ダンガンロンパ Redemption   作:ナーガ工場長

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捜査編となります。
『BOX15』『イコロシア』『絶望Searching』
を聴きながらお楽しみ下さい。


非日常編1 捜査編

「嘘だろ…夕斗…。」

 

 

目の前の現実を俺は受け入れられなかった。

昨日まで生きていたはずの白暮夕斗が変わり果てた姿になっていたのだから。

 

 

「おい夕斗!起きろよ!何寝てんだ!返事しろよ!」

 

 

「どけ。」

後ろから皇に声をかけられ思わず後退りした。

 

「どうだ、東雲。」

「脈、瞳孔、呼吸いずれも反応がない…残念だが。」

東雲は首を横に振った。

 

「そんな…クソっ!」

 

 

 

そこへ、

「ガッハッハッ!ついに1人目の被害者が出たようだなぁ!」

この状況をよそにモノパパが笑いながら現れた。

 

「…お前らだろ。」

「ん?」

「とぼけるなよ!お前らが夕斗を殺したんだろ!」

思わずモノパパに食ってかかる。

 

だが、

「待て、暁日。」

皇に止められた。

「でも、こいつらが!」

「落ち着け。こいつらが俺達を殺すならとっくにやっているだろう。」

 

「…ほう。流石に冷静だな。」

「今回は貴様だけか。」

「あぁ、息子は用事があるのでな。」

「このタイミングで貴様が現れたという事は大方、学級裁判に関する事なのだろう?」

 

「察しがいいな。その通りだ、事件が発生したところでどう捜査すれば良いか分からなかったら意味がないだろ?そんな諸君の為に我々がサポートをしてやるという事だ。」

「サ、サポート?」

 

「まずは校則の追加だ。"死体を3人以上発見した時点で『死体発見アナウンス』を流す。"丁度全員揃ってるから説明後アナウンスを流そう。それから、"『死体発見アナウンス』放送後、一定の自由時間を設ける。"以上の2点だ。」

 

するとモノドロイドに通知が入り、

12.死体を3人以上が発見した時点で『死体発見アナウンス』流します。

13.『死体発見アナウンス』放送後、学級裁判開始までの間一定の自由時間を設けます。

という2つの校則が追加された。

 

「次に、全員に状況を把握させるために被害者を死体状況をまとめた資料を送る。名付けて『モノクマファイル』。モノドロイドの『学級裁判』のアプリに送ってから目を通しておくように。以上、これらの情報を上手く役立ててくれ。…では、モノクマ。始めろ。」

 

モノパパが去った直後に、

 

 

ピーンポーンパーンポーン…

 

『死体が発見されました!一定の自由時間の後、学級裁判を開きます!』

死体発見アナウンスが流れた。

 

 

本当に夕斗は殺されたのか…。この中の誰かに。

 

 

 

「さて、ここからどうするかだが、まずは現場保存が必要だな。獅子谷、それから…夜桜。頼む。」

「あ……あぁ。」

「は…はい。承知いたしましたわ。」

「それから…。」

「ちょ、ちょっと!大和!」

「何だ、飛田?」

 

 

「何でそんなに冷静にいられるの…?人が…友達が死んでるんだよ!?」

「友であろうとなんであろうと死体は死体だ。それ以上でもそれ以下でもない。」

「そ、そんな言い方ってあるの!?いくらなんでも酷いよ!!」

「…酷いも何も貴様の方こそ理解しているのか?」

「な、何をさ?」

 

「"連帯責任''という言葉を知らないのか?奴らは再三言ってるだろう。犯人を見つけられなければ犯人以外は死ぬと。」

「そ、そうだけど…。」

 

「貴様1人の命ではなくクロ以外の全員の命が掛かっている事を理解しろ。悲しむ余裕が口を動かす暇があるなら、身体を動かせ。頭を使え。…俺達は友の屍を踏み台にしてでも前に進まなくてはならない。それ以外に道はないのだ。…少なくとも俺はそうでもしないと生き残れなかった。」

冷静を通り越して最早冷徹さすら感じる皇の言葉に誰も反論出来なかった。

 

「ーー時間が勿体ない、これが最後通告だ。捜査を拒否する者は名乗り出ろ。これ以上、俺からは無理に捜査を強制しない。但し、学級裁判中の発言権は一切与えない。例え、犯人と疑われようともだ。」

