二天龍が笑った   作:天ノ羽々斬

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意訳「エクスカリバー破壊団」


Excalibur Brakers

「大丈夫ですか!?」

木場に駆け寄るアーシア。まぁ、血へど吐いてたからな。

ぱあっ、とアーシアの神器の優しい光が木場を癒してゆく。

……あれで、心が癒されるなら、木場は……どれだけ救われたろうか。

「……ありがとう、アーシアさん」

そういうと、木場は立ち上がる。アーシアは今度は俺の方に来る。

「イッセーさん、怪我はありませんか?」

「……大丈夫、怪我はないよ」

「聖剣を相手にして怪我がないなんて……イッセーさんは強いですね……イッセーさんが消滅させられてしまうのではないかと気が気じゃあなかったんですよ?」

アーシアの優しさが身に染みます……ああ、目頭が熱い。過去の俺は女の子の服を弾け飛ばす事だけで頭が一杯だったと考えると……ああ、アホらしい。馬鹿か俺は。

「……ゴメン、アーシア」

仲間を……アーシアや眷属の皆を貶されて、黙っていられるほど、俺は冷徹でもなければ、鈍感でもない。

「……でも、聖剣使いを無力化した。流石ですイッセー先輩」

小猫ちゃんにぐっ、と親指をたてられる。

俺もそれに返すようにぐっ、と親指をたてた。

何気に小猫ちゃんの中では俺の株は高いのね。頼れる先輩になれるといいなぁ。

「祐斗っ、待ちなさい!」

声がした方を見ると、その場を立ち去ろうとしている木場。

……。

「祐斗っ、はぐれになるなんて私が許さないわ! 貴方は私の『騎士』なのでしょう!?」

「部長、すみません。でも……僕は、あの場から同志達のお陰で逃げ出せた。だからこそ、彼らの恨みを魔剣に込めないといけないんだ……」

それだけ言うと、木場はリアスの言葉を聞かずに立ち去ろうとする。

俺は木場に向けて言う。

「木場……“闇”に呑まれるな……絶望に呑まれるな」

「……イッセーくん?」

振り返る木場。俺は言葉を無意識に紡いでいた。

「真実を見極めろ。お前が知っていることはもしかしたら、真実ではないかもしれないぞ」

言って直ぐしまったと思った。余計な事口走っちまった!

「……それだけだ。行くなら、行け。ただ……部長の顔に泥を塗るんじゃねぇぞ」

取り合えず言いたいことを言って締めにする。

「……」

木場はそれを聞いて、無言で立ち去った。

「祐斗……やっぱり、駄目なの?」

リアスの悲痛な呟きが、俺の心の中の決心を再び呼び起こした。

 

―●●●○―

 

「あー……で。俺を呼び出した理由は?」

「……そうです。二人で何をするつもりだったんですか」

気だるそうな匙と真顔の小猫ちゃん。

相変わらず、ロリな見た目に似合わず力持ちだ。今は次の休日。俺は駅前に来るように匙を呼び出したんだ。

俺が匙を呼び出した理由。それはもちろん。

 

「聖剣エクスカリバー。それの破壊許可を貰うんだ」

 

匙と小猫ちゃんが目を丸くしているのを見て、こう思った。

 

あ、なんかこれデジャヴ。

 

―○○○○―

 

「嫌だぁぁぁ、俺は帰るんだぁぁ!」

匙がわーぎゃーと騒いでいるが、取り敢えず無視して小猫ちゃんと話し合う。

小猫ちゃんは「祐斗先輩の事ですよね?」とすぐに察してくれたんだがな。

「ただ、あの二人から許可をもらえるかどうかが問題だよなぁ……」

あの時はあんな状態だからこそ、だけどなあ。

「それに……部長や他の部員にも内緒」

「そうだよなぁ……部長達の目を掻い潜りながら、イリナ達と接触を……そして、戦闘をしなくちゃならない」

それに、リアスに見つかったらおしり叩き1000回……うっ、おしりが。

「……罰なら、受けます」

小猫ちゃんはそう言ってくれる。

「小猫ちゃん……ごめん」

「……私も、仲間が居なくなるのは嫌です」

小猫ちゃんは、涙目で目を伏せる。……こう、くるものがあるな。

「……俺もだ」

「イッセー先輩……」

「小猫ちゃん……」

なんか、ラブコメ的な展開だな。だってさ……

「うわぁぁあ、殺される、会長に殺されるぅぅ!」

叫んでいる匙。

涙目で目を伏せながら、匙の首根っこを掴んでいる小猫ちゃん。

神妙な顔の俺。そして真面目な話をしている二人。……やべぇ、端から見たら、すげえシュール。

「お前らの眷属の話じゃねぇかぁぁ! あのな、お前んとこのグレモリー先輩は厳しくとも優しいかもしれないが、俺んとこの会長は厳しくて酷しいんだぞ!」

……だよなぁ。俺は苦笑しながら言う。

「……嫌なら帰ってもいいぞ。確かにお前の言う通り、俺達の問題だし、消滅させられるかもしれないからな。……ただ、俺にもしもの事があったら、その時はダチのよしみで墓に線香の1つでもあげといてくれや」

「……それなら私にもお願いします」

俺の言葉に小猫ちゃんが便乗するかのように言う。

そう言うと、ピタリと喚くのを止める匙。

「……そんなこと言われて、そんな無理したような笑いかたしやがって……くそ、俺がそんなやつらを、見棄てられるわけねぇだろ……怖いけど……協力するよ」

「すまないな。会長には俺から弁解するから」

おしり叩き一万だろうが、受けてやる。

「ううっ、すまねぇ兵藤」

「ははっ、迷惑かけるからな」

 

さて、探そうか。




筆も興も乗らない……やべぇ。
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