学級裁判 再開!
剣崎「さて、前回のおさらいですが…。“東雲様が朝に殺されたと思っていたが、それは勘違い。実は昨晩のうちに殺された可能性が浮上してきた……その容疑者はこの僕…”といった感じでしょうかね?」
シルヴィア「何勝手に仕切ってるのよ。」
剣崎「皆様のために状況して差し上げたのですが、何か不満でも?」
シルヴィア「アナタ、自分の立場分かってるの?容疑者がわざわざおさらい…。正気とは思えないわ。」
剣崎「正気ですよ勿論。少なくとも一方的に犯人する貴方方よりは、ね。」
シルヴィア「……成程、動揺を狙ったけど無駄なようね。」
剣崎「ええ、僕を追い詰めたかったらロジックを使っていただかないとね。」
シルヴィア「勿論そのつもりよ。アナタが氷室サンを殺したのか…それをハッキリさせる必要があるもの。」
皇「だが、どうやって切り崩すつもりだ?何か共通点があればとっかかりになると思うが…。」
宵月「そうね…。ちょっとこじつけ臭いかもしれないけど、どっちも『密室』という状況が共通してるわね。」
剣崎「たかが密室で疑いを掛けられるのは癪ですねぇ。この調子だとすべての密室殺人の容疑を掛けられるかもしれませんね。おぉ、怖い怖い。」
宵月「……ひとまず整理しましょう。死体発見時、あの部屋の鍵はどこにあったの?」
シルヴィア「彼女の死体のポケットに入っていたわ。」
宵月「彼女自身が持っていた、という事か。でも、ずっと持っていたとは限らないわね。後から犯人が持たせた可能性も考えられる。」
剣崎「へぇ、それは面白い。ですが、どうやって持たせたのですか?」
宵月「それを今から検討するのよ。」
相手のペースに乗せられるな…。乗せられたらその瞬間、負ける。
剣崎「仮に後から持たせたものだと仮定したら一体どのタイミングで鍵を持たせたのでしょうね?」
夜桜「…一番あり得るのは〈氷室さんを殺した直後〉でしょうか?」
剣崎「それだと、外からは鍵が閉めれませんよ。中からだと、犯人は部屋に残っちゃいますからね。」
暁日「じゃあ、もっと前だ。殺す用意をしていた時に前もって鍵を閉めたんだな?」
剣崎「死因をお忘れでしょうか?氷室様は毒殺されたのですよ?あの部屋に《毒はなかった》…それなのに、わざわざ鍵を閉めるのはバカのやることですよ。」
葛城「あれ、そういえば…。彼女を殺した毒って何なんだろ。」
剣崎「今は鍵について話しているんですよ。毒なんて〈どうでもいい〉じゃないですか。」
獅子谷「………だから、何故お前が仕切ってる。」
毒の情報がどうでもいい?そんな事はない。毒があの場所に残っている証拠はあったはず。
《毒はなかった》←〈モノナミン]
論
「それは違うわ!」
破
宵月「………結果的にだけど、今の話で彼女を殺すのに使った毒が分かったわ。」
剣崎「…へぇ。そうですか。」
暁日「今の話の中に毒の手がかりがあったのか?」
宵月「彼女を殺すのに使った毒の正体は『モノナミン』よ。」
剣崎「モノナミン…。」
宵月「正確には『モノナミンΩ』が殺すのに使われたの。」
小鳥遊「えぇと…。モノナミンΩの性質は確か…『強力な眠気覚まし作用』だよね。」
宵月「そうよ。Ωにはカフェインが普通のドリンクより多く含まれている。だから2本以上の服用は危険らしいわ。」
葛城「Ω…。確かにΩのビンも2本無くなっていた。でも、本当に彼女が飲んだの?」
本当に飲んだか…それは確かにあの証拠と矛盾してるわね。
【コトダマ提示】→〈ゴミ箱]
これよ!