疑われても発言出来ない、つまり弁護できずに無条件に犯人にされてしまうという事だ。…この言葉に対して名乗り出る者はいなかった。

 

「…分かった。時間を無駄にしたが、話を続ける。現場の見張りは獅子谷、夜桜が担当。次にモノクマファイルとやらの情報の信憑性に欠けるため、検死担当を東雲に任せる。」

「あぁ。任せてくれ。」

 

「現場周辺の主な担当はこの3人に任せる。それ以外は各自で捜査をしてくれ。但し、証拠隠滅を防ぐために2人以上でするように。以上、解散。」

 

 

 

 

各々が解散して捜査を始めたが、それでも俺は動けなかった。

そこへ小鳥遊が、

「暁日君、辛い気持ちは分かるよ。でも今は捜査を優先しよう。」

「分かってるよ…。でも…。」

「今、君がすべき事は白暮君を弔う事じゃない。彼の無念を晴らす為にも真相を明らかにするんだ。」

 

「真相を…。」

「うん。その為にも僕が最大限フォローする。」

「…しっかりしろ俺!アイツの為にも犯人を見つけるんだ!」

気合いを入れ直す為に顔を両手で叩く。

 

 

 

 

 

 

ーーーーー捜査開始ーーーーー

 

 

 

 

 

 

「よし!じゃあ始めようか。」

「ああ。」

とは言ったもののどこから調べたらいいのか分からない。

とりあえずさっき送られて来たモノクマファイルに目を通す事にした。

 

 

 

ーーー

モノクマファイル

 

被害者は超高校級の幸運、白暮夕斗。

厨房内にある冷蔵庫の中から発見された。

死因は凍死。

死亡推定時効は午後10時〜午後11時。

その他、右側頭部に外傷有り。

 

ーーー

 

【コトダマ獲得:モノクマファイル】

 

 

 

「頭部の傷か…。凍死させるだけなら外傷が出来るはずないし、殴って気絶させたと考えるのが妥当か?」

「それを確認するためにも死体を確認しようか。」

やっぱり、それしかないよな…。

 

 

改めて夕斗の死体と向き合う事になった。

向き合う事で死んでしまったという事実を嫌でも突きつけられる。

 

 

「夕斗、ごめんな。ちょっと触らせてもらう。」

夕斗の死体を直接触って確認する。

死体発見時も触れたが、体温も生きていた人間ではありえないくらい冷たい。

 

「右側頭部の傷…これか。」

頭部の傷は冷蔵庫の冷気で凍りついており、出血も止まっていた。

恐らく長い時間、冷蔵庫に入れられていたという事だろう。

 

 

 

【コトダマ獲得:白暮の死体状況】

傷は凍りついており出血も止まっていた事から、長時間冷蔵庫に入っていたと考えられる。 

 

 

 

「他には…ん?」

ふと、周りを見るとモノドロイドが落ちていた。

「夕斗の物か?…だとしたら何か手掛かりが…!」

 

そう思ってモノドロイドを操作したが、

「ダメだ…起動しない。」

壊れているのか画面が真っ暗なままで反応が無かった。

 

「モノドロイドが壊れた要因…一体なんだ?」

「確かに気になるね…。あとでモノクマに聞いておこう。」

 

 

 

【コトダマ獲得:壊れたモノドロイド】

白暮の死体の近くで発見。壊れているため、起動しない。

 

 

 

そこへ、

「あなた達、死体の捜査は終わったの?ならどいて貰えるかしら。」

宵月が割り込んできた。

 

「あ、ごめん。」

急いで宵月に場所を譲った。

「…………………………」

随分と熱心に死体を調べてるな…。

 

「あの、宵月?」

「何?」

「俺達も調べたから分かるけどさ、大した手掛かりは無いと思うぞ?」

 

「それはあなた達の主観でしょ?私は私の主観で調べてるの。それと、特に用がないなら話しかけないでくれる?集中できないから。」

「あ、はい。失礼しました…。」

話しかけるも邪険に対応されてしまった。今まで普通の女の子っぽかったけど、まるで別人だな…。

 

仕方が無いので死体以外で現場を調べる事にした。

「そうだ。死体と言えば…。」

と、ここで東雲が検死をしていた事を思い出して検死結果を聞きに行った。

 

