前書きと後書きが長くなるのもアレなので、これ以降は抑えめに若しくは直接話を進めるようにします。
12/9前後の整合性を合わせるために一部名称変更と、情報追加しています。※モノフォンの名称が別作者様の作品と被っていたので急ではありますが、変更します。
(非)日常編1
突きつけられた現実を受け入れられずに呆然と立ち尽くす俺達の前にーー。
「やれやれ。あのバカ息子は……。」
再びモノパパが現れた。
「うわぁ!ま、また出たぁ!」
「貴様…。まだ用があるのか?」
「諸君に伝達事項がいくつかあってな。息子に変わって伝えにきた。」
「用件を伝えたらさっさと消えろ。」
「まず、諸君に渡すものがある。これだ。」
そう言ってスマホサイズの物体を渡してきた。
「これは次世代型手帳デバイス、"モノドロイド"という。校則や学園内のマップといった機能が入った装置だ。他にも色々な機能があるから見ておいてくれ。手元に渡ったら起動して持ち主が間違っていないか確認しておいてくれ。」
そう言われモノドロイドを起動すると確かに俺の名前と才能が表示された。…誕生日はともかく、何で好きなものとか嫌いなものまで書かれているんだ?
「それともう一つ、学園内の扉が施錠された部屋がいくつかあるが開けておいた。校則にも書いてはいるが、この学園について調べるのは特に制限を設けていない。好きなだけ調べてくれて構わない。……以上だ。」
「用は済んだか?ならさっさと消えてもらおうか。」
「言われなくてもそのつもりだ。これから息子に説教しないといけないからな。」
そう言ってモノパパはそそくさと姿を消した。
「…一応校則ってのに目を通しておくか。」
操作は……スマホとほぼ同じみたいだな。
《才牢学園校則》
1.才牢学園での共同生活には期限はありません。
2.殺人事件が発生した場合、全員参加の学級裁判が行われます。
3.学級裁判で正しいクロを指摘できれば、クロがオシオキされ残りのメンバーで共同生活を続行します。
4.クロの指摘に失敗した場合、クロ以外のシロ全員がオシオキされ生き残ったクロに才牢学園から卒業する権利が与えられます。
5.シロが勝ち続けた場合、2人になった時点でコロシアイは終了します。
6.夜10時から朝7時までは「夜時間」となります。「夜時間」中は一部の場所が立ち入り禁止になります。
7.モノクマ・モノパパへの暴力及び、監視カメラの破壊は禁止です。
8.才牢学園について調べるのは自由です。行動に制限は課せられません。
9.モノドロイドは1人に1つのため、替えがありません。壊さないようにしてください。
10.校則は順次増えていく場合があります。
……ここまでしっかりルールが決められているのか…。
「……ふざけるな。本当にゲーム感覚で人を殺させる気かよ…!」
「ちょっと気になったんだけど、この"2人になった時点で終了"ってどーいう意味なのかな?」
「恐らく学級裁判が成り立たなくなるからじゃないかしら。」
つまり、最低2人になるまではコロシアイは絶対に終わらないのか…。
「ところで、これからどうする?ずっとここにいても埒が明かないよ?」
「じゃあさ、この学園の調査をするのがいいんじゃないか?さっき扉を解除したって言ってたし。」
「情報収集…。ゲームでも基本中の基本だな。」
「でしょ?皇君はどう思う?」
「確かにこの学園の事を全く知らないからな。よし、それぞれ調査を行なってくれ。但し、2人以上のグループを組むようにしてくれ。」
…なるほど。2人以上になれば互いに見張ることが出来るな。
「…嫌だね。」
「今反論したのは誰だ?」
反論したのは…白暮だった。
「そうやってグループを組んだところで互いに手を組んでいて殺すかもしれないだろ?…オレは一人でいかせてもらう。」
「典型的な死亡フラグだな…君。」
「白暮…今は言うこと聞いとけよ。」
「ふざけんな!もう既に計画を立ててる奴もいるかもしれねーだろ!」
その言葉で互いに周りを見渡し始めた。…既に殺人計画を立ててるやつがいる…?