宵月「葛城君がそう思った理由はゴミ箱の中身の事よね。」
葛城「うん、中身は全部βのビンだった…。だから他の誰かが持ち出したのかなって。」
宵月「それならもっと早く持ち出した人が分かるわ。でも、未だに誰も名乗りを上げてないということは、持ち出したのは氷室さんか犯人のどちらかよ。」
剣崎「じゃあ結局Ωの中身は一体どこへ行ったというのですか?鍵の話題を中断してまで毒の話をしたのだからちゃんと答えを示せるんでしょうねぇ?」
宵月「掛かったわね。」
剣崎「………………は?」
宵月「私はずっと“ビン”の話しかしてなかったわよ。それなのになんであなたは“中身”について聞いてきたのかしら?」
剣崎「…それはずっと勘違いしていただけですよ。ドリンクの話をしてたからそう思っただけで…。」
宵月「違うわね。あなたは中身がどこにあるか知ってるはずよ。」
剣崎「くどいな!ならさっさとその場所を…。」
宵月「βよ。」
夜桜「…いま、なんとおっしゃいました?」
宵月「空になったβの空きビン…。つまり
剣崎「!!!!」
宵月「犯人はβの中身をΩにすり替えたものを混ぜて氷室さんに渡した…そして、その事に気づかないままドリンクを氷室さんはカフェイン中毒を起こした、そうでしょう?」
剣崎「・・・・!」
宵月「犯人は、彼女にドリンクを渡す事が出来て東雲君の研究資料室の行き来が自由な人物…。それはあなたよ!剣崎聖悟!」
宵月「私の推理が正しかったら氷室さんの食事管理、そして東雲くんの研究資料室の管理を任されている人物こそがクロ…。その条件を同時に満たしているのは《剣崎君》、あなたよ。」
剣崎「……ククッ!」
宵月「何がおかしいのかしら?」
剣崎「なかなか面白い推理でしたが…。それ以上でも以下でもありませんね。」
宵月「……言いたい事があるならハッキリ言いなさい。」
剣崎「『Ωの中身をβのビンに入れた?』『2つの部屋の行き来が可能な人物がクロ?』……そんなのは〈可能性の話〉でしかありませんよね?」
葛城「可能性…。ホントにそうかな?」
シルヴィア「宵月サンが推測で話すような人間に見えるのかしら?」
剣崎「今話してるのは僕なんですよ。部外者は黙ってて下さい。……僕が言いたいのは一つ。〈実際にカフェイン中毒で死んだ証拠〉…。それを見せてもらわないと。」
大分余裕がなくなって来てるみたいね…。なら見せてあげようじゃない。
〈実際にカフェイン中毒で死んだ証拠〉←【氷室の検死結果】
同
「それに賛成よ!」
意
宵月「そんなに証拠が見たいなら望み通り見せてあげるわ!」
剣崎「そんなもの、あるわけが…!」
宵月「手がかりは氷室さんの検死結果にちゃんと残っていたわ。一つ聞きたいんだけど、カフェイン中毒を起こした時の症状を知ってる人はいるかしら?」
小鳥遊「確か、極度の興奮状態、利尿作用、それから酷い時には痙攣と吐血…。」
宵月「そう吐血…。彼女の口には胃液の混ざった血が残っていた。これはカフェイン中毒を起こした動かぬ証拠よ!!」
剣崎「ぐ…グぐ…。」
宵月「反論はないかしら?」
剣崎「・・・いやぁ、一本取られましたね。えぇ、そうです。確かにこの僕がモノナミンの中身をすり替えました。・・・ですが、それが何の問題なのですか?」
暁日「…お前、今更何を言い出すんだ?」
剣崎「確かに僕は中身をすり替えました。……ですが、あくまで
宵月「この期に及んで開き直るつもり?そんな言い分通じる訳ないでしょ。」
剣崎「でも、否定は出来ないでしょ?僕は特定の誰かを狙ったというつもりはありません。氷室様が気づかずに飲んだのが悪いんですよ。」
シルヴィア「死者に責任転嫁するとは…。最低ね。」
剣崎「『死人に口なし』って言葉がありますよね?氷室様が僕を犯人だとでも言うのなら認めますが…。本人が死んだ以上、何を言われようと意見は変えませんよ。」
自分の責任から逃れるために死者すら利用する…これが彼の本性…!
