東方鉄路録   作:雷鳥さん

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こんにちは雷鳥です。初めての投稿でありますが、読者の皆様に、少し注意点がございますのでごらんください。
1.鉄道要素がやたらと多いです
2.東方要素はあまりありません(たぶん)
3.主人公は一応女です
以上の条件を理解できる方のみお読みください。そうでないかたはブラウザバックをおすすめします


プロローグ

 或る夜明け。まだ薄暗く、人々の大半が床に就いている中、木造の機関庫内で黒鉄の乙女が身支度を始めていた。黒いダイヤが火室のなかで赤々と燃えている。その様を、ナッパ服を着た作業員が一人、大事そうに見守っている。炎はいよいよ勢いを増し、白に近い色になっていた。石炭が完全に燃えている証拠である。

 「よく燃えてるな。ボイラ圧力もちょうどいい」

 彼女はボイラ圧力計に目をやると、ぽつりとつぶやいた。そしていつものように

___機関車は生き物だ。

と思うのである。と、そこにもう一人の作業員が運転台にやって来て、

 「ヤア銀ちゃん。朝早うからすまんね」

 と、声をかけた。

 「あ、かづさん。お早うございます。調子もすこぶるいいですよ」

 「や、そりゃ有難い。他の機器類も大丈夫かね?」

 「はい、インゼクタも給水ポンプも問題なく動いてます。軸受の給油も済ませておきました」

 「うん、そうかい有難う。んだら銀ちゃん、ちっと構内を運転してみようか。罐焚きばっかりじゃ面白くないだろう?」

 「で、でも私、運転はしたことがなくって・・」

 「いいんだよそんなこと。なにごとも馴れだよ、馴れ。私がそばにおるから安心しなさい」

 そうかづに促され、銀は嬉しくなった。そして、手歯止めを外すと、運転席に腰かけた。

 「前方よし、後部よし、手歯止めよし、前照灯よし」

 「出発合図確認、発車ァ」「発車ァ」

 ボーッという太い五室汽笛の和音を響かせ、整備重量67.5トン、全長20.64mの黒鉄の乙女が、しずしずと歩み始めた。

 「ハイッ、そこでリーバー戻す。ゆっくり、優しく」

 「はい」

 発車して間もなく、逆転機を徐々に戻してゆき、カットオフを調整する。供給される蒸気をシリンダへ効率よく割り振るためだ。

 「ドレーン、切って、ようしよし」

シリンダにたまった凝結水が、パーッと音をたたて排出される。ドレーンを切ったC57はいよいよ勢いを増し、二本の軌条を突き進む。

 二人を乗せたC57は、スキップをするような足取りで構内を走行する。だがじきに停車せねばならない。

 「よし、そろそろ停車しよう。ブレーキ掛けてみな」

 そう促され、銀は単独ブレーキ弁に手をやった。緊張する瞬間である。「運転」位置から「制動」にゆっくりとこめてゆく。速度は徐々に落ち、やがて停車した。

 「・・銀ちゃん、私よりうまいんじゃないか?」

 「いえ、そんなことは・・ないですよ」

 「そう謙遜するない。初めてでストレスなく運転できるのはたいしたもんだよ。さ、帰ってご飯食べよ」

銀とかづは、運転台を降り、先輪に手歯止めを挟むと事務所へ歩いて行った。東の空からようよう日が昇り始めていた。

 

 

 




いかがでしたか?自分の書きたいことを思い切り書き出した作品なので少々読みにくい箇所があることと存じます。もしその場合はご一報ください。
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