genocidertale   作:上新粉

8 / 41
*やぁみんな!今回はちょっとだけ暴走しちゃった!

*ま、性的表現って程では無いから期待した人は一旦落ち着いてね。

*まあでもわかるよ?好奇心ってのは大事だから仕方ないよね?


さいごのかいろう

次は避けられる。

 

最初はそうやって楽観的に考えていた。

だがサンズは僕が動きをいくら変えようが青い骨を僕に突き刺すといつもの結果へと収束していった。

ショートカットの能力による物かとも考えたがそこまでに途切れた様な感じはしなかったからそういう事でも無いらしい。

 

だが僕がどう避けようと同じように重力を反転させて天井から床へと叩き付けられ床から生える青い骨に突き刺さる。

例え着地しようと避けようとする前に生えてきて動きを封じられる。

 

そうして十回程殺された辺りで僕は察した。

サンズの中の諦念が微塵も感じられない事を。

 

いつものサンズにはどんなに殺意を抱いていようとその中に僅かな諦めがあってそれが攻撃の甘さに繋がっていた。

 

それは屑の方であっても同様だった。

だが今の彼はまだ絶望仕切る前、そして僕の悪い予想が当たっていればガスターがまだ生きている。

つまり奴から全て聞かされた上で此処に立っている。

 

……弟を護る為に。

 

「なるほどな、オマエのうごきをみてるとどうやら事実みたいだな」

 

「は……はは……僕は君が知っているサンズとは別骨過ぎて驚いてるよ」

 

この頃のサンズならきっとパピルスを守る為に動いたんだろうな。

 

「そうだな、此処とは別の未来のオレには同情するぜ。だからオレがそいつらの代わりにテメェに引導を渡してやるよ」

 

はは、それは楽しみだ。

僕の決意の固さを見せてあげるよ、骨っ子。

 

 

 

 

〜100回目〜

 

状況は依然変わらない。

パターンなんて存在しない上にかなりの物量で多少の動きの変化をカバーしている。

 

パリーン

 

 

 

 

〜1,000回目〜

 

今度はやり口を変えてみた。

柱の陰に隠れながらサンズに近付く。

いなければ戦う場所が変わるだけだが居れば不意を付けるかもしれない。

 

「よぉクソガキ、気付かれねぇとでも思ったか?」

 

パリーン

 

 

 

 

〜100,000回目〜

 

柱からの奇襲自体は出来なかったものの、少しだけ攻撃パターンが変わった。

簡単に言うと天井から床への叩き付け後串刺しだったのが壁から床の叩き付け後串刺しに変わった。

此処から活路が見いだせるかも知れない。

 

パリーン

 

 

 

〜500,000回目〜

 

うーん、叩き付ける方向が変わっただけじゃ難しいかなぁ。

何処からなら切り崩せるかなぁ。

 

パリーン

 

 

 

〜800,000回目〜

 

色々試してみた。

初手でナイフを投げつけて見てもサンズが躱した以外は変わらなかった。

 

笑顔で武器を持たずに近寄ってみたけど躊躇いなく叩き付けられそのまま串刺しになった。

 

油断させる為に『こうどう』してみてもサンズは聞く耳を貸さなかった。

 

パピルスのセリフを真似てみたら普通に串刺しまで持っていかれた後物凄い量の骨によって粉々にされた。

 

他にも色々やったけどどれもサンズの行動を大きく変える事は出来なかったよ。

強いていえばパビルスの真似くらいかな。

でももうちょっと探してみよう。

 

パリーン

 

 

 

〜1,000,000回目〜

 

彼女の尊厳に関わるから今まで避けてきたけどサンズの反応が気になったのでちょっと試してみる事にした。

やっぱり好奇心には勝てないよね?

 

僕はロード地点に立ち自ら(キャラ)のシャツの裾を両手で掴むとインナーごと思いっきり持ち上げて勢いに任せて脱ぎ捨てた。

彼女の為にも詳しくは言わないけど子供らしいツルンでペタンでお腹が僅かにぽっこりとした一部の方々の決意が漲るような体つきだったとだけ記しておこう。

 

「なぁっ!?ばかっ、クソガキてめ、何やってやかんだぁぁ!?」

 

おお、あのサンズが明らかに狼狽えてるね。

どうやらブラコンなだけでホ〇では無かったようだ。

まあこんな子供の身体で狼狽えるなんてそれはそれでアウトだと思うけどねぇ?

しかしチャンスだ、サンズは僕を視界に入れないようにかガスターブラスターを放ってきた。

見ないようにしてるせいで重力操作もされてないみたいだ!

 

行けると思いガスターブラスターを避けて一気に突っ込んだ。

しかしナイフが届くか届かないかの所で骨に貫かれその直後にガスターブラスターによって肉体は跡形もなく消しさられてしまった。

 

パリーン

 

 

 

〜1,000,001回目ロード中〜

 

*次同じ手を使ったらサンズに殺される直前でセーブしてやるからなっ!わかったか?

 

え?それだと──

 

*わ・か・っ・た・な?

 

あはは、本気だよこの子。

わかったよ、もうしないから。

 

*ならばいい。

 

ふぅ、おかしいなぁ?

ロード中とはいえまさか彼女の方から干渉出来るなんてなぁ。

……まいった、力が強まって来てる様だね。

 

 

 

〜1,000,001回目〜

 

ま、さっきの手が封じられちゃったからね。

此処からもう少し攻略に時間がかかるかもね?