暁日「クソッ…ここに来て開き直るつもりか…。直接飲ませなかったのなら
宵月「・・・・・!今、なんて?」
暁日「え?『間接的に飲ませるように仕向けた手掛かりでも』…。」
宵月「間接…。」
…そうか、その手が…!
剣崎「おや?どうしました?さすがの宵月様でもお手上げ、でしょうか?」
宵月「まさか。見つけたのよ、手掛かりになりそうな物をね。」
剣崎「・・・・。」
夜桜「もしや、何かあったのでしょうか?突破口が…。」
宵月「可能性のありそうなもの、だけどね。その前、1つ大きな謎を解決しましょう。」
獅子谷「謎…………密室だな?」
宵月「そうね。この密室が『いつ』『誰』によって作られたかが重要なポイントよ。」
葛城「『いつ』………?」
夜桜「『誰が』………?」
飛田「そ、そんなの、犯人以外ありえないでしょ!?」
剣崎「そうですよ、まさか他の誰かの手によって作られた…とでも言うのですか?」
宵月「そのまさかよ。………密室を作るだけなら誰にでも出来るわ。」
暁日「……あっ…!!…い、いやそんなはずは…!」
どうやら暁日君は気づいたようね。
可能性の話でも兎に角考えろ………!あの状況で密室が作れる人物は………。
【人物指定】
→氷室幽華
「そう、この人よ!!」
宵月「いるじゃない、うってつけの人物が。・・・・・・氷室さんよ。」
葛城「……え?」
小鳥遊「…は?」
宵月「鍵を閉めたのは氷室幽華!彼女自身よ!!」
皇「…な、そんなバカな!!ありえん!わざわざ鍵を閉めるなど……!……ま、まさか氷室は共犯…?」
剣崎「……あぁそうだ!思い出しましたよ!その通りです!氷室様は共は…。」
宵月「残念だけどその手には乗らないわよ。氷室さんは共犯でもなんでもないわ。その上で自分で鍵を閉めたの。」
夜桜「…あの、すみません。よく意味がわかりませんわ。差し入れされた物に一体何が入っているのかわからないような状況で何故鍵を閉めるような危険なマネをしたのでしょうか?」
宵月「さっきも言った通り剣崎君は直接毒を飲ませていない…。でも現にドリンクを飲んだことで命を落としている。その理由は、『飲むように誘導』したのよ。」
暁日「誘導…。」
難しく考える必要はない。誘導する手段でそう多くはない…!
こ と ば
…そう、これが答えよ!
宵月「わざわざ何かを用意する必要なんてない。犯人は『言葉』で飲むように誘導したのよ。」
飛田「言葉…?」
宵月「例えばそうね…。こんな事を言ったんじゃないかしら。『眠気もピークだと思うのでΩを持って来ました。良かったら飲んで下さい。それから、夜中は襲われる危険があると思うので安全の為、鍵を閉めておいて下さい』」
剣崎「!!」
宵月「どうやら図星のようね。誰かの為に尽くす執事ならではの手段よね。誰かに助言するような言葉を言えばあっさり騙されるもの。」
剣崎「…クッ!」
宵月「でもこれで終わりじゃないわよ。氷室さんが鍵を閉めてドリンクを飲んだのだとしたらまた新しい謎が生まれるわ。」
獅子谷「…………新しい謎?」
宵月「彼女が自発的に飲んだと仮定したら明らかに変な所が生まれるの。」
そう、それは…。
【コトダマ提示】→〈氷室の死体発見状況]
これよ!
