genocidertale   作:上新粉

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*やあみんな!それじゃあ最後に待ちに待った彼等のその後を見ていこうか!

*一応観測者に近い立場としてはあんまりイレギュラーである彼等には干渉するわけには行かないから、今回はちょっと自重させて貰うよ。

*……初めからそうしてくれると有難かったがな。

*あ、そうだ!何を今更って思うだろうけど此処からはTPルートの要素が強めだから出来ればTPルート周回後の方が楽しめると思うよ?













*大丈夫かい?じゃあ行こうか!




UNKNOWABLE TALE~sideフリスク~

 結界が壊された。

 

出口近くの広めの空洞で僕はモンスター達とFriskが目覚めるのを待っていた。

そんな僕に真っ先に声を掛けたのは当然といえば当然だがサンズだ。

 

「オマエ、何者だ?」

 

彼の反応から察するに僕のLOVEはジェノサイダーの時のままなんだろう。

僕は振り返らずに両手を上にあげて戦う意志が無い事をアピールしながら答える。

 

「僕はフリスク、皆が覚えているか知らないけれど最初に落ちてきた人間だ」

 

「フリスク……まさか……」

 

「フリスクっ!あなた本当にフリスクなの!?」

 

「おばさんっ、近付いちゃ駄目だ!」

 

僕の名前を聞いてママは真っ先に駆け寄ろうとしたがサンズによってそれは阻止された。

パパもママも僕の事を覚えて居てくれた……Friskが初めて二人に会った時の反応からも察しては居たけどやっぱり嬉しいものは嬉しい。

僕は直ぐにでもママに飛びつきたい気持ちを抑えつつ振り返り、ママに返事をした。

いま突発的な行動を取ったら即串刺しにされそうだからね。

 

「そう、僕は一度死んだ。そして決意だけの存在としてこの世界に留まり続けていた」

 

「あ……あぁ………!フリスク……ごめんなさい……私が……私があの時ちゃんと見ていれば……」

 

「フリスク……済まない……」

 

ママ……パパ……違うんだ。二人のせいじゃない。

けど理由を話したら二人はきっともっと自分を責めてしまう。

 

「ケツイだけの存在……確かに良く見ればお前さんのソウルは器が無いんだな」

 

「そうだね、だから存在としてはフラウィーと似たようなものさ」

 

彼の場合はアルフィーに人工的にケツイを注入されたから正確には違うんだろうけど。

僕は少し青褪めて震えるアルフィーとそんな彼女の方を確りと抱いて落ち着かせているアンダインに一旦目を向けると視線をサンズに移して本題に入る。

 

「それで、君が僕を警戒してる原因についてだけど……詳しく話すと長くなってしまうし君も聞かせたくない事もあるだろうから過程については割愛させて貰うが、恐らく君の想像通りさ」

 

「……そうかよ。じゃあ質問を変えよう、お前さんは救いようの無い悪党でも変われると思うか?努力さえすればだれでも良い人になれると思うか?」

 

それは嘗て僕が無視し続けて来た質問であった。

あの時は考えるまでも無かったけれど今は違う。

僕はこれまで培ってきた長い経験をもって漸く辿り着いた答えを彼に伝えた。

 

「人は簡単には変われないよ。ましてや努力なんかで変わるようなものじゃない」

 

「そうか……そうかもな」

 

「それでも人は他人との関わりで変わって行けるものだと僕は思う」

 

あっちのキャラや僕がそうであったように。

 

「……そうかい。お前さんは変われたのか?」

 

真剣なサンズの表情に僕は真っ直ぐ答える。

 

「ああ、けどこれは変わったからと言って忘れて良いものじゃない。だから僕は死んでもこの罪を背負っていくつもりだ」

 

「………………へっ、いいぜ。そこで眠りこけてるガキンチョに免じて信用()()()()じゃねぇか」

 

「……ふふっ」

 

「サァァァァアンズ!……まて、そんなに面白く無かったぞ?」

 

「そ、そうかっ?可笑しいな……キレッキレなギャグだと思ったんだけどな」

 

ママはこっそり笑ってるけどね。

 

「ん……んぅ~……ん?」

 

