無限の龍神と永遠のメモリ 作:サイクロンアクセル
その姿に変身した瞬間、オーフィスは自身の力が強くなったような気がした。自身の無限が、である。不思議に思いながらも変身を解除すると、強まった無限が元に戻った。それを感じ取り、これは自身の無限とエターナルメモリによる相乗効果であると考える。そんな事を考えていると、何かが作動するような音がした。音源に目を向ければ壁の一部が動き出し、隠し通路が現れた。
「……」
オーフィスはその隠し通路を見て行くべきか悩むが、気になったので進んでみることにした。その先にあったのは、一冊の本を乗せて鎮座する台座。その本を手に取りパラパラとめくるが、いつまで経っても真っ白の何も書かれていないページが続くばかりであった。いつまで続くのだろうかとオーフィスが思い始めた辺りで、本が光を放ち始める。あまりの眩しさについ一瞬目を瞑ってしまい、再び目を開くとそこは幾千の本棚が並ぶ一面真っ白の不思議な空間であった。手に持っていた先程の本も消え去っている。
「ここは?」
オーフィスがそう呟くと、目の前に文字が現れ、本棚が動き始めた。縦横無尽に動き回り、最終的に一冊の本を残しそれ以外の本棚は彼方へ消えていった。仕方がないので、その本を手に取り読み始める。先程の本とは違い、しっかりと中は書かれていた。
「……成る程、理解」
その本を読み終えたオーフィスは、先程の本が神器であり、この空間はその神器の中であることが分かった。ただ、神が作った神器ではなく、地球そのものに何かあったときのためのバックアップの様なものとして生み出したものらしく、所持者は地球と繋がり地球の記憶を閲覧でき、名前を『
「なるほど」
読み終えて、ガイアメモリの存在とその性質を理解した。本によれば、封入された記憶や概念のイニシャルをA〜Zまでのどれかで書かれており、ありとあらゆる記憶のメモリがある。その上、基本的にガイアメモリには毒素があり下手をすると中毒になったりもするらしい。また、ベルトを使わずにメモリを直挿しする事で、ドーパントなるものに変身するとの事。それにメモリと使用者との間に適合率があったり、ライブモードと言う独立形態を持つメモリもある様だ。その他も色々書かれている事を読み、次にロストドライバーについて検索をかけた。三度本棚が激しく動き、また1冊に絞り込まれる。
「……」
そこに書いてあったのはロストドライバー。これはメモリの毒素を濾過・遮断し、ドーパントの如き力を得る為のものであり、幾千もあるメモリのうち限られたメモリのみが持ち得るセーフティの様なものとの事。また、ドライバーにも色々あるようで、どのメモリに選ばれるかでドライバーの外見等が変わってくるらしい。
「よし」
本を閉じて、オーフィスはある決心をした。禍の団を抜けて、ガイアメモリを探しに行こうと。『オーフィスの目的の為』などと言っているが、やってる事はオーフィスから「蛇」を受け取るだけであり、全くグレート・レッドをどうにかしようと言う雰囲気がない。ならば、そんな所にいるよりガイアメモリを探した方が何倍も有意義だろう。そう結論づけたオーフィスは
エターナルメモリ
オーフィスが見つけた「永遠」を内包したガイアメモリ。この世界では、エターナルエッジとロストドライバーについているマキシマムスロットのどちらでマキシマムドライブを発動させるかで内容が変わる。エターナルエッジの場合は対象のメモリを、マキシマムスロットの場合は対象の神器をそれぞれ一時的に停止させる。
この作品では地球そのものがバックアップを残す際、神が創った神器を真似して作った神器の様なもの。禁手は存在しない。