教室に戻るとすでにロミオが戻っていた。
「ロミオさっきはどうしたんだ?」
「いや、なんでもねぇよ...」
「そうか。でも何かあったらいつでも言ってくれよ?相談に乗るからさ」
「おう」
ロミオと会話をしてると蓮季がこっちに来た。
「二人はどこ行ってたんだ?」
「久しぶりに会ったから二人で話そうってなって校内を散歩してたんだよな?ロミオ」
「ああ」
「そうなのか!」
それから俺は普通に授業を受けていた。
(どこの世界に行っても数学ってあまり変わらないんだな...)
そして一日の授業を全部終えて俺は自分の部屋に戻り荷造りをしていた。
(いやー、まさか二人部屋で一人になるとはな...しかも一人だから超広い)
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それから時間が経ち気づいたら外は夜になっていた。
(もうこんな時間か。そういえば今日は何曜日だ?)
壁に掛かっているカレンダーを見る。
(水曜日か。よしギター持って適当に静かな場所でも探すか)
俺は部屋の隅に置いてあるアコースティックギターをケースにしまい背中に乗せて静かに部屋をでる。
寮を出て少し歩き噴水広場に着く。
(お?ここなら静かでいいんじゃない?)
背負っていたギターをベンチの上に置いて座る。
(はぁ、今日は一日目から大変だったな。でも今日はいい物も撮れたしいいか。あれ?確かケータイの持ち込みって駄目だったような...まぁいっか)
ケースからギターを取り出し座りなおしてギターが弾きやすい体制になる。そしてギターを弾く。
『~~~~~♪』
俺がこうしてギターを弾き始めたのは俺ら家族を匿ってくれたフランシスさんが弾いてるところを見てかっこよくて俺も弾きたいと言ってお父さんに買ってもらったのが理由だった。
そしてたくさん練習をして3年が経った頃に俺は月、水、金、日曜日ごとに一人静かになれるところを探しては弾いていた。今となっては習慣になってしまった。
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だいぶ時間が経ち六曲目が弾き終わり部屋に戻る準備をする。すると白猫側の方から誰かが歩いてくる音が聞こえてくる。俺はまずいを思い急いで片づける。そして一応誰が来たのかを確認をしてみるとペルちゃんだった。
(あれ?こんな時間にどうしたんだろう?しかも両手には剣持ってるし。あれ本物じゃないよね?一応隠れて見るか)
俺はさっきまで座っていたベンチの下に隠れる。
(ここばれないよね?角度的には大丈夫だけど...)
バレるか心配していると今度は黒犬側から誰かが歩いてきた。
「よく来たわね......まずはひとつ聞きたいさっきあなたは私を襲ったの?それとも助けてくれたの?」
(襲った?助けた?話が読めない。それより誰と話してるんだ?)
黒犬側から来た人物がまだわからなかったため少し顔を出して見てみるとロミオが立っていた。
「襲ったのだとしたらこの剣で決闘を申し込むわ。でも助けたのだとしたらそれはなぜ?あなたにとって私は敵でしょう?...もし助けた理由が単なる同情なら...それは私にとっては襲われるのと同じくらい辛い...!」
「え...」
「誰にも......特に犬塚には同情されたくないの!勝手だけどライバルだと思ってるから...!あなたに弱いと思われることだけは耐えられない!」
「そんなこと思ってねぇよ!」
「ウソよ!いつも攻撃は手加減するし!私を喧嘩から遠ざけようとするじゃない!...それってバカにしてるからでしょ...?」
「ペルシア......わかった本気を見してやる!俺と決闘しろ!」
「ありがとう。私の気持ちを汲んでくれて。それじゃああなたの本気見せて頂戴!」
「あぁ」
(ペルちゃんとロミオどっちが勝つんだ?ていうかロミオさっきからペルちゃんを泣かせすぎじゃね?後でお仕置きしておかないと...)
