大衆的な価値観を他人に押し付けて、これが常識。これが当然と人は言う。
異端の目を嫌う人間は、その大衆的常識という歪んで塗り固められた狭い箱の中に身をおさめる。その狭い箱の中に無理矢理自分を詰め込んでさ。
その箱を広げることだって出来るはずなのに……なんでだろうね。人間って面倒くさい。本当、ね。
たまにこういう独白もどきしてるけどきにしないでね。
「ほっ、よっ」
俺の二十倍位の重さの巨大なリュックを背負う、俺。
その二倍くらいのリュックを背負う、小猫ちゃん。
俺と同じくらいのリュックを背負う、木場。
後ろで談笑している部長と朱乃さん。
「……思ったより出来る」
「本当だね。おや、こんなところに野草が」
三人とも涼しい顔で登ってゆく。ちなみに、俺の荷物の八割は部長とアーシアの荷物だ。
残り二割は俺の荷物なのだが。主にダンベルとゲームだけどな。
「イッセーさん、大丈夫ですか?」
「平気平気。アーシアも辛くないか?」
「だ、大丈夫です!」
「そっか、余り無理するなよ!」
「はい!」
とは言ったものの、アーシアも少なくない荷物をもっている。見た目は最早、金髪美少女版の二宮金次郎。
ほら、小学校とかに薪を背負って本読んでる銅像見たことあるだろ?
アーシアの背中には、俺と同じくらいの重さのリュックがある。妙に角ばっているのでなにかと聞いたところ、聖なる物関連だそうで。大丈夫か?
「あうっ!?」
あ、転けた。
ちなみに聖水の瓶は割れなかった、と追記しておく。
―○●○―
「ふぅ、着いた」
俺たちはどっかりと荷物を下ろす。中々疲労度が溜まるなぁ。いや、タンニーンのおっさんとの野宿夜襲急襲おいかけっこ特訓に比べればなんということもない。あの経験は今も生きてます。
「みんな、直ぐに着替えなさい、早速だけど特訓を始めるわよ!」
リアスの号令により、俺達は準備を始めた。
「イッセーくん、覗かないでね?」
「ふざけるのも大概にしろ」
親友がアホな事を抜かしてきたので取り合えず拳骨をおとしておいた。
「あたっ!?」
「お前のを覗くくらいなら、女子更衣室に突貫して補導されるね」
「あはは、冗談きついよイッセーくん」
「本気だが?」
「……えっ」
Lesson1:木場と剣術。
互いに木刀を構える。木場は剣道で言うところの中段構え、俺は右手のみで横に構えているだ。
「……なんだかなれてる感じだね」
「昔、我流の剣術を身に付けたりしてたからな、その名残だ」
ちなみにこれは詭弁。ドライグと練習してましたー、なんて言えないからなあ。
「始めッ!」
「
リアスの始めの合図と共に駆け出す俺。リアスにある程度の封印がされている以上、やることは先手必勝。
「ッ!? はあっ!」
横凪ぎに繰り出した俺の木刀を木場は木刀で受け流す。
当然、俺は横に振りきった形になる。そこを突いてくるだろう、木場は。木場は些細な隙でも見逃さないからな。
「はっ!」
突きの構えで突いてくる木場。俺はそれを……
「んなろっ!」
無理矢理体を捻らせて、袈裟懸けに木刀を振る!
「ッ!? やぁっ!」
それを即座に対応し、距離をとる木場。
「……パワータイプかと思ったけど、テクニックも行けるのかい?」
「木場、それは剣で語らうべきじゃないか?」
「……それもそうだね。じゃあ、本気でいくよ」
「応!」
結果は、俺の惜敗。敗因は俺の判断ミス。ちくせう、俺はやっぱパワーだな。いや、勿論テクニックも磨くけどね?
Lessons2:小猫ちゃんと格闘!
「……!」
「破ッ!」
初期ドラグソボール並みの戦闘を行う俺と小猫ちゃん。駒特性云々を除いても、パワーは小猫ちゃんには劣る俺。
では、経験は?
答えは俺の方に旗が上がるだろう。
つまり、対人戦に慣れている俺と、スポーツ以外での型やルールの無い相手と戦うことはほとんど無い小猫ちゃん。
「オラァ!」
「……負けない」
ちなみに結果は、俺の敗け。あのとき小猫ちゃんの胸に触れて俺が動揺していなければ勝てていた。ちくせう。何で俺の知ってる小猫ちゃんよりほんの少しあるんだよ。いや、小猫ちゃんは悪くない。
Lesson3:朱乃さんの魔力修行!
アーシアが隣で淡い緑色の魔力球を作ろうとしている傍ら、俺は米粒魔力を浮かべて遊んでいた。
なんとか動かせるようになったのだ。拍手。
俺のもっている魔力の技は、洋服破壊に乳語翻訳、それにドラゴンショットにドラゴンレーザー。クリムゾンブラスターやドラゴンブラスターは当然使えない。
「出来ましたぁ!」
「あらあら、アーシアちゃんには魔力の才能がありそうですわ。では、次に魔力を駆使して水を操ってみましょう」
うーむ、なにか新しい技を編み出さなくては。今のままではライザーに太刀打ちできないぞ……?
ライザーの慢心、それを鑑みても駄目だ。そもそも当てにならない。
後ひとつ、なにか欲しいなぁ。
なにか、無いだろうか?
……取り合えず、属性魔力を使えれば、バリエーション増えるのに。火種の魔法くらいしか無理でした。まぁ、一つを極めて見せるさ!
馬鹿な俺にはそれくらいしかできないからな。
Lesson4:夜にリアスとあんなことやこんなことを
あんなこととは、特訓である。
こんなこととは、特訓である。
詰まるところ、ただの特訓である。
あぁ、リアスとあんなことやこんなことを……っ。
ちょっと、トイレへ。息子を鎮めてきます。
初日からこんなんで、俺、大丈夫かなぁ。
大丈夫だ、問題ない。
さーて、番外編のヴァーリたんでどう萌えさせるか考えなくては……
え、焼き鳥?
知らん。大体、二巻は記憶が薄い上に辛いんだ。ある種のトラウマだし。雑になると思うけどごめんね。はやくゲロキリー書きたい。
ゲロの細かい描写なら任せろ、飯テロしてやるぜ☆