超! エキサイティン!
「頑張れ部長!」
「ファイトー!」
俺たちやギャラリーの歓声で喧しい、テニスコート。そこでは、ソーナ会長とリアスがテニスをしている。三年生は種目はテニス。
「グレモリー式の魔導球をくらいなさい!」
「やるわね、リアス。でも支取ゾーンは全ての球を打ち返します」
「なんのっ、私の魔導球は108式まであるわよ?」
えーと。こんなんがテニスであってたまるか。
「バーーニング!」
「まだまだだね」
結果だけ言えば……引き分け。互いのラケットが折れたために終了となった。
こんなテニスあってたまるか。リアスと会長だから魔球合戦になるんだよ……。
―○●○―
「プレイボール!」
俺たちは野球。相手チームのピッチャーは野球部らしい。……まぁ、やれるだけやりますか!
「俺の番か」
「頑張れイッセー!」
「外すんじゃねーぞ!」
七回裏。互いに0対0。二死満塁。これを決めれば勝ち。
「プレイボール!」
審判の声により、ピッチャーが構える。
バシュン!
中々の速度でミットに吸い込まれる白球。
「ストラーイク!」
……打てるな。
相手がもう一度振りかぶろうとしたとき、俺は左足をあげる。
「なっ、それは!?」
相手がボールを放ったあと、驚愕する。
俺はそのままバットをフルスイング。カーン、と乾いたおとがして、白球がぐんぐんと延びて行く。そして―――
「ホームラン!」
審判が判定を下し、一瞬の沈黙。そして――――
「うおおおおおおっ!」
「イッセーのやつ、この土壇場でやりやがった!」
「これは胸熱展開」
「盛り上がってまいりました」
歓声を背に、俺はベースを一周して、ホームへ戻った。あ、ちゃんと二塁も踏んだからな。
ちなみに結果は優勝。やったね!
アーシアがハグしてくれたので息子が大変なことに……。
……ちょっと、トイレへ。
―○●○―
発散も済ませ、次は遂に部活動対抗戦か! 一回戦目は野球部とだ。
「ブルマ……似合ってるぞ?」
「あ、ありがとうございます! 桐生さんがこれがドッジボールの女子の正装だと」
あの変態女郎め――――今度一緒に飲みあかそうか。実に同意する。ポニーテール、ツインテールとは違い、レイヤー以外では殆ど陽の目を見なくなってしまった最強装備――――それが、ブルマである。偉大なる先人、ブルマー女史に敬礼っ。
「気合いをいれなさい、あなたたち!」
「押! 了解であります部長殿!」
「いい返事ねイッセー! 頑張ったらご褒美をあげるわ!」
ご褒、美?
俺の頭の中は一瞬でピンク色に染まった。
ご褒美……ご褒美……ぐふふふふふふふふふふふ。年を重ねるにつれて変態素質が上がってしまった俺の欲望さんが鎌首をもたげはじめた。
今なら森沢さんの男の娘萌えも理解できるぞ……!
「ぉ……ッ」
おっぱいと叫びそうになる口を閉じる。いかんいかん。俺は確かに性欲の権化とまで呼ばれた変態だ。いまはそれ以上の変態とも自負している。だが、変態とは一日にしてあらず。日々の特訓と修行により鍛え上げられた変質欲は、一つの終着点へとたどり着く。――――変態よ、紳士であれ、と。とある創作物に出てくる変態と呼ばれるロリコンな熊男。彼は言った。僕は変態じゃない、もし仮に変態だとしても、変態という名の紳士だよ、と。確かに、リアスのおっぱいは魅力的だ。アーシアのおっぱいも勿論の事、朱乃さんや小猫ちゃん、ゼノヴィアにイリナにロスヴァイセさんにレイヴェルにライザー眷属やシトリー眷属の女子のおっぱいも素敵だ。揉みたい、つつきたい、吸いたい。様々な欲望が渦巻くだろう。だが、ここは何処だ? ―――そう、学校だ。以前の俺ならば、際限無く叫んでいただろう。だが、今の俺はベネ1の紳士性能だ。よって、こういった事は控えるべきだと考えた。よって、俺が導きだす、選択すべき台詞は――
「ご褒美ですか! がんばります!」
―この思考、僅か0.5秒の間であった―
しかし、やはり前回と同じようにアーシアに足を踏まれてしまった。痛いです。本気で踏まないでください。
「イッセーさん、例の物を配ったらどうですか?」
いまはアーシアの反抗期だ、きっとデレ期がいずれ訪れるんだ、耐えるのだ俺よ!
