Muv-Luv Alternative ~take back the sky~   作:◯岳◯

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最後のおまけアフターになります。

次に最終エピローグ、それで本当に終わりです。


その次はロボ物のオリジナルを書く予定。


おまけアフター ~ユーロフロント編~

『イルフリーデ・フォイルナー』

 

・リヨン攻略後、ツェルベルスの元で欧州完全開放のために各地で活躍した。

 

・情勢が落ち着いた後に研究所から脱出した人工ESP発現体の手により、欧州の裏に潜んでいた闇が明るみに出る。

 

・イギリスも一部噛んでいたため、市民や軍人の間でそれまでの不満が爆発。

 

・差別的な扱いを受けていた一部衛士も参加し泥沼化

 

・それでもイルフリーデはツェルベルスの一角として奮闘していたが、爵位持ちの貴族の中にβブリッド研究に投資していた問題が発覚し、ツェルベルスも槍玉に上げられる。

 

・鎮圧のためにと対人戦闘も頻発し、隙を狙ったかの如く押し寄せるBETAとの戦闘と、それまでに経験しなかった種類の地獄を前に精神的に追い詰められていった。

 

・トドメとばかりに第一中隊の副隊長になっていた親友のヘルガローゼが基地内に潜んでいた裏切り者によるテロで大怪我を負う。

 

・ツェルベルスの他の先任(ベテラン)も巻き添えになり、負傷。結果、ハンガーに居て難を逃れていたイルフリーデが第二中隊を率いることになった。

 

・その後、基地が襲撃されると同時、裏切り者の中にフォイルナー公爵家と繋がりがあった元貴族の名前が挙がった。

 

・戦闘中に意図的に流された情報(かく乱するための作戦だった)により、ツェルベルスが混乱。

 

・人工ESP体が一部噛んだ陰謀だった。そこに押し寄せるβブリッドの師団。絶体絶命の危機に陥った中、派遣軍の清十郎が少数精鋭で駆けつける。

 

・混乱させようと情報が流布されるも「フォイルナー大尉ならそんな小賢しい真似はしない」と断言。他のツェルベルス隊員、1秒で納得。

 

・基地に帰投した後、イルフリーデは見違えるように背が伸び男の顔になった(失恋のせいだが)清十郎を意識し始める。

 

・苦難続きだった内乱終結間近、再度基地内でテロが。崩落する建物の中、清十郎が庇うことでイルフリーデは怪我をせず、直後の出撃で活躍。

 

・帰投後、病院のベッドの上であっけらかんと笑う清十郎に「貴方が傷つくより何万倍もマシです」と素面で告げられ赤面。

 

・照れるイルフリーデ、背後で武からブロックサイン。清十郎、サインの読み違いで一足飛びにプロポーズ、イルフリーデ小さく頷く。雪崩込む観客たち、怒るイルフリーデ。その後、二人は交際を続けて結婚。

 

・ドイツと日本の人材交流の架け橋となり、四児の母となった。

 

 

 

 

『ベルナデット・ル・ティグレ・ド・ラ・リヴィエール』

 

・リヨン攻略後、フランス復興に自分の出来る限りの全力で協力した。

 

・私財を投げ売ってでもという姿勢が元フランス市民の耳にも届き、名の知れた存在に―――そこを利用された。

 

・ESP発現体の一部が物資がまだ乏しかった市民の心を捻じ曲げ、デモからテロへと利用しようとした。

 

・フランス革命という前例があったからだと後の歴史家は語る。

 

・暴走した市民や傷痍軍人も参加、騒動は激化し、フランス軍の一部がテロ側に参加。これが欧州における人類内乱の引き金となった。

 

・ベルナデットは責任を感じ、鎮圧のために死地へ挑み続けるもβブリットが出てきた事により内乱は泥沼化。市民を煽ったと軍上層部から槍玉に挙げられた。

 

・引退していたジークリンデや現役の貴族出身の衛士が上層部を糾弾、騒動の中で上層部に裏切り者が居たと発覚。

 

・ベルナデットは無罪を勝ち取り、裏切り者は処断。全てが終わった後、イルフリーデから裏で武ほかシルヴィオなどの諜報員が動いた結果だと知らされた。

 

・後日、ベルナデットが何故と問い詰めると「あのリヴィエールがそんな無様な事をするなんて、天地がひっくり返ってもあり得ないから」とベルナデットの誇りを汚そうとした者を排除した理由を怒りながら話した。

 

・当然のように語られたベルナデット、ここで色々と自覚。欧州での鎮圧に走り回りながら、欧州での恋でのライバル的存在だったルナテレジアと協力、3年後に武を仕留めた。

 

・最後の決め手となったのは、武が一振りの剣として戦場に立っていたから。

 

