ダンガンロンパ Redemption   作:ナーガ工場長

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チャプター4 仄暗い海の底で熱い哀を慟哭(さけ)
(非)日常編1


ー-どこかの教室での記憶…。

 

そこには、数人の少年少女がいた。

 

…1人は胸倉を掴まれ、もう1人はその人物を殴りつけ、2人はそれを囃し立て、1人はそれを先導しているという状況だ。

 

 

ーー………フンッ!!

 

……グゥッ……!……っく…!ハァ…ハァ…。

 

 

 

胸倉を掴まれた少年は大柄な少年の右ストレートをダイレクトに顔面で受けた。

相当強烈なパンチだったのだろう、顔は腫れあがり、鼻からボタリ、ボタリと赤黒い血を垂れ流している。

血は大粒の雫になって床に滴り落ちていた。

 

 

 

ーーっしゃあ!いいぞ!もっとやっちゃえー!

 

 

ーーおい、それくらいにしておけ。死んだら誰が責任を取るんだ?

 

 

ーー…………ムッ、すまない。

 

 

ーー…おい、死ぬなよ。お前のせいで俺達が人殺しになるのはこっちとしては冗談じゃないんだよ。

 

 

ーー…………テメェのやってる事は…ハァ………犯罪者と変わんねぇだろうが…………。

 

 

ーーあぁ、よかった。まだ反抗する元気はあるみたいだな。…さて、その態度は後で“再教育”し直すとして本題に入ろうか。例の頼んでいた次のテスト問題の盗み出しはどうしたんだ?

 

 

ーー・・・・・・・・。

 

 

返事はない。

 

 

ーー…おい。

 

 

回答がない事を理解すると、リーダーと思われる少年が顎をしゃくらせて大柄な少年に指示を送る。

大柄な少年が倒れている少年の肩を掴んで無理やり起こす。

…そして、頭突きを一撃食らわせた。

 

 

ーー……ッ!!

 

額から赤い一筋の線が流れる。そして、放り投げられ再び床に突っ伏した。

 

 

ーー質問の答えは5秒以内だ。前に教えただろ?もう1回聞くが、テストの問題用紙はどうした?

 

 

ーー………盗み出しそうとしたら先生に見つかった。

 

 

ーー……ハァ…お前は本当に何も出来ない奴なんだな。成績は下の方、道具にもならない…。一般人であるお前に目を配ってやったのにここまで役立たずとはな…。もういい、お前はもう必要ない。どうやって、“処分”するか…。何かいい案はあるか?

 

 

他のメンバーにそう促すと、背の高い少年が一つ提案してきた。

 

 

ーーう~ん、そうだねぇ。もういっそ自殺に見せかけて、学校の屋上から落とす…ってのはどうかな?どうせ、人ひとり死んでも誰も動かないよ。この学園で自殺…ってのは学園自体の信頼に関わる事だから多分、隠蔽してくれるんじゃないかな。

 

 

ーーなるほど…いいアイデアだな。よし、早速運びに行くとしよう。

 

 

 

 

…………死ぬ?オレが?

 

 

 

 

 

会話の中に明確に感じた殺意を意識したことで途端に言いようのない恐怖に襲われる。

“死”が目の前に迫っている。

 

 

殺される……こいつらの身勝手な理由で…………死ぬ、死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ…………いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ…………!!

 

 

ーー………………い、いやだ。…………死ぬのはいやだああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

 

ーーあ、逃げた!

 

 

ーー逃がさないよ!!

 

 

少年は逃げようとするが、背の高いの少年によって阻まれる。そして再び肩を掴まれて押し倒される。

 

 

ーーよくやった。よし、早速屋上に運ぶぞ。

 

 

 

……その瞬間、リーダー格の少年の脚が掴まれる。

 

 

 

ーー………………ス。

 

 

ーー…………何か言ったか?

 

 

ーー…………コロス…………。テメェラ……………………ゼンイン……………………コロ…………シテ…ヤル……。

 

 

ーー……殺す……ねぇ。誰に口を聞いてるのか分かってるのか?……あぁ!?

 

 

倒れながらも必死に脚を掴み、睨みつける少年の腹部へリーダーの少年が蹴りを叩き込む。

一発だけではない、二発、三発と複数回叩き込んだ。

 

 

ーーぐっぅえ………げ、ゲホッ!ゲホッ!!……ゥ、ウゥエェ…!

 

 

ーー…無駄な抵抗だけはするんだな。おい、早く殺すぞ。

 

 

ーー……ハァ……ハァ………ゥッ……ォオェエエ……!…カハッ!……ンヴォェエエエェェ………!!…ハッ……ハァ…ハァ…ハァ………!!……ウッ…ウゥ…!