「東雲、ちょっといいか?」

「うん?暁日クンどうしたんだい?」

「検死の結果を教えてほしいんだけど、大丈夫か?」

 

「あぁ、勿論構わないよ。丁度結果をまとめていた所だ。…どうやら、モノクマファイルにウソはないようだね。」

「あったりまえでしょ!ボクがウソをつく訳ないじゃないか!」

「わざわざそれを言うためだけに出てきたのかい?ご苦労な事だ。」

 

「いいかい?モノクマファイルはあくまで捜査を円滑に進めるために全員に平等に情報が行き渡るように用意した物なんだよ!それなのにウソを付いてると思われるのは、心外だよ!」

「そんな事よりモノクマ。お前に聞きたい事があるんだ。」

「ほえ?何?」

 

「モノドロイドの性能について教えてくれ。」

「そんな事を聞いてどうするの?事件と関係あるの?」

「それをはっきりするためにも君が言った通り僕達全員、平等に知る権利はあるんじゃないかな?」

 

「ムムム…、そう言われると返す言葉がないですねぇ…。分かりました!今回だけ特別に教えましょう!モノドロイドは水や衝撃には強いけど、極度の高温または低温に弱いのです!」

「高温、低温に弱い…。」

「そっ!そんな場所に10分も置いてたら、すぐダメになっちゃうよ!ちなみに水圧は水深100メートルまで耐え、衝撃については重機に踏まれても壊れません!」

 

 

 

【コトダマ獲得:モノドロイドの性能】

水と衝撃には強いが極度の高温低温に弱く、10分程度で壊れてしまう。

 

 

 

「なるほど、ありがとう。もう帰っていいよ。」

「ちぇー…せっかく教えてあげたのにぞんざいな扱い…。」

ぶつくさ文句を言いながらモノクマは帰っていった。

 

「……さて、話が逸れてしまったが検死の結果だったね。まず、死亡推定時刻だがより正確な時間は10時半頃だ。次に外傷だが、頭を二発殴られている。これが原因で気絶していたようだね。恐らく意識は一度も戻らず死亡したとみていいだろう。最後に、外傷を作った凶器だが傷の形から推測するに筒状の物を使って殴ったようだ。……分かる事はこれくらいかな。」

 

 

 

【コトダマ獲得:東雲の検死結果】

正確な死亡時刻は10時半頃。

筒状の物を使って頭を二発殴り気絶させた模様。

気絶後は一度も意識が戻らず死亡。

 

 

 

「なるほど、ありがとう。それからもう一ついいか?」

「何だい?」

「9時から10時頃何をしてたか教えてくれ。」

10時には夜時間で食堂が閉まるとすれば、それ以前に準備していたはずだ。

 

「おっと、アリバイ確認というものか。これは疑われてるのかな?」

「いや、そうじゃないけど…。」

 

「構わないさ。この状況だと全員が容疑者になるのは当然だ。…そうだな。確か、その時間はプレイルームにいたな。」

「プレイルームか…。その時何してたか覚えてるか?」

「白暮クンをどうにかする相談も兼ねて皇クン、本代クン、葛城クンとオレの4人で麻雀をしていたな。本代クンが国士無双を連発してたからよく覚えてるよ。」

プレイルームには麻雀もあったのか…。どうやら相変わらず本代が勝ちまくってたようだな。

 

「他には誰かいたのか?」

「他は夜桜ちゃん、柊ちゃん、八咫ちゃん、飛田ちゃんが仲良く話してたな。流石に内容まで覚えていないが、女が集まって姦しい…とはよく言ったものだ。その時間帯にプレイルームにいたのはこれで全員だ。」

プレイルームにいたのは全部で8人…。

 

「それからこれで最後だけど、事件の時間帯でプレイルームを出た人間は誰かいたのか?」

「9時半頃に麻雀中に飲んでたジュースの瓶を捨てに本代クンが、5分後に柊ちゃんが寝るためにプレイルームを出てたかな。因みに、本代クンは9時50分に戻ってきたよ。最終的にプレイルームを全員出たのは11時頃かな。」

時間と部屋を出た目的も正確に覚えてる…となると、この証言の信憑性はかなり高いだろう。

 

 

