BIOHAZARD LongDream   作:にしんの塩漬け

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地獄の始まり

8/25 PM 7:20 -B.S.A.A本部-

 

 

 

 

 

 

「調査中にルイス・ユーガストの反応が消失、無線も繋がりません!」

 

 

 

「なんだと?」

 

 

 

Bioterrorism Security Assessment Alliance 通称『B.S.A.A』の本部にて声が上がる

 

その報告を執務室で聞いた『オブライエン』は僅かに腰を浮かす

 

 

「何があった!」

 

 

机に置かれたマイクに向かい叫ぶ

 

 

『分かりません……。ただ、反応が消失する前に入った連絡があります』

 

 

「……再生してくれ」

 

 

『はっ』

 

 

しばらくの後音声が流れ始める

 

 

 

 

 

『こちらルイスより本部へ。応答願う』

 

 

『こちら本部。どうした?』

 

 

『あぁ、パーカーか……』

 

 

『えらく不満だな。ケッチャムならいるぜ?』

 

 

『やめてくれ。……それで、だ』

 

 

『……どうした』

 

 

『応援を頼む。俺自身どういうことだかわからんが、ここはとんでもないところだよ。地獄すら生温い』

 

 

『どういうことだ?』

 

 

『すまない、限界だ』

 

 

『おい? ……おい! どうしたんだ、応答しろ!』

 

 

 

 

 

『以上が反応の消失前に確認されたものです』

 

 

「……そうか。では最後に確認された通信リンクからルイスの現在地を確認。……そうだな、パーカーとレベッカを向かわせろ」

 

 

『了解』

 

 

「それと背後の音を分析しろ。何かわかるかもしれん」

 

 

『はっ』

 

 

送受信機の電源を切り、オブライエンは机の引き出しを開く

そこには聖書と銀のロケット

それをしばし見つめた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人工水上都市『ポラリス』。テラグリジアの完成4年前の2000年に完成予定のこの人工都市は当初世界最大の観光都市となると人々の間では噂されていた。

だがしかし、都市の南西部に大型商業施設『ベガ』の建設中、作業員のミスにより発生したガス爆発により都市を支える支柱に致命的なダメージを与えた。

その後修復作業をするも資金繰り虚しく計画は挫折し、ポラリスは資金不足のため解体されることも無く放置された。

 

そして、2004年。テラグリジアパニックが発生して半年が経った今、B.S.A.A所属の男がポラリスへと侵入した。

 

 

それが悪夢の始まりであり、誰にも知られることの無い地獄への入口であった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8/24 AM 10:00 -ポラリス-

 

「ここが北極星、ね。名前に似合わず寂れたところだ」

 

 

ルイス・ユーガストは武装ヘリより足元に広がる光景を見下ろす。

 

計画通り完成していればそれは美しい眺めだったのであろうそれは今では遠目でもわかるほどに朽ちていた。

何よりも目立つのは異様な程に巨大なクレーター。大型商業施設『ベガ』の建設予定地。

ガス爆発とは聞いているが、それはむしろ隕石でも落ちたのかと言うほどの有様であった。

 

 

「……あそこがベガということはあれがデネブでそっちのタワーがアルタイルか」

 

 

ルイスはベガから目線をずらし3つの建造物を見やる。

ひとつは巨大な観覧車が目立つ遊園地『デネブ』。

そしてそそり立つ巨大なタワー。展望デッキが3つの『アルタイル』。

 

 

「真ん中はオフィス街でその周りに住宅地……その周りに森林地帯と一部に別荘地か……。電車があるとはいえ不便そうな街だな」

 

 

やがて、ヘリのパイロットより声が掛けられる

 

 

『まもなく降下地点に到着する』

 

 

「了解」

 

 

ルイスはパラシュートを装着、装備の確認をする。

MP5を肩から下げ、太ももに装着したホルスターからグロッグ18cを取り出しスライドを引く。

弾が装填されたのを確認し、再びホルスターへ

防弾ベストのポケットに差し込まれたナイフが抜けないか確認するとバックパックを背負う。

そして、胸ポケットから金のロケットを取り出ししまわれた写真を見る。そこにはブロンドの髪の少女が映っていた。

 

 

「……行ってくる」

 

 

『グッドラック、健闘を祈る』

 

 

パイロット『カーク』の言葉を聞いたルイスは武装ヘリから飛び下りた




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