Monter HunterXX 黒龍伝説の巻 終焉の章 作:マスクまる
今回は短めです。
白いドレスを纏った謎の少女が呟いた。
「……。」
「まだかしら…。さすがに退屈なのだけれど?」
答えたのは赤い布を纏った男。
「そう慌てなさるな。じき時が来ればその退屈とやらも吹き飛ぶだろう。」
すると、少女が少々怒り気味に言った。
「そんなこと言っても…。もうどれだけ経ったと思っているの?
こんなに退屈なのは、あなたが勿体振っているからじゃない。」
赤衣の男は静かに答える。
「おやおや。そんなことをおっしゃらないで下さいませんかな。」
しかし、少女は話を聞いていない。
「大体、なんでそんなに引きのばすのよ。」
「あぁもう、私が最初にアイデアだしたのに。」
「しかし、最初に行動したのはわしですからの。」
「でもでもでもぉ」
「それに」
少女の言葉を遮って男は続けた。
「あなた様が最初に行ってしまわれたとして、ご自分で退屈しない相手を見つけられたのですかな?」
「それは…」
「だから、わしが先に手を打ってあなた様が退屈しないようなハンターを探していたのでございます。」
「そ、そう。」
(なんだかうまく言いくるめられた感じだけれど…。まぁいいわ。)
「じゃあ、あなたが見つけた『はんたー』とやらをしかとみせてもらうわよ。」
「えぇ喜んで。」
(少なくとも私にこれほどまで多くの傷をつけたのだ。弱くはないであろう。)
「…」
「…」
そして、二人は白と黒の龍へと姿を変え、虚空へとへ飛び去った。
「どうだ、進み具合は。」
ユウキがハルにいった。
「順調です。リンはちょっと手こずってるみたいですが…。」
「ちょっと、それはひどいんじゃない?」
「おわったのか?リン。」
クエストからいつの間にか帰ってきていたリンが言った。
「もっちろん。ほら、いいでしょー。」
リンは、二人に新しい装備を見せる。
リンの新しい防具は『クシャナXシリーズ』武器は『大剣:ドラゴンキラー』
それぞれ、クシャルダオラ、ラオシャンロンの装備である。
以前ラオシャンロンを撃退したときに報酬として受け取った素材を使った大剣だ。
クシャナXシリーズ,鋼のような甲殻で覆われたクシャルダオラの素材を使用した西洋の甲冑を彷彿とさせる装備だ。大剣のドラゴンキラーは,古龍種に対してその真価を発揮するとても高い龍属性を持つ。
「どう?すごいいいと思わない?」
「あぁ、かなりいい装備だ。」
「だが、咆哮を使ってくるだろうからそこは気を付けるんだぞ。」
ユウキのアドバイスにリンは頷く。
「はい、気を付けます。」
「やっほー、わたしもできたわよぉ。」
そういってヒトミさんがやってきた。
「わぁ、すごい。」
「でしょう、すごい大変だったのよ。」
ヒトミさんの装備は、防具が『エスカドラXシリーズ』武器は、『弓:神滅弓アル・カニア』
どちらも、アルバトリオンの素材から作ることができる。
エスカドラXシリーズは,アルバトリオンの体を覆う鋭く,そして妖艶な輝きを放つ
甲殻を使用した黒を基調とした,アルバトリオンの姿を模した防具だ。
また,武器も,鋭く相手を貫くような輝きを放ち,時折妖艶な輝きが弓を伝う相手を無慈悲に貫く弓だ。
「耐性はちょっと低いけど、攻撃特化だと思えばいい感じだと思うの。」
「そうか。いいんじゃないか。」
「ユウキさんは、どんな装備ですか?」
「俺の装備か?」
ユウキの装備は、『燼滅刃シリーズ』と『ヘビィボウガン:神滅重弩アル・アロア』
武器は,ヒトミと同じくアルバトリオンの素材から作られる,黒く輝く強力なヘビィボウガンだ。
燼滅刃シリーズは,数多のクエストをクリアした者のみ狩猟が許可される,
燼滅刃ディノバルドの名を冠する,炎を身にまとったような装備だ。
「この装備は、火属性耐性が高いし、守備力も申し分ないからな。」
「なるほど。確かに強いですね。」
「ハルは、黒炎王か。」
「はい。防御力もスキルもちょうどいいと思って。」
『黒炎王シリーズ』黒炎王リオレウスの装備である。
武器は、『チャージアックス:黒炎斧アムガロード』
こちらは,特殊許可クエストの黒炎王リオレウスの名を冠する天空の王者
を模した装備である。
武器も,黒炎王の素材から作った炎の力を宿した剣斧だ。
紅龍。その名は"運命を解き放つ者"を意味する。
「では行こう。」
「この新しい装備ならいける気がするわ。」
「そうだな。だが油断するなよ。」
ユウキは念を押す。
「はい。」
「伝説の黒龍を倒したんだから、いける!」
シュレイド城内
そこには,白いドレスの少女が,城の外を眺めていた。
「さて、そろそろのようね。」
「えぇ。では。」
「せいぜい楽しませてね? 『はんたーさん』」
少女は微笑を浮かべ視線を四人のハンターに移した。