が輸入するのみであるが、村で農作物などができればそれを輸出することができる。そうすることで、メタペタットは仕入れだけでなく、生産した物資を卸すことも可能になり、より商業の発展が見込めた。

 

村の物流が整備されたきっかけは数か月前にメタペタットからの隊商を迎え入れたことが多い。火竜リオレウスからの襲撃を受けるも、誰一人死者を出さずに守りきった恩により、メタペタット側は多大な支援をしてくれるようになった。

 

それに一役買ったのがココット村のハンター《クライン・クルーガー》と《マハト・アルペンハイム》だった。クラインはまだ新米ハンターにも関わらず、勇敢にもリオレウスと対峙し、取り残された隊商の救助に成功した。

 

ミナガルデから依頼を受けてやってきたマハトは、元々はココット村の出身である。今回の依頼を機にマハトは村に帰ってくることになった。

 

リオレウス襲撃により、負傷した護衛のハンター3名はココット村で療養をおこなった後、ミナガルデに帰還。

 

《森と丘》に現れていた件の火竜は、その後、ミナガルデで討伐の依頼が出ていたらしいが、依頼を受けたハンターが向かったころには、森と丘を離れていたようだ。火竜が滞在していないことを確認し、森と丘は今まで通り、クライン達新米ハンターでも、狩りに行けるようになっている。

 

「村長、おはよう。」

 

「おお、マハトか。」

 

マハトは、起きてから酒場兼集会所の前に来ていた。マハトと村長の間にあった蟠りはすっかり晴れ、マハトは素直に村長の言うことを聞いている。

 

マハトがまだ新米ハンターだったころ、今のクラインと同じように村長の元で、ハンターとしての基礎を学んでいた。16だったマハトにとって、村長から出される採取の依頼は退屈でしかなった。マハトが思い描くハンターは強大なモンスターに立ち向かい、数多のモンスターを狩ることである。

 

理想と現実の乖離から、村でのハンター生活が嫌になり、マハトは単身ミナガルデに移り住んだ。しかし、街にいっても受けられる依頼はどれも同じようなものばかりである。その後、半年ほどして、イャンクックの討伐依頼が出された。

 

それが初の飛竜討伐依頼であった。実はクラインに話していないが、その依頼は失敗している。その後、入念な準備をして2回目で何とか討伐。その時の達成感は、今までに味わったことのないものであった。

 

「今ごろ到着してるころかな?」

 

「そうじゃのぉ。」

 

「あいつがハンターになって半年くらいか?まぁ、順当と言えば順当か…。俺がイャンクックの討伐依頼が受けらるようになったのと同じくらいだ。」

 

「フォッフォッフォッ。しっかり下積みをしていれば、皆そのくらいの時期に挑戦させるわい。ま、待てない者もいるがのぉ?」

 

「うっ…。悪かったな…!あん時は俺も若かったんだよ!」

 

「挙句の果てには失敗するしのぉ…。」

 

「げっ!なんでそれ知って……。あぁ、ギルドマスターのじいちゃんか…。」

 

「フォッフォッ。すべて筒抜けじゃったぞ。ギルドからの依頼の束と一緒にお主の近況が書かれた文も入っておったからのぉ…。」

 

「気にかけてくれてたんだな…。」

 

「フォッ!丸くなったとは言わんが、お主も多少はわかってくれたようじゃな。」

 

「自分の実力を過信してたよ。俺ならどんなモンスターも狩れるってね。でも現実はそうじゃなかった。」

 

今のクラインと同じように、マハトは街でドスランポスの狩猟までは経験していた。一応大型モンスターに分類されており新米ハンターが最初に狩ることになる鳥竜種のモンスターである。小型モンスターとは異なり、明確な悪意と攻撃力を持つモンスターを相手にすると、改めて恐怖心が芽生える。

 

《怪鳥イャンクック》は新米ハンターが最初に立ち向かう壁と言われている。鳥竜種に分類されるも、イャンクックはその見た目から飛竜という扱いをされることがほとんどである。

 

イャンクックには火炎袋という器官が備わっており、これはかのリオレウスと似たような器官である。口から火球ブレスを吐いて攻撃し、大きな翼や尻尾も持っている。ハンターの登竜門とも先生とも呼ばれるモンスターである。

 

それなりに狩りの経験のあるハンターがイャンクックを相手にしたら、雑魚とも言われるような相手でも、新米にとってしてみれば十分な脅威になるほどだ。飛竜種との戦闘経験がほとんどないのであれば、それはなおさらである。

 

「正直言うとさ、俺も最初イャンクックと対峙したとき怖かったよ。身体が恐怖ですくんで、思うように動かなかったね。」

 