「「Frisk!」」

 

サンズが滑ってる間にFriskが目を覚ましたようだ。

 

「ああよかった、気が付いたみたい!」

 

「あ、あれ?ここは……」

 

「おはようFrisk、此処は出口前の空洞だよ」

 

「え……と……?」

 

「何時まで寝ぼけてる!心配しすぎてどうにかなるかと思ったぞ!」

 

「うぐっ!?」

 

アンダインが状況が掴めずに呆けているFriskの背中を割といい音がなるくらい強めに叩く。

Friskは背中を擦りながらアンダイン達に頭を下げた。

 

「皆心配かけてごめん……」

 

「そ、そんな謝らなくてもいいよっ!?確かにし、しし心配したけど……」

 

「こんどからは昼寝をする時は先にそう言ってくれ!」

 

「う、うん……」

 

「パピルスなんかさっきまでギャンギャン泣いてたしな」

 

「なに!パピルス様は泣かないぞ!……目に何か入っただけで」

 

「何が入ったんだ?」

 

「涙だっ!」

 

僕はFriskの隣で二人の漫才を懐かしみながら見ているとママが近付いてきてそっと尋ねてきた。

 

「ねぇフリスク?あなたもあの子の知り合いなのかしら」

 

どうやらFriskも聞いていたらしく僕の方を横目にチラチラと見ている。

そんなFriskの様子に悪戯心が芽生えた僕は含みのある笑みを浮かべて彼を一瞥するとママに答える。

 

「ううん、知り合いじゃないよ?」

 

「えっ!?」

 

「あら……そうなの?」

 

僕はニンマリと笑みを浮かべると驚愕の表情のまま固まっているFriskに手を引いてひっしりと抱きついてこう続けた。

 

「僕の大切な人さ!」

 

「ふ、ふぇ!?な……なぁっ!?」

 

「あら……ふふっ、そういう事ね?」

 

僕の答えにママは満足そうにそう言うと、突然の事に顔を赤くして狼狽えているFriskの頭を優しく撫でて一言彼に伝えた。

 

「Frisk、これからもこの子の事を宜しく頼むわね?」

 

「え、ええと……はいっ!」

 

ママは彼の返事に満足そうに頷いた。

 

「え、ええとつまり二人は親公認のカカカカップルって事になるのね!?」

 

「なにぃ!?そうなのか!良かったじゃないかFrisk!!」

 

何時の間にか僕達の会話を聞いていたアルフィーとアンダインが唐突にそんな事を言い出した。

あ、でも皆Friskに注目してたんだしこうなるのは当然か。

 

しまったなぁ……流石に恥ずかしいってレベルじゃないよ……。

終いにはパパまで『娘を必ず幸せにしてやってくれ』なんて言い出す始末だし。

僕が顔を真赤にしながら火消しにまわって漸く皆が落ち着いてくれたよ。

……そんな僕を少し離れた所で愉快そうに眺めていたあの笑うゴミ袋には今度ハンバーガーケチャップ抜きを口に詰め込んでやる。

 

──っと、少し話がそれてしまったけれど僕達は地下を出る前に皆に挨拶して回る事にしたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 船は使わずに皆に話しかけて周りながらFriskと思い出話にも花を咲かせていた。

そんな旅もやがて終わりを迎え遂に彼の待つ始まりの場所へと辿り着いた。

僕は此処である事を思い出したので、Friskに声を掛けた。

 

「ごめんFrisk、やっぱ気まずいからさ。君一人で会ってくれないかい?」

 

「え?なんでいきなり……」

 

「ほんとごめんっ、じゃあ近くで待ってるから!」

 

そう言って僕は彼に後を任せてもと来た道を戻って行った。

 




*ねぇガスター?

*駄目だ。

*まだ何も言ってないよ!?

*どうせ奴らに会いたいとか言い出すのだろう?

*うぐっ……だ、だって彼との約束をまだ果たして無かったし……ね?ちょっとだけ?

*…………時空間の操作に制限を掛けた上で15分だ。良いな?

*うんっ!じゃあ僕が言うタイミングで飛ばしてね!

*…………はぁ、終わったらこっちの作業を手伝って貰うぞ。

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