「ほい、先生呼んだかい?」
ますたーずだっけ?
そろそろ慣れないとな...日本語
「ああ、やっときたか...何、君のランクを測定してなかったからね」
「強襲科とかの?」
「そんなことも知らないのか?」
「いやァ、田舎育ちだったもンで」
「・・・まあ良い、とりあえず強襲科、狙撃科、探偵科を測定しよう」
「ほ~い」
傭兵であることも、その他諸々の素性全て隠してある
この世のどこにもデータはないし、見つけ次第BANしてるから俺の情報はどうやっても出ないだろう
あるのは偽の情報
偽の出生情報と偽の経歴、偽の親の情報に偽の病院通院記録と、まあ完璧だ
しかし参ったな...手を抜けばバレるだろうし、かと言って測定で本気を出せば目立つ成績が残る...目立つ成績を残せばせっかく先程念入りに計画して行ったクラスの空気な人間になるための自己紹介がおじゃんになる...ますたーず相手に交渉は俺であっても無謀だろう...と、なるとだ
「バレないように手を抜くしかあるまいべ」ボソ
「何か言ったか?」
「いえ、何も言ってませんよ~ただオールDくらいにはなりたいな~って」
嘘は言っていない
本当にオールDを俺は所望している
「大丈夫、君ならできるさ」
「本当ですか?...だとしたら嬉しいです」
うん、こんなもんかな
これで多少手を抜いてもバレやしない
オールD、ゲットだぜ!!!
※
「ゲッ!?オールC...いや、まあ...もう良いや」
「やったじゃないか!!!」
「あ、ありがとうございます...ハハハ」
いや、まあ目立たないだろうから別に良いか...さっさと帰ろ
え~っと、俺の部屋は......ん?あ、ん?
誰か住んでる...シェアか?
「あ、すいません...ここ、誰か住んでるんですか?」
「ん?遠山が住んでるぜ」
「あ、ありがとうございます」
とおやま...ん!?
とおやまって護衛対象が今一番興味のある対象じゃねぇか...ついてねぇ
「あの~すみません、同室になる死神ですが」
「あ、おお遠山キンジだ、キンジって呼んでくれ」
「あ、はい、キンジですね?」
「ああ」
「はい」
「「・・・・・・」」
「ご、ご飯作りますね」
「あ、料理できるのか?」
「ええ、できますよ」
「じゃ、じゃあ頼む」
「はい」
※
「・・・あの、すみません、醤油はどこでしょう?」トントントントン
「あ、えっと...そこの棚にあるぞ」
「あ、どうも...これですか?」
「それ麺汁!!!」
「おっと失敬、これですね?」
「お、おう...大丈夫か?」
「和食を作るのは初めてですけど作り方は習ってるので大丈夫です」
「そこじゃなくて...て、ええ!?」
「大丈夫ですよ!!!ハハハ...ほい、完成」
「・・・大丈夫なんだろうか?」
※
「美味っ」
「おや、どうも」
「初めてなのか!?」
「ええ、なにぶん洋食が多いので」
「そうなのか...」
「ええ、そうなんです」
「「・・・」」
必要以上に喋らない俺
話題がないのか話しかけてこないキンジ
非常に静かでGOOD!!!
が、そんな静寂も嵐の前の静けさなのである...
ピンポ-ン
そう、嵐の前の静けさである