マハトは初めてイャンクックと対峙したときのことを思い出しながら言った。マハトもハンターになってから半年ほど経って、ミナガルデギルドからイャンクック討伐依頼の受注許可がおりた。初の飛竜討伐に意気込んで挑むも、実際に相対したときのイャンクックの気迫には足が竦んだのを覚えている。その依頼は結果、失敗である。

 

依頼の失敗条件は3つある。

 

一つは時間切れによるもの。狩猟地に降り立ってから5日の間に狩猟することが依頼の制限時間だ。これはココットの英雄伝説に起因する。ココットの英雄は7日をかけて一角竜の討伐を果たすが、7日目には食料も気力も尽き始めて、ほとんど無心で戦っていたという。そのことから、食料が持ちハンターの体力、気力ともにぎりぎりの限界が5日と定められた。

 

二つ目が3回力尽きること。力尽きるの定義は命を落とすことではない。モンスターから手痛い攻撃をくらい意識を失ったりなどした際に、大気しているネコタクアイルーにより3回運ばれることだ。

 

ネコタクとは倒れたハンターを護送するアイルー達のことで、荷車などにハンターを乗せて運んでいる。このアイルーはギルド側に雇われており、アイルー側の判断で、ハンターが狩猟続行不可能となったら運んでよいことになっている。ネコタクアイルーには、ギルド側から報酬が支払われ、そのお金はハンターが受けている依頼の報酬金から引かれる形となる。依頼の報酬金は3等分できるようになり、ハンター側に支払われる報酬金がなくなって依頼が失敗となる仕組みだ。

 

そして三つ目は依頼の続行不可能とハンター自身が判断した場合。致命傷を受けたことにより、依頼続行が不可能な場合などもリタイア扱いとなり、それも失敗となる。

 

マハトはイャンクックの戦闘で三度ネコタクを利用したことで失敗となった。

 

「それが最初の依頼の失敗かな…。」

 

「誰しも失敗はあるわい。まだ命があるだけでもよかったわ。」

 

「今となってはな。無謀だったと俺も思うよ…。」

 

当時の自分を振り返り、マハトの胸中にはクラインに対する不安が募る。

 

「クラインは大丈夫かな。」

 

「奴はお前ほど無謀ではないが、実力はどうじゃろうのう。まぁ。こないだの火竜との経験が生きれば、難しい依頼ではないだろう。」

 

イャンクックはモンスターの中でも最弱と言われるモンスターだ。しかし、初めての飛竜討伐とあっては、立ち回りや特徴も戦いを通して学んでいくほかない。

 

クラインがハンターになって半年。火竜襲撃の件があってから約2か月が経っていた。

ーーージャングルーーー

メタペタットの村の近くに《メタペ湿密林》と呼ばれる場所がある。ギルドでは通称《ジャングル》と呼ばれ、狩猟地として登録されている。

 

ジャングルの中は木々が生い茂り、ハンターの視界を遮るほどだ。それはモンスターも同じことだろうが、彼らは長年ジャングルで暮らしているためか、その視界の悪さを逆手にとって狩りを行う。ハンターの間でも非常に評判の悪い狩場で有名だった。

 

ベースキャンプは《メタぺ湿密林》の草木が生い茂るジャングルから離れた外れに位置し、景色が一望できるほど場所だ。キャンプからは広大な景色が広がり、大きな滝が望める絶景である。古い遺跡の跡地のようで、石畳みが引かれた通路と石のゲートがあるような幻想的な場所だ。崩壊した遺跡の一部を使って、キャンプが設営されていた。

 

この世界では古代の時代に竜対戦時代があったと言われている。かつての人類は今とは比べ物にならないほどの技術力を有しており、それは自然をも脅かすほどだと言われていた。

 

村長から聞いていた話ではあるが、実際にこうやって生で時代の産物を目の当たりにすると、この世界のそこの知れない深さを知ることができる。クラインは、こういった歴史を感じると胸の奥が躍るような気持ちになる。

 

「すごい景色だなぁ…。」

 

遠くでなっているであろう轟音の滝壺の音は、ここに届くまでには心地いいほどの音量になって届く。断崖絶壁に設営されたキャンプから下をのぞくと、大きな川の流れる森林地帯が望める。初めて森と丘以外の狩猟地に出たクラインは、その景色を見て感動を覚えた。

 

同時にジャングルの中から「クェェェ…」と鳥類の鳴き声が聞こえてきた。

 

「もう近くにいるのかな?」

 

今回の狩りの目標は《イャンクック》の討伐だ。怪鳥の異名を持ち、飛竜と勘違いされがちだが、ランポスなどと同じく鳥竜種に分類されるモンスターだ。

 