【コトダマ獲得:東雲の証言】

9時〜10時頃はプレイルームに皇、本代、葛城、東雲、八咫、夜桜、柊、飛田がいた。

部屋を出たのは、本代と柊の2人。本代は9時50分に戻ってきた模様。

 

 

 

「この証言、参考になったかな?」

「あぁ、ありがとう。」

 

 

次に食堂と厨房の状況に一番詳しいであろう、剣崎に話を聞くことにした。

「剣崎、少しいいか?」

「はい、暁日様。なんでしょうか?」

「厨房の設備についていくつか聞きたいんだけど。」

「かしこまりました。何についてお聞きしたいのでしょうか?」

 

「まずは、そうだな…夕斗が入っていたこの冷蔵庫について教えてくれ。」

「了解しました。白暮様が入っていたこの冷蔵庫は肉用の物です。どの冷蔵庫にもある機能ですが、『急速冷凍モード』がございます。」

「急速冷凍?」

「はい。鮮度を保つために短時間で冷凍する、という機能です。ただ、この冷蔵庫仕様が少々特殊でして…。『設定時間になるまでロックがかかる』という仕様になっております。」

「なんでそんな仕様なんだ?」

「モノクマ様曰く、節電のためだとか。因みに設定時間は履歴が残るのですが、昨晩の10時から朝の7時頃に設定されていました。」

 

 

 

【コトダマ獲得:急速冷凍モード】

設定時間になるまで、ロックがかかる仕様。

事件時は昨晩10時〜朝7時の設定になっていた。

 

 

 

 

「他に何かございますか?」

「9時頃から10時まで食堂に誰がいたか覚えてるか?」

「食堂におられた方ですか?そうですね…厨房内の片付けを僕と宵月様の2人で行っていました。途中9時半を過ぎた頃でしたか、本代様が飲み終わったジュースの瓶を捨てに来られました。その後、宵月様が先に部屋に戻られてから最後に僕が夜時間前に食堂と厨房を再確認してから食堂を後にしました。それ以降は夜時間ですから入られた方はいないと思います。」

どうやら本代が瓶を捨てに来たのは事実のようだな。

 

 

 

【コトダマ獲得:剣崎の証言】

厨房内にいたのは宵月と剣崎の2人。

9時半過ぎ頃に本代が瓶を捨てに来た。

 

 

 

「それから、最後に本代が本当に瓶を捨てたかだけ確認したいんだけどいいか?」

「ええ、いいですよ。少しお待ち下さい………。こちらです。ガラス類は一ヶ所に纏めて専用のゴミ箱に入れています。」

「瓶はちゃんと入ってるな…ん?なんかガラスの破片が入ってるな。」

「それなんですが、いつ入れられた物か分からなくて…。」

 

 

 

【コトダマ獲得:ガラスの破片】

ゴミ箱に入っていた物。いつ入ったかは不明。

 

 

 

厨房と食堂で得られた手掛かりはこれくらいか…。

「他に調べる必要のある場所はどこだ?」

「そうだね…。倉庫から何かを持ち出した可能性もあるし、白暮君の部屋にも手掛かりがあると思うんだ。」

「倉庫と夕斗の部屋か。よし、行こう。」

 

 

ーー倉庫ーー

 

 

倉庫に来たはいいが、この場所は広すぎる。

どこから調べるべきか悩んでいると、

「あら、あなたたちもここの捜査?」

アレックスが声を掛けて来た。

 

「アレックス。何か手掛かりでもあったのか?」

「うーん、事件とは関係あるかどうか分からないけど、面白い物を見つけたわ。」

「面白い物?」

「ええ、ちょっと付いて来なさい。」

そう言われてついて行った先は倉庫の壁だった。

 

「?ただの壁じゃないか?」

「まぁ、見てなさい。」

そう言ってアレックスは壁を押すと、壁が回転して中庭が見えた。丁度、どんでん返しのような感じだ。

 

「こ、これは!」

「そっ、隠し扉。こんな物があったとは驚いたわ。」

「この隠し扉の事、他に知ってる奴はいるか?」

「今のところ、知ってるのはワタシとあなたたちだけね。必要なら皆にも教えるけど?」

「いや、学級裁判が始まるまで黙っててくれるか?」

「ええ。いいわよ。」

「えっいいのか?」

普通なら自分の立場を有利にするために皆に言いふらしそうなものだけど…。

 