宵月「死体を発見した時の事を思い出して。彼女は椅子に丁寧に座らされてた上にデスクの上も綺麗に片づけられていた…。密室内での事件にしてはやけに綺麗だと思わない?」
皇「確かにそうだな。毒が入ったともなるともっともがいた形跡でも残っているはずだが…。」
宵月「恐らく、あの密室は彼女の死後に証拠の隠滅の為に一度手を加えられているわ。現に部屋のどこにもΩのビンは残っていなかったしね。」
小鳥遊「で、でも今度は誰が鍵を開けたの?さっき氷室さんが閉めたのを証明したのはキミだよ?」
宵月「ここで登場するのが犯人…。つまり、剣崎君あなたよ。」
剣崎「・・・・。」
宵月「最初にモノナミンを差し入れたときにあなたはこっそりと鍵を盗み出した。そして、鍵を開けて証拠を隠滅して再度鍵を閉めた。…氷室さんのポケットに鍵を入れたのは死体発見時のドサクサに紛れてやったのかしら…違う?」
剣崎「・・・・・・・・・。」
反
剣崎「ひれ伏せ愚民が!」
論
剣崎「なるほどなるほど…愚民にしては中々楽しい推理でしたよ。ですが、それは所詮夢物語にしか過ぎない。推理と呼ぶことすらおこがましい妄言なのですよ!」
宵月「・・・・妄言かどうか試してみる?」
剣崎「貴様・・・。この『私』に反逆したことを後悔させてやる!!」
剣崎「証拠隠滅の為に鍵を盗み出したですって…?一体いつ?どうやって?あの部屋には氷室様がずっといたのですよ?普通気づかれるとは思いませんか?」
宵月「忘れたのかしら?彼女はずっと作業に集中していたのよ。差し入れされる直前まで気づかなくても全く不自然じゃないわ。盗むのにはこれ以上ない状況よ。」
剣崎「そうですね。それは百歩譲ってそうだと認めましょう。………ですが、ここからが問題なんですよ。証拠を隠滅するために鍵を開けたとして氷室様が生きていたら計画は即失敗です。………となると、この計画はほぼ博打です。それとも、《外部から中の様子が分かる手段》でもあったいうのですか?」
遂に分かったわね。あの物体の正体が!
斬
《外部から中の様子が分かる手段》←【USB】
論
「その言葉、斬ってあげる!」
破
宵月「勿論、そんなことは犯人の想定内よ。だからこそ『コレ』を使ったのね。」
剣崎「!!そ、それは………!」
小鳥遊「それは…USB?そんなのどこにあったの?」
宵月「氷室さんが使っていたパソコンに挿さっていたものよ。コレが何か、あなたは知ってるはずよ。」
剣崎「・・・・。」
宵月「答えられないなら代わりに教えてあげる。………………コレは
暁日「と、盗聴器だって!?いつの間にそんなものが…?」
宵月「勿論、差し入れを持って行った時よ。鍵を盗み出してこっそり盗聴器を仕掛けた。……そしてこれを使って氷室さんが死んだタイミングを見計らっていたのよ。」
皇「一つ聞きたいのだが、もし氷室が死ななかった場合はどうしていたのだ?」
シルヴィア「その場合は多分、盗んだ鍵を使って部屋に押し入って無理やり飲ませていたのでしょうね。ここまで用意周到に準備した物が破綻したら全ては終わり…。だから無理やりでも黙らせる必要があるもの。」
夜桜「な、なんて恐ろしい…。」
宵月「あとはこの中の音声を調べる事が出来たら、最後の謎も解決するわ。」
飛田「最後の謎?」
宵月「それは…。」
【コトダマ提示】→〈モノクマファイル4]
これよ!
宵月「氷室さんのファイルには死亡推定時刻が書かれていない…。東雲君が死んだ時間より後に氷室さんが死んだのなら『犯人』はそれを理由に言い逃れするプランも立てていたのじゃないかしら。…尤も、自分がモノナミンを持って行ってることを認めてるからもう無意味なんだけどね。…ね、
剣崎「・・・・・・・。」
シルヴィア「…どうやら、もう議論の余地はなさそうね。」
剣崎「……いやぁ、ハハハ!忘れてた大事なことを忘れてましたよ!うっかりしてました!僕は東雲様を殺してません!」
暁日「・・・・・は?」
宵月「この期に及んで何を言い出すつもり?認めたのはあなたよ?」
剣崎「ん~~~何か言いましたかね?まぁ、ハエの羽音でしょうから無視無視。どうやらちょっと記憶が混同してたようです!」
葛城「……くどいな。言いたいことがなるならハッキリ言いなよ。」
剣崎「では、聞いていただきましょうか。これを聞いたら皆様アッと驚くと思いますよ!」
……今になって東雲君の事を引き出すなんて…何を考えているの?