 

パリーン

 

 

 

〜2,000,000回目〜

 

あれ以降パピルスの真似でサンズに揺さぶりを掛けてるけど進展は遅々としたものだね。

あっちで続けてればきっと10,000回もしない内に殺せてたと思うのになぁ。

まあその前に完全に詰んでしまうから試せない訳だけど。

彼女も何だかんだで僕に並んで理不尽な存在だからね。

だから僕は最適を捨てて殺らざるを得ない訳さ。

 

……それでも、見えてきてない訳じゃ無いけどね。

 

パリーン

 

 

 

〜3,000,000回目〜

 

はは、人間やれば出来るものだね。

遂に僕はパピルスの声真似をキャラの声帯で九割再現する事に成功した。

 

いくらブラコンで有名なサンズと言えど一瞬位は騙されるはずだ。

 

「サァァァンズ!!」

 

「……ちっ、何のつもりだ」

 

パリーン

 

 

 

〜4,000,000回目〜

 

今度は柱の陰からサンズに呼び掛けてみたんだ。

もちろんパピルスの声真似でね?

 

「兄ちゃん!ニンゲンが後ろに!」

 

「……後ろ?いつの間に!」

 

よし、今しかない!

僕は柱から飛び出して音も立てずにサンズへ飛び掛ろうとする……が。

 

「うぐっ!?ぐ、がはっ!」

 

「バカかテメェ?オレがアイツの声とテメェの猿真似をを聞き間違えるかよ」

 

くっ、流石はブラコンモンスターと呼ばれるだけはあるね。

アンダインなら三時間はそのまま話せる自信はあったんだけどな。

 

「テメェが幾らアイツの真似をしようが無駄だ、諦めるんだな」

 

パリーン

 

 

 

〜4,444,444回目〜

 

準備は万端だ。

 

ロードを終えた僕は一直線に回廊を走り抜けたそしてサンズか骨を降らしてくるであろう地点まで進む。

記憶通りに骨が降り注ぐのを確認してから後ろへ下がろうと左足を半歩下げる。

するとそのタイミングでサンズの重力操作が僕を天井へと引っ張った。

僕がここで近付いてくる骨を全て躱しきった所で今度は床に叩き付けられる。

それを上手く足から着地するタイミングで全身を貫く様に無数青い骨が伸びてくる。

そうしていつもの一歩も動けない状況が完成した。

 

さて、此処からが本番さ。

 

僕は着地した体勢から青い骨に腕や足の肉を削られつつもサンズへ突っ込んでいく。

サンズはすかさずショートカットを使おうとするがその直前、サンズに聞こえるようにパピルスの声真似で話した。

 

「兄ちゃん、どうしてアンダイン達を見殺しにしたんだ!」

 

「なっ!?……ちっ、やかましい!」

 

サンズは表情を歪ませながらショートカットではなく白い骨を無数に飛ばしてきた。

僕はそれを躱しながら言葉を続ける。

 

「兄ちゃんならアンダインもアルフィーも助けられただろう?」

 

「やめろクソガキィ!その声で喋るんじゃねぇっ!!!」

 

サンズは喚きながら幾つものガスターブラスターを僕を目掛けて一斉射してきた。

だけどそれはこの状況で一番取ってはいけない手段だ。

 

僕は被弾覚悟で光の中を突き進む様に駆けて行った。

その為サンズからは僕の姿が一切見えなくなった。

僕はそこに止めの一言(一撃)を以て突き刺した。

 

「この怠け骨め」

 

「ち、ちがう!オレは……怠けてたんじゃ……ちがう……オレのせいじゃ……ちがっ……ぐぅ!」

 

「大丈夫だよ、僕は君を仲間外れにはしない。君だけ生きる事もパピルスだけ生きる事も無い、僕は君達に平等な終わりを与えてあげるよ」

 

ガスターブラスターを突っ切った僕はそう言いながらそのままの勢いでサンズの身体を貫いた。

 

「く……そっ、やっぱ未来だろうが別世界だろうがオレはオレか。オマエを止める事は出来ないみたいだ……なんたって()()()、骨の髄まで怠け者みたい……だから……な」

 

「ふふ、そうだね……でももう大丈夫だから。安心しておやすみ」

 

さよなら僕の嫌いなモンスター。

けど君のパピルスに対する想いだけは純粋で好きだったよ。

 

僕はサンズの最期を見届ける事無くさいごのかいろうを後にしたのであった。

 

 




*やあみんな!いつもありがとうね!
今回は流石にどうやって勝とうか見えてこなかったよ。

*だからあんな巫山戯た真似をしたのか?

*巫山戯た真似が何なのかさっぱり──いやいや冗談だってさ!実際出来る手は何でもやらなきゃって必死だったんだよ〜。

*ふ〜ん……。
けど実際あそこまで繰り返さなくてもどうにかなるんじゃないのか?言っても骨だぞ。

*いやぁ、正直彼は本気になったら幾億回繰り返そうとも絶対に勝てないよ。

*嫌いなのにいやに骨の事を買ってるな。

*だってさ、相手の重力を操作できて青い骨出せてショートカットで元の位置に戻せるんだよ?
スタミナが少ないのを踏まえても手番譲ってくれなきゃ勝ち目が無いよ。

*だからってあれは赦されないぞ。

*そうかなぁ、元々男か女か解らないような身体なんだし別に気にする事も無──

*よしいいだろう、次死にそうな瞬間にセーブしてやるから覚悟するがいい。

*ごめんそれは本当にやめてお願い。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。