「命の価値は付けられない程重すぎる…。義賊としては殺人という大罪は見過ごせないわ。犯人を見つけるためならいくらでも協力するわ。」

「分かった。ありがとう。」

 

 

 

【コトダマ獲得:隠し扉】

倉庫内から中庭に通じている。

知っているのは暁日、小鳥遊、アレックスの3人。

 

 

 

ーー寄宿舎ーー

 

 

倉庫で重要な手掛かりを見つけ、俺達は寄宿舎の夕斗の部屋へ向かった。

「あっ…しまった。」

「ど、どうしたの暁日君?」

「個室って部屋の持ち主のモノドロイドが無いと入れないんだった…。」

「あっ…そうだった。しかも白暮君のは壊れてるし…。」

「ご心配無用!事件が発生した時はロックが解除されるようになってます!なので好きなだけ捜査して下さい!」

モノクマが現れたが無視して、部屋の扉を開けた。

 

 

ーー部屋の中は綺麗に整えられていて荒らされた形跡はなかった。

…アイツ、結構几帳面だったんだな。

 

 

 

【コトダマ獲得:白暮の個室の状況】

綺麗に整えられており、荒らされた形跡がない。

 

 

 

「暁日君!これ見て!」

小鳥遊に声を掛けられた。何か紙切れを持っていた。

「これ、ゴミ箱に入ってたんだけど…。」

「これは…!」

 

 

 

その紙には

『脱出の手掛かりになりそうな物を発見。夜の9時40分倉庫に集合。』

と書かれていた。

 

 

 

【コトダマ獲得:紙切れ】

『脱出の手掛かりになりそうな物を発見。夜の9時40分倉庫に集合。』

と書かれている。

 

 

 

 

すると突然チャイムが鳴った。

 

ピーンポーンパーンポーン…。

 

『え〜、そろそろ待ちくたびれたので捜査時間を打ち切らせていただきます。オマエラ!学級裁判所への道がある中庭の噴水前に集合して下さい!あ、勿論全員参加だよ?不参加の場合は問答無用でオシオキしちゃうからね〜。』

モニターにモノクマが映し出され、そう告げた。

 

「遂に時間か…。」

「迷ってる暇はないね…。行こう。」

 

 

 

ーー中庭、噴水前ーー

 

 

 

噴水にはもう全員集まっていた。

 

「これで、全員揃ったか。」

「集まれとは言われたけど…ここからどうするんだ?」

「何処かへ移動するのでしょうか…?」

 

「待って。………何か聴こえない?」

そう言われ耳を澄ますと地鳴りのような音が聴こえた。

 

「………地鳴り?おい、全員噴水から離れろ!」

皇に告げられ噴水から離れると……

 

噴水が土台ごと上に上がり、その下からエレベーターが現れた。

「噴水の下にこんなものが…!」

「これに乗れと言うのか。よし、行くぞ。」

 

 

全員がエレベーターに乗ると同時に下へ降りて行った。

 

 

乗ってる間、誰も話さずエレベーターが降りていく音だけが響いていた。

「随分降りるな…。」

誰かがぽつりと呟いた。

「ホントにこんな地下に裁判所なんてあるのかなぁ?」 

 

そんな事を言ってると突然エレベーターが止まり、扉が開いた。

目の前は席が円状に並べられた裁判所があった。

その席の後方にはモノクマとモノパパが専用の席で偉そうに踏ん反り返っていた。

 

「やっときたなぁ諸君!では早速自分達の席へ着いてもらおうか!席には名前があるからな、間違えないように!」

 

そう促され、全員が席に着いた。

 

 

 

ーー超高校級の幸運。白暮夕斗。

口は悪く、常に悪態をついていたが誰よりもコロシアイに怯えていた。

根は誰よりも素直だった…そう分かったのに、あっさりと殺されてしまった。

 

 

 

夕斗を殺し、この状況を嘲笑っている犯人は…この中にいる。

 

 

 

生き残るために…何より、殺された夕斗のためにも…。

絶対に見つけてやる!

 




状況整理のために(というか、書いてて自分でもややこしくなったので…)次回冒頭にコトダマリストを作成させていただきます。
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