まだまだ序盤なんでサクサク行きます。
各話の内容短いのかな…。長ったらしくなっても嫌だし、難しいですね…。
次に俺たちが声を掛けたのは、誰とも話さないで佇んでいる男子生徒だった。
「なぁ、まだ自己紹介してないよな?」
「……あぁ。」
く、暗い…。というより、黒髪のウルフカットで上は黒いレザージャケット、下は黒いジーンズを着てて全体的に黒い。そこにピアスやらネックレスやら指輪やらのシルバーアクセサリーを付けてて、なんかビジュアル系っぽい見た目してるな。
「えっと…。俺は超高校級のアドバイザー、暁日悠。で、隣にいるのが超高校級の情報屋、小鳥遊瑞希って言うんだ。お前は?」
「……
「……え?それだけ?」
「他に何か必要か?」
「本代荘士……本代荘士……。僕の調べたデータにその名前は無いな。」
データがないって事は…。
「ちょっと聞かせてくれ。お前の才能は?」
「才能は……。覚えていない。だが、何かしらの超高校級だった事だけは覚えている。」
「それなのに、僕が知らないってのも妙な話だな…。」
「小鳥遊…だったか?確か情報屋だったな?」
「そうだけど…?」
「超高校級の才能を持った情報屋すら知らない才能…。つまり、俺の才能はそんな人間すら知ることが出来ないトップシークレットな才能という事か!ハハハハハッ!これはまた、自分の才能への期待が高まったなぁ!!ハハハハハッ!!」
な、なんだコイツは…。自分の才能に相当な自信があるのか…?どうやらコイツの前で才能の話題は御法度のようだな…。
異常な程高笑いする本代から逃げるように離れ、三人ほどいる女子たちに話しかけた。
「あ、ちょっと自己紹介したいんだけど。いいか?」
「…む?次は君のターンか。」
た、ターン?
「あー。うん。俺は超高校級のアドバイザー、暁日悠だ。で、コイツは超高校級の情報屋、小鳥遊瑞希だ。」
「よろしく。君は?」
「ふむ…。それで君達のターンは終わりか。では、こちらのターンに移らせてもらおう。」
そんなよく分からない事を言いながら、白いフリル付きのシャツとサロペットスカートを着たボサボサのサイドテールをした小学生みたいな女の子は自己紹介を始めた。
「その名を脳に刻みつけるがいい!我が名は
清楚な見た目に反して凄い仰々しい話し方をする子だな…。
「氷室幽華って言うと…。あのメディア嫌いで有名なゲームプログラマーだよな?」
「そうだよ。天才的なゲームプログラミングの才能を持ち、様々なゲームを制作してきたんだ。そして高校生にしてゲーム会社『ヒムロゲームス』の社長でもあるんだ。」
「確か…『ハコの中のボク達』を作ってたよな。アレは俺もやったことあるぞ。」
「ほう…。あのゲームをプレイしたことあるのか。これは光栄だな。
だが、アレは私の中では失敗作なのだよ。」
「え?」
「私のゲームの制作コンセプトは『老若男女誰でも遊べるゲーム』だ!あのゲームはシナリオを複雑にしすぎたから、子供と老人には売れなかったのだよ!」
でも、あのゲーム世界で10億本売れたんじゃなかったか?