剣崎「そう、あれは昨日の晩ですね…。夜9時頃でしょうか。僕の研究資料室前を通ったら大きな音が聞こえてきたんです。あまりの音にびっくりして扉を開けて中を覗いたら……なんと獅子谷様がいらしてたのですよ!」
獅子谷「……………………お前、何を言ってる?」
剣崎「僕に気づかずに獅子谷様は、東雲様を鈍器で……!こ、この先は恐ろしくて言えません!朝になってボールを探している時、すぐにアナウンスが鳴らなかったのはそういう理由なのですよ!」
獅子谷「……………………ふざけたことを…!俺はあの部屋になど行ってない!」
剣崎「獅子谷様、嘘はいけませんよ。直後に僕に口止めして『隠滅を手伝え』っていったじゃないですか!」
シルヴィア「隠滅って…一体何をしたのかしら?」
剣崎「勿論、朝に死体が見つかったように見せる細工ですよ。《死体を部屋の中央に動かして》、そして上にシャンデリアを乗せて…いかにもシャンデリアに潰されたようにしたのですよ。」
今になって東雲の事件を掘り返してくるのか…。
こっちの事件の罪を擦り付けてでも逃げ切る気か。…けど、そんなことはさせるか!
《死体を部屋の中央に動かして》←〈宵月の検死結果]
論
「それは違うぞ!」
破
暁日「死体を動かしただって?あの死体は一度たりとも動かされてないぞ。そうだろ、宵月。」
宵月「ええ、そうよ。あの死体はあの場所は全く落とされていない。真上から落ちてきたシャンデリアに潰されたのよ。……一つ聞きたいんだけど、獅子谷君が持ってた鈍器って何?」
剣崎「…グギギ……しゃ、シャンデリアですよ。ワイヤーを切ってそのまま抱えて潰してたんです。」
暁日「…………お前、あのシャンデリアの重さ知らないのか?」
剣崎「は…?」
…正直、これ以上追究するのもバカらしい。けど、何としてもアイツに認めさせないと終われない。
【コトダマ提示】→〈シャンデリア]
暁日「シャンデリアの大きさは大体2メートル、重さは600キロほどだ。あのデカいのをどうやって抱えつもりだ?……獅子谷、お前持てるか?」
獅子谷「…………言っただろう、あの重さの物は滅多に持ったことがないと。…………引きずるのがやっとだ。」
剣崎「………こ、この役立たずが!『持てる』といえば貴様に容疑が掛かったものを……!!……何故だ…何故こうなる!!ボイスレコーダーの始末が出来なかったからか!?」
葛城「…そうか!やっと意味が分かったぞ。」
夜桜「意味……?」
葛城「俺はずっと宵月さんにある事を頼まれてたんだ。…『剣崎聖悟を今いる場所から絶対外に出すな』ってね。俺も調査する必要があったから時折大和にも彼の見張りを頼んでいたんだけどね。」
宵月「犯人は恐らく調査中に証拠隠滅を図ると思ってたの。そこで犯人の可能性がある人物を動けないようにする事で決定的な証拠を残す…。上手くいったようね。」
暁日「……なぁ、剣崎。もう認めてくれ。」
剣崎「み、認める……だと?この、『神の使い』たる私が?こんな何も知らない愚民共に負ける……?」
飛田「しょ、聖悟?」
剣崎「…認めない。認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めないみとめないみとめないみとめないみとめないみとめないみとめないみとめないみとめないみとめないみとめないみとめないみとめないみとめないみとめないみとめないみとめないみとめないミトメナイミトメナイミトメナイミトメナイミトメナイミトメナイミトメナイミトメナイミトメナイミトメナイミトメナイミトメナイミトメナイミトメナイミトメナイミトメナイ!!!!!!!」
夜桜「ひ、ひいぃ!」
剣崎「わ、私は認めないぞ!宵月舞!貴様の推理はやはり憶測にすぎん!!」
宵月「……まだ続けるの?」
剣崎「貴様はこの私が盗聴器を仕掛けたといった!しかし、それが真実なのか!貴様はまだ証明できていない!!大体、それが本当に盗聴器なのかすら怪しいではないか!!」
宵月「そんなの簡単なことよ。盗聴器は音声を受信する装置がある。そこに残った音声データを調べれば……。」
剣崎「ほう、ではその装置がこの学園内にあるとでも?面白い!今すぐ見つけてもらおうか!」
……この態度、まさか受信装置を処分したわね!!
宵月「・・・クッ。」
夜桜「よ、宵月さん?」
宵月「・・・一本取られたようね。恐らく彼は事前に装置を処分してるわ。…こうなることを予想して。」
剣崎「どうした?まさか見つけられないのか?……となると、やはり私は無罪のようだな!」
宵月「……ま、まだよ!まだ調べていない箇所が…。」
ハッタリでもいい、とにかく考えろ……。まだ調べていないところがあるはず……。
【コトダマ提示】→〈パソコン]
…こ、これだ!!
宵月「ぱ、パソコン!氷室さんの部屋のパソコンがまだ調べてない!!」
剣崎「パソコン?それがなんだと言うのだ?」
宵月「ずっと不思議だったのよ……。なんで『犯人』の電源を落としたのか…。きっとパソコン内のデータに何か残っているはず。」
剣崎「……面白い!では見せてもらおう!!」
剣崎「そんなパソコンに何が残っているのだ!?」
録 音 デー タ
これでおわりよ!!
宵月「この盗聴器は恐らく外部電源を通して動作するタイプ。同時にUSBと同じ機能を持っているわ。」
皇「同じ機能……。!そうか!!」
宵月「そう、あのパソコンには盗聴器の録音データが保存されている可能性があるわ!!」
剣崎「な、な、な…なんだと!?」
宵月「モノクマ!今すぐ、あのパソコンを使えるようにしなさい!剣崎君と氷室さんの会話の録音データが残ってたら、事件解決よ!」
モノクマ「ハイハーイ!了解しました!」
剣崎「や、やめろおおおおおぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉおおおぉ!!!!!」
獅子谷「…………け、剣崎?」
剣崎「……ハア、ハァ、ハァ…。参りました。それを調べられたらもう、言い逃れできません。」
葛城「…認める、のかな?」
剣崎「不本意ながら、ね。」
シルヴィア「それにしても、何故ここまで徹底的に準備して録音データに気づかなかったの?」
宵月「それは彼が機械音痴だったからだと思うわ。……パソコンにデータが残っていることに気づいても消し方が分からない。いや、そもそも録音されていることにも気づいてなかったかもしれないわ。そこで仕方なく電源だけ落としたんだと思うわ。」
剣崎「ええ、全くその通りです。……もっと機械を勉強しておくべきでしたね。」
暁日「…これで、終わったんだな?」
宵月「そうね。もういいと思うわ。…最後に事件を振り返りましょう。」
暁日「あぁ、分かった。…今度こそこれで最後だ。」
俺と宵月、そして皆で見つけた物語の一部始終を繋ぎ合わせていく……。
暁日「これが事件の真実だ!!」
宵月「これが事件の真実よ!!」
【Act.1】
事の発端は今日の朝に起きたちょっとした事件だ。動機として用意された、7つ集めた上で学級裁判を勝ち残った人物の願いを叶えるモノクマボール。それが何者かによって盗まれた。ボールを探している時に俺たちは、ある人物の研究資料室で何かが落ちる音を聞きつけて部屋に突入した。そこで見たものは巨大なシャンデリアに潰され見るも無残な姿になった東雲だった。そして同時刻、超高校級のゲームプログラマーの研究室で氷室の死体が発見された。……だが、この時点で犯人の計画はほぼ完了していたんだ。
【Act.2】
計画の始まりは昨日の夜時間にまで遡るわ。犯人はまず、氷室さんへの差し入れとしてあるものを用意した。1つはモノナミンΩ、もう1つはΩの中身をβのビンに移し替えたものを紛れ込ませたモノナミンβ。Ωはカフェインが多く含まれているから2本以上の連続服用は禁止されている。これを利用して彼女を殺す事にした。そして差し入れの際、2つの細工をしたの。それがパソコンに仕掛けたUSB型の盗聴器と鍵の盗み出し。けど、彼女は作業に没頭していたことで最期までそれらに気づくことはなかった…。
【Act.3】
それと並行してもう1つ準備を進めていたのが、東雲の殺害計画だ。研究資料室にあるシャンデリアのワイヤーをあらかじめ盗み出した薬品で事前に錆びさせておき、さらに切れ込みを入れて切れやすい状況を作った。そして切れるタイミングを見計らって東雲を呼び出しシャンデリアを東雲の頭上に落下させた……!この時の落下音をボイスレコーダーに録音して、朝に再生されるようにすることで今事件が起きるように見せかけるのが、犯人の目的だったんだ。その後は捜査時間中にボイスレコーダーを始末する予定だったんだろうけど、事前にそれを察知した宵月によって阻まれたことでそれは失敗に終わった。
【Act.4】
東雲君を殺した後は、盗聴器で氷室さんが死んだことを確認して証拠の隠滅を始めた。さっき盗み出した鍵で中に入り、突っ伏した状態の死体を綺麗座らせΩのビンを回収。こうして事件の痕跡を消した犯人は部屋を後にした。……でも、犯人はある致命的なミスを犯していたの。それはパソコンの電源を落としたこと。盗聴器を残したままでも電源さえ落としていれば問題ないという慢心、そして犯人が機械音痴だったことで仕組みについて理解していなかったことで発生したミスだったの。
暁日「これらの準備に必要なものがある3つの研究資料室の行き来が最も自由な人物…。」
宵月「そして、機械に詳しくないため初歩的なミスを犯した人物。これらの条件をすべて満たす人間こそがこの事件の真犯人!」
暁日・宵月「『超高校級の執事』、剣崎聖悟!!」
暁日「お前がその真犯人だ!!」
宵月「あなたがその真犯人よ!!」
暁日「これが俺が…俺たちがたどり着いた事件の真相!まだ言いたいことはあるか?」
パチ、パチ、パチ、パチ………。
剣崎「いやぁ、お見事。さすが、2度の裁判を乗り越えただけのことはありますね。正直、驚きましたよ。」
夜桜「前にも同じことを言ってますわね…。」
葛城「けど意味は全く違うみたいだけどね。」
剣崎「言いたい事……。そうですね…これから投票に移りますが一言だけいいでしょうか?」
宵月「何かしら?」
剣崎「この裁判が終わったら、私に投票したことを心底後悔することになりますよ。」
小鳥遊「後悔……?」
シルヴィア「負け惜しみよ。耳を貸す必要はないわ。」
剣崎「そうですか。では、もういいです。」
モノクマ「んじゃ、議論の結果が出たようですし投票の方始めちゃってくださーい!」
モノパパ「一応言っておくが二票投票する必要はないぞ。まぁそもそも一人一票のルールだから出来ないんだがな!ガッハッハッハッハッハ!!」
俺たちは無視して剣崎に投票をした。
モノクマ「投票の結果、クロとなるのは誰か!?」
モノパパ「そして、その答えは正解か不正解なのかぁ!?」
三度回り出すドラムロールと共に回転するスロット。徐々に速度が落ちていき……。
剣崎の顔の絵柄が揃ったところで止まり、歓声と共にメダル排出された。
学級裁判 閉廷!