「お前…冗談も大概にしろよ…!」
「そう言ってお前が真っ先に計画してるんじゃねーか?」
「……!てめぇ…!」
「悠!ストップ!」「暁日様!おやめください!」
「白暮さん!やめなさい!」「…落ち着け!」
カッとなって白暮に殴りかかりそうになった瞬間、俺は剣崎と飛田に、白暮は夜桜と獅子谷に抑え込まれた。
「離せ!」「どうした?殴るんじゃねーのか?」
完全な混乱状態に陥って一触触発になっていたときーー。
「ーーやめろ。」
そのたった一言に威圧され、全員が静かになった。
発言したのは…皇だ。
「狼狽えるな。貴様らはただの凡人か?」
「いや、俺は…俺達は超高校級だ。」
「その通りだ。俺達は超高校級…この程度で揺らぐ人間ではないだろう?」
「そ…そうだよ!才能を持った人達が16人もいるんだよ!こんなのなんてことないよ!」
「あ…あぁ!俺達全員で協力してここから脱出するんだ!」
すごいな…ほんの少しの言葉で場を収めてしまったぞ。これが『超高校級の提督』の力か。
「皇…ありがとう。」
「礼はいい。提督として当然のことをしたまでだ。それより、あとで全員に謝っておけ。」
「あ、あぁ。」
「再度言うがこれよりこの学園の調査を行う。一時間後の16時にこのマップにある"食堂"に集合。ほかに何かあるか?」
「…………私から1ついいかね?」
そう言って氷室が手を挙げた。そういえば途中からずっと考え込んでいたような…。
「大したことではないが気になった事があってね。少し質問をさせてもらいたい。
……君達の中で『ダンガンロンパ』というゲームを知っている者はいるかな?」
「………………」
「まぁ、それが当然の反応だな。『ダンガンロンパ』は歴史の闇に葬り去られたゲームだからな。」
「そ、それでその『ダンガンロンパ』ってなんだ?」
「『ダンガンロンパ』は情報の規制が厳しくてね。私も詳しくは知らないのだが…。数十年前に流行した最低最悪の殺戮ゲームだ。」
「さ、殺戮ゲーム!?」
「元々は普通のゲームだったようだが、いつからか普通の人間に『超高校級』の才能と偽りの記憶を植えつけ、『コロシアイ』を行わせてそれを全国に生中継していたんだ。」
「な、なんて悪趣味な…。」
「ところが、53作目を最後に突然打ち切られ『ダンガンロンパ』は終了したんだ。」
「そ、それからどうなったんだ?」
「そこからは私にも分からない…。私のスキル不足ですまない。」
「で、でもなんで急にそんな殺戮ゲームの話をしたのですか?」
「『ダンガンロンパ』は『超高校級』の人間に『コロシアイ』をさせ、犯人を見つけるために『学級裁判』を行う…。そしてゲームマスターとして『モノクマ』が存在する…。どこかで聞いたことないかな?」
ま、まさか…。
「俺達が置かれている立場そのものじゃないか…!」
「そう。そして、これはあくまで私の推測でしかないのだが…何者かが『ダンガンロンパ』を意図的に模倣していると思う。」
「…一体なんの目的なんだ?」
「それは私も気になることだな。『ダンガンロンパ』はゲーム業界のごく僅かな人間が知る事ができない。それこそ情報屋とかに漏れることはないくらい秘匿されているハズなのに、だ。分かることは仕組んだ黒幕は相当性根が腐った人間であることくらいかな。」
数十年も前に行われた殺戮ゲームの模倣…。どういうことだ?
「…私からは以上だ。とりあえず『ダンガンロンパ』…この名前を覚えておいてくれ。皇、調査を行うんだろう?時間は大丈夫か?」
「そうだな。では各自調査を行なってくれ。」
謎がさらに深まったが、とりあえず調査を行うことにした。
僕はV3のオチ大好きです(全ギレ)
正直、この展開がやりたいが為に小説を書いたと言っても過言じゃないです。
次回は調査中心になります。