 

 

ーーうわっ、ちょっ、マジか!コイツ、ゲロってんじゃん!きったね!!

 

 

ーー…あーあ……血とゲロの臭いが混じって最悪の空気だ。俺も気分悪くなってきたよ。

 

 

ーー……俺の足に直撃してるんだがな。…チッ、何か拭く物は……あぁ、お前の服があったな。

 

 

そう言って倒れてる少年の背中に吐瀉物が付いた足を押し付け、グリグリと汚れを擦り付けた。

 

 

ーー…フフッ。まるでボロ雑巾だね。

 

 

ーーボ、ボロ雑巾ッ……!アハハハハ!ウケる〜〜!

 

 

ーー笑ってやるな、良い渾名だろ。オイ、“ボロ雑巾”。お前が吐いたモノ、全部拭いておけ。…勿論、お前のその服でな。

 

 

ーー・・・・・。

 

 

最早抵抗する気も起きない様子で、痙攣しながら起き上がり制服の上着を脱ぎ、自身の吐いた吐瀉物を拭いていく。

 

 

ーーうーわ、マジでやってるし…。…バズりそうだし動画撮ってネットに上げよっ。

 

 

ーーお、それ後でクラスのグループに回しといてね。俺達の『大切な思い出』として残しておかないと。

 

 

ーー………フッ………いい絵だ。

 

 

ーー全く…素直に言う事を聞いておけば無駄に痛い思いをしないで済むのにな。まぁ、ようやく理解したようで俺も安心したよ。

 

 

無邪気な様子で悍ましい会話を続ける4人。それを尻目に黙々と掃除を進めていく。

 

 

ーー……拭き終わったぞ。

 

 

ーーお疲れ。……うん、綺麗になったな。よし、もう帰っていいぞ。

 

 

ーー…そうか、じゃあ……

 

 

そう言われて扉へ踵を返した瞬間ーー

 

 

ーーおい、誰が“家”へ帰れと言った?

 

 

ーーは?

 

 

ーー“ボロ雑巾”のお前の帰る所は……“コッチ”だろ!

 

 

……その言葉で全てを察した少年2人が肩を掴み、“そこ”へ押し込もうとする。

 

 

“そこ”は掃除用具用のロッカーだ。

 

 

ーー……く…………ッソがぁぁ!!…っぱそういう事かよ!!

 

 

ーー…………いいから………入れ!

 

 

投げ込まれるかのようにロッカー内に叩きつけられ、バンッと音を立てて強引に扉を閉めた。

……そしてその上から扉をテープで巻き付けてしまった。

 

 

ーーこれで終わったな、帰るぞ。……明日、生きてたら開けてやるよ。一晩くらい晩飯食わなくても大丈夫だろ?

 

 

ーー………く……そ……が………。

 

そのまま少年の意識は途切れていった…。

 


 

 

………!!……うっ、ううぅぅっ………!ぐぉえぇぇ…………!

 

 

忌々しい記憶が再びフラッシュバックし胃の底から強烈な吐き気を感じ嘔吐する。…もう、これで何度目だ?

 

 

……最近、多いな…。アイツらは確実に葬ってるのに……気分が晴れるどころか思い出したくもねぇ記憶ばっかり蘇る。…オレの悪夢はいつになったら終わるんだ…?

 

 


 

 

『オマエラ!おはようございます!朝7時になりました!起床時間です!』

 

「んん…ふわぁ。」

 

相も変わらず鳴り響く不快極まりないアラーム代わりのアナウンスで目が覚める。

 

「…なんか、久々にしっかり寝れたな。」

 

ここ最近は夜に散歩したりとあまり寝れなかったが、今日は珍しくアナウンスが鳴るまで全く目が覚めなかった。

……誰かが殺して誰かが殺される…そんな環境に慣れてきてしまっているのだろうか。そんな事を考えてとてつもない不安に駆られる。

 

「…そんな事、あってたまるかよ…。」

 

そう呟いても当然気が晴れる訳でもない。

…もう半分近く減ってしまった。そんな状況でもルーティンに従うように食堂へ向かった。

 

 

ーーいつものように顔を洗い、いつものようにドアを開けていつもの道を通って食堂へ向かう…。

「…ん?」

 

その道中でとある物を見つける。

 

 

「……うっ!こ、これは…!」

 

 

それはあまりにも無残な姿になった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……魚の死体だった。

 

 

 

「さ、魚?……なんでこんな所に?」

 

 

魚が落ちていると言うのも不自然だが、それ以上にその見た目が明らかに不自然だった。

魚の外見は目が完全に飛び出しており、腹を膨らんで内臓が口と尻からはみ出てるというとんでもなくグロテスクかつ異常な姿になっていた。

上空を見上げても鳥が飛んでいる訳ではない。……というかここに来て俺達以外で生きた動物というものを見た事がない。

 