それでも失敗作と言い切るのは凄い向上心だな。
「それより、1つ気になることがあるんだが…。」
「なんだね?」
「仕事柄、インタビューは受けてるのは見たことあるんだよ。でも、写真とは明らかに別人なんだが…。」
「あぁ、アレはうちの社員だ。」
「しゃ、社員?」
「そもそもたかがゲームプログラマーがわざわざ人前でベラベラ語るのがおかしいんだ!我々は別に俳優でもアイドルでもないんだぞ!それを勘違いしてドヤ顔でテレビにでるのが間違いなんだよ!」
「わ、分かった分かった。落ち着いてくれ。」
どうやら、本当にメディアが嫌いなんだな。
「さて、そろそろいいでしょうか?私の自己紹介を行っても。」
そう言って赤髪のポニーテールをしてメガネを掛けた、グレーのスーツスタイルの女子生徒が話しかけてきた。
「あぁ、いいぞ。」
「私は『超高校級の会計委員』、
「あぁ、よろしく。」
夜桜が大和撫子なら、こっちはクールビューティーって感じだな。雰囲気もまるで秘書だし。
「彼女は経営難で廃校寸前に陥っていたとある私立大学をほんの僅かな予算で、再始動させた事で有名なんだ。予算周りで相談を持ちかけてくる会社も凄く多いんだって。」
経済関係のエキスパートか…。俺とは意見が合いそうだな。
「ところで、暁日君。あなたは超高校級のアドバイザーという事でしたよね?」
「あぁ、そうだ。」
「具体的にはお仕事は何をなさっているのですか?」
「そうだな…。基本的には会社の問題点を改善したい、って依頼を受けて改善案を出すのが主だな。他には……新しく企画を立てた際に意見を貰いたいって相談もよく来るな。逆にこっちから企画を提案することもあるし。あとは、まぁプライベート的な相談もそこそこあるな。こっちからも質問いいか?」
「えぇ。どうぞ。」
「予算を見てそこからの改善させるためにはまず、どこを見てるんだ?俺も結構予算関係の相談を受けるんだが、やっぱり本業の人間からの意見も欲しいんだ。」
「……決められた予算の中で如何に改善する手段は、まず本質を知るところから始めることが重要だと思います。やはり専門的な知識を求められる事が多々ありますから、始めに依頼先で扱っているものついて勉強した上で予算をどこにどれくらい配分しているのか?無駄はどれほどあるか?を計算していってますね。」
「…なるほど。やっぱり基礎知識を得ていくところからか。俺もいつもそうやってるよ。」
「『初心忘れるべからず。』これが私のモットーです。」
「なるほどなるほど…。参考になるよ。」
「あー…。盛り上がってるところ、申し訳ないけどあと1人自己紹介残ってるんだよねー。この子困惑してるよー。」
すっかり八咫との会話に夢中になってたところ小鳥遊の一言で我に返った。
「あ!悪い悪い。楽しすぎてつい話し込んでたよ。じゃ、八咫またどっかで話そう。」
「えぇ、私もまだ話したいことがありますから。」
さて…。3人目はこの子か…。白髪のロングヘアで、セーラー服を着てるのは分かるが……なんでその上にローブを羽織ってるんだ?
「あ、終わったー?」
「あぁ、遅くなってごめんな。改めて自己紹介するけど、俺は暁日悠。超高校級のアドバイザーだ。コイツは超高校級の情報屋、小鳥遊瑞希だ。」
「悠くんと瑞希くんだね。あ、わたしは
「彼女は世界でも大ヒットした絵本、『ほしのうつわ』の筆者なんだ。非常に幻想的な絵を描くのが特徴で大人でも心が洗われるって評判なんだ。」
「いやー、そこまで言われるのは流石に恥ずかしいですなー。」
なんかおっとりした子だな…。
「というかなんで、そんなローブ羽織ってるんだ?」
「あー。これ?これはね、子供達の『夢』を守るためなんだよ。」
「夢?」
「うん。子供達にとってわたしは魔法使いみたいなイメージを持ってるみたいなんだ。だから、夢を壊さないためにもこうやってローブを羽織ってるんだよ。他にもこんなのもあるよ。」
そう言って柊は羽ペンと脇に抱えていたでかい魔道書みたいな本を見せてくれた。
「これは…随分本格的だな。」
「まー。この本はネタ帳も兼ねてるんだけどね。わたしにとっては子供達は何よりも大切な存在だからね。子供にとっての希望でありたいんだ。」
「立派な心がけだな。こっちが尊敬したくなるよ。」
「えへへー。ありがとー。」
子供達の夢か…。俺も学ぶことが多そうだ。
あと残ってる生徒は…。7人か。
ある程度予想はしていたが…。
どいつもこいつも個性的すぎるだろ!!
暁日、あまりの個性の強さに思わず叫ぶ。
あと7人…。いやー、キツイっす。