今の僕には強い想や願いを持つ事が出来ない。
きっとこれはガスターやパピルスと違い内面が全く異なる記憶群を保有してるが故に人格破綻を起こさない為の自己防衛本能なのだろうと考えてる。
それでもFriskの知っている
だからというわけでもないが記憶を見返せば他にも様々な考えの
けど、
その願いを叶えるという事の
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彼女に手を引かれて飛び込んだ裂け目の先には結界が立ちはだかっていた。
「到着っと。さて、彼らはまだ来てない様だし少しゆっくりしてると良いよ」
そう言って彼女は僕の手を離してから抱えていたキャラを地面に降ろすと結界へ向けて歩き出した。
そんな彼女に続く様に僕も結界へと向かった。
「…………」
「…………」
僕は何か話そうとするも話題が見つからず、ただ結界を見つめる彼女を眺めている事しか出来ないでいると彼女の方から話を切り出された。
「ねぇFrisk、君から見て今の僕は君が知ってる
「え?えぇ……と……」
僕は直ぐに肯定出来なかった。
フリスクはどんな姿でもフリスクだ……そう思っているのにどうして?
僕は彼女をフリスクだと断言出来ない自分が悔しかった。
だけど彼女はそんな僕の頭を優しく撫でながら話してくれた。
「それが正しいよ。今の僕は記憶の受け皿みたいなものだからね。君や君の知る彼女とは全く別の存在なんだ」
「そ、そんな事……」
「良いんだFrisk、
「…………」
でも……それでも……僕はそんな結末は絶対に認めない。
これじゃあ最初の時と何も変わらないじゃないか!
「フリスク、僕は絶対に君を連れ戻すからね!」
「……うん、そうだね。その方がお互いの為かも知れない」
そう言って彼女は優しく微笑んだ。
そうしている内に後ろから物音が聞こえて来たので僕達は振り返ると、サンズの他にこの世界とは別のキャラ達三人も既に集まっていた。
「あれ?サンズは兎も角キャラ達はもう少し掛かると思ってたんだけど」
「あそこの骨が『急げよ?』とか言って煽りながら消えたから時空を渡ってきた」
「……ったく、ホント何なんだお前らはよぉ」
あ、サンズがやさぐれてる。
まぁ自分の十八番がこともなげに使われてたらそうなるよね。
「煽るお前が悪い。それよりもその結界を割ればいいのか?」
キャラは不貞腐れるサンズを一蹴するとパリスへ訊ねる。
というか後ろで明らかに警戒してる二人と違ってキャラは全然動じないんだね。
まぁフリスクの姿が変わるのは日常茶飯事みたいに考えてるのかな?
僕の思考が少し脱線している内にもフリスクはキャラの質問に答えていた。
「いや、この結界の力を使って地下の皆のエネルギーが漏れない様に補強しようと思う」
「補強?そんな事が出来るのか?」
「知識だけならあるよ。僕一人では出来ないけどね?」
「そうか、ならば力を貸そう。折角だ、お前も来い」
キャラはパリスの背に右手を当てると少し後ろでそっぽ向いている方のキャラに呼び掛けた
「私は手伝わんと言ったはずだが?」
「ああそうだな、であれば予定通り力ずくで奪うとしよう」
「はぁ!?……ったく、なんて横暴な奴らなんだ」
「ふっ、お前に言われたくはないな」
もう……フリスクといいキャラといいどうしてそんなに悪役を演じたいのだろうか。
結果として彼女は手伝ってくれる様になったとはいえ、そんな禍根が残る様なやり方しなくても。
僕はキャラの言動に呆れながらもパリスの背中に手を当てて心を落ち着かせる。
「うん、これだけの
彼女は僕達の様子を見て頷くと再び結界の方へ顔を戻し両手を前に出した。
その瞬間、彼女に触れている手の先から何かが抜けていく様な感覚を覚える。
それに伴って目の前の結界が次第に強く輝き始めた。
「もうちょっとだから……」
目を閉じていても視界が真っ白になるほど輝き始めた結界はやがて大きな音を立てて弾けた。
「……パリス?」
「っ……これで大丈夫だと思う……どうかなサンズ?」
「へへっ、オイラはそもそも骨の髄まで怠け者だから分からないが、きっと成功してると思うぜ?」
サンズはそう言って陽気に肩を竦めてみせた。
そんな彼の様子をみ見て満足気に頷いたパリスは今度はこの世界のキャラに声を掛けた。
「キャラ、ちょっとトリエルの所に行って確かめて来てくれないかい?」
「なんで私が……?」
「君の記憶も持ってると言えば分かるかな?」
「……っ!余計な口を開いたら殺すからな」
彼女はそう言い残して地下に戻って行った。
こっちのキャラは解ってる様だけど僕やアズリエル達は状況が掴めずにいる。
特にサンズは納得が行かないようでパリスへ問い質していた。
「アイツを一人で帰すってのはどういう了見だ?まさかお前……」
「心配要らないよサンズ。彼女に口止めされてるから詳しくは話せないけど君が心配してるような事にはならないよ」
「ならいいがな」
そう言って振り返り歩きだそうとするサンズをパリスは呼び止める。
「そうそう、もし彼女を監視しに行こうとしてるのなら止めた方がいいよ。これは彼女にとってとてもデリケートな話だからね」
「……はぁ、解ったよ。それで、これからお前らはどうするつもりなんだ?」
「そうだね、取り敢えずはガスターと接触してから考えようかな」
「呑気な奴だ、私は取り敢えずあの腐れ卵を全力でボコる。温厚な私でも流石に腸が煮えくり返りそうだからな」
「えっ、温厚って──」
「何か言ったかフラウィー?」
「……ナンデモナイデス」
キャラは随分と殺気立っている様だけど……どうしよう。
こんな状態でガスターと話し合うなんて出来るんだろうか。
僕が不安を感じつつ悩んで居ると突然背筋が凍るような寒気に襲われた。
「な、なにっ!?」
「Frisk!」
僕は反応する間もなく黒い何かに捕えられてしまった。
「
*しかしだれもこなかった……いいね?