しかしその特徴は大きく異なり、骨格はリオレウスなど飛竜のそれと変わらない。ハンターの間では狩りの登竜門と呼ばれる存在で、駆け出しのハンターの当面の目標はこのモンスターを狩ることにある。

 

クラインも例に習い、イャンクックの討伐を受注してここジャングルにやってきたのだった。クラインより少し先にハンターになったマハトもすでにイャンクックを討伐しており、彼に追いつくためにもクラインはイャンクック討伐を受けたのだ。

 

マハトが村に戻ってからしばらくは、2人で狩りに出ていたが、マハト曰く『イャンクックくらい1人で狩れなきゃ、俺の相棒とは呼べないな』とのことだった。何かとクラインと張り合うマハトと、一切競争心を見せないクラインだったが、この言葉はなぜか腑に落ち、クラインは単独でイャンクック討伐に赴いたのだ。

 

クラインは村を出るときに渡された依頼用紙を見る。

 

「メタペタットからの依頼かぁ。頑張んないとな。」

 

ハンターに渡される依頼用紙には、依頼内容や報酬金以外に依頼者の直筆のサインとメッセージが書かれている。主に依頼をした経緯などが載っており、今回の依頼はメタペタットの長から直々の依頼だった。

 

メタペタットから卸している物資の数々はこのメタぺ湿密林から採取される。メタペタットの商人たちは皆、このジャングルで採取や採掘を行い、輸出をしていた。そのジャングルにイャンクックが居座ってしまい、採取が思うようにできない旨が書かれている。

 

この依頼はミナガルデからココット村へ直接やってきたものだ。メタペタットの長が直々にココット村に依頼をお願いするように頼んだらしい。大事なお得意先からの依頼である。なんとしても達成しなければいけない。

 

駆け出しのハンターと言えど、リオレウスとの死線をくぐり抜けたクラインだ。あれから、装備を整えてこの日のために準備をしてきたのだ。防具は慎重していないが、武器は一段階強化し《アサシンカリンガ》になっている。飛竜相手にするなら十分な切れ味と言えるだろう。

 

クラインはアイテムポーチを確認し、必要な道具があることを認め、ベースキャンプから一番近い方の入り口からジャングルの中へと入っていた。

 

ーーーエリア1ーーー

赤い怪鳥と呼ばれているのは聞いていた。しかし実際に目の当たりにしてみると、それは赤というよりも桃色に近い体色をしている。

 

リオレウスと比べると見た目の凶暴さはそこまで感じず、動きはコミカルで可愛げがある。しかし、その表情からは感情が読み取りづらく、人間でいうところ無表情な感じが不気味にさえ思えた。

 

イャンクックは、ベースキャンプからすぐに行けるエリア1に鎮座していた。キャンプから聞こえてきた鳴き声は聞こえていたので、すぐに遭遇することは覚悟していた。

 

クラインは一旦、木々に息を潜めてイャンクックの動きを見る。イャンクックは辺りにいたランポス達を交戦しているようだ。口から火炎を撒き散らし、威嚇行動を行っている。

 

イャンクックの攻撃手段は、特徴的な嘴によるついばみと、その嘴から放たれる火炎液と呼ばれる発火性の液体を吐きかけ攻撃を行う。注意すべきはその火炎液で、触れればやけどは免れないと、マハトから聞いていた。火炎液を撒き散らし、辺りの草木を焦がしている。

 

ワイバーンの中では比較的小さい部類に入るものの、縄張り意識は強いようで、小型のモンスターに対しては敵意を出すようだった。それは人間であるクラインも変わりは無いだろう。

 

クラインの狩りはモンスターの同行を観察し、攻撃パターンや癖を付いて攻撃を加えて行く手法だ。村で一緒に狩りをしているマハトはそれとは逆で、果敢に攻め込み怯みなどで体勢を崩したところに、大剣の重い一撃を食らわせていく方法だ。ハンターの性格により狩り方は千差万別。

 

「クェェェェ。」

 

イャンクックの独特の鳴き声がジャングルの中にこだまする。イャンクックがクラインに背を向けるタイミングでクラインは走り出す。

 

まずは一撃を加えてこちらに存在を気づかせる。臨戦状態時の攻撃パターンは戦い始めなければわからないのだ。尻尾めがけて抜刀しながらジャンプ斬りを敵の背後に加える。

 

ーーーゾリッ

 

ドスランポスを切ったときとは違う感触が刀身から、柄を握るクラインの手に伝わる。一度の切りつけで、ドスランポスの鱗とはまた違った質を伝え、鱗がより密集して別のものになっている。

 

その堅さはまさに甲殻と呼ぶべきもので、十分な切れ味がなければ弾かれるだろう。尻尾の付け根を切りつけて、その斬った部分から若干の血が飛ぶ。

 