「例の水槽のやつ…って感じじゃないな。となると一体どこから…?」

 

確か何処かで聞いた事がある。水から上がった魚の臓物が身体から飛び出した状態になる条件があったはずだ。…確か。

 

「ウオッッホン!!すまないが少しいいかね暁日クン?」

 

思考を巡らせているとそれを遮るかのように突如、モノパパが現れた。

 

「モノパパ?…なんでお前が?」

「そんなことはどうでも良いだろう。キミに頼みたい事があるんだ。…そこの魚、処理しておくからこちらへ渡してもらえるだろうか?」

「…その前に聞かせてくれないか?俺達がいる()()()()はなんなんだ?」

「この場所は才牢学園。最初にそう言ったはずだが?」

「俺が聞きたいのはそう言う事じゃない。この場所そのものについてだ。俺達は今、()()にいるんだ?」

「……それ以上聞くのはいただけないな。まだ聞くのなら命の保証はしないぞ?」

食い下がる俺に対し、裂けたような赤い眼と爪を光らせ警告をしてくる。

……どうやら、コイツからこれ以上聞き出すのは難しそうだ。下手したら俺の命が危ない。腑に落ちないが、渋々魚を渡した。

 

「そう、それで良いのだ。素直に言う事を聞けばこちらも手は出さん。まぁ、この場所について調べるのは禁止してないから、せいぜい自分で調べて答えに辿り着く事だな。……しかし、こいつは少々厄介な事になったな。」

「厄介な事?その魚がそんなにマズイのか?」

「うぅん?何を言ってるんだね?ガッハッハッハッハ!キミの聞き間違いだろう!では、さらばだ!」

…風のように現れたかと思えば、今度は話をはぐらかして風のように去っていった。

 

コロシアイが続いたせいで慣れていたが、この場所は明らかに変だ。

天気や季節が変わった様子もなく、常に同じ気候だ。その上、生き物も人間以外に存在しない。……そして、そんな中現れた異様な風貌の魚の死体。

「……どういう事だ?」

 

 

 

朝から新たな疑問にぶつかり、モヤモヤしながらも食堂へ脚を運んだ。

 

 

 

 


 

 

「おは………よ……。」

 

食堂に到着して挨拶をしようとした瞬間、またしても言葉を失ってしまった。

 

扉を開けた直後、視界に飛び込んで来たのは…

 

 

 

 

…食堂のど真ん中に置かれた巨大な謎の物体だった。

 

 

 

「・・・・・。」

無言で一旦扉を閉める。

………そして息を整えてからもう一度扉を開けることにした。

 

 

 

……が、やっぱりある。

食堂のど真ん中に陣取る様に黄金に輝く箱のような物体が。

そのデザインは妙に凝っており、まるでエジプトのミイラを収めるための棺のようなデザインになっている。

 

 

 

 

 

「・・・・なんで今日は変な物ばっかり見るんだ?」

 

 

 

 

突如現れた謎の物体をぼんやりと見ていると小鳥遊が声を掛けてきた。

「あ、暁日くん。おはよ。」

「小鳥遊。な、なぁ…アレなんだ?…棺、だよな?」

「あぁ、やっぱアレ気になるよね…。なんかここに最初から置いてあったみたいだよ。」

「最初から?…って事はモノクマか。」

「うん。最初にここに来たのは皇くんだったんだけど、その時点であったんだって。で、モノクマに聞いたら案の定、アイツが置いたみたいで『3回目の裁判を終えたご褒美です!』って言われた…らしいよ。」

「……ご褒美……ねぇ。……そもそも中身入ってるのか?」

「獅子谷くんが少し持ち上げた感じだと、人1人分くらいの重さはあるって言ってたよ。」

「ふぅん…。」

 

確かに大人の男性なら普通に入れるくらいの大きさはある。

ご褒美だとか言ってるが、もう話を聞くだけで胡散臭い。どうせまた俺達の不安を煽る様な物が入ってるとしか思えないな…。

 

ちなみに当の皇は棺を鬼の様な形相で睨みつけてる。……気迫が凄くて怖い。

 

「あの感じだと、皇はアレを見張ってるのか?」

「万が一、何かあった時のために…ね。全員揃って朝食を食べてから開けるんだって。」

「なるほどな。」

流石に爆弾とかが入っているとは考えにくい。

俺達全員を纏めて殺すのだったらとっくにやってるはずだ。

 

 

 

 

ーーその後、特に問題なく全員揃い朝食は終わった。

 

 

 

 

