翌日。朝食の後にアザゼル先生からミョルニルの話を聞かされた。オーディンの奴め本当に隠し持っていた、って悪態ついてた。
その後。
「……ふぅ」
俺は神器の闇から出てくる。異空間にある例の訓練場で瞑想をしていたのだ。
……まぁ、以前とさほど変わらなかった。老若男女が揃いに揃って乳談義をしていたがまぁ気にするほどではないだろう。
『相棒。白いのの力だが、うまく定着したぞ。代償もかなり軽いものになった。あのときは寿命を削っていたが……今回は軽い痛みを伴う程度だ』
ガウェインの剣、ガラティーンのお陰だな。
《もっと誉めてもいいんですよ?》
『わーわー、すごいすごいー』
《そうだろう?》
『今のでいいのか!?』
なんかまた俺そっちのけでなんかやりはじめたよ……。
さて、と。
「木場。ちょっと手合わせ頼むぜ」
「ばれてた?」
そう言いながら訓練場の入り口から出てきた木場。
「ああ。魔力と気配は消えてたが、息遣いが少し聞こえたからな」
「うーん、少しは自信あったんだけどな」
「まぁ、そう簡単には気づかれないだろ。さぁ、やろうか」
「ああ!」
かん、と木と木のぶつかる乾いた音が訓練場に響いた。
―0w0―
「……ふぅ、こんなところか」
回りには聖魔剣が咲き乱れ、地面が抉れている。
が、それもすぐになおる。ばきゃん、と聖魔剣が砕け散ってなくなった。
最初は木剣でやりあってたんだが、気がついたら真剣でやりあってた……その場のノリって怖い。
「イッセー君、差し入れだよ」
ん? あれは……
「夕麻ちゃん、ありがと」
おむすびか。うむ、旨い。
「イッセー君に、って皆が作ったのよ?」
「そうか、皆にも後でお礼を言わないとな」
お、この几帳面なほどにきれいなのはヴァーリが作ったのだな。ちょっと形が崩れてるのはゼノヴィアの。ちょっと小さいのが小猫ちゃん作か。絶妙な塩加減のは夕麻ちゃん。朱乃さんのは……なんというか、ほっとするな。アーシアのは優しく握ってあるから柔らかい。逆にリアスのはしっかり握ってあるから、もちっとしてる。
おむすびでも性格って出るなぁ。
とりあえず木場と二人で食べつくした。魔力を使うと何故か腹が減る。
「うん、美味しかった。ごちそうさま」
「ごちそうさま」
「二人とはいえ全部食べちゃうとは思わなかった……あ、整地とかしておいてねー」
夕麻ちゃんはそういうと訓練場から出ていってしまう。
「さーて、おむすび食ったし、整地してから帰るか」
「そうだね」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「……ゲホ、ゲホ……んくっ……はぁ、はぁ……」
「……斬」
「黒歌か。すまないが少し治癒を頼む」
「わかったにゃ。……あまり、無理はしないで」
「それは無理な相談だぜぃ。……そうそう、アザゼルがこんなことを言ってたよ。情報提供とリアス・グレモリーの監視下という条件付きで俺の罪を解消できないかどうか三大勢力の陣営に掛け合ってるそうだ。お人好しだねぇ」
「……斬。いいのよ? 悪魔の側に行っても。私たちはただのごろつきに戻るだけ。置いていっても、私達は誰一人恨まないにゃん」
「……」
「貴女が生きていれば……ね」
「……ありがとう。でも――」
「じっとしてるにゃ。じっとしてないと気を滅茶苦茶にかき混ぜてやるにゃん」
「……はは、それは勘弁だぜぃ」
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「あの、父様?」
「……朱乃か。どうした?」
「えと、その……肉じゃが、作ってみたの。食べてくれる?」
「っ、ああ」
「味は、どう?」
「……旨い……」
「と、父様!? 涙が……」
「……朱璃の、味だ……旨いぞ……大きくなったな、朱乃……」
「父様……」
「……朱乃。たまにでいい。たまに、こうやって肉じゃがを作ってくれないか? ……朱璃がお前に教えたこの肉じゃがが、私達の間にある溝を埋めてくれる、そう思えてな……」
「うん、私も……そう思う。暇があれば、持っていくね」
「ありがとう……そういえば朱乃。赤龍帝の少年、一誠君だったか」
「う、うん」
「私は別に彼ならお前を任せてもいいと思うぞ?」
「と、父様!」
「はは、真っ赤になって照れるところも朱璃そっくりだな……
「もう! 父様、からかわないで!」
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「……」
「おや曹操、何をしているんだい? ……これは」
「御剣斬、ならびチームXANのデータや契約書の抹消だ」
「ずいぶん惚れ込んだね」
「……あれほどの使い手を失うのは非常に惜しいからな」
「そうかい?」
「そうだ」
「ふぅん」
「……ところでゲオルグ。童貞とはどういう意味だ?」
「ぶふっ!? そ、曹操、どこでそんな言葉を……」
「御剣斬が言っていたからな」
「あの
「……そうだったのか」