俺は懐からアレを取り出す。オカルト研究部と刺繍をされた鉢巻きだ。過去の刺繍スキルをさらに向上させることに成功したんだ。
ぬっふっふ。今の俺は針の穴に糸を通すのは、以前の俺がエロい事を叫ぶ位には容易い。
「みんな、これを巻いてチーム一丸になろうぜ!」
「あら、準備がいいのね」
最初にとってくれたのはリアスだ。そして皆が次々と取ってくれる。うん、木場も集中しようと努力しているようだ。
「……意外な才能」
ありがとう、小猫ちゃん。
―○●○―
遂に始まったドッジボール。
しかし、野球部の面々は攻めあぐねていた。
リアス&朱乃さん――駒王学園の二大お姉さま。大人気のアイドル。しかも狙おうとするとどっかから殺気が飛んでくる。当てられない。
アーシア――二年生ナンバー1の癒し天然系美少女。当てられない。
小猫ちゃん――学園のマスコット的なロリロリ系美少女。ノーヘッド本田くんとマスコットの座を争っているとか。それに当てたらかわいそう。
木場――全男子の敵だが、当てたら女子に恨まれる。当てられない。
俺ことイッセー――全男子の敵その二で、当てても女子にそこまで恨まれない。だが、狙ったら確一で投げ返してくる。しかも下腹部を狙ってくる。それで一人沈んだ。怖い。投げられない。
よって、攻めあぐねていたのだ。
「クッ、攻められない……」
「これが孔子の策か!?」
「アーシアちゃんのブルマはぁはぁ……」
「リアスお姉さまや朱乃お姉さま、小猫ちゃんに木場きゅんにイッセー、ああ、金の宝庫だ……撮らねば」
ギャラリーもざわざわとしている。
「くっ、恨まれてもいい! 死ねイケメン!」
木場に向かってボールが動く。だが―――
木場が動かない? あのやろー!
「ボーッとするな!」
「……ッ!」
木場に激を入れ、木場は正気に戻るが、流石の木場でもこの距離では反応できない。クソッ!
俺は木場の前に飛び出すが。
あれ、この感じ、何処かで……
勢いのあるボールは、俺の下腹部、いや、股間へと延びて行き……。
ぐしゃっ。
……た、玉が……またかよ……玉が、ボールが、ボールに……
痛みのあまり悶絶する。
声も出ない。たとえ悪魔でも、ここだけは、鍛えられない……。
「部長、ボ、ボールが、た、玉に……」
「ボールならあるわよ?」
リアス、天然だからなぁ。ぐっ。
「あらあら、部長、そうではなくて、違うボールが大変なことになっていますわ」
と、朱乃さんが俺の下腹部辺りを見つめる。
「―――っ。なんてこと! アーシア、ちょっと来て。こんなことで不能になったら困るわ!」
「ふ、不能!? まさか、イッセーさん、の、あの、その、あれに?」
「ええ。あなたの思う通りの場所に……」
「―――っ、わかりました!」
「小猫、人のみえないところまでイッセーを連れていってちょうだい」
「……はい」
俺は、アーシアが理解してしまった事に一番驚いた。
もちろん滞りなく治療してもらい、俺も復帰した。俺たちがいない間は、予想外なことに木場が頑張っていたようだ。だが、やはり所々ボーッとしていた。駄目だ、集中しようとして逆に集中出来てねぇ。いや、以前よりかは大分ましだけどさ。
そして、オカルト研究部の優勝によって、球技大会はその幕を閉じたのだ。
もう一つの、木場の復讐劇のはじまりとともに……。