・20年以上になる時間をずっと剣として、誰かのために戦っていた白銀武という背中に、カシュガルの奥で見せた怒りの声とその美しさに惹かれたからだという。

 

・ただ身体の相性が良すぎて、ベルナデットをして自律をしないと溺れそうと本気で自分を戒めるほど。

 

・後に三児(三つ子)を出産。ベルナデットは出産による身体への負担が大きく、以降は教官の役に。

 

・家訓である一振りの剣であれという教えを引き継いだ三つ子は、後の欧州第二次動乱で活躍し、珪素生命体との対話前に解決すべき最後の懸念事項だった残党を被害なしで鎮圧する立役者となった。

 

 

 

 

『ルナテレジア・ヴィッツレーベン』

 

・イルフリーデ同様にツェルベルスで内乱を戦った。

 

・イルフィとヘルガと違う所は彼女が戦術機という存在を愛していた点。国が、人が、BETAを倒すために心血を注いだ巨人の美しさに魅入られていた彼女の心は、それが人類同士の殺し合いに使われた時に罅が入った。

 

・情勢と倫理と常識と信念と絆、曰く「たとえ人類が相手でも守るために戦う事こそが正しい」。そう訴えてきたが、彼女の中には相反する想いがあった。

 

・葛藤をひた隠しにして戦い戦い戦い続け、人知れず戻れない所まで壊れようとしていた彼女に唯一(他の二人は余裕が無かったため)気付けたのは、武だった。

 

・「俺相手でなくてもいい、本音を叫べ。でないと壊れる」と武が諭すも頑固なルナはそれを拒否。

 

・怒った武、お手本を見せてやるとばかりにルナに対して内乱に関する本音を吐露。

 

・泣きそうになりながら人類内乱への不満を叫びまくる。呆気に取られたルナだが、子供じみた言葉でいっそ情けない様子を前に、それでも嘘はないと悟る。

 

・誤魔化そうとしていた自分に馬鹿らしさを覚え、ルナも内心ポツポツと語り、最後に「私は誰も、誰も殺したくなんて無かった!」と本音を叫んだ。

 

・「そうだよな」と武は頷く。軍人としては咎められるべきなのに心から受け入れてもらった事に気が付き、決壊。武の胸に縋って俯きながら静かに泣き続けた。

 

・翌月、知識の深さを見出され日本に招聘される。いい加減この次に待っているだろう、月と火星の戦いを見据えてという思惑が一致したため。

 

・ルナテレジア、開発チームで一部参加。イルフリーデ達に後ろめたさを感じるも、「ルナがいつもの調子じゃないとこっちの調子が狂うから」と笑顔で送り出された。

 

・来日後、これが私の本当に本気を出さなければいけない場所だと悟り奮起、開発ドリームチームに参加。過労で死にかけるものの、完成した物は素晴らしかった。

 

・完成したと聞き様子を見に来た武に抱きつき(徹夜で超ハイになってた)押し倒した後昏睡したとか。直後、幻の左打ち下ろしが建物を揺らした。

 

・その後、なんやかんやとあって、武とゴールイン、清十郎とイルフィとほぼ同時期だった。

 

・二児の母に。開発チームに居た唯依、ユウヤの関係でクリスカと日本で出会い、親友に。たまの夜に3人で「寂しい、四の五の言わずにかまって欲しいと」愚痴を言い合いながら一ヶ月に一回飲んでいたとか。

 

 

 

 

『ヴィルフリート・アイヒベルガー』

 

・リヨン攻略後、欧州をBETAの手から開放した後に隊を後進に任せる。

 

・長年の衛士としての生活で身体がボロボロだったため。

 

・軍に籍を置きつつも相談役のような立ち位置に。後にジークリンデと結婚、一児の父になる。後年与えられた土地でジャガイモ栽培に励んだとか。

 

・英雄として讃えられている時ではなく、妻と子と3人で、畑の見えるテラスでジャガイモと白ワインを楽しんでいる時が、人生で一番の至福の時だったとか。

 

 

 

 

『ジークリンデ・ファーレンホルスト』

 

・ヴィルフリートと同時期に軍を退く。直後に結婚。出席者は数多く、当時の有名な逸話として残っている。

 

・一度だけ、人工ESP体によるテロにヴィルフリート共々巻き込まれそうになるが、リーサを主とした元クラッカー中隊の命令違反をした上での活躍で難を逃れた。

 

・リーサ達が(最後まで口には出さなかったが)銃殺覚悟でテロを防いだのはこのため。介入しなければ、間違いなくヴィルフリート、ジークリンデ、2歳の子供ともども死んでいたから。

 

・その後、軍の高官に頼られ、軍時代のツテを使って徹底的に暗部を掃除することに協力した。

 

・息子(長男)は政治家の道へ。人間的魅力に溢れた人物として、戦後の東西ドイツ復興の立役者となった。

 

 


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