「神は死んだ」彼は悲しそうに笑う   作:パイル軽量逆関節

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よってらっしゃい見てらっしゃい
物好きな皆様暇つぶしをしに来た方々
滑稽な神の物語、3部目が始まりますよ
よってらっしゃい見てらっしゃい
きっと満足はしていただけないでしょう
それでも物語は始まり続いて行きます
よってらっしゃい見てらっしゃい
さぁ、とうとう物語の始まりだ・・・


「神は死んだ」彼は悲しそうに笑う

神はたまたま人の世に降りた

そして少女に出会った

少女は病弱で病院から帰るところだった

少女はベンチに腰掛けて空を見ていた

神は少女に恋をした

少女は神に笑顔が素敵と言った...

しかし神と人間は会ってはならない決まり

結婚なぞもってのほか...そう天使達に止められた

神は恋を諦めた

神は少女の幸せを願い少女を不幸から守り続けた

病気に倒れたら

自身の一部と引き換えに治した

目が悪くなったなら自身の目と引き換えに治した

神は自身の身を削り衰弱し、少女は元気になっていった

が、少女は心臓の病に倒れてしまった

神は迷わず自身の心臓を引き換えに少女を治し、最期少女を一目見ようと人の世に降りた神は信じられない光景を目の当たりした

少女が“魔女”として処刑されていたのだ

薄れゆく意識...考えてみればそうだった

自分が守っていたから不幸は彼女のみ無視していた

周りが不幸でも少女だけは普通なのだ

まして少女は医者も匙を捨てる病気にかかっても治していたのでかかってもすぐに治っていた

このご時世...そんなことがあれば魔女として処刑されてしまうのは当たり前だった

薄れゆく意識の中、神は守れなかった後悔と悲しみの中目を閉じた

たった一度だけ会話した少女に「笑顔が素敵」と言われたことを思い出し

悲しそうな笑顔を浮かべて死んでしまった

 

これは

中世ヨーロッパのある村のおとぎ話の真実...

そのおとぎ話では天使となっているが実際は神

少女も存在したし、その少女の魔女狩りも実際に行われている

 

そしてこれには続きがある...

 

神の死体は見つけた聖職者により教会の墓地に埋められた

そしてその数年後その教会の墓地から死体は消えた...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※

「依頼は?」

 

「・・・護衛だ」

 

「ふむ、何の護衛かは聞かないでおこうかな...じゃぁ報酬は?」

 

「この中身は前金だ」

 

「アタッシュケースにこんなにとは...へぇ、これで前金かぁ」

 

「成功報酬はそれの三倍だ」

 

「お、マジで!?」

 

「腕を見込んでの依頼だ」

 

「守るってのはどうも苦手でねぇ...その護衛対象を狙うやつは皆殺しで良いかい?」

 

「ああ、そうしてくれ」

 

「OK、それなら話は別だ攻撃される前に皆殺ししてしまえば後はゆっくりバカンスできるね」

 

「・・・くれぐれもバレないように」

 

「ん?どゆことだ?」

 

「護衛対象に護衛していることをバレないように護衛してくれ」

 

「おいおい、いきなりハードル上げてくれるじゃないか」

 

「言ってなかったか...ふむ、では成功報酬は三倍から五倍にしよう」

 

「そんなに報酬上げられちゃぁ断れないよねぇ...」

 

「それが狙いだ」

 

「おおぅ、やってくれるじゃん...依頼、引き受けようじゃない」

 

「では契約書にサインを」

 

「・・・護衛対象は...成程、明後日からジャパンの...ジャパンねぇ...よし、とりあえずスシだな」

 

「・・・それも良いが護衛はしっかり頼むぞ」

 

「Japan...スシ...あ?OKOK...」

 

「お好きなコーヒーの豆を支給しよう」

 

「お、マジで!?...簡単な仕事でスシ食えてコーヒー飲めてくつろげて報酬こんなにって...今回の依頼アタリだな...」

 

なめてはいけない...これから起こることはそこそこ骨が折れるぞ

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