「「はぁぁぁぁぁ!」」
「好きだ!付き合ってくれ!」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
最後まで戦いを見届けるつもりだったがロミオのいきなりすぎる告白で勢いよくベンチの下から飛び出してしまった。
「エル!?」
「エル君!?」
俺がいきなり大声を上げて飛び出したせいで二人が俺を見る。
「エル君だと!?」
ペルちゃんが俺を昔からの呼び方で呼んでしまってそれに対してロミオが言い返す。
「あ...」
するとペルちゃんは両手で口を抑えてやってしまったっていう顔をする。そして俺も勢いで飛び出したもののどうしたらいいか分からず固まってしまう。
「全部聞いてたのか?」
俺がどうしたらいいか分からずにいるとロミオが俺に聞いてくる。
「う、うん。ていうか俺二人が来るだいぶ前からここにいたよ」
(ていうかさっきから胸のあたりがモヤモヤするんだけど、しかもイライラもする...)
「まじ!?」
「うん...ま、まあ俺はこれで失礼するよ」
そう言って寮に戻ろうとする。
「ま、待って!」
「どうしたの?」
「えっとぉ...あのぉ...」
「何か言いたいことでもあるの?」
モヤモヤとイライラの所為でペルちゃんに対して少し強い口調で言ってしまう。
「これは...その...」
「はぁ、ロミオ悪いんだけど少しペルちゃん借りるよ」
「お、おう」
下を向いて何か言いたそうにしているペルちゃんの手と取って噴水の反対側まで連れて行く。
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ペルシアside
エル君に手を引かれて噴水の反対まで連れていかれる。
「エ、エル君...?」
「ペルちゃんが言いにくいなら俺は聞かないよ。けどねちゃんと考えて答えを出さないとだめだよ?」
「え?」
私はエル君の言葉に首を傾げる。
「人生は一度きりなんだ。まだ俺らは17歳でこれからもっと嬉しいことや悲しいことそして後悔や色んなことを経験していくと思う。けどねそういうのはその日やその場限りに感じるものなんだ一度過ぎたことはもうやり直せないんだ。だからペルちゃんはロミオに対してきちんと考えて答えを出してほしいんだ」
彼から出てくる言葉。その一言ずつがまるで彼が何回も経験したかのように思えるぐらい重みがあった。だけど私は気づいてしまった......彼の顔がとても悲しそうにしていたのをそれと同時に今すぐにでも泣きそうな顔をしているのが。だから私は言えずにはいられなかった。
「どうしてエル君は今そんな悲しそうな顔してるの?」
私が聞くと彼は少し驚いたような顔をした。
「悲しいそうな顔?そんな顔をしてないよ!ほら!」
そう言っていつものおちゃらけた表情に戻る。
(そんなこと言って私に心配させないために...本当にエル君は...だけど私は彼のこういうところに惹かれたのよね)
「だからペルちゃんがどんな答えを出しても俺は...俺だけはいつまでも君の味方でいるから」
(っ!...本当に...私はあとどれだけあなたを好きになればいいのかしら。それにすごく嬉しい...彼にこうやって言ってもらえるなんて。なら私が出す答えは一つだけだわ!)
「お?何か決まった顔になったね」
「ええ。エル君のおかげよありがとう」
「どういたしまして。それじゃあ俺は寮に戻るね」
「うん...おやすみ...」
「おやすみ」
そのまま犬塚の横を通り黒犬の寮に戻っていくエル君。
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エルside
(はぁ、だめだ...さっきよりもモヤモヤするしイライラもする。それにペルちゃんに悲しそうな顔してるって言われたしなぁ。確かにああやってペルちゃんには言ったが話してる途中どうしてもロミオと付き合ったらって考えてしまう。考える度に胸が痛くなるし悲しくなって泣きそうにもなった。きっここれが嫉妬っていう物だろうか。でも答えを決めるのはペルちゃんだ...俺が出しゃばっていいものではない。それなら俺は隅から彼女を見守ろう......)
「あ、ギター置いてきた...まぁ明日取りに行けばいいか」
はい、どうもヨーグリーです。
前回書きましたが今回から本格的にこの作品を活動していきます。
そして今日はクリスマスですね。今年も自分は家で友達とゲームです...クリボッチじゃないだけマシですかね。
まぁそれはさておき、どうやらアニメの方は最終回を迎えたらしいですね。自分はアニメの方は見てないんでわからないんですけどね。
まぁそんな感じで今回はここまで!また次回!