しかし対して有効なダメージを与えているとは思えなかった。イャンクックからしたら木でも刺さった程度のダメージだろう。だが、その一撃はイャンクックに自分の存在を知らせるのは十分だった。

 

イャンクックはクラインの方向に身体を向け、身体をのけぞらせる。クラインはこのスキをついてさらに攻撃を食らわせようとする。

 

「グギャアァァァァ!」

 

突如、鼓膜を突き刺す咆哮がクラインの耳を襲い、慌てて耳を塞いだが、そのモンスターの咆哮はクラインの本能的な恐怖を掻き立てるのに十分だった。

 

リオレウスの咆哮を聞いた時と同じ感覚だった。身体が硬直し、その場から動けなくなったクラインは両耳を塞いだまま、イャンクックの大きく開けた嘴の中を視界に認めていた。

 

ーーーココット村ーーー

「クラインも失敗すればいいと思っとるか?」

 

「村長、なに人の悪いこと言ってんだよ!」

 

冷や汗が出たような気がするが、そんなことを思ってはいなかった。マハトはクラインにイャンクック討伐の際のポイントなどを教えていた。有効な道具、罠、行動パターンなどのアドバイスを、出発前に教えてあげたのだ。マハトが知る限りのことはクラインに伝えていた。

 

「そうじゃの。あんなに熱心に教えておったもんなぁ。」

 

「後輩でもあるし、これからは俺と一緒に狩りをする仲間でもあるからな。」

 

そう言い、マハトはふとクラインの家の方向に目をやる。幼馴染としてこの村で一緒に育ったクラインとマハト。2人とも親無しという境遇を持ちながら一緒に遊んで育ち、気が付けばお互いハンターを志していた。

 

ずっと一緒にいて育ったが性格は真反対。マハトは熱血漢でクラインは冷静。物語の主人公なら断然自分だろうと、マハトは思っていた。だが、マハトはクラインの底知れぬ可能性を感じ取っていた。

 

普段、冷静でいようとも、あんな巨大なモンスターを前にしたら誰でも恐怖するものだろう。実際マハトも初めてイャンクックと対峙したときは心底恐怖していたものだ。

 

つい数か月前のリオレウスと遭遇した時も、恐怖でいつものように動けていなかった。あの時、最後にクラインが戻ってきてくれなければ、マハトは諦めていたと思う。

 

しかしクラインは違った。苦戦するマハトの元に戻ってきて、持てるものを全て活用しリオレウスの動きを封じ立ち向かった。その時、一瞬ではあるが視界に入ったクラインの姿は歴戦のハンターのそれだった。

 

クラインから恐怖心というものを感じなかったのだ。いや、正確には恐怖はあったのだろう。身体は確かにこわばっていた。しかしそれ以上に、クラインを突き動かしていたものは違ったような気がした。

 

「クラインはハンターを好奇心でやっておる。」

 

ふいについた村長の言葉に、マハトは?と眉間にシワを寄せる。

 

「やつは名声や富欲しさにハンターをやっているわけではないんじゃよ。」

 

「どういうことだ?」

 

「お前さんはなんでハンターになった?」

 

「そりゃあ、大きなモンスターを狩って…。」

 

そこまで言いかけて、自分の浅はかで稚拙な夢を語るのが気恥ずかしくなった。

 

マハトがハンターたらしめる動機が単純な顕示欲に他ならない。親がいない環境で育ったことが影響しているのだろう。身近な人から褒められる経験もなかったマハトは、ハンターになって何かを成し遂げれば、多くの人に注目され尊敬される。

 

人から感謝されることももちろん嬉しいし気持ちのいいものだが、マハトは名声が欲しかった。そこに高尚な何かがあるわけではない。

 

対してクラインはどうだろうか?と古い記憶を呼び起こす。以前、クラインにハンターになる動機を聞いた時「父さんや母さんがやっていたから」と言っていたのを覚えている。クラインがなんのためにハンターをやっているのかは、本人も語っていた。

 

「どうしたのじゃ?」

 

「い、いや…俺のはどうだっていいんだって!そういえば昔クラインに同じようなこと聞いた時は両親がやってたからって言ってたぜ!好奇心?そんなことは微塵も…。」

 

「そうじゃろうのう。奴ならそう言うじゃろうて。両親云々はあくまで建前じゃろう。いや、本人も自覚しておらんじゃなかろうか。」

 

「自覚してないって…。まぁ、俺も正直、ハンターになった明確な理由なんて…。ココット村なんかハンターやモンスターとは切っても切り離せないからな。この村で生きていく以上、ハンターも将来の夢の一つには入ってくると思うぜ?」

 

「なるべくしてなったと…?ハンターになるよりも、クラインには違う道もあったと思うんじゃがのぉ。」

 

「おいおい…!そんなこと言うか?じゃあ村長はなんであいつにハンターをやらせたんだ?」

 

「わしは奴にハンターになれとは言うとらん。マハト、お前もそうじゃがお主らはあくまで自分らで決めたんじゃよ。」

 

「そりゃそうだ…。」

 

ハンターに向かない。村長の言った言葉を反芻させ、マハトはここ最近一緒に狩りに行った時のクラインの様子を思い浮かべていた。

 

「確かにあいつならハンター以外にも道はいっぱいあったんじゃないかなぁとは思うよ。ここ最近も、一緒に狩りに出て思ったけど、あいつは…、なんつうの?頭脳派?ほら、クラインって賢いじゃんよ。ハンター以外でもそつなくやっていけそうだもんな。」

 

村長が「違う道もあった」と言った本質はそこにあるんだろうとマハトは思った。ハンターは頭も使うが結局は身体が資本。筋力も体力もないと務まる仕事ではない。

 

「そうじゃな。選択肢が無数にありながら、ハンターの道を進んだんじゃ。両親の影響もあながち嘘ではないじゃろうがな。」

 

「う~ん。で?好奇心ってのは一体どういうことなんだ?」

 

「クラインの奴は、よくモンスターを観察するじゃろ?」

 

「そうだな、慎重すぎるくらいモンスターの動きとかをよく観察していると思う。」

 

「ハンターにとって重要な能力の一つじゃ。奴は考えて調べるのが好きだからの。」

 

「それが好奇心ってこと?」

 

「そうじゃ。ハンターに対する興味というよりも、村にいるだけじゃ見れん景色もあるからのぉ~。」

 

「じゃあ何か?あいつはピクニック気分でハンターやってるってことか?」

 

「呑気にピクニックできる余裕が、この世界にあったらそうなっておるかもな。」

 

「どういうことだよ…。」

 

なんだか濁されたような気がして、マハトは釈然としなかった。好奇心なのかはわからなかったが、マハトはクラインに対しハンターとしてまた異質な何かを感じ取っていたのは事実だった。

 

ミナガルデで会ったハンター達は、いずれも野心に満ちたハンターばかりだった。名を上げたい。生活のために狩りをしている。儲かるから。そんな気持ちでハンターをしている人々が集っていた。

 

なんのためにハンターをしているのか?

 

マハトは自分自身にも問いかけた。

ージャングル エリア3ー

草木が焼け焦げた臭いが鼻孔をつく。焼けた臭いの中に生物の細胞から発せられる、独特の形容し難い臭いも混ざり、気分が悪くなりそうだった。

 

マハトが教えてくれた情報によるとあの火炎液は体内の火炎袋という器官で作られるらしい。火炎袋の中身は液体ではなく粉塵が詰まっており、それを口内で唾液と混合させることで、あの火炎液を作っているのだろう。

 

この独特な生物臭はイャンクックの唾液なのだろうか。クラインは一定の距離を取り、確実に攻撃を加えられるタイミングで攻撃を加え、距離を取る。そうやって地道に敵の体力を削っていた。マハトのように果敢に攻めて、ぎりぎりで躱すような戦い方ではなかった。

 

クラインには狩りの師匠というものがいない。強いて言うなら村長になるのだろうが、彼から聞いてたのはハンターの心得のようなもので、実践的なことではない。

 

最近村に帰ってきたマハトと一緒に狩りに出るようになり、自分との狩りの違いを知り、ギャップを感じたものだ。

 

クラインは丁寧なヒットアンドアウェイの境地。確実に安全な隙だけを狙いダメージを与えていく。

 

イャンクックは次の攻撃に備え、姿勢を構えている。この姿勢は突進だ。嘴を大きく開け、その巨体を思いっきりこちらに突進させてくる。一見間抜けな姿ではあるが、あの巨体に巻き込まれたらひとたまりも無いだろう。その威力はイャンクックが突進後、倒れ込んだ地面の様子を見て一目瞭然だった。土はえぐれ、立ち上がる際に力んだであろう足の跡が残っている。

 

これだけ距離があいていれば避けるのは簡単だ。だがその後、攻撃を入れるかどうかで迷う。

 

隙を狙って攻撃を与えるのは真っ当な狩猟法ではあるが、時間が掛かる。自分への被弾を極力避けているが、大きな一撃に繋がることはない。

 

「かといって、こんな巨体だ…。そうそうダメージも削りきれないだろう…。」

 

クラインは走り出しイャンクックの右横に入りこむ。尻尾の位置に陣取ると、ほぼ確実に尻尾を回して攻撃してくる。攻撃が当たるリスクは十分に上がる間合いである。案の定、イャンクックの死角に入り込んだクラインを追い払おうと、イャンクックはその大きな巨体を構えて尻尾を振る体制を構えている。

 

それを確認したクラインは横に転がり、尻尾の攻撃範囲から脱出。次の瞬間にはクラインがいた場所に尻尾が飛んできて、空を切る尻尾の音が響く。さらにその隙を狙いクラインは抜刀しジャンプでイャンクックに斬りかかる。イャンクックの右足後方を切りつけ、振り下ろした剣を振り上げて2撃目を加える。

 

その瞬間、イャンクックが大きく体勢を崩して地面に転倒した。

 

モンスターはある程度、足や頭にダメージを与えていると、疲労や痛みで転倒することがある。クラインはさらに追撃を加えるべく、頭向けて攻撃を加える。モンスターには、各部位ごとで肉質というものがあり、鱗が覆われている身体や足は堅く、頭は柔らかいといったように、弱点となる部位が異なる。だが、どのモンスターもほとんど弱点は頭部だ。

 

倒れたイャンクックの頭部を斬り付けるクライン。体を斬りつけていたときよりも、剣先から伝わる感触は非常に柔らかく、飛び出す血飛沫もより多く見える。イャンクックの頭部の大半を占める大きな嘴を切りつけて、傷が入っていく。

 

ある程度切りつけたところで、イャンクックは体制を立て直して、クラインの攻撃もお構いなしに立ち上がった。距離を取り、イャンクックの次の攻撃に備えた。

 

嘴からは体内で燃えたであろう炎が漏れている。ゆっくりと脚を立てて、頭をフルフルっと降ってゆっくりと動くイャンクック。

 

クラインを確かに視界に入れて次に大きな咆哮を上げた。

 

「グギァァァァァ!」

 

ジャングル一帯に響き渡る大きな咆哮に、回避をすることを忘れていたクラインは思わず耳を塞いで硬直する。

 

そして次の瞬間には脚を蹴り出してイャンクックがクラインに突進をしてきた。ギリギリ硬直を脱したクラインは横っ飛びに回避して、ズザーッと地面を滑る。

 

違和感をすぐに覚えたクラインは、次にイャンクックを視界に収めたときに、ドカッという鈍い音を聞いていた。衝撃が体のあちこちから感じて、気がついたときにはジャングルの地面を見ていた。

 

クラインが覚えた違和感。

 

突進から次の突進までの間隔があまりに短い。通常ですら突進後はその2本の脚では巨体を抑えきれずに地面を滑りながら停止するのだが、そのスピードすら上がっている。

 

ーーー怒り状態っ!!

 

モンスターは生命の危機に陥ると、怒り状態になり攻撃力や俊敏性があがる。モンスターと言えどもある程度の理性は備えているものの、人間のそれにはおよそ届かない。

 

しかし、一度このタガを外してしまうと、モンスターの凶暴性は一気に上がる。通常状態と同じ感覚で戦っていると、やられるぞ。とマハトが注意していたが、言ったとおりになっていた。

 

クラインが頭で次の行動を読もうと考えている間に、イャンクックは次の攻撃を仕掛けてくる。結局防戦一方になってしまったクラインは、敵の攻撃をやり過ごすので手一杯になっていた。

 

盾でガードするも仰け反り、大きく回避をしようとしても立ち上がる前に次の攻撃がやってくる。攻撃を紙一重でかわしながら、消耗するしかないクラインは、無限とも思われる時間を感じていた。

 

ーーーエリア2ーーー

ジャングルのエリア2はより一層木々が生い茂っているのは他のエリアとも変らないが、到るところに顔をもした石像や巨大な石塔などが建てられている。

 

一体誰がいつどんな目的でそれらが建てられたのか、様々な建造物がそこかしこに広がっている。これも古代文明の名残なのだろうか。こういった建造物が存在するということで過去に文明があったことがわかる。時間があれば、もっと辺りを探索したいなとクラインは考えていたが、そんな余裕はなかった。

 

桃色の体色を持った巨大な飛竜が舞い降りる。これら建造物が作られた時代には飛竜という存在はいたのだろうか。イャンクックを狩ろうとこの場で戦っていた者はいたのだろうか。

 

そんなことを考えながら、降りてくるイャンクックを眺めるクライン。イャンクックが着地する前に、クラインは閃光玉を投げつけた。瞬間、辺りが閃光に包まれてイャンクックの声がジャングルにこだまする。

 

大きな地鳴りが、イャンクックを地面に落としたことを伝えて、慣れてきた目を辺りに向けてイャンクックを確認する。

 

イャンクックは目をつむり地面寝転がりながら脚をバタバタとさせている。そこにめがけてクラインは片手剣を振り下ろしていく。気がつけばイャンクックの耳はボロボロになり特徴的なエリマキのような耳ボロボロになっていた。

 

モンスターは身体の部位を破壊することで、その素材を得ることができる。耳の素材がどこかに落ちているのかもしれないとクラインは考えていた。あとで拾おうにも今は狩りに集中していなければならない。ましてやこの巨大なモンスターを前に油断などできない。

 

先のエリアでは怒り状態のイャンクックの攻撃をギリギリのところで避けて、追い込まれさえもしていた。猛攻撃を仕掛けるイャンクックだったが、移動を開始してこのエリア2に降り立った。

 

あの怒り状態ではまともに攻撃できないことを悟ったクラインは、閃光玉や罠、タイミング次第では爆弾なども使っていこうと、戦略を立てていた。ただ、罠や爆弾などを仕掛けるタイミングが難しかった。足などを集中的に攻撃すれば転倒して、足を取られている間は、こちらにもある程度の余裕は生まれる。しかし、その間を攻撃に費やすか、態勢を整えるために武器を研ぐか、罠をしかけるかなど、適宜選択に迫られる。

 

イャンクックの視界が戻ってきたのか、体制を立て直しクラインに顔を向けて威嚇行動をしている。口の端からは炎が漏れて怒り状態に移ったことを伝える。大きく仰け反り、イャンクックの咆哮が再度クラインの鼓膜を突き刺す。

 

「ぐぎゃああああぁぁぁあ!」

 

何度聞いてもこの咆哮には慣れない。人間が持つ根源的恐怖心を刺激するように、身体が硬直してしまう。モンスターの咆哮はハンターで言うところの閃光玉と同等か。

 

次の瞬間にはイャンクックはその巨体をクラインに突進させてきていた。とっさに横に避ける。怒り状態のときは、攻撃する隙がほとんど無い。

 

いっそのことベースキャンプに戻って怒りが収まるのを待ったほうがいいか?

 

そう思うも、この状態のイャンクックから逃げ切れるとも思えない。イャンクックに背を向けるということが、どれほど恐ろしいことか、クラインは理解していた。

 

地面に身体を擦り付けながら突進を止めるイャンクックが、次に攻撃を開始するまでに約5秒。

 

ーーーもう一発閃光玉を当てるか?

 

そう思ったものの、怒り状態のスピードに合わせて閃光玉を当てることはできなかった。そもそも避けるので精一杯な状態で、閃光玉を投げる時間があるかも危うかった。

 

『こうなったら・・・』

 

ここ数ヶ月、共に狩りに出たマハトの姿を思い浮かべて、彼の立ち回りを思い出していた。マハトは常に攻撃を与えて、相手をひるませる戦法を得意とする。

 

力押しとでもいう無謀な戦法だと思ったものの、彼は本能的に効率的な狩りの仕方を見出していたのだろう。攻撃を避けるときは、どうしても武器を納刀状態にしないと行けない。

 

武器の出し入れに取られる時間というものは、狩りの場においては無駄な時間だ。それを省いたのが敵の攻撃をやり過ごして行うガード後の攻撃。

 

敵の攻撃を盾で受け流して、すぐさま攻撃へ転じる。マハトの使う大剣は、その巨体ゆえ前方に構えれば盾としても使うことができる。

 

もちろん、武器に負担はかかるものの大剣によるガードはなかなか有効だった。

 

それを真似てみる。クラインが使う片手剣という武器は剣と盾がセットになった武器で、攻守ともにバランスのいい武器となっている。

 

初心者ハンターが最初の使う武器としてよく選ばれ、クラインも例外では無かった。

 

ほとんどのハンターがある程度狩りに慣れてから他の武器を使い始めるが、クラインは片手剣を使い続けていた。

 

理由はその扱いやすさだろう。

 

盾のよる防御も、剣による攻撃も全てが軽くて機動性に優れていた。

 

マハトのような大剣は一撃が重い代わりに機動性に欠ける。

 

対してクラインは狩りはなるだけ動きやすい格好でモンスターを観察できるように片手剣を好んで使っている。

 

敵が攻撃を始めたタイミングで盾を構えて攻撃を待っていた。

 

巨体を猛ダッシュで突進させる攻撃。

 

目の前で攻撃を受けるというのはとてつもなく怖い。しかし、これを乗り越えなければ行けないような気がした。

 

グガン!!

 

鈍い重い音と共に、盾を構えた腕に衝撃が走る。

 

ガードと言っても全身で突進を受け止めているのには変わりなく、若干のダメージは追ったものの、敵の僅かな攻撃のスキを確実についていける。

 

クラインのすぐ後方に倒れ込んだイャンクックを確認して、そのまま飛んで斬りつける。

 

剣を握る腕を無心に振り回し、独特な鱗を斬りつける感覚を認める。

 

右足に横一閃の剣戟を与えた時、ちょうど立ち上がったイャンクックを転倒させた。

 

そのままクラインの眼前で倒れたイャンクックの頭が目の前にある。

 

鳥類独特の無表情で不気味な顔が目の前に現れた。

 

「うわぁぁぁぁぁあああ!!」

 

クラインの咆哮は恐怖か、自分を鼓舞するための叫びか。

 

切りつけているうちに「クエェェ・・」と弱々しい声を上げたかと思うと、イャンクックは動かなくなった。

 

徐々に剣を振る速度を落として、イャンクックの姿を確認する。

 

目を開けたまま、さっきまであった覇気がなくなっているようだった。

 

「たお・・した・・・?」

 

絶命したのだろうか。微塵も動かなくなったイャンクックを認めるとクラインは内からふつふつと何かが湧き上がってくる。

 

「やったぁぁぁぁ!!」

 

これだけ感情を顕にしたのはいつぶりだろうか?

 

戦っているうちは恐怖心半分の状態で戦っていて、なんとか攻撃をやり過ごすのに手一杯だった。

 

そして最後に出てきたのは歓喜の声だった。

 

始めて自分ひとりだけで大型モンスターを喜び、達成感。

 

マハトが言っていたのはこれだろうか?

 

ドスランポスを倒したときには感じれなかった喜びの感情。

 

巨大なモンスターを狩ることができるという人間の力。

 

ふとクラインは亡くなった両親のことを思い出していた。

 

ーーーココット村ーーー

「1週間経ったな・・」

 

「フォッフォッフォ。毎日その調子じゃが、心配かの?」

 

マハトはまだ村にいた。

 

クラインがイャンクック討伐出かけた日に同時に森と丘に狩りに出かけたマハトだったが、その依頼から帰ってきてからというもの、ずっと狩りに出ずに村にいたのだ。

 

理由はもちろんクラインだ。

 

「なんならメタペタットに行ってみてはどうじゃ?」

 

「もう1週間だから帰ってくるとしたらそろそろだろ?」

 

「帰ってくるのが不安ならお前さんも一緒に行ったら良かったのに」

 

そう、ただクラインの実力が不安であれば、いつも通り一緒に狩りに付いて行けばいい。

 

しかし、今回だけは違った。

 

「違うよ村長」

 

そう言い、マハトは次の言葉を口に出そうとした瞬間

 

「クラインが帰ってきたぞ〜〜!」

 

村の入り口にいる村人がそう叫び、マハトは言葉を飲み込んでとっさに村の入口に駆け出した。

 

「やれやれ、まったくわからんのぉ」

 

マハトは遠目からでもわかった。クラインの手に握られた麻袋が狩りの成功を証拠付けるものだと。

 

あれはギルドから支給される報酬品を入れるための麻袋だったからだ。

 

猛ダッシュで駆け寄ってくるマハトを見て、クラインは照れくさそうに手を振った。

 

幼馴染としてずっと一緒にいたクライン。

 

マハトは1年先にハンターになって先輩面をしていたが、これでやっと対等か。それとも共に競い合うライバルの誕生としての喜びか。

 

そのどちらでもない。

 

一人の親友の確かな成長を、誰よりも先に祝ってやりたかった。

 

イャンクックたった1頭の狩猟。

 

ベテランハンターになればなるほどそう言う奴がいるかもしれない。

 

しかし、自分達駆け出しハンターにとっては確かな一歩だったのだ。

 

クラインの元までやってきたマハトは、拳を前に突き出す。

 

クラインも照れ笑いを正して、精悍な顔で拳を突き出した。

 

ココット村に生える巨大な木がそよそよと風に吹いて流れる。巨木の下にある岩にささった一本の剣が綺麗に光っていた。

 

 




【3.ギルドの主要拠点と地方ごとの違い】

各地にギルドの拠点があり、それぞれ独自の管理体制を持つ。
例えば、ミナガルデ、ドンドルマ、ロックラックなどが主要なギルド都市として機能している。

各ギルドは独立しており、各ギルドを統括する中央組織や統括本部のようなものは存在しない。そのため、ギルドごとにハンターランクの管理やルールに違いがあり、他のギルドの狩場で狩猟を行う場合は特別な許可が必要となる。

ただし、各ギルドごとで協力体制は取られており、特に近年、ハンター不足が嘆かれるミナガルデギルドは、隣のドンドルマギルドと、密な協力体制を取っている。

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