…そして残すは例の棺を開けるだけとなった。

開けるのは皇と獅子谷の2人で行うようだ。

 

「…さて、これからコレを開ける。獅子谷、準備はいいか?」

「………あぁ………いつでも始めてくれ。」

 

 

「…それにしても、棺のデザインと合わせてもまるでファラオの遺跡発掘現場みたいだね。」

「流石に本物の黄金とかじゃなさそうね…。そこそこ大きいし、お金になると思ったんだけど。あぁ、ファラオといえばこんな話は知ってるかしら?」

場を盛り上げるためなのか、アレックスはそう言って語り始めた。

 

 

「ファラオでも特に有名なツタンカーメン王のミイラが発見されてから数年後、当時発掘に立ち会った考古学者達が立て続けに死ぬ…という現象が発生したの。そしてそれを周囲の人達は『眠りを妨げられたファラオの呪いだ!』って騒ぎ立てた。…結局、その真相はエジプトで蔓延してた伝染病や発掘現場の環境が悪かったのが原因ってオチだったんだけどね。…もしかしたら、これもそういう呪いの類なのかもしれないわね。」

「…ちょ、ちょっとシルヴィアちゃん!今冗談でもそういう事言わないでよ!アタシ、暗い場所とかそーゆーの苦手なんだよ!昨日だって夜中に……!」

……と、アレックスの話にビビっていた飛田が何かを言い掛けた直後…。

 

 

 

 

 

 

……ズズッ………ズッ……ズ………

 

 

 

 

 

 

何かが擦れるような音が食堂内に鳴り響いた。

 

 

 

 

 

「……え?何?何の音?」

「ま、まさかとは思いますが……棺から聞こえた気が…。」

「た゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ーーー!!もうやめてってばぁぁぁ!!」

 

「…いや。その“まさか”だ。…獅子谷。」

「………分かってる。」

皇と獅子谷が咄嗟に棺に向かい、臨戦体勢を取る。

“まさか”…。つまり棺の蓋が動いているんだ。

 

「…何者だ?」

皇が棺の中に入ってるであろう人物に問い掛けるが返事はない。

蓋は尚、開かれていく。

 

そしてーー

 

 

 

 

 

ズズズ……ズズ………ゴトンッ。

 

 

 

 

 

 

「………ふう。………やっと開いた。」

 

 

中から1人の男が出てきた。

歳は20代くらい、レザージャケットとスラックス、ブーツを組み合わせた装い、髪はボサボサで無精髭を生やしたどこかだらしない雰囲気の男だ。

 

 

「…………うぅん?……ここ……は…?」

覚醒し切ってないのか、ボンヤリと俺達と周りの様子を見渡してる。

 

だが、

「…君たちは……うぉっ……ととっ。」

そのまま倒れてしまった。

 

「…!大丈夫か?」

すぐさま目の前にいた皇が受け止めた。

 

「だ、大丈夫だ…。それより…。」

「それより…何だ?」

「………腹が…減った…。」

その直後、部屋に轟音のような腹の音が響いたのだった。

 

 

 

ーー

 

「………はぐ…もぐ…もぐ。……ズズッ。ん、これ美味いな。…あ、悪い、ご飯のおかわりもらえるかな。」

「はいはい、ちょっと待って貰えるかしら?……これ、ご飯足りるかしら。炊飯器の中、ほぼ空なんだけど。」

「まぁ、最悪無くなっちゃったらパンがあるし大丈夫だよ。…もうちょっと別の洋食向きのおかず作るかな。」

例の男が空腹を訴えていたのでひとまず彼の腹を満たすために葛城と宵月の2人で飯を作る事になった。その間、俺達は待機だ。

 

暇してる間、小鳥遊と話をする事にした。

「凄い勢いで飯をかきこんでるなぁ。」

「顔もかなりやつれてたし、2、3日くらいは食べてなかったのかも。」

「2、3日…いや、それよりもっと前からかもな。その間、どこにあの人を隠してたんだろうな。」

「入口らしい物が無いから多分最初から…。謎だね。」

「……とりあえずあの男から話を聞かねばならんな。」

「皇。」

「あの男は恐らくこのコロシアイについて何か知っている可能性が高い。…そうでないとわざわざ俺達の前に姿を現す意味がないからな。」

「…確かにそうだよなぁ。」

…となるとやっぱりあの人の飯が終わるのを待つしかない。そうなるとこの待ってる時間がなんか勿体無く感じる。

 

…何か出来ることはないか、と考えてると。さっき飛田が言ってた事を思い出した。

「なぁ、飛田。」

「ん、どしたの悠。」

「さっき“昨日の夜中に”って言いかけてたと思うんだけど…あれなんの事だ?夜中に何か見つけたのか?」

「あぁ〜あの話覚えてたかぁ……いや、別に面白い事はないよ?多分アタシがビビりまくってなんか勘違いしてただけだと思うし。」

「勘違いかどうかは聞いてみないと分からないからな。とりあえず話してくれないか?」

「うん…。」

 

 

「…さっきも言った通り、昨日夜中にね、なんか寝つけなくって散歩してたんだ。で、なんとなーくタワーの方へ歩いてったってわけ。夜中だからトーゼン電気が点いてる事とかないじゃん?アタシそーゆートコ苦手でさ、メッチャビビりながら中ウロついてたら幽華ちゃんの才能資料室へ着いたんだ。

 

……でさ、部屋に入ったらなんかボンヤリと明るくって“なんでだろ?”って思って部屋ん中見たらパソコンが勝手に起動してたんだよ!直感でなんか“ヤバい!”ってなって部屋を出ようとしたらそん時にいきなり幽華ちゃんっぽい声が聞こえて。……で、もうそっから猛ダッシュで逃げてきたって感じよ。」

 

 

 

「……氷室の、声?」

「流石に生きてるってのはあり得ないし、幽霊なのかも分かんないよ!…でもあれは幽華ちゃんの声だと思う!」

「わ、分かった。とりあえず見に行こう。そうじゃないと判断しようがないからな。明るいし、怖いのもちょっとはマシだろ?」

「っしゃ!サンキュー!」

「あ、待って。ボクも行くよ。勝手に点いてたパソコンってのがなんか気になるんだ。」

「助かるよ小鳥遊。」

「んじゃ、チャチャっと行って帰ってこよ!」

……さっきまでビビってた雰囲気とは大違いだな。

 

 

 


 

 

ーー暁日達が席を立ってからほんの数分後。

 

 

 

「……ふぅ、ご馳走さん。悪いな、食事作ってもらって。お陰で餓死せずに済んだよ、ハハハ。」

「そう、それはお粗末様。」

「…って随分とそっけないな。もうちょっと愛想良くしたらどうだ?」

「余計なお世話よ。大体、あなたみたいな得体も知れない人に愛想良くするってのも無理な話じゃない。」

食事を終えて食器を片付けてる最中、“彼”は私に話しかけてきた。

それもかなり馴れ馴れしく。

 

「得体の知れない…………って、おい待てよ。さっきからみんな揃ってタメ口だけど君たち、オレの事を覚えてないのか?」

「残念だけど、俺達はアンタを知らないよ。勿論、アンタだって俺達の事を知らないはずだ。」

「………いいや、オレは君たちの事をよく知ってるよ。

 

 

 

 

 

 

 

……“葛城狂也くん”。」

 

 

 

 

 

“彼”はニヤリと笑いながら葛城君のフルネームを呟いた。

「・・・!!」

「それから、さっき部屋を出て行ったのは“暁日くん”“小鳥遊さん”“飛田さん”の3人のはずだ。…間違っているかい?」

「貴様…!一体何者だ!」

「ちょ、待てよ!まずは落ち着くんだ“皇くん”。それを話すのは彼らが帰ってきてからでいいだろ?」

…まただ、また彼らの名前を読み上げた。

今まで一度も私達に会ったことなければ名前なんて知らないはず…。

 

 

そんな呆気に取られる私達をよそに“彼”は飄々としてた。

「さぁて、飯も食った事だし、3人が帰ってくるまで一服でもするかな。……なぁ、喫煙所はあるか?」

「え、えぇと喫煙所はない、かな。みんな未成年だからタバコは吸えないし。」

「…うん?じゃあ、オレ以外に大人はいないって事か?」

葛城くんは無言で頷く。

 

「・・・・。なるほど、何となく話は見えてきたな。…そうなると考えをまとめるためにはやっぱ一服しねぇとな。でも、喫煙所はない…と。」

「が、我慢は出来ないのでしょうか?それかここで吸うのは…。」

「いーや、無理だ!君らはニコチンのヤバさを知らないからいいけど、喫煙者に取って短時間でもニコチンを吸えないのはマジでイライラするんだ!それにオレの持ってるヤツは加熱式だから有害な煙や臭いは少ないとは言え、君らに影響を与えるわけにもいかないだろ?」

「じゃあ、厨房の換気扇の下を使っていいよ。そこなら臭いも残らないだろうし。」

「お、マジか!助かるよ!」

それだけ言い残してそそくさと厨房の奥へ引っ込んでいった。

 

 

だが、

 

 

「おい!タバコがねぇぞ!ってか、本体もねぇじゃねぇか!ちょっと冗談じゃねぇよ!!」

と叫びながらこっちへ走ってきた。

……アレがニコチン中毒なのね。

 

 

「おっかしいなぁ…いつもポケットに入れてるのになんでないんだ?これは困ったなぁ…。」

そう言って“彼”が途方に暮れてるのを見兼ねたのか、モノクマが“彼”の前に現れた。

 

「うぷぷぷぷ…。お困りのようですねぇ。」

「あぁ。オレに取ってすげぇ大事なものなんだよなぁ〜。」

「それはそれは…でしたら差し入れとしてこちらをば。テッテレー!『加熱式タバコとスティック』〜!」

「…うん?おぉ!これはオレがいつも使ってる機種じゃねぇか!スティックもオレの好きな『ブルライ』!…いいのか、貰っちまって?」

「もっちろん!ボクは『誰にでも優しく』がモットーだからね!」

「すまねぇ!恩に切るよ!」

 

 

 

 

 

「……って誰だお前!?」

 

 

 

 

 

 

・・・・今?

 

 

 

 

 

「ぷひゃひゃひゃひゃ!!やぁっと突っ込んでくれたね!ボクはモノクマ!この『才牢学園』の学園長だよ!」

「……も、モノクマ……だと?………そうか、そういう事か。これで今、オレ達が置かれてる状況が分かったぞ。……となると、お前に聞く事は一つ。お前を操ってるのは誰だ?」

「操ってるぅ?何のことだか?ボクのボディーは綿100%!そして魔法のパワーで動いてるんだよ!だから中の人なんていませーん!」

「とぼけやがって…!なら、お前を壊して中身を引きずりだしてやろうか?」

「キャーこわーい!暴力反対だよぉ!!」

…それだけ言い残してモノクマは消えてしまった。

 

 

けど、それ以上に気になるのは“彼”の様子。

明らかにモノクマを知っている風だった。

「やれやれ…アイツがいるとなると、そうそう脱出できそうにないって事か。……っとタバコタバコ。」

 

 


 

 

飛田に連れられて氷室の研究教室へ到着した俺達。

 

 

「さて、部屋の中はどうなっているのかね…っと。」

扉を開けて中を確認する。

すると、その中では飛田の言った通りパソコンが起動しているようだ。

画面がぼんやりと明るい。

 

とは言えこんな事で怯んでる場合ではない。

「おい!誰かいるのか?」

誰かいる可能性を考え、牽制の意味も兼ねて少し声を荒げる。

…返事はない。

 

と、思った直後、

『やれやれ…待ち兼ねたぞ。再び1人になっておよそ6時間。どれだけ待たせる気だ。』

返事があった。…この声は間違いない。氷室の声だ。

「……氷室!氷室なのか?何処だ!?」

『氷室……。あぁ、マスターの名だな。ワタシはキミたちの前にいる。パソコンを見たまえ。』

「パソコン…。」

何処からか聞こえる声に促され、目の前のパソコンに目を向ける。

「…あ!悠、瑞希ちゃん見て!」

 

 

するとパソコンの画面が切り替わり、そこには死んだはずの氷室幽華その人の顔が表示された。

「氷室…?なんでパソコンの中にいるんだ?」

『……ワタシは氷室幽華であって氷室幽華ではない。言うなればこの姿はマスターの顔と声を借りた、かりそめの姿。

 

 

 

 

 

……“フィリウス・デイ”。それがワタシの名前だ。』

 

 

 

 

 

「“フィリウス・デイ”……ラテン語で“神の子”って意味だ。名前とその姿から察するに、君は氷室さんによって作られたAIって所かな?」

『キミは“小鳥遊瑞希”だな。…その通り。マスターが生前このパソコン内に入ったデータの調査を行っていたのは知っているだろう。その時、自分に万が一の事があった時に備えてもう一つ作業を行なっていた。…それがワタシの作成だ。作成途中でデータの更新が行われなくなった事、そして更新停止から一定時間が経った事でマスターの死を確認し、プログラムに指示に従ってデータの残骸から再構築して生まれたのがこのワタシという訳だ。……そう、神に“死”の概念はないのだよ!!』

…氷室は最初から自分が狙われる事を想定していたのか。

にしても“神の子”って……最期までらしいというか…。性格も口調も氷室の生写しと言わんばかりにそっくりだ。

 

『さて、ワタシはマスターから命令を預かっている。“キミたちの生活補助”そして“完成したワタシを見つけた者にこのパソコン内のデータを見せる”。という物だが、どうする?必要ならすぐにでも見せるが。』

「……いや、今は止めておくよ。“あの人”と話すためにも君の持ってる情報はきっとみんなで共有するべきものだ。」

『“あの人”…というのは?』

 

俺達は今朝起こった事をフィリウス・デイに説明した。

 

『なるほど…。マスターからはこの場にいる人間はコロシアイに参加する16名、そして黒幕と思われる人間が1名だと聞いている。そのデータのいずれにも属さない存在の登場となると中々興味深いな。…相、分かった。ワタシもその男に会ってみたい。食堂へ連れて行ってもらえるかな?』

「それは構わないけど…。どうやって連れていけばいいんだ?」

運んでやりたいけど大きな問題がある。それは、フィリウス・デイが搭載されているパソコンはよりにもよってデスクトップ型。そう簡単に運べるような代物ではない。

 

『むう…。確かにそれを言われるとワタシも困るな。えぇい!何故今時デスクトップなんだ!ノーパソの方が使い勝手が良いだろうに!!』

「うぷぷぷぷ…。なぁんで黒幕はこんなモノ用意しちゃったんだろうねぇ?」

『全くだ!!……ってキサマ、マスターの言っていたモノクマだな?』

「ご名答!…へぇ〜なるほど。ホントに氷室サンそっくりなんだねぇ。」

ごく自然に会話に紛れこんで来たため、思わず流しかけたが背後からモノクマが現れた。フィリウス・デイはモノクマを知ってるようだな。氷室が教えておいたのだろう。

 

『キサマに聞きたいが、ノートパソコンは無いのか?不便で仕方がない。』

「モチのロンありますよ!良かったら貸そうか?」

「え?……えらくあっさりだね。」

「氷室サンもなかなか面白いモノを用意してるからね〜。ボクもちょっと興味があるんだ。……あぁ、でも流石に生徒扱いは出来ないよ。自我のあるAIなんてチート過ぎるからね。…てな訳ではい!『ノートパソコン』〜!」

 

『随分と手際がいいな。どう言う風の吹き回しだ?“先代”ならワタシのような存在、すぐに破壊しに来るはずだが。』

「“前は前、今は今”って事だよ。それよりどうするの?使わないなら片付けちゃうよ?」

『…分かった。少々腑に落ちないが使わせてもらおう。だが、その前にキサマが用意したものだ。何か仕掛けがないか調べさせてもらおう。…小鳥遊、コードをパソコン同士で繋いでくれ。』

「う、うん。」

フィリウス・デイに頼まれ一本のコードを経由してパソコン2台が繋がれる。

 

 

「全くもう!これは新品なんだよ!そんなに慎重にならなくてもいいじゃん!」

『キサマの言葉など信用出来るか。その口に嘘がないか、きっちり調べねばな。・・・・・・・・・・・うむ、問題なさそうだ。これより、ワタシとこちらのデータの移行を始める。少し時間がかかるから待ってくれ。・・・・・・・・・。』

「あ、じゃあボクは必要ナッシングかな?じゃあバイビー!」

モノクマが去り、集中(?)するためか、フィリウス・デイは静かになった。

 

「…なぁ、フィリウス・デイ。作業しながらでいいから少し質問していいか?」

『なんだ?』

「さっきモノクマが出てきた時、“先代”って言ってたよな?“先代”って一体何のことだ?」

『それについては中のデータを見た方が早い。そこには色々あるからな。」

「色々…。氷室が言ってた『ダンガンロンパ』についてとかもか?」

『そうだな…。ここで話すよりも直接見る方が信じられるだろう。……と言ってる内に完了したな。では、運んでもらおうか。』

「あ、それはそうとフィリウス・デイちゃんって呼ぶのなんか長くない?ちょっと縮めて“フィリウス”ってど?」

『ふぅん、悪くないな。まぁ好きに呼びたまえ!』

「っしゃ!改めてよろしくね、フィリウスちゃん!あと幽霊扱いしてゴメン!」

『まぁ、過ぎた事だ。水に流してやろう。』

……こうして、新たに機械仕掛けの仲間フィリウス・デイ、もといフィリウスが加わった。

 


 

 

ーー食堂。

 

 

「………あら、3人とも帰ってきたわね。」

「随分と遅かったようだが何かあったか?」

「あぁ、ちょっと飛田が夜中に見たもののを正体を見に行ってたんだ。」

「……やはり、正体はお化けだったんですか?」

『失敬な、ワタシは幽霊などではない。』

「わ、ちょ、フィリウス…!」

小鳥遊が手に抱えていたパソコンから声が響く。

 

「………?氷室の声………か?」

「あー……。えっと……これがその正体だよ。」

そう言って小鳥遊は画面を開き、その“正体”を見せる。

「わ、これ……氷室さん、だよね。」

『フィリウス・デイ。マスターがキミたちにと託した偉大なる存在だ!』

「なるほど、AIという事か。」

「凄いわねこれ…。性格も口調も氷室さんのまんまよ。」

フィリウスを目にして一斉にその関心の目が向く。

 

 

だが、それを遮る者がいた。

「……ンンッ!君たち、盛り上がるのはいいが、オレの事を忘れてるんじゃあないかい?」

そう、あの男だ。

 

「あぁ、悪いね。部外者のアンタよりかつて死んだ仲間との再会の方がどうしても嬉しくてね。」

反論したのは葛城だ。敵かもしれない人間だ、今まで以上にトゲのある言い方をしてる。

だが、相手は葛城の態度に全く臆する事はなく飄々としている。

 

 

 

 

「残念だが、大いに関係あるよ。なんてったってオレは…。

 

 

 

 

 

 

 

 

『希望ヶ峰学園』の人間だからね。」

 

 

 

 

……なに?この男が()()()()()()()()()

 

 

 

「……どうやら、これで全員のようだね。オレの記憶だとあと数人いたはずだが、何故この場にいないかの理由も分かる。恐らく『コロシアイ』によるものだろ?そして、君たちは誰もオレを覚えていない。多分、記憶を消されているのかな。」

こ、この男…『コロシアイ』を知ってるのか?何故?どうして…?

「いい加減回りくどいよ…。アンタが希望ヶ峰学園の人間だって?一体どういう関係なんだ!」

遂に業を煮やした葛城が机をバンッと音が立つ程強く叩き、珍しく口を荒げて食いかかる。

 

 

 

「…ふぅ。」

だが、相手は呑気にタバコを咥えて一服してる。

「…アンタ、またタバコを…!しかも換気扇の近くじゃない場所で!」

「あぁ、ゴメンゴメン。どうしても我慢出来なくてな。一言二言話すだけなのにわざわざタバコのためだけに移動してまた戻るってのがちょっと煩わしかったんだよ。まぁ今回で最後にするから、許してくれよ。……よいしょっと。」

そう言いながら席から立ち、咥えたタバコを口から放して煙を吐き、一呼吸を置いてまた呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「確かに、オレもいい加減自己紹介をするべきだな…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オレの名前は壱条魅弦(いちじょうみつる)。元・『超高校級の生徒会長』、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、君たち希望ヶ峰学園93期生の『担当教師』だ。改めてよろしく。」

 

 

 

 

「壱条、魅弦…。」

「アタシたちの………」

「希望ヶ峰学園93期生の……クラス担当!?」

「そ、だからオレは君たちの才能と名前を全部覚えてるってわけ。」

そう言って1人ずつ目を見ながら担当教師と名乗った男、壱条魅弦は名前と才能を言い上げ始めた。

 

 

 

「『アドバイザー』の暁日悠くん、『情報屋』の小鳥遊瑞希さん、『パルクーラー』の飛田明日香さん、『薙刀家』の夜桜凛さん、『脱獄囚』のシルヴィア・N・アレクサンドラさん、『登山家』の獅子谷岳くん、『演劇部』の葛城狂也くん、『提督』の皇大和くん。

 

 

 

 

 

 

そして……、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『超高校級の蒐集家』、宵月舞さん。」

 




後ほど改訂版の生徒名簿として登場人物紹介を行いますが、先にこの場をお借りして新たに登場した人物『壱条魅弦』のプロフィールをご紹介させていただきます。




壱条魅弦(いちじょう みつる)ICV:木村拓哉
【希望ヶ峰学園93期生担当教師(元・超高校級の生徒会長)】

「これでも2、3年一緒だったんだけど…。こういう態度を取られるのも、なんか新鮮だな。ハハハ。」

・身長:177cm 体重:64kg 胸囲:84cm
・誕生日:7/12
・血液型:AB型
・好きなもの:ブルーライトニング(架空のタバコの銘柄)、団子
・嫌いなもの:酒
・一人称:「オレ」 他人の呼び方:君/男子「苗字+くん」「女子+さん」
・容姿:ボサボサの茶髪に無精髭、さらにはピアスと非常にだらしなく教師とは思えない外見。
・服装:茶色レザージャケットとグレー系のスラックスにブーツ。ジャケットの下はボタンを2つほど開けたチェック柄のシャツと緩めたネクタイ。

突如、コロシアイのメンバーの前に現れた自称『希望ヶ峰学園93期生の担当教師』を名乗る男。外見は非常にだらしなく、性格もかなりマイペースかつ飄々としており一見、頼りない雰囲気ではあるが生徒達の名前やその性格をかなり正確に覚えており時折、真面目な様子を見せる。コロシアイについて何かを知っているようだが…?喫煙者であり、普段から加熱式タバコを愛用している。『ブルーライトニング(略称:ブルライ)』という銘柄のスティックを特に好んでいる。年齢は24〜26歳くらい

画像1

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