genocidertale   作:上新粉

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*やあ!僕はクリス、またあったね?

*ここ迄読んでくれてありがとう!

*色々話したいことはあるけれどそれはまたの機会にしようか。

*因みにこの話は一人称の様な三人称視点……つまり僕の視点で進む事を先に伝えておくよ。

*それじゃあ一緒に見に行こうか。彼女達の未来への1ページをね?


UNKNOWABLE TALE

 先ずは何処の世界から見ていこうか……そうだね、君達にだけは()()のその後を見せても良いかな?

じゃあ行くよ?NERVELESS TALEのその後へ……

 

 

 

 

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 さて、此処はニューホームだね。

あの後キャラを養子に取ったトリエルは自分の気持ちを見つめ直してアズゴアとよりを戻したそうなんだ。

そうして今は家族三人でニューホームで仲睦まじく暮らしてるみたいだね。

おっと、そう言っている間に彼女が帰ってきたようだ。

 

「ただいまっ!」

 

「おかえりキャラ。今日は随分とやんちゃしてきたようだねぇ……楽しかったかい?」

 

アズゴアは無邪気な笑顔で飛び込んできたキャラを抱き上げると優しい笑顔で尋ねた。

 

「うんっ!今日はパピルスとアンダインの三人で料理の特訓してきたの!でも今日はアンダインのおうち燃えなかったよ?」

 

「おぉ、燃えなかったのかっ。それは良かった、皆料理が上手になってきたんだね?えらいえらいっ」

 

アズゴアはキャラを褒めながら脱がせた靴を下駄箱にしまい、彼女をフローリングに降ろして優しく頭を撫でた。

 

「えへへ、いつかパパとママに美味しいご飯作って上げるんだから!」

 

キャラは顔をほころばせながらそう言って親指を上に立てた。

 

「ああ、ママもパパも楽しみに待っているよ。それじゃあママがご飯を作って待ってるから手洗いうがいをしたらリビングに行こうか?」

 

「うんっ!今日のご飯はなんだろー?」

 

「今日はハンバーグみたいだよ。それにデザートはショコラパイだ!」

 

「わぁーいチョコだぁっ!やったぁ!!」

 

そうしてキャラは期待に胸を膨らませながらアズゴアと一緒に洗面所へと入って行ったよ。

 

ふふ、今君達はきっとこう思ってるんじゃないかな?

 

【俺の知っているキャラちゃんじゃない……気がする】

 

大丈夫、僕も彼女の変わりようには初めは驚いたよ。

だけど考えて見ればあれこそが本来の彼女なんだ。

彼女は生まれてから一度も誰かに愛を受ける事なくLOVEの犠牲になりこの地下へと落ちてきた。

そんな状態で自分の気持ちに蓋をして何百回もモンスター達を殺し続けてた。

そのせいであんなスレた子になってしまっていただけで本来彼女は寂しがりやで甘えん坊の年相応の少女だと言う事だよ。

 

ま、あくまでも此処の彼女の事であって全てがそうだって訳じゃないけどね?

 

さて、そうしてる内に夕飯を食べ終えた彼女が部屋に戻ってきたようだ。

折角だしちょっと挨拶してこようか。

 

*クリスっ!過度な干渉は避けるべきだ。我々が観測しているこの状況ですら奴らに気付かれるリスクがあるのだぞ。

 

え~、仕方ないなぁ……じゃあ一言掛けたら次に行くよ

 

*あ、おいっ!

 

「幸せにね、キャラちゃん」

 

「っ!?だ、だれ!だれだっ!?」

 

あははっ、慌てふためく彼女が見れたしもう満足だ。

それじゃあ次に行こうか?

 

*はぁ……全くいい趣味だな。

 

 

 

 

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 さあ、次はアズリエルくんだね。

彼の所は概ね君達が知ってる通り楽しくやっている様だよ?

ただ一つ大きな違いがあるとすれば彼が君達が知ってる彼より強い気持ちを持っていたってところかな?

結果としてキャラもアズリエルもまだ生きているし、アズゴアも落ちてきた人間を殺しはしなかったんだ。

けれど結局外には出れないものだから今やトリエルさん家は大家族になってるよ。

 

おっと、こっちはどうやら夕飯が終わった所みたいだね。

 

「「ごちそうさま(でした)っ!」」

 

「はい、お粗末様。みんなっ、ちゃんと順番に歯磨きするのよ?」

 

「「はーい!」」

 

ご飯を食べ終えた八人はトリエルに元気の良い返事をして順々にリビングを後にする。

だが他の皆が洗面台の列に並ぶ中、アズリエルとキャラだけは地下を降りて大きな扉の前に居た。

今はトリエルによって閉じられているその扉に二人はもたれ掛かり何をするでもなく天井を見上げる。

 

「…………」

 

「…………ねぇキャラ?」

 

僅かな沈黙の後、先に口を開いたのはアズリエルの方であった。

キャラは上を見上げたまま何も答えない。

それでも聞いていると判断したアズリエルはそのまま話を続けた。

 

「君はまだ人間への復讐を諦めてないのかい?」

 

「……結界を壊すのはママ達を解放する為だ」

 

「うん、それも君の本心なのは解ってる。だけど君の願いは人間との共存ではないんだろ?」

 

キャラはその問いには答えない。

だがアズリエルはその沈黙が肯定である事を知っている。

だからこそ尋ねる。

 

「でもさ、君や彼らを見ていると僕には人間全てが悪だとは思えないよ」

 

「……アズっ」

 

キャラはアズリエルをキッと睨みつけるが彼は一つ頷いて続けた。

 

「キャラ、確かに君に酷い事してきた奴らは赦せない。だけど相手の事を知ろうともせずに人間というだけで一纏めにしてしまうのはそんな奴らと同じじゃないかな」

 

「おまえ……っ!私を奴らと一緒だと言いたいのかっ!!」

 

アズリエルの発言に激昂したキャラは彼の襟を両手で掴み上げて扉に叩きつけた。

 

「ぐぅ……!だって君は彼らと過ごしてるのに未だ人間を滅ぼそうとしてるじゃないか!」

 

「当たり前だ!あいつらだって不遇の果てに落ちてきたのだぞ!それがどういう事か解るかっ!」

 

「う……ぐ……解らないよ!例えそういう人間が多くても全てじゃないじゃないか!キャラ……君はそういう人達も殺そうって言うのかい?」

 

「う……うるさいっ!人間は善人ぶるのが特技なんだ!そんな少数の為に甘ったるい事をしてたら足元を掬われるだけだ!!」

 

キャラは感情に任せてアズリエルを突き飛ばすと振り返り部屋に帰ろうとする。

そんな彼女に聞こえるようにアズリエルは呟いた。

 

「多数決で少数を切り捨てるなんて……やっぱり奴らと同じだよ」

 

「アズっ!貴様まだ……っ!」

 

「キャラ!僕は君が好きだ!!」

 

「……なっ?」

 

「君を愛してる……だから君には君に酷い事をしてきたそいつらみたいな事をしてほしくないんだ……」

 

そう言ったアズリエルの瞳から一筋の雫が零れた。

 

「アズ……」

 

「お願いだよキャラ……君や僕達だってこうして話せるんだから……」

 

「……ふんっ!私はもう帰る」

 

キャラは彼の気持ちを受け止めきれずに逃げるように歩き出す。

だが彼女は突き当りを曲がる直前にアズリエルに聞こえるか聞こえないかの声で呟いた。

 

…………お前が私を守ってくれるのなら考えてやる

 

それだけ言うと彼女は顔を赤くしてさっさと帰ってしまった。

だが、アズリエルはそんな彼女の言葉を聞き漏らさなかった。

 

「キャラ……!分かったよ。僕ももっと強くなってどんな奴からも君を守れるようになるよ!」

 

アズリエルは固い決意を胸に歩き始めるのだった。

 

う~ん、青春だねぇ!

僕には縁のない話だけど同じ男の子としては頑張って貰いたいね!

彼らの今後も気になるところだけれどそれは君達の想像にお任せするよ。

それじゃあ次に行こうか!

 

 

 

 

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 お次は最初からフリスクを止め続けた立役者。もう彼女が主人公で良かったんじゃないかなってくらい行く先々で仲間に恵まれたキャラちゃんがいる世界だよ!

 

*おいお前、何しにやって来た。

 

わぁ!?まさか話しかけて来るとは思わなかったよ。

というか君はFrisk君に頼んで身体を用意して貰わなかったのかい?

器は流石に作れずともそれくらいは出来たはず。

 

*ああ、一度死んだ人間が生き返っても何かと面倒だからな。

 

なるほどぉ……でも一人でずっとこんな所に居ても寂しくない?

 

*心配ない、あいつらには私が見えているからな。

 

そういって薄く微笑む彼女の視線の先を見るとそこには植木鉢に入れられたフラウィーとその部屋で好き好きに寛ぐ六人の子供がいた。

あれ?でも彼女達って確か……。

 

*ああ、フリスクが作り出した世界線……本来アズリエルが戻った世界の人間なんだがな……どうしてもこっちに来たいというのでな。

 

キャラは苦笑いを浮かべながら人差し指で頬をかく。

なるほど……随分気に入られたみたいだね。

だけどそれなら尚更君も身体を得て一緒に居た方が彼女達も嬉しいだろうし良かったんじゃないかい?

 

*そうかもな、だからこれは私の我儘みたいなものだ。

 

わがまま?

 

*ああ、此処ならあいつらを見守っていられるからな……それにジェノサイダーみたいな奴がまた来ないとも限らんだろう?

 

……はは、そういう事にしておこうか。

 

*む……引っ掛かる言い方だがまあいい、用が済んだらさっさと帰れ。実際此処も奴らに見つかる訳にはいかんのだろう。

 

まあそうだね、此処も彼の影響下にある世界だから見つからないに越したことはないよ。

 

「あれぇ?キャラちゃん何処行ったんだろ~?」

 

「あら、そういえば居ませんね」

 

それにそっちも呼ばれているみたいだしね?

 

*ああそうだな、じゃあなクリス。もう二度と会う事はないだろう。

 

つれないなぁ……まああながち間違いでもないから困っちゃうね。

それでも僕は別れる時には必ずこう言うよ、またねっ!

 

*…………ああ、またな。

 

キャラは背中を向けながらも一言そういって去っていった。

ふふ、やっぱりまた逢えるかもしれないって思ってる方がワクワクするよね?

 

さあさあこのまま彼等の所へ向かっても良いんだけれど、その前にちょっと休憩かな?

それじゃあ皆、次こそが本当のフィナーレだからね!

最後まで見てくれる事を願ってるよ!またねっ!!

 

 




*ガスター、君ももっと話に入ってきても良いんだよ?

*……はぁ。クリス、君はもっと無口な子だと思って居たんだがな。

*はは、それは何処か別の僕と勘違いしてるんだよ。

*む……私とした事が人選を誤っていたようだ。

*酷いなぁ、君のイメージ通りの僕が勧めたらただのナレーションになっちゃうだろ?

*それで良いのでは……?
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