この物語を読む前の注意事項⚠

・この作品は作者の酔った勢いと夜のテンションそして思い付きと勢いで書いた作品です。

・主人公運営は出ません。(また思い付いたら続きで出すかもしれませんが⋯⋯)

・ガルド・ガスパーとフォレス・ガロ運営にスポットを置いています。

・なお、続きは基本的に考えてません。

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懺月記

 ここは箱庭⋯⋯様々なコミュニティと呼ばれる集まりが集う場所⋯⋯。

 

 そんな箱庭の一つのコミュニティにてピッチピチのタキシード姿をした大男。

 

 箱庭上層に陣取るコミュニティ〝六百六十六の獣〟の参加の一つである〝フォレス・ガロ〟がリーダーである〝ガルド=ガスパー〟は頭を抱えていた。

 

「はぁ〜〜何だってんだよ⋯⋯」

 

 彼は頭を悩ませ独りそう呟いた。

 

 野心家でありながら小心者それが彼だった。

 

 そして彼はコミュニティーを拡大の為に非道な手段を撮った。

 

 他のコミュニティの子供を誘拐しては人質にとり無理矢理ギフトゲームを行わせる。

 

 ギフトゲームとはこの箱庭における絶対のルール、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、または()()()()()()()()()()()()()()()(かけるものは土地や名誉ましては人材でも構わない)()()()()()()()()()()()などルールは様々だが彼はそのルールを逆手に取り、コミュニティーの拡大を測ったのだ。

 

 当然、そうなればコミュニティーに入った人材はまともに従わないだろう、むしろ反逆の恐れがある。

 

 その為にガルドは人質の子供をコミュニティーに返さずそのままにする方法を取った。

 

 だが、その目論見は最初は良かった。

 

 だがいざ人質である子供は親が居ない環境で泣き出す。

 

 それによりガルドはやかましいとばかりに殺害してしまった。

 

 これは行けないとばかりに反省したのはいいがそのやり方に味を閉めたガルドは次のコミュニティーを()()()()でギフトゲームを行ったがそれもまた結局は殺してしまう。

 

 それ以来ガルドは人質となる子供は集めた後、秘密裏に殺す事にした。

 

 そして⋯⋯何度目かの集めた人質の子供達。

 

 だがそんな子供達を集める中、ガルドは戸惑う出来事に出会った。

 

 泣き叫ぶ子供達の中で、唯一泣き叫ばない何故か他の子と違って薄汚れた見窄らしいボロボロの衣服を着ている少女⋯⋯。

 

 その目は虚ろで人形のように無機質と言っていいだろう冷たさを持つ無表情だった。

 

 否、それだけならいい彼女の肌や髪もまた薄汚れており身体のあちらこちらには痣や切り傷に火傷などが痛々しい程に身体中のあちらこちらに着いていた。

 

 その上、痩せこけていて血の気も悪い。

 

 明らかに半死人⋯⋯ゾンビだと言われても納得出来る程の状態だった。

 

 何故ボロボロなのか? 何故そんなにも全身が傷だらけなのか? 何故、こんなにも痩せ細っているのか?

 

 全身の痛々しい傷や体調などから察するに、この少女が今までどのような目に会っていたか想像や予想の域でしかないが、それでもろくなものではなっかった事位は分かる。

 

 その上、腐っても獣として生きていた自分だから分かる、この目は手負い隣り抵抗すら出来なくなり、このまま生きる事を諦め殺されるのを待つ獣がする目⋯⋯。

 

 そんな少女はまるで糸が切れたマリオネットかのように急に倒れる。

 

「────っ!?」

 

 その瞬間、ガルドは気が付けば倒れる少女の所まで駆け出していた。

 

 ガルドの腕に倒れ込む少女、それは余りにも軽く、そして少しでも動かそうものなら壊れてしまいそうで⋯⋯。

 

 だか⋯⋯それでも僅かながらに息はして鼓動は動いている。

 

 そう⋯⋯それが彼女、コボルとの初めての出会いだった。

 

「ガルドさん?」

 

 ガルドの隣りで、そう心配そうにコボルは話しかける。

 

 あの後、彼女の余りにも痩せすぎた姿からか⋯⋯どうも放っておけず⋯⋯ガルドは殺さぬままに気付けば世話を焼いていた。

 

 そのお陰か⋯⋯最初の頃とは違い、健康的になったし、よく笑うようになった。

 

 だが⋯⋯同時にそれがガルドを悩ませる。

 

 最近、人質に取った子供を集めいざ殺そうとすると、どうしても彼女の顔が脳裏を過ぎり殺せないようになってしまったのだ。

 

 だが⋯⋯そうなると子供達を養う費用ややかましい等の出来事に当然ながらストレスが溜まる。

 

 それが現在⋯⋯彼の悩みの種となっていた。

 

「あぁ⋯⋯気にするな⋯⋯少しばかり予算とかで悩んでいただけだ⋯⋯」

 

 ガルドはそう言ってコボルの頭を優しくなでる。

 

 コボルはそれを嬉しそうに目を細める。

 

 そんな彼女を見てガルドはますます罪悪感が心を蝕む、今まで散々した行いを今更になって悔やむとは⋯⋯当時の彼なら思いもしなかっただろう。

 

 そして⋯⋯事が公になれば彼女はどぅなるのだろうか⋯⋯当然、コミュニティは解散だ⋯⋯そうすれば彼女はどうなる? そう思うと、ガルドの脳内に嘗ての彼女の姿が脳裏を過ぎる。

 

「────っ!?」

 

「きゃあっ!?」

 

 ガルドは必死になって彼女を抱き締めた。

 

「ガ⋯⋯ガルド⋯⋯さん?」

 

「⋯⋯大丈夫だ⋯⋯お前だけは⋯⋯必ず⋯⋯」

 

 そう言ってガルドは彼女を抱き締める手に少しばかり力を入れる。

 

 彼女は少しばかり困った顔をしたが、自分を思ってくれるガルドに少しばかり嬉しさを覚える。

 

「ガルドさん⋯⋯ありがとう⋯⋯」

 

 彼女は震えているガルドに大丈夫だよと伝えるように優しく微笑むのだった。


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