genocidertale   作:上新粉

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*ふははははぁ!遂にこの忌々しい結界を破ってやった!

*この恨みは百万倍にして返してやるからなRotten egg!

*素晴らしい、ならば次の実験に移ろう。

*なっ!いつのま──っ!?


NERVELESS TALE / GENOCIDER TALE

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NERVELESS TALE

 

 

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 あれから何度かリセットをしてみたが結果的にこの世界から抜け出す事は叶わなかった。

他にも出来る事がないか行動してみたけど進捗状況は芳しくない。

まずサンズ達だけは気力を失っていないという推測は外れていた。パピルス以外は誤差はあれど皆気力を失っている事が分かった。

 

それが分かったのは2度目と3度目の時。

Friskの協力を得てサンズに警戒されずに話せるようになった所までは良かったが、その後彼は最後の回廊に現れる事は無かったのだ。

 

そこで僕が彼に再度ガスターの実験の施行を頼んだ所、最初と同じ様に警戒されそのまま『最悪な時間』が始まってしまった。

そこを頑張って切り抜けた僕はサンズが疲れたところで再交渉を行い何とか実験の内容を聞き出したが、彼が知ってる限りでは人間のソウルを取り込んでコア内部へ飛び込んだだけだという事らしい。

因みにアズゴアはその実験に関与していなかったので有用な情報は得られなかった。

 

仕方ないのでサンズの話を聞いた後、僕は今度は吐き気を抑えて1,000回程飛び込んだが結局今の所有益な発見は無い。

 

……と、ここまでが進展が無くなって久しい今の状態である。

 

このまま数億回程飛び込めば何か変わるはず。

 

過去の実績を盲信し、それ以外を考えないようにしてたが、1,500回を越える頃には僕の心は弱り悲鳴を上げていた。

僕が彼の身体をコア内部へ放り込む度に背中から罪が這いよるのを感じる。

LOVEは上がらないのに業だけが積み重なっていく嫌な感じ。

僕の中で今まで幾ら皆を殺し尽くそうが然程感じなかった罪悪感が今は押し潰されそうな程重く圧し掛かってくる。

 

ごめん、Frisk……僕は情けないよ。

君を殺す度に決意が鈍って行くような気がするんだ。

 

*気に病まないでフリスク。これは僕の意志でもあって君のせいじゃない。

 

僕は…………僕は間違っていた。

いつか君の事を手を汚した事もない癖になんて思っていたけれど、それは僕も同じだった。

僕は何時だって他人の身体で他人を殺して来ただけなんだ。

だけど此処に来てからは間違いなく僕は自分の手で君を殺し続けている。

 

どちらも同じ僕の決意によるものなのに間接的に行うのと直接手を下すのでこんなに違うなんて僕は知らなかった。

 

*フリスク……

 

ごめん……ちょっとまってね……解ってる……僕達の目的の為にはやらなきゃいけない事……だから…………ごめんなさい。

 

僕が再びコア内部へ飛び込もうとした時、突然身体が動かせなくなった。

 

*フリスク……無理はしないでって言ったでしょ?少し休もうよ。パピルスやママの所に戻ってさ?

 

でも……僕達は何時までも此処に居る訳には…………

 

*ガスターの目的を考えたら急ぐ必要は無いんだろう?それに君が今無理して決意が挫けてしまったらそれこそ取り返しがつかなくなるよ。だから戻ろう?皆のもとへ。

 

Frisk……ごめっ……あ……ありっ……がと、う。

 

僕は彼の優しさに甘え、志半ばにて逃げる事を選んだ。

*あなたは未来へ繋ぐ意義ある休息の為、ルインズへと帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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GENOCIDER TALE

 

 

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 ガスターが去った後、アズリエルと共に幾つかの時空を越えて手掛かりを探していた私は未だ手掛かりらしい手掛かりを見付けられずにいた。

 

「ちっ、この時空もハズレか」

 

「ねぇキャラ。さっきからずっと何を探してるの?」

 

私が探しているもの?そんな物は決まっている。

 

「ガスターだ。奴の気配を感じたら教えるんだ」

 

「え?ガスター?本当に無数の時空から見つけるつもりなの!?」

 

勿論だ。アイツを見つけて世界線を越える方法が分かれば今のアズリエルなら再現可能だろうからな。

とはいえ、確かにアズリエルのいう通りこの無数に存在する時空からアイツ一人を見つけるのは簡単な事ではない上に、アイツ自身が動いていない保証が無い以上この方法では永久に見つからない可能性すらあるな。

向こうから出向いてくれるのが一番なんだがな……ん?そうかっ!

 

「アズ!今からこの時空を壊すぞ!」

 

「はぁ!?何言ってるの!そんな事したら何処にどんな影響が出るか解らないんだよ!?危険過ぎるよ!」

 

私の発案に当然の様に正論で反対してくるアズリエルに若干苛立ちつつも私は冷静に理由を話してやった。

 

「いたっ!?死ななくても痛いんだからそれ撃つのは止めてよっ!」

 

ただしなかよしカプセルをぶつけながら。

 

「馬鹿、よく考えろ!奴はこの世界を維持するのが目的だ。つまりそれを脅かす行動をとれば阻止しに来るはず!そうだろ?」

 

「うぅ……いったぁ~…………確かに境界の役割も担ってる時空なんかを壊したらその余波が世界全体に計り知れない影響を与える事になるけど……ほんとにやるの?」

 

アズリエルは乗り気じゃなさそうだが別に構わない。

というか此奴が本気で壊しに掛かったらアイツが来る前に時空が崩壊しかねないからな。

 

「壊すのは私一人でやる。アズはアイツが来た事を伝えるのと万が一アイツが来る前に時空が崩壊してしまう場合に私を連れてその時空を離れてくれればいい」

 

よし、そうと決まればさっそくやるか。

私はナイフに決意を漲らせ、虚空へと赤い斬撃を飛ばす。

 

「えぇっ!僕まだ何も言ってないよっ!?」

 

奴の言葉は気にせず私はどんどん虚空へ斬撃を飛ばして行く。

数十回程繰り返していると何処からかヒビが入るような音が聞こえて来た。

 

「本当に時空を壊そうとしてるのぉ!?」

 

「当たり前だ」

 

私は止まる事無く全方位に無数に斬撃を飛ばした。

たまにアズリエルへ飛んで行く斬撃も有ったが何れも器用に避けていた。

やがてそこいらにひび割れが生じて来た時、アイツは遂に姿を現した。

 

「やれやれ……君の其の奇行も彼の影響かな?」

 

「何の事だか解らんな。そんな事よりガスター、貴様がFrisk達を飛ばした方法を教えて貰おうか」

 

私は時空の傷を修復している目の前の奴へ直球で聞いた。

 

「はは、私が教えるとでも?」

 

当然だが奴に教える気はなかった。

問題は無い。それならば力ずくで聞き出すだけだ。

 

「アズ!奴の動きを封じろ!」

 

「う、うん。わかったよ!」

 

アズリエルがガスターの方へ手を翳した瞬間、奴の周囲の空間ごとこの時空から切り離され奴の動きを封じ込める事に成功した。

 

「む…………?」

 

私は動けなくなった奴に近付きナイフを突き付けて再度訊ねた。

 

「もう一度聞こう。今すぐ私達に世界線を越える方法を話すか、このまま死ぬまで私に切り刻まれたいか」

 

先の時とは違い同じ時空に位置する存在同士である今ならこのナイフも奴の身体を切り付ける事が出来る。

奴にもそれは解っている筈だがそれでもなお余裕の笑みを崩さずに答えた。

 

「ふふ、私は君たちに話す事などない。無論、此処で死ぬつもりもないがね?」

 

「ふんっ、此処から何か出来るのなら見せて貰いたいものだ」

 

そう言って私は突き付けたナイフをガスターへ振り下ろしたが……

 

「キャラっ!離れてぇっ!!」

 

ナイフが奴の身体に触れるか否かのその時、アズリエルが叫びながら私の身体を押し飛ばした。

 

「なっ!?アズ!きさ──」

 

「どうやら彼は気付いた様だが……遅い!」

 

吹き飛ばされる中、いつの間にか私の背後に立っていたガスターが両手を開いて待ち構えていた。

その瞬間、私とアズリエルはFrisk達と同じ様に暗闇に包まれてしまった。

 

 

 

 

 




*ふふふ